Tier 10 スウェーデン(パンユーロ) 重戦車 Strv K

スウェーデンのTier10コレクター重戦車。2022年スノーグローブの目玉車輛。
史実では車体しか完成しなかったKranvagnに、実際にスウェーデンへ導入されたCenturion(Strv 101)の砲塔を搭載している。
| BUFF/NERF | |
| v11.15 | ・エンジン出力: 695 馬力 → 687 馬力 ・道/地面/水辺における地形走破能力: 87/80/55% → 104/87/61% ・砲塔旋回時の散布界: 0.08 → 0.07 ・車体旋回時の散布界: 0.18 → 0.16 |
| v11.3 | ・照準時間: 3.4 秒 → 3.9 秒 ・車体の旋回速度: 33.48 度/秒 → 34.60 度/秒 ・エンジン出力: 720 馬力 → 695 馬力 ・重量出力比: 17.1 馬力/t → 16.5 馬力/t ・AP/HEAT/HE 弾の平均貫通力: 252/310/53 mm → 255/315/53 mm |
直近90日の平均勝率:49.6%(使用者35,000人中)(2025年12月14日現在、BlitzKit調べ、ver11.15.0)
※平均勝率は参考数値であり、その車両の絶対的な強さを示すものではありません。
直近90日の平均勝率:50.3%(使用者31,000人中)(2025年5月11日現在、BlitzKit調べ、ver11.8.0)
基本性能(v11.15.0)
※以下の数値は最終装備、搭乗員100%時の数値
| 車両名 | Tier | 国籍 | タイプ | 耐久値 (hp) | 車体装甲厚 前面/側面/背面 (mm) | 最高 速度 (km/時) | 重量 (t) | 超信地 旋回 | 射界 (度) | 隠蔽率 静止中/移動時/発砲時 (%) | 本体価格 (ゴールド) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Strv K | X | スウェーデン(パンユーロ) | 重戦車 | 2300 | 100/80/50 | 47/16 | 41.88 | 不可 | 全周 | 9.3/4.6/2.09 | 15,000 |
| 実用出力重量比(hp/t) | 16.4 |
|---|
主砲
| Tier | 名称 | 装填時間 (秒) | 発射速度 (発/分) | 弾種 | 平均 ダメージ (hp) | 平均貫通力 (mm) | DPM (hp/分) | 弾速 (m/秒) | 着弾分布 (m) | 照準時間 (秒) | 仰俯角 (度) | 総弾数 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| X | 10,5 cm kan strv K L/52 | 7.19 | 8.34 | AP APCR HE | 350 300 440 | 255 315 53 | 2920 2503 3671 | 980 1120 870 | 0.336 | 1.87 | +20°/-9° | 56 |
※「着弾分布」:100mでの着弾分布。
※「照準時間」:照準円が最大まで広がった状態から、3分の1の大きさへ収束するまでにかかる時間。ゲーム内では最小の大きさへ収束するまでにかかる時間が表示されています。
砲塔
| Tier | 名称 | 装甲厚 前面/側面/背面 (mm) | 旋回速度 (度/秒) | 視認範囲 (m) |
|---|---|---|---|---|
| X | Strv K | 210/86/50 | 33.4 | 250 |
エンジン
| Tier | 名称 | 出力 (馬力) |
|---|---|---|
| X | AVS-1195A | 687 |
履帯
| Tier | 名称 | 旋回速度 (度/秒) |
|---|---|---|
| X | Stridsvagn KRV | 32.3 |
解説
車体
Kranvagnのシャーシ(車体)であり、100mmの楔形装甲という数値もそのままである。
傾斜を加味して275~285mmと十分な実質装甲厚を持つが、標準化が強く作用するAP弾では230~240mm相当に落ちてしまうため、平地では頼ることは出来ない。
ただし、強制跳弾角度近くの傾斜角を利用し、下部さえ隠すことが出来たなら、わずかな傾斜で強制跳弾にすることも狙える。残念ながら、HEATには効果が薄いことから鉄壁にはならず、油断は禁物である。
車体下部は実質165mmと明確な弱点であり、面積も広い。隠すことを徹底しよう。
側面は80mmの垂直装甲と最低限しかない。加えて、ターレットリングがはみ出ていることもあり、積極的な豚飯は不可能である。
砲塔
Centurion 7/1と同じタイプで分厚い防盾に覆われているが、天板や防盾脇の緩い箇所など弱点もそのままである。
砲塔正面は大型の防盾が大半を占め、240mmの空間装甲と252mmの本装甲が重なり*2、実質600mm以上の極めて強固な防御力を誇る。
防盾脇は傾斜が緩いうえに124mmしかなく、防御力もほぼそのままとかなり貧弱。センチュリオンシリーズがアップデートで増厚されている*3ことを考えるとティアが上がってカテゴリが重戦車になっているにもかかわらず、ティア不相応な防御力であると言わざるを得ない。もっとも、範囲自体はそれほど広くないため、相手と十分な距離を保ちつつ、ハルダウンを行えば易々とは当たらない。
天板は96mmに鋭い傾斜でAP系では強制跳弾となるが、撃ち下ろされると容易に貫通するほか、実質装甲厚は280mmとHEATならば貫通が十分狙える。キューポラは大きめで132mm厚と弱点である。
ただし、天板やキューポラはハルダウンでほぼ抜かれなくなるため、基本的には地形を味方にしながら戦おう。
主砲
- 10,5 cm kan strv K L/52
史実で搭載予定だったCenturion Mk.10の主砲。ゲーム内ではCenturion Mk. 7/1の最終砲*4と同一である。
しかし、スペックではMk. 7/1のものを凌駕し、弾種構成もAP/APCR/HEに変更されている。(榴弾もHESHではなく、標準的な貫通力53mmのHE。)単発火力は350ダメージと同格重戦車の単発砲ではワーストの低さだが、DPMは最大で3324とかなり高く、重戦車ではトップの数値を誇る。
貫通力は通常弾が255mmと良好だが、課金弾は315mmと不足気味。
砲精度や照準速度は優秀でプレイヤーの技量に十分に応えられるが、砲拡散は口径に比してやや悪い点には注意が必要。もっとも「交戦用スタビライザー」を搭載しているため飛び出し撃ちには強い。
なお俯角は9°と十分に取れるため、ハルダウンとの相性は良好である。
機動性
Kranvagnの車体でありながら、エンジン出力は720hpに強化されている。最高速は47km/h、出力重量比も最大で18.91中戦車に匹敵し、重戦車としては抜群の機動性を持つ。
現在はアプデによってエンジン出力が695hpまで落とされ、重量出力比も16.5 となっており、以前よりもっさりとした加速となっている。
初動のポジション確保、中戦車の随伴や側背面を取るなどのメインの仕事をこなすことができる。
ただし、旋回性能は重戦車相応の数値であり、なお且つ信地旋回(片方の履帯のみ動かして旋回する)であるため、中戦車のような接近戦は厳しい。
また車重は42tほどと中戦車と同じくらい軽いためラムアタックには注意しよう。
立ち回り方
良好な俯角9度と、そこそこの砲塔&車体装甲を活かしたハルダウンが基本戦術となる。隠蔽率が劣悪*5なので射線管理は怠らず、移動ルートは慎重に決めよう。特に駆逐ポジから射線が通る場所では、スポットされてないからと言って安易に通ろうとすると大ダメージを喰らいかねない。他重戦車や駆逐戦車から一方視認されることも度々…。
本車は重戦車ではあるが中戦車運用も基本となるため、以下にそれぞれのルートの立ち回り方を記載する。
- HTルート
重戦車離れした機動性で有利なポジションを早めに確保し、持ち前の砲精度と高DPMで前線での撃ち合いを優位に進めよう。スタビライザーを活かした飛び出し撃ちや車体を揺らすなどして被ダメを抑えるように心がけよう。一方で、単純な重戦車との正面切っての撃ち合いは可能な限り避けよう。
- MTルート
重戦車の多めなヘルスと、中戦車から見て硬めの装甲で被ダメを抑え、味方中・軽戦車と共に枚数有利を作ろう。単独で戦う場面では必ず一対一の状況に持ち込めば負けることは無いので、複数いる際は引き気味に各個撃破を心がけよう。走攻守に優れ分間火力が高いと言えども、前線に一人で突っ込んでどうにかできるほどではないため、よく味方の動きに合わせて丁寧に立ち回ろう。
どちらに行くべきか迷った時には、とりあえず初動は中戦車に合わせるのがおすすめ。中盤以降は敵重戦車の側面を突くようにして火力を最大限に発揮しよう。
総論
高ティアでは珍しい、優秀な機動力×そこそこの装甲×手数型の主砲を持ったハイブリッド戦車。*6
重戦車としては足りない装甲と貫徹力、中戦車として見ると低い機動力…と、万能ではあるが器用貧乏でもある。状況に応じて多彩な戦術を考える必要があり上級者向けといえばそれまでだが、中・重戦車のどちらかにしか経験がない戦車兵には練習も兼ねて繋ぎとして乗るのも良いと言える。
似た車輌としては105mm砲(単発330)を搭載したTNH T Vz.51(Tier9/チェコスロバキア)が挙げられる。
特徴
長所
- 重戦車としては優秀なDPM
- 優秀な砲精度と照準速度
- 広く取れる俯角(9度)
- 重戦車としては優秀な機動性
- 交戦用スタビライザー搭載
短所
- あまり頼れない車体装甲
- 弱点の多い砲塔装甲
- 低い単発火力
- 低めの課金弾貫通力
- 超信地旋回不可
- 劣悪な隠蔽率
歴史背景
WoT公式ホームページより
1950年代の中盤、スウェーデンはイギリスからCenturion Mk. 3戦車を購入。同時期に独自のKRVシリーズの開発を続けていたスウェーデンは、完成していたKRVの車体(シャーシ)とCenturion Mk. 10の砲塔を組み合わせることを決定しました。この車輌の製造は1959年の6月に実施されましたが、製造費用が高すぎるとの結論に達しました。プロジェクトは中止され、スウェーデンは引き続きイギリスから車輌を購入することになりました。
スウェーデンではStrv m/42に代わる車輌として105mm級の主砲を搭載した戦車が計画されたが、予備案として外国製戦車を輸入する案が存在した。その中で有力視されたのがイギリスのCenturionだったが、朝鮮戦争に伴う軍拡により、当初はスウェーデンへ売却できるだけの余力がなかったのである。
1950年後半以降、待ちかねたスウェーデンはフランスに接近。1951年1月に、王立陸軍兵器局(KATF)はフランスのAMX M4 (後のAMX 50) の情報を入手し、7月にはAMX 13の情報を取得すると、両戦車はスウェーデンの戦車製造に大きな影響を与えた。フランス戦車の研究後、1951年9月には新型戦車EMILが設計されたが、1年後には大幅に設計し直された。重量は28トンから41.8トンに増加し、120 mm砲の代わりに105 mmおよび150 mm砲が採用され、戦車のサイズも増加するなど、要求が肥大化していった。
その後、朝鮮戦争が収束した事でイギリスはCenturionの売却をスウェーデンに提案。当初はAMX 13の輸入を検討していたスウェーデンは、輸入コストを比較してCenturion Mk.III(Strv 81)を80両購入し、KRVまでの繋ぎとして当初は想定していた。
しかし、いざテストしてみると最高速度が35km/hと遅いものの、スウェーデン特有の険しい地形や豪雪地でもChurchill譲りの優秀な走破性を発揮し、20ポンド砲の火力は充分なものだったほか、居住性にも秀でているなど、スウェーデン陸軍を満足させる結果になった。初期購入分での運用試験の成功により、スウェーデンは直ちにCenturionの追加発注を模索。1956年にKRVと改称されたEMIL計画は、ボフォース社が担当していた砲塔・兵装開発において深刻な問題が発生しており、開発の長期化が見込まれた為、急ピッチで機甲戦力を揃えたい軍部はCenturionの配備数を増やす方向に舵を切ったのである。
1958年にはランツヴェルク社が担当していたKRVの試作車体の試験は成功するも、依然として砲塔や兵装は完成しておらず、同年5月2日に行われた会議ではイギリス・アメリカ・ドイツから戦車を購入またはライセンス生産する計画が議論され、さらにKRVの代替案として新たに自国製戦車Strv Sが提案された。
実質的には優先度が落とされてしまったKRVだが、王立陸軍兵器局(KATF)はKRV計画に既に多くのリソースを投入していた為、開発中止には否定的だった。その間、イギリスから新型のCenturion Mk.10の情報が届き、スウェーデンが購入できる状況になった。しかし、この新型のCenturionの欠点だった最高速度の低さが解消されていなかった為、ランツヴェルク社が試作した機動性に秀でたKRVの車体にCenturionの砲塔を用いる折衷案が計画された。これがStrv Kと命名され、同車輌の開発は1959年6月半ばに開始された。砲塔リングはKRVの方が大型である為、Centurion砲塔に合わせて調整する必要があった。
この計画の長所と短所を比較検討した結果、スウェーデン軍はStrv Kを不採用にした。というのも新型Centurionを購入する方がこのハイブリッド車輌を製造するより単純で手間が少なく、後者はCenturion Mk.10より1.5倍も高額になる事が想定されたからである。
試作車2台分のKRVの車体は、1台はStrv 103のコンセプト検証試験に使用され、もう1台は重自走砲Bkan 1の試作車へ転用され、いずれも現在はアーセナレン博物館へ収蔵されている。
コメント
このコメント欄の書き込みはWiki内ではなく、zawazawaに行われます。
書き込みに際し、コメントルールを遵守してください。
コメントルールに違反したコメントを発見した際は反応せず、通報してください。非表示設定にしても通報は行われません。
Mバ報告などは戦果報告板へ。コンテナ(ガチャ)結果などはドロップ報告板へ。
【既存のコメントに関連したコメントをするとき】
既存のコメント文頭にある〇をクリック(選択)してから書き込んでください。
【長文コメントを書き込むとき】
折りたたみ機能を使用してください。詳しくは下記「折りたたみ機能について」を参照してください。
【創作ネタなどを書き込みたくなったとき】
創作図書館 投稿する際の注意とお願い【必読】を熟読した上で各小ページ(創作図書館/X号館)のいずれかに書き込んでください。
【コメント内容を修正・削除したいとき】
詳しくは下記「ツリー化を間違えた場合」を参照してください。なおzawazawaでは他人のコメントを編集することはできません。
使用可能な書式はこちら。
- 下、すべて見るからzawazawaにアクセスしてください。
- 下記画像で示されているボタンをクリック。

するとこのように表示される

- 下記画像のように、ラベルと記載されている部分をタイトルに、コンテンツと記載されている部分を本文に置き換える。

- 画像で示されているプレビューボタンを押して問題がなければ送信。
ツリー化、枝化とは?
- コメント1 -- 2018-09-28 (土) 6:00:00
- コメント1に関連したコメント2 -- 2018-09-28 (土) 7:00:00
- コメント1に関連したコメント3 -- 2018-09-28 (土) 8:00:00
- コメント3に関連したコメント4 -- 2018-09-28 (土) 9:00:00
上のように、関連するコメントを子要素にすることを「ツリー化」「枝化」などと言います。
この「ツリー化」を行わないと、どのコメントに対する意見なのか分かりにくくなることがあり、混乱を招くため、必ず関連するコメントをするときは「ツリー化」を行ってください。
- ツリー化を行うには既存のコメント文頭にある、〇をクリック(タップ)し、●にしてからコメントを投稿してください。

- zawazawaから投稿する場合は、既存コメント下部の+をクリックし、「>>〇(数字)」と表示された状態にしてからコメントを投稿してください。


ツリー化を間違えた場合
投稿後にツリー化を行うことはできません。
後からツリー化を行う場合は、まず投稿したコメントの末端部分、投稿日時横の「zawazawaで見る」アイコンをクリック(タップ)します。

リンク先で投稿したコメントの詳細表示がされるので、「削除」をクリック(タップ)して、投稿したコメントを削除してから、再度投稿しなおしてください。

ログインするメリットとなりすまし防止
zawazawaによるコメント欄は、もちろんログインせず、誰でも書き込むことが可能ですが、ログインすることにより以下のようなメリットがあります。
- 「なりすまし」が行われない
「なりすまし防止」欄で解説していますが、エイリアスがログインすることにより固定されるため、他人からなりすましをされる可能性が極めて低くなります。 - コメントごとに「通報」を行うことが可能
ログインすることでコメントごとに通報をすることが可能になります。
詳しくは「コメントを通報するには」へ。 - ログインしても匿名性を保てる
通常、ログインするとハンドルネームが表示されてしまいますが、「アカウントと関連付けない」を選択してから投稿すると、ログインしてないコメントと同様に表示されます。
Diffanaと異なり、メールアドレス、Twitterから登録可能で、本Wikiの運営会社(wikiwiki.jp)が運営しているので、比較的信頼度の高いサービスとなっています。
また、zawazawaによるコメント欄では、どのコメントとどのコメントが同一人物なのか、ある程度特定することが可能です。
- 同一かどうか確認するには、まず各コメント欄上部にある「すべて表示」をクリック(タップ)します。
- 各コメントの投稿日時の後ろに、英数字が記載されていますが、これは「エイリアス」といい、ブラウザ、回線等を総合的に判断して乱数によって自動的に設定されます。

このエイリアスを確認することにより、投稿されたコメントがどのコメントと同一人物なのかを判断することができます。
また基本的にブラウザ、回線を変更してもこのエイリアスは変更されないため、なりすまし防止にも役立ちます。
コメントを通報するには
ページと関係ないコメント、他人の誹謗中傷、晒しコメントなど、不適切なコメントはコメントごとに通報することができます。
- 通報を行うには、まず通報したいコメントの末端に表示される、「zawazawaで見る」をクリック(タップ)します。

- 当該のコメントがzawazawaで表示されるので、「通報...」をクリック(タップ)します。
なお通報する際はzawazawaアカウントでのログインが必要ですが、通報自体は匿名で行われます。

- 通報の理由を記入し(任意)、送信をします。

また通報用フォームや運営掲示板から通報をすることも可能です。
過去のコメントはアーカイブから参照してください(表示されている場合のみ)。





