イベント/偏極光/ステージ名の元ネタ

Last-modified: 2021-09-16 (木) 21:16:42

タイトル:偏極光

  • 偏極光(POLARIZED LIGHT)
    polarized lightの直訳は偏光。光は電場と磁場の波(電磁波)の一種であるが、この波が規則的になっているものを偏光と呼ぶ。
    光の偏光の状態は、完全に規則的なものから、全くのランダムなもの、それらが混ざり合ったものが存在する。
    その光がどのくらい完全な偏光に近いか、偏光の向きや状態はどのようになっているかを表すための表現方法にポアンカレ球と呼ばれるものが存在する。
    この球のx、y、z軸のいずれかの値が最大となる点を偏極と呼び、縦横、もしくは斜め45度の向きの完全な偏光か、円偏光とよばれる偏光を示す。
    偏極光は恐らく、このような純粋な偏光を示していると思われる。

CHAPTER 1:非偏光源

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  • 非偏光源
    出てくる光が偏光ではない普通の光源。日光や電球の光等。
  • 点灯管
    グロースターターとも呼ばれる。蛍光灯を起動するための電子部品。蛍光灯に電源を入れて安定して光るまでの間に青色っぽく光る。
    蛍光灯の中の水銀を蒸発させるための余熱と、安定器のコイルに溜めたエネルギーを高電圧の電流に変換するためのスイッチ操作を自動で行ってくれる。
  • 直進性
    光の性質。光は真っ直ぐ進む。
  • 屈折点
    光は真空中では約30万km/秒の速さで進むが、空気やガラス、水等の物質内ではそれよりも遅い速さで進む。
    この速さは物質ごとに違うため、物質の境界では光が折れ曲がるという現象が起きる。
    なお屈折率が全く同じ2つの物質の境界では屈折は発生しない。
  • 反射面
    光の反射が起きている面。
  • 全反射
    屈折率が大きい物質と屈折率が小さい物質の境界で、屈折率が大きい側から来た光が境界面を通り抜けることが出来ずに完全に反射してしまう現象。
  • 正弦曲線
    y=sin(x)をグラフにしたときの曲線。
  • 可逆性
    光学における可逆性は、光源と光が当たる点の位置関係を入れ替える、つまり光のスタート地点とゴール地点を入れ替えても、入れ替える前と同様に光が当たること。
  • 余弦波信号
    電磁波を含む波は一般的に、正弦波(サイン)と余弦波(コサイン)に分解することができる。信号の電磁波の波を分解した際の余弦波成分のことと思われる。
  • 臨界角
    入射角のうち、光の全反射が起きるものの中で最も小さいもの。

CHAPTER 2:二焦点三稜鏡

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  • 二焦点三稜鏡
    三稜鏡はプリズムのこと。プリズムは光の波長(色)ごとの屈折率の違いを利用して、光を波長ごとに分離する光学素子。
  • 偏光器
    偏光子(偏光板)と検光器を組み合わせた装置の総称。
    宝石鑑定や偽痛風の診断に用いられる。
  • 回折格子
    波が遮蔽物に当たったときに、その裏側へ回りこむことを回折という。
    回折格子は、等間隔に光を遮蔽することで、回折と干渉(後述)によって波長ごとに特定の角度の干渉光を得る。
    これにより波長の測定や白色光の分光ができる。
  • 導波管
    電波の伝送に用いるパイプのこと。
    金属が電磁波を遮蔽する性質により、導波管の内の電磁波のエネルギーはほぼ外部に漏れることなく受信側へ伝えられる。
  • 分割器
    ビームスプリッター。1本の光(入射光)を2つ(透過光と反射光)に分割する。
    ハーフミラーやマジックミラーもビームスプリッターの1種である。
  • 干渉計
    複数の波が重なったとき、各地点の変位(高さ)はそれぞれの波の変位の和となる。これを重ね合わせの原理という。
    干渉は振動数が同じ波が重なったときに、重ね合わせの原理により山と山が重なって大きな山となる領域と、山と谷が重なって小さな山もしくは波が消える領域が出現することをいう。
    干渉を利用して波の波長や位相差を調べる機器が干渉計である。
  • 真空管
    内部を真空にして少量の希ガスや水銀を入れ、電極を封入した中空の管のこと。
    陰極を高温にすることで熱電子放出が起き、その電子流を操作することで増幅や整流など様々な効果を得ることができる。なお、現代では多くの役割を半導体に取られてしまった。
  • 加速器
    何らかの方法で放出された電子(他の荷電粒子の場合もある)を電場の傾斜に従って加速する装置。
    一直線の線形加速器と、磁場をかけることで円形軌道を描かせながら加速させる円形加速器がある。素粒子の実験、ガン治療、素材開発などに用いられる。
  • 絞り
    カメラの光量を調節する部分。
    絞りの調節によって写真の明るさが変化するほか、被写体深度というピントが合う距離の幅が変化する。
  • 分光器
    光を波長ごとに分ける装置の総称。
    分かりやすいものとしてはプリズムも分光器である。これは波長によって屈折角が異なることを利用したものである。
    上述の回折格子も分光器の一種である。
  • 検光器
    偏光の有無や方向を検出する装置。

CHAPTER 3:偏極化終点

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  • 偏極化終点
    分かり次第追記
  • 鏡像体過剰
    右手と左手は同じ構造でありながら、どのように回転させても同一になることはない。
    アミノ酸などの分子も同様に2種類に分けられることがある。このとき、一方を他方の鏡像異性体という。
    通常、これらの分子を化学合成した場合は、その比率は50:50となる。このとき過剰率0%という。
    生物が合成した場合や、特殊な方法で化学合成(不斉誘導)したときは一方のみが多くなる。比率が70:30のとき過剰率40%、100:0のときは過剰率100%となる。
  • 再結晶分割
    50:50で合成された鏡像異性体を分離する方法の1つ。
    結晶化する際に2種の異性体のうち同じもの同士で集まって結晶化する性質を利用する。
  • 偏極面粉砕
    偏極面(偏光面)とは光の進行方向と電場成分(または磁場成分)の成す面。
  • 不斉誘導
    通常50:50で合成される鏡像異性体の一方を選択的に合成することを不斉誘導という。
    ちなみに鏡像異性体が鏡像を持つ理由になっている炭素原子のことを不斉炭素という。*1
    医薬品など生物に対する薬品を合成する場合に特に重要となる。どのくらい重要かというとこれに関する発明がノーベル賞を取るくらいだったりする。(→不斉触媒)
    なぜかというと、生物内では光学異性体は構成元素は同じでも、まったく別のものとして作用するためで、合成収率や分離精製といったコスト面にも影響を与えるためだ。
  • 光学異性体
    単純な鏡像異性体は不斉炭素1個を持つが、複数の不斉炭素を持つ分子もある。その場合、鏡写しではないものの、同じ分子式で表せられる。このような分子を光学異性体という。鏡像異性体は光学異性体の一種である。
    光学異性体は、その割合が不均衡な場合に透過した偏光の偏光面を回転させる性質を持つ。これを旋光性という。
    ちなみに身近な光学異性体の例はビタミンC。(別名はL-アスコルビン酸。"L-"は光学異性体で片側に偏っていることを指す接頭語である。)

CHAPTER 4:結晶再構

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  • 結晶再構
    分かり次第追記
  • 粉砕
    玉砕!
    大喝采!

    細かく砕くこと。
    溶解、加熱、混合などの操作を行いやすくするために行われる。
    また、錠剤を服用しやすくする目的で粉砕することもある。
  • 混合
    異なる2つのものを混ぜること。
    2つの物質が混ざったものを混合物という。
  • 予熱
    調理、窯業、鍛冶などで、窯に材料を入れる前に予め窯全体を温めておくこと。
    速やかに一定温度まで加熱されるため、焼きムラが出にくい。
    また溶接の際に、予め材料全体を温めておくことで、溶接後の冷却速度を緩やかにして割れを防ぐことを指す場合もある。
  • 焼結
    金属やセラミックスの固体粉末を融点ギリギリの温度まで加熱すると、粉末が塊を形成する現象。
    融解しないまでも限定的に液体に近い性質となり、表面張力が働いて粉末粒子同士がつながることによる。
  • 焼鈍し
    Annealing。金属を低温で曲げ延ばししたときに金属結晶に溜まる歪みを、再加熱して一定時間保持してから徐冷することで解除する操作。
    歪みが溜まった金属は硬く脆いため、焼鈍しをすることで金属ならではの柔軟性を取り戻すことができる。
  • 焼戻し
    tempering。焼戻しは焼入れの後に行う熱処理。
    焼入れは金属を高温状態から急冷させて硬度を高め、耐摩耗性や剛性を高める熱処理である。しかし焼入れした金属は結晶構造が不安定で硬く脆いため、適度な温度まで加熱して保持することで結晶構造を安定させて靭性を高める必要がある。この操作を焼戻しという。
  • 切断
    1つのものを切って2つにすること。棒を(物理的に)切断する。
    そのほかに、インターネット接続を(電子的に)切断するという使い方もある。
  • 研磨
    やすりや研磨剤などを用いて、表面を滑らかにすること。石材や宝石、金属などに対して行う。
  • 成型
    分かり次第追記
  • 鍍銀
    silvering。銀メッキのこと。銀は通電性、抗菌性に優れるため、電気製品や身の回りの品に使われる。魔除けや毒(ヒ素)による毒殺防止などの目的で銀食器の代わりに使われることもある。
    銀は酸に対して強く、腐食されにくい。しかし大気中の酸素と反応して黒い酸化銀となるほか、硫黄と反応して黒い硫化銀となる。これを防ぐためにメッキの上からさらに表面加工が施されることが多い。
  • 虚像改鋳
    分かり次第追記
  • 発泡
    泡立たせること。
    このステージは英語鯖ではFoamingと表記される。
    foamとは無数の泡が密接して存在している状態を指す(例えば、ビール表面の泡)。
    対してbubbleは泡が液体中あるいは固体中に分散して存在しているものを指す。(例えば沸騰中の水)
  • 泡沫安定化
    泡の安定性には様々な要素が関わり、それらを変化させることで泡を維持したり消したりできる。
    分かりやすいものとしては、洗剤などの界面活性剤は表面張力を弱めて泡を長持ちさせる。
    逆にシリコーンオイルなどは泡を消す作用があり、消泡剤と呼ばれる。

CHAPTER 5:視地平線

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  • 視地平線
    地面が平面な場合に見える地平線。地球は球であるため、現実の地平線とは異なる。
    イメージとしては某箱庭ゲーのスーパーフラットの地平線。
    決してUMP45が足元をみたときに見える景色のことではない。
  • 不可知特異点
    分かり次第追記
  • 観測可能限界
    宇宙は約138億年前にビックバンによって誕生したとされる。
    そのため、我々は138億光年より遠い場所については観測できない。*2
  • 光円錐座標系
    光は30万km/sで進むが、これは宇宙の制限速度的なものであり、それ以上の速さではいかなるものも伝わらない。
    そのためある時刻にある地点で起きた事象の影響はそこから光が伝わることができる範囲にしか及ばない。
    これを四次元座標系に描くと、円錐形の範囲となる。これを光円錐という。
  • 黒体放射
    黒体放射とは、ある物体から温度に応じて電磁波が放射されることである。黒体は光の反射(散乱)によって色が付かないという意味で、黒体放射はどのような物体でも生じる。
    イメージとしては赤熱した鉄が分かりやすい。また焼け石からは赤外線が放射され熱を感じることができる。
    このCHAPTERは宇宙観測に関する用語なので、この黒体放射は宇宙背景放射を意味すると考えられる。
    宇宙背景放射とは、宇宙の全方向から降り注ぐマイクロ波のこと。
    ビックバン後に光が透過できるようになった*3頃の黒体放射による電磁波だとされている。
  • 因果隔離面
    分かり次第追記
  • 脱出速度
    地球上の物体が地球の重力を振り切って宇宙へ脱出するのに必要な速度を地球の脱出速度という。
    別名:第二宇宙速度
    なお、ロケット発射の場合は、エンジンによって持続的に加速を得るため、この速度に達する必要はない。
  • 事象の地平線の先へ
    事象の地平線(面)=Event horizonとは、ブラックホールの重力によって光が脱出できなくなる境界線のこと。その境界線では外から内へは物質や情報が伝播しうるが、内から外へは何も出られず観測できない。
    海水の流入する地下区画に取り残され脱出不可能なM4A1が脱出することを意味するのか、それとも彼女が後戻りできない決断を下そうとしているという意味なのか、定かではない。

CHAPTER 0:迷宮の守衛

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  • 迷宮の守衛
    分かり次第追記

*1 炭素原子以外が不斉中心となる場合もある
*2 宇宙は広がり続けているため、実際には異なる
*3 宇宙の晴れ上がり