元ネタ欄に頻出する用語の解説や、銃器・軍事に関する補足がメインのページ。ゲームに直接関係のない解説もあり。
目次
日本語
あ行
- 亜音速弾
- 発砲音を小さくする為に、わざと初速を低く抑えた弾薬の事。サブソニック弾とも。
銃から発射された弾丸が音速を越えた場合、音の壁を突破した際の衝撃波、いわゆるソニックブームが発生する。
このソニックブームは発砲音の大きな要因であるため、弾丸を重くしたり火薬の量を減らすなどして、弾丸が音速を越えない様に調整した弾薬が亜音速弾である。
ただし、.45ACPの様に元々の初速が音速を超えない弾薬は、わざわざ亜音速弾と呼ばない事も多い。
発砲音を抑えるという目的からも分かる通り、通常はサイレンサーと併用される。
デメリットとしては、発射時の初速を低下させる為に、通常弾薬と比べて弾道が大きく落下するため、通常の照準器をそのまま使う事ができず、また、目標が移動している場合には見越しを大きく取る必要がある。
火薬の量を減らす事で初速を下げている弾の場合、弾のエネルギー自体が減っているため、射程距離や威力も低下してしまう。
ドルフロに登場する銃では、64式やAS Valなどが専用の亜音速弾を使用している。
- アタッチメント
- 付属品の意味。
特にミリタリーの世界ではスコープやグリップといった銃器に外付けする補助装備の事を指す。
たまに武器の説明にある「拡張性が高い」というのは対応している装備が多いという意味。
- ヴィンペル
- ロシアの情報機関FSBに所属している実在する部隊。
前身はKGBがアフガニスタン大統領の無力化作戦*1の為に臨時編成した「ゼニット」と呼ばれる部隊で、作戦を成功させた後に対外諜報活動を担う第一総局へと移管され、ヴィンペル("ВЫмпел"長旗、ペナントの意)という名前で常設の部隊として発足した。
その後はKGBが行う非合法な破壊工作や軍事作戦に従事していたとされる。
ソ連が崩壊した後は「ヴェガ」という名前で内務省下の警察部門へ移管されたが、後にKGBの後継組織の一つである情報機関FSBへ対テロ部隊として再び移管され、名前もヴィンペルに戻された。
現在は同様の対テロ部隊「アルファ」と指揮系統が統一されて、正式名称も「V局」となったが、ヴィンペルの名前はそのまま通称として使用され続けている。
現在は国内での対テロ・ゲリラ作戦や原子力関連施設の警備*2などが主な任務とされており、2004年のベスラン学校占拠事件では7名の殉職者を出している。
もっとも、その活動内容の大半は公開されておらず、ヴィンペルの高官がロシア国外での非合法活動を指揮していたという報道もあり、純粋な対テロ部隊という訳でもない模様。
- オプティカルサイト
- 日本語に訳すると「光学照準器」であり、レンズを用いた照準器全般を指す。
つまり、ホロサイトやレッドドットサイトも広義のオプティカルサイトに分類される。
装備イラストから想像すると、ドルフロ内でのオプティカルサイトは、いわゆる狙撃用スコープを指していると思われる。
か行
- 外骨格
- 本来は硬い甲殻で体を支えている、昆虫やカニの様な生物の構造を指す言葉。
ドルフロにおける外骨格は英語でのpowered exoskeleton(強化外骨格)を指していると思われる。
こうした強化外骨格の研究のルーツは古く、1960年代後半にはGEが試作しているが、実用的な研究成果が出始めたのは、必要な技術が大幅に進歩した1990年代以降の話である。
現実世界でも軍用の強化外骨格の研究は進んでおり、主に増大した歩兵装備の重量対策を目的としているが、予算や技術的な問題から未だ試作品段階に止まっている。
日本ではパワーアシストを目的とした民生用の開発が盛んであり、力仕事や介護などでの負担の軽減・補助を目的とした研究が行われている。
ドルフロの外骨格は装備する事で回避が上昇するため、脚部に装着して主に瞬発力や敏捷性を強化していると思われる。
88式の様に日常的に外骨格を装着している人形も存在している模様。
- カモフラージュマント
- 文字通りカモフラージュするためのマント。
マント程度で身を隠すことが出来るのかと思われがちだが、人間は物の形をまず輪郭で認識するので、頭からマントを被って人形(ひとがた)の輪郭を崩すだけでも十分な擬装効果が期待できる。
特に長距離で静止している状態*3での効果が高く、ギリースーツと呼ばれる狙撃手用に作られた専用の擬装服も存在する。
RF専用の装備となっているのはこうした理由であり、鉄血側の狙撃手であるJaegerがマントを着ているのも同じ理由である。*4
- ゲージ
- ショットガンの弾薬の口径を表す単位。
散弾は細かい弾丸(ペレット)をまとめて射ち出すので、弾丸の大きさ=銃の口径にはならない。
そのため、弾丸の総重量で口径を表している。
1ポンドの重さの鉛の球の直径を1ゲージ(日本語では1番)とし、1/2ポンドを2ゲージ、1/4ポンドを4ゲージというふうに表していく。
射撃競技や狩猟等、多くの場面で使用されるポピュラーな口径が12ゲージ(約18.5mm)であり、大型獣の狩猟などには10ゲージ(約19.7mm)が使用されることがある。
散弾銃の弾薬の種類を表す数字としては他に号数(No.)があるが、これは個々の散弾の大きさを表している。
例えば、対人用としてよく使われる「12ゲージの00(ダブルオー)バック」という散弾は
12ゲージ=番数。口径(1/12ポンドの鉛球の直径の意。約18.5mm)
00=号数。個々の散弾の大きさ(00号は8.38mm)
バック=鹿撃ち用(鳥撃ち用の小さい号数では"バード"と言う)
という規格を表している。
ちなみに、エアガンに使用するBB弾の語源も鳥撃ち用散弾の号数に由来する。(ただし、現在のエアガンのBB弾と散弾のBB号弾の規格は全く違う大きさの規格になっている)
- 口径
- 壺の口など、円筒形のものの内径を表す言葉。
銃の用語としては銃口の内径≒そこから発射される弾丸の直径を指している。
現代では主に.38口径や9mm口径などと表現されるが、前者がアメリカやイギリスで用いられているヤード・ポンド法、後者が米英以外で用いられているメートル法による呼び方である。
1インチをメートル法で換算すると25.4mmとなる為、上記の.38口径をメートル法に換算すると9.65mm口径となるのだが、
実際に38口径と呼ばれている.38ACP弾では薬莢の直径が.38インチ、弾丸径が.356インチ=9mmとなっている。
このような、呼称と実際の寸法で口径に差がある弾薬や銃砲はヤードポンド法メートル法のどちらにもある為、注意が必要だ。
弾丸の種類によっては.38ACP弾のように薬莢の直径のことであったり、弾丸を安定させるために銃身に刻まれた溝の凸凹の凸同士の間で計った直径であったり、
単純にメーカーや採用した軍がキリの良い数字で呼称していたりするので*5厳密な意味での口径サイズとは開きがあることもある。
またロシア帝国では独自の単位を使っていたため、口径を示すの単位にはリニヤを使っていた。1リニヤを他の単位に換算すると0.1インチ=2.54mmである。
ドルフロに登場する銃ではモシン・ナガンとM1895がロシア帝国時代にはこの単位で呼称されており、
例えばモシン・ナガンは「1891年式3リニヤモシン小銃*6」と呼ばれていた。
余談だが、ピリオドを付けずに例えば38口径と表記してしまった場合、実際に口径が1インチより大きな火砲の口径を示している場合を除き、
銃身の長さを示す口径長*7として扱われるので注意を要する。
- コックオフ
- 銃器で発生する不具合の一つ。
何らかの理由で機関部が非常に高温になっていた場合、薬室に送り込まれた弾薬の火薬が自然発火してしまい、引金を引かなくても弾丸が発射されてしまう事がある。
これがコックオフである。
主に長時間に渡って連射をする事が多いマシンガンにおいて発生しやすい不具合だが、G11はケースレス弾という特殊な弾薬を使用していた為に、アサルトライフルでありながらコックオフが発生しやすかったという。
- コルト・ファイアーアームズ
- 後述されているサミュエル・コルトが創業したアメリカの銃器メーカー。
S&Wと並ぶアメリカの代表的な銃器メーカーであり、SAA、ガバメント、M16といったアメリカ軍の象徴とも言える製品を世に送り出している。
しかし、保守的な社風から技術的に遅れを取る事も多く、米軍の次期制式拳銃の選定でベレッタに破れたのを皮切りに、その傾向が加速していく。
現在はライバルのS&Wだけでなく、FNハースタルやH&Kといった欧州勢にもシェアを圧迫されており、その経営は非常に苦しいものとなっているのが現状である。
さ行
- サイレンサー
- 銃器の銃声を抑えるための筒状の装置。サプレッサーとも呼ばれる。
銃特有の「パン!」という発砲音は、発砲と同時に放出される高圧の火薬燃焼ガスが圧力差の大きい大気と急に触れることで発生してしまう破裂音であり
サイレンサーはそのガスを筒内にある複数の部屋に分散して流すことで、大気との圧力差を縮めて破裂音を抑える装置である。
これによって敵に自分の位置を特定しにくくしたり、住宅地で目立たずに銃を使用することができる。
また発砲時の発火炎の閃光を抑制する装備をフラッシュハイダー(消炎器)と呼ぶが、基本的にサイレンサーはこの消炎器機能も兼ねている。
よく誤解されるが、減音効果はあるものの発砲音自体が消えて無くなる訳ではなく、高くて響く音→低くくぐもった音にすることで発砲方向を分かりにくくするためのものである、消音より制音という表現の方が実態に近い。
従来のサイレンサー(消音器)から、サプレッサー(制音器)と表現を変更するメーカーも出てきているが、法律用語ではサイレンサー、マフラー、サウンドモデレーター等と表記される。*8
ゲーム内での回避率の上昇は、相手が位置を特定するのに時間がかかってしまう状態を反映したものだと思われる。
会心率の上昇もおそらく相手が戸惑っているうちに狙いを定められる(=急所を撃てる)状況を反映したものだろう。
戦闘シーンを見る限り消音しても撃ってる場所バレバレなんじゃねとか突っ込んではいけない。弾丸が音速を越えない亜音速弾であるなら、サイレンサーの性能次第で環境音に紛らわせるレベルまで音量を下げることが可能なため、直近に人がいなければ実質的な消音は可能である。
この場合は発射音そのものよりも銃器の動作機構の音のほうが目立つようになるため、自動排莢を行わずに手動で操作する銃も存在している。
逆に消音効果の低い音速を超えるライフル弾でサイレンサーを付ける場合は、射程を維持しつつ減音する事が目的であり
自身の発砲音対策の耳栓が不要になり音による警戒が可能になり、発砲音の変化により相手からの位置特定を困難にするメリットがある。
これは目視距離の戦闘ではなく、視認が困難な遠距離戦闘で効果を発揮するものである。
最近では耳栓が不要になる為ショットガンに付けるケースも増えてきている。
余談だが、サイレンサーを付けると弾速が落ちて射程距離も短くなるという話があるが、これは一概にそういうわけではなく
サイレンサーと銃を一体化したMP5SDシリーズのようなインテグラルタイプでは、消音効果を高める為にバレル内にもガスポートを開けてサイレンサーに拡散させやすくしているため、内圧が下がって弾速が落ちる。
一方でマズルに装着するタイプのサイレンサーは、発射ガスが十分に外部へと放出されずにバレル内の圧力が上がるので、むしろ弾速はわずかに上がることが多い。
ただし、内圧が変化するということは動作不良の原因にもなるので、銃によってはサイレンサー使用時には使用可能な弾薬が制限されることがある。
- サミュエル・コルト
- アメリカ人技師。
従来一発撃つごとに燃えカスを掃除し、銃口から火薬と弾を詰めなおさなければならなかった銃に
「連発」という革命的概念をもたらした「リボルバー」を実用化した人物。
コルト社の創始者。
全くの余談であるが、ジェットエンジンのメーカーとして知られているプラット&ホイットニー(P&W)は、サミュエル・コルトが営む工場で働いていたフランシス・プラットとエイモス・ホイットニーが独立して立ち上げた会社である。
当時のコルトの会社は互換性を有した銃器の生産というアメリカでも最先端の製造技術を有しており、そのノウハウはP&Wを初めとしたアメリカの工業力を支える会社の礎となっていった。
こうした面から見ると、コルトは単なる銃器発明者に止まらない、アメリカの工業力の基礎に関わった人物とも言える。
- シモ・ヘイヘ
- Simo Häyhä フィンランドとソ連の間で行われた「冬戦争」において、個人の狙撃戦果542人という世界記録を打ち立てた、伝説的なフィンランド人スナイパー。現地発音としては「シモ・ハユハ」の方が近い。
軍人になる前は農業とケワタガモ猟を営んでおり、射撃大会でも何度も入賞していたという。
地元フィンランドのサコ社が狙撃用に調整したモシン・ナガンを使用していたが、猟師時代からの慣れとスコープの反射光で居場所が見つかる事を嫌って、狙撃用スコープなどは取り付けずに使用していた。
その腕前は凄まじく、
・150m先の標的へ一分間に16発の銃弾を命中させた(使用したモシン・ナガンは手動装填のボルトアクション銃。装弾数は1+5発なので最低でも2回リロードする必要がある)
・最長狙撃記録450m
・542人という狙撃戦果を僅か100日足らずで達成
・狙撃戦果以外でもスオミサブマシンガンで200人以上の戦果を上げる
など、数々の人間離れした記録を持つ。
狙われたソ連側からは、その白いギリースーツ(全身を覆う狙撃用の迷彩服)から「白い死神」と恐れられた。
冬戦争末期に顎を撃ち抜かれる瀕死の重傷(残っている写真で顔が歪んでいるのはこのため)を負ったため、続く「継続戦争」には参加しなかった。
活躍した期間は短いものの、史実のスナイパーとしてはアメリカのカルロス・ハスコック、ソ連のヴァシリー・ザイツェフなどと並ぶ、著名なスナイパーである。
モシン・ナガンの専用装備である「hayhaメモリーチップ」が彼に由来している事は間違いないが、ソ連のライフルである彼女の性能を最大限に引き出すのが、ソ連の最大の敵であった人物というのも実に皮肉な話である。
- ジャム
- jam : 名詞 詰め込むこと、雑踏(Genius英和辞典より)
銃に使った場合は特に弾詰まりのことを指し、動詞的に「ジャムる」と使われることが多い。偶然必然を問わず起こるものなので、フィクションの主人公が撃たれそうな時に頻発する。
ゲームにまで再現されるとイラつくことこの上ないので、多くのゲームではジャム機能は実装されていない。ただし、普段はジャムらないが武器の状態が悪くなるとジャム率が上がるものなどは割とある。
ドルフロもその例に漏れずジャムは実装されていない。でもジャムり易さが数値化されてたらそれはそれで面白そう
- 銃剣
- 銃の先端部に取り付ける刀剣のこと。バヨネットともいわれる。
銃の決定的な弱点である、敵味方入り乱れる乱戦や、銃口と敵が極めて近い超近接戦、あるいは弾薬が不足した時のための、最低限の攻撃力を確保するための装備。
その歴史は案外新しく、銃が誕生した時から300年ほど後の時代になってから普及した。
昔の銃は単発先込め式で連射がきかず、射程も短く威力も一撃必殺とは程遠いため、近接攻撃手段が必須であった。
そのため銃兵部隊に護衛の槍兵を組み込む時代が長く続いたが、フランスはバイヨンヌ地方である農夫が銃口にナイフを突っ込み槍代わりにしたのがきっかけで広まったとも言われている。
前時代の槍を吸収する形で銃剣は発展し、突っ込んでくる敵兵、特に高速で接近する騎馬兵に対する有効な対抗手段として、世界的に広く普及、戦列歩兵の時代には射撃→着剣→銃剣突撃という基本戦術を成立させる要であり、銃と共に世界の主力兵器を塗り替えた。時代が進むと銃の性能も上がり、接近戦の割合は激減したが、戦場の多様化に伴い様々な用途に銃剣は必要とされ続けていた。しかし、さすがに現代では拳銃や万能ナイフに役柄を取られつつあり、廃止する国も少なくない。
しかし、WW1においても塹壕戦で銃剣は威力を発揮、WW2においても各国で時折効果的な戦果を挙げたほか以後も要所要所で活躍し、英国に至っては21世紀の現代の戦場で割と頻繁に銃剣突撃で戦果を挙げる実績を残しており、各国で銃剣の必要性が議論されている。
- シュタージ
- ゲーム用語としての解説はこちら
かつて東ドイツに存在していた諜報機関。日本語では「国家保安省」と訳される。
ドイツ語での国家保安を指す言葉のシュタートジャッヒャーハイト(Staatssicherheit)を略してシュタージ(Stasi)と呼ばれていた。
KGBと並ぶ当時の共産主義国における典型的な情報機関・秘密警察であり、非人道的な秘密警察の代表格の様に扱われる事も多い。
東ドイツ崩壊直前には91,000人もの正規職員を抱えており、「フェリックス・ジェルジンスキー衛兵連隊」*9と呼ばれる準軍事部隊すら保有していた一大機関だった。
対外情報活動でも「ギョーム事件」*10に代表される様な活発な活動を行っていたが、もっとも有名なのは17万~19万人とも言われる膨大な数の密告者を使った東ドイツ国民への徹底した監視体制で、一度密告されれば容赦ない取り調べや粛清が待っていた。
これらの密告者の中には東西統一の後に密告者である事が発覚した人間*11も多く、東ドイツ崩壊後も家庭崩壊や重度の人間不信などの大きな禍根を残している。
史実では当然ながら東ドイツの崩壊と共に解体されたが、東ドイツが存続しているドルフロ世界ではシュタージも存続している様である。
- 手榴弾
- 「しゅりゅうだん」、「てりゅうだん」。爆発によって敵を殺傷する爆弾の一種。ゲーム的な説明は用語集を参照。
「てりゅうだん」と読むのは旧日本軍から続く軍隊的な読み方であり、これは自衛隊でも同じ。「手投げ弾」(放送用語では主にこれが使われる)、「(ハンド)グレネード」などの呼称もある。
ヒトは進化の過程でモノを正確に投げるという能力を体得し、石を獣や敵に投げつけ倒すことで生き抜いてきた。古代の投石戦士がやたら強かったのも、「正確に投げる」というヒトの能力故である。
この投げるブツを只の石ころから進化させていき、その延長線上にあるものが手榴弾なのだ。- 爆発時に周囲に金属製の外殻等の破片を撒き散らして範囲内のすべてを殺傷する、防御手榴弾(破片手榴弾とも呼ばれる)と、
攻撃を破片ではなく爆発のみに限定し、衝撃波により狭い範囲を殺傷する(目や耳、肺や内蔵がダメージを受けやすい)、攻撃手榴弾の二種が一番メジャーな手榴弾である。- 防御手榴弾は殺傷範囲が広く予想外に遠くまで破片が飛ぶこともある。自分は安全な遮蔽物の影に隠れて使用し、近づいてきた敵を一掃することを目的とする。だから防御。
- 攻撃手榴弾は自身も投げ込んだ場所の近くに進みたいときに使う。遮蔽物に隠れる敵をピンポイントに倒し、場を制圧するので攻撃というわけ。
- 他にも合図や目くらましに使用する煙幕手榴弾、光と爆音で敵を殺傷せずひるませる閃光手榴弾、障害物を焼き尽くすために使う焼夷手榴弾(サーマイト)、暴徒鎮圧用の催涙手榴弾など様々に存在する。
- 更に形状によって林檎型、パイナップル型、柄付き、棒型、卵型、缶型などなど、国や時代によって千差万別である。
- 爆発時に周囲に金属製の外殻等の破片を撒き散らして範囲内のすべてを殺傷する、防御手榴弾(破片手榴弾とも呼ばれる)と、
- 小隊
- 小規模な部隊構成のこと。英語でPlatoon。
ゲーム中ではAR小隊や404小隊、ネゲヴ小隊といったように使われている。定員は4~5人程度のようだ。
編成人数からして恐らくゲーム中で駒として使う第◯部隊も小隊として扱われるのだろう。
実際の歩兵小隊は20~50人程度で1個小隊となる。1個小隊は小隊本部と2~4個分隊に分解できる。
分隊(Squad)は7~12人で1個分隊で、更に携行火器などによる役割を与えられた班に分解できる。
逆に小隊が3~5個集まるとそこに本部と火力支援小隊(重機関銃や迫撃砲を装備する)がついて1個中隊となる。
ドルフロ的に考察すると、1小隊ダミー込みで最大25人で、ARなどの前衛分隊やRFなどの後衛分隊で2~3個班に分けられ、ダミーを引き連れた戦術人形は1人で1個班分の役割(!)とかいろいろ想像できる。
ダイヤを消費すれば最大で10個小隊まで解放でき、同時に指揮できるその兵力最大で250人。1個中隊に匹敵する。
指揮官の他に、中隊長といった呼び名も如何だろうか
- ジョン・ブローニング
- M2やコルトガバメントを作った、世界でも5本の指に入る天才銃器設計者。
ガスブローバック方式の発明など、銃器における技術革新を大きく進ませた人物で、ブローニングの発明の数々が二十世紀における銃の潮流を形作ったと言っても過言ではない。
100年以上前の人物でありながら、その技術的な影響は現代でも非常に大きく、殆どの銃には彼の発明が何かしら使われている。
第一世界大戦時に彼が作った銃器はいまだ現役のものも多く、ドールズフロントラインにもブローニングが関わった銃が多数登場している。
- シングルアクション
- 起きた状態の撃鉄を打ち下ろす役割のみを持つトリガーを備えた銃の機構のこと。
ダブルアクションと違ってトリガーを引く力で撃鉄を起こさないため、力を込めなくても簡単にトリガーが引ける。
このことは集中して狙いを定められることに繋がるので、シングルアクションの方が自然と命中精度は上がる。
また構造も単純なので、工業力が発展する前は信頼性のあるシングルアクションが主流だった。
今ではダブルアクションでも十分な信頼性を確保出来るようになったのでシェアは奪われてしまったが、コルトSAAやM1911など根強い人気を誇るシングルアクションの銃もある。
- スナイパーライフル
- 狙撃銃(そげきじゅう)のこと。スナイパーの語源は鳥の「Snipe」(日本語ではシギ)からなる。
- スラッグ弾
- ショットガンで使用される、小さな散弾ではなく大きな一粒の弾を使用する弾薬。
一般的なショットガンは拳銃や軍用ライフルと比べて大口径であり、そこから発射されるスラッグ弾は強力な貫通力や破壊力を有する。
本来は熊の様な大型動物の狩猟に用いられるが、その高威力を生かして自動車のエンジンを破壊したり、ドアの鍵や蝶番を吹き飛ばしたりといった事に使われたりもする。
もちろん人間も撃てるが、対人用としては威力が過剰なので一般的には使用されない。(過剰な被害が及ぶ事をオーバーキルと言い、世論や倫理面の問題から警察や軍隊といった公的機関では忌避される)
ドルフロ内では散弾と比較すると威力と命中が上がる代わりに目標数が下がるが、それは上記の様な理由による。
昔ながらの丸弾、ペレット型の鼓弾などは愛好家のハンドロード等に見られるだけで、現在販売されているスラッグ弾は性能の向上したライフルドスラッグ*12が一般的となっている。
通常のショットガンの銃身はライフリングのない筒状であり(スムーズボア)、弾丸も大きく重いので、射程距離や精度の面ではライフリングが施されている銃には及ばない面が強い。
しかし、ショットガンにも銃身にライフリングを施した銃はあり、現在は交換チョークの普及により銃によっては後からライフルドチョークを装着することもできるようになった。
装備名のWADスラッグはワッズスラッグ、SABOTスラッグはサボットスラッグを指していると思われる。
ワッズスラッグ:弾頭の後ろをプラスチック製のカップワッズが支えるような形をしている、後部のワッズはある程度飛ぶと分離して落ちる。
銃身内部が鉛で汚れやすいライフルドスラッグを嫌う層に人気、ワッズに乗せられるなら口径よりも小さい弾頭を使用することもできる。
サボットスラッグ:弾頭を硬質プラスチックのサボットで包む形をしている、発射するとサボットがライフリングに食い込んで回転し、銃口を飛び出したサボットは空気抵抗で広がり落ちて中身だけが飛んで行く。
サボットスラッグはライフリングのある銃用であり、ライフリングのない銃では横転弾が発生しやすく基本的に使用されない。あと値段が高いので気軽に撃てない
銃身にライフリングの施されたショットガンでサボットスラッグを使用すると、50mまではライフルとほぼ遜色なく、100mでも5cm以内に着弾する程度の命中精度がある。
日本では銃身全面にライフリングが施された散弾銃は法的にライフル扱いであり、所持許可が厳しくなるのでライフリングを半分に削ったハーフライフリングも多く、その場合は上記ほどの精度はない。
- 制式名称
- 軍や警察などの組織で銃や兵器を扱う場合に、管理や識別のために付与される名称。制式名とも。
組織において採用が決定された際に付与され、制式名称を与える事を制式採用や制式化と呼ぶ。
多くの場合、組織ごとに一定の規則に基づいて命名される。
組織ごとであるため、同じ銃でも採用した組織が違えば制式名称が異なる事も多い。
米陸軍で採用されているFF M249SAWを例にすると、本来の銃の名前はMINIMIだが、制式名称ではLight Machine Gun, 5.56 mm, M249となり、
命名の規則としては、種類、口径、M(MODELの頭文字)+種類ごとの採用順となっている。
名称違いの例として同じMINIMIであるが米海軍が改良、採用しなおしたものがMk46やMk48であり、
米陸軍の場合はM~と続くのに対し、米海軍の場合はMk~となるなど組織ごとで命名の規則が変わっている。
た行
- ダブルアクション
- トリガーを引くだけで、撃鉄を起こす、撃鉄を打ち下ろすの二つの動作が出来る機構のこと。
撃鉄を起こす動作中のトリガーは重いが、打ち下ろす際は軽い。すでに撃鉄が起きている場合はシングルアクションと同じく打ち下ろし動作だけを行う。
ワルサーP38から一気に普及したイメージがあるが、リボルバーも含めるとコルトM1877が初なので結構古くからある。
リボルバー拳銃では、シングルアクションは1発撃つごとに撃鉄を起こす必要があるので、ダブルアクションの方が使い勝手で圧倒的に優れている(ただしトリガーは重い)。
一方でセミオート拳銃の場合は、どのみち発砲後は後退したスライドで自動で撃鉄が起きるので、ダブルかシングルかが大きく関係するのは初弾であった。
銃を取り出してすぐにトリガーを引くだけで撃ちたい場合、シングルアクションの銃では薬室に弾が入った状態でさらに撃鉄を起こして持ち歩く必要がある。
しかし、これでは何かの拍子で撃鉄が倒れて暴発する危険がある。撃鉄を起こした状態でセーフティを使用するコックアンドロックという手もあるが、やはり安全性を考えると避けたい。
ダブルアクションの銃では、薬室に弾が入った状態でも撃鉄を起こさない(この状態を安全に作り出せるデコッキングレバーの付いた銃もある)ことで比較的安全に持ち歩くことができる。
取り出した後に即座に撃てる状態でありながらも、安全性はシングルアクションより優れている。(ただし初弾のトリガーは重い)。
その後は常にダブルアクション状態なDAO(ダブルアクションオンリー)の拳銃も登場。今ではフルストロークDAOとも呼ばれるが、これは常にトリガーが重い状態で統一されている。
一見すると不便なだけに思えるが、これは安易な発砲や、銃の扱いに慣れていない者の意図しない暴発を防ぐのが目的である。実際に警察等での採用例も多い。
20世紀後半にはグロックに代表されるプリコック式のDAO(変則DAOとも呼ばれる)拳銃が登場している。これはスライドの後退時に同時に撃針も6~7割ほどの力で引いた状態(ハーフコック)で保持する機構で
予め引かれている分トリガーを軽くできる。当然撃針を固定する安全装置は装備されているが、万が一コッキングが外れて撃針が弾丸を叩いたとしてもハーフコックなので発砲に至るほどの衝撃は無い。
現在はこのようにシングルアクション並のトリガーの重さで統一できる拳銃が増えている。こういった機構の登場は、銃の構造的な信頼性や各種の安全機能が洗練されてきた結果でもある。
- ダブルカアラム(ダブルカラム)
- 弾倉の構造の一種。日本語で複列弾倉。
弾薬を一直線ではなく、ジグザグに配置することで装弾数を増やすことを実現した構造である。その分マガジンがやや太くなるが、同じ長さで装弾数を1.5倍以上にすることができるので採用されている銃は多い。
パチンコ玉を積むときの様子を思い出すとイメージしやすい。
- 徹甲弾
- 読んで字の如く、装甲に穴を開け貫通させることを目的として設計された弾。徹甲(Armor Piercing)からAPと呼ばれることも。
主に質量と硬度でブチ抜くAP/APHE弾、逆に弾体を軽くし初速を上げて運動エネルギーでブチ抜くAPDS/APFSDS弾などの2タイプに分けられる。
今作においては装備の一種であり、破甲値を上昇させ夜戦において活躍する。
な行
- ノリンコ
- 中国兵器工業集団有限公司のグループ企業中国北方工業公司の愛称で、現在はこれが正式な社名でもある。(日本光学→Nikonみたいなもの)
中国を代表する軍事企業として多くの人民解放軍装備を手がけ、民間・軍を問わず輸出販売も行っている。
56-1式やNZ75、54式などの製品のために格安コピー品メーカーのイメージが強いが、近年では自主開発にも力が入っており、95式や92式と言った独自規格弾薬を使用する近代的な銃も生産するようになってきた。
他、64式のようなゲリラ戦目的の消音器内蔵銃器の開発にも積極的。ナイフとピストルが一体化したキワモノも。
余談だが、人民解放軍が訓練用の電動エアソフトガンとして「Real Sword」社のものを採用している。
実銃と同じ素材、エアガンとしては異常に高い強度、やたら細かい刻印などからノリンコとはただならぬ関係性と噂されることもあるが、噂にすぎないとされる。多分。
また、ZTZ-99A主力戦車などの人民解放軍のAFVも手掛けている。
は行
- バックショット
- ショットガン用弾薬の種類の一つ。
名前の由来は牡鹿(バック)を撃つ為の弾という意味。
最も一般的なショットガン用弾薬の一つであり、対人用として用いられる弾薬も多くの場合はバックショットである。
ペレット(散弾の粒)の大きさはNo.(日本では号数)で表示されており、No.が小さくなる(0の後は00、000とゼロの数が増える)ほどペレット一粒の大きさが大きくなる。(その代わりペレットの数は減っていく)
装備効果としては火力と会心が上昇するが、これはペレットの大きさが大きくなっているためと考えられる。
ドルフロ内の装備としては#1から#000がラインナップされているので、ドルフロ世界の標準的なショットガンはそれ以外の散弾を使用している模様。
現実で対人用に用いられる弾薬はNo.00(通称ダブルオーバック)が一般的なのだが、ドルフロ世界の一般的なショットガンは、小さいペレットを広く散布する方向で使用されているのかもしれない。
もちろん、ドルフロ世界での#規格と現実のNo.規格が全く別物の可能性も、多分にありえるのだが。
- バトルライフル
- 全般にアサルトライフルとされるものの中で、比較的大口径・高威力な弾薬を使用している銃を特に分けて呼ぶ場合の分類名。
ドルフロ内での銃ではM14、G3、FALなどがバトルライフルと呼ばれる分類に入る。
元を辿ればアメリカのアサルトライフルに対する先見性の無さが産んだカテゴリーである。
第二次世界大戦の終結後、NATO加盟国の間で弾薬規格の統一が進められたのだが、この際にNATOの盟主であるアメリカのゴリ押しによって、7.62×51mm弾がNATOの共通弾薬として採用されてしまった。(ヨーロッパ諸国はより小さい弾薬を推していた)
この7.62mm弾は強力ではあるものの反動が大きく、この弾薬を採用したアサルトライフルはフルオート射撃の実用性が大きく損なわれるという欠点を背負ってしまったのである。(中にはL1A1の様にフルオート機能をオミットする物まで現れた)
その後、この重大な欠点に気付いたNATO諸国(と言うかベトナムでAK-47を相手にして痛い目に遭ったアメリカ)は、より反動が小さい高速小口径弾である5.56×45mm弾を新たにNATO規格の弾薬として採用した。
こうして高速小口径弾を使用する新世代のアサルトライフルが普及していった結果、7.62×51mm弾を使用する旧式のアサルトライフルには高速小口径弾の射程の短さを補うという役割が次第に与えられる様になり、新たにバトルライフルというカテゴリーとして分類される様になったのである。
ちなみに同時期に開発されたソ連側のAK-47は、口径こそ同じ7.62mmであったものの弾薬の火薬の量はずっと少なく抑えられており、フルオート射撃時のコントロールはバトルライフルに比べて容易であった。
また、バトルライフルと同じ様な役割の銃として、ソ連は早くから SVDを導入していた。
こうした歴史的な経緯から、バトルライフルと呼ばれる銃は大半が旧西側諸国の物である。
ただ、最近は交戦距離の長かった湾岸戦争やイランイラク戦争を通じて、その威力や射程距離が最近になって再評価され、再びアサルトライフルの大口径化が行われたり、簡単なパーツ交換で口径が切り替えられる銃が誕生したりと、バトルライフルという区分け自体が形骸化しつつある。
- 汎用機関銃
- 歩兵が持ち運んで使用する軽機関銃、陣地に据える固定火器、及び乗り物への搭載火器としての重機関銃など、文字通り汎用的な用途で用いられる機関銃の分類名。
多くの状況での使用に耐えうる為に継続した射撃に耐える頑丈な銃身や銃身そのものの交換機能に加え、歩兵が扱えるように多少性能を妥協してでも軽量化が図られるなどの工夫が凝らされている。
現代ではM60やMG3のような、7.62mm弾といった大口径・高威力の弾薬を使用する機関銃の事を指して居る事が多い。
古くは第一次世界大戦時、歩兵に限らず車や戦車、航空機に同型の機関銃を扱った事に始まり、銃火器の技術の進歩と共に携行性と威力の両立が可能となっていった。
こうして、歩兵が携行できるサイズ・重量でありながら一部の重機関銃の役割を兼ねられるようになった事が汎用機関銃という在り方を生み出したのである。
歩兵が持ち歩ける軽機関銃でありながら、重機関銃といって差し支え無いほどの火力を発揮するという、汎用機関銃として初めて用いられた銃が第二次世界大戦中、ドイツで作られたMG34であり、その発展型であるMG42と併せ、これらの汎用機関銃の有用性を体感した各国は大戦以降に各々が汎用機関銃を開発する事となっていった。
- ピカティニー・レール
- 銃にアタッチメントを取り付ける為のレール規格の一種。
分かりやすい例としてはM4 SOPMOD IIの銃身を取り囲む様に取り付けられている、凸凹した細長い板がピカティニー・レールである。
派生型として、レールを短くして銃の側面や拳銃のアンダーマウントに使用できるようにしたスモールレールがあり、こちらもピカティニー・レールの一種である。
アメリカ陸軍のピカティニー造兵廠で標準化された規格なので、ピカティニー・レールと呼ばれている。
それまではアタッチメントを取り付ける銃に応じて、個別の取り付けマウントを用意する必要があったり、無ければ針金やテープで固定していたのだが
ピカティニー・レールを銃に取り付けておけば、ピカティニー・レール用のマウントを用意するだけで種類を問わずアタッチメントを取り付ける事が可能になる。
この様なレールはメーカーの独自規格などで過去にも存在していたが、ピカティニー・レールはNATO規格として採用された為に広く普及することになった。
その利便性から、銃とアタッチメントの双方でピカティニー・レール規格への対応が広まっており、現在は銃自体にレールが標準装備されている事も多い。
- ブルパップ方式
- トリガーより後ろにマガジンや機関部がある銃の事を指し、代表的なものとしてAUG、FAMAS、L85A1などが挙げられる。
弾丸は銃身で加速された後に銃口から発射させる物なので、小型化しようと銃身を切り詰めると弾が加速しきれずに威力が落ちてしまう。この問題を解決するために、これまでのストックの位置まで機関部を後退させることでバレル長を確保しつつ、全長を切り詰めることで取り回しと威力を両立させた銃がブルパップ方式の銃である。
ブルパップ方式の最大の弱点は通常の銃に比べて左右両用性が極端に低下することである。これは機関部が銃床まで後退したことから排莢口も銃床に開くことになるためで、利き腕や遮蔽物に合わせた逆撃ちが殆どのブルパップ方式では難しい。*13これを解決するために特殊な排莢機構を用いて排莢口を銃床から移動させると、今度はジャム等が発生した際に薬室の状態を視認することが極端に難しくなる。*14またもう一つの宿命的な問題として、構造上機関部とトリガーが離れてしまうため良好なトリガープルを実現することが難しいことも挙げられる。また利き手首より後ろに弾倉があるのでリロードが大変、顔の近くで発砲するため音やガスが身体に悪影響を及ぼす、扱い方や銃を使った格闘術の訓練を一新し直す必要がある等の人間工学的な問題も多い。
最初のブルパップ方式は1901年に既存のリー・エンフィールド小銃が長すぎて取り扱い辛いことから開発されたボルトアクションライフルであるソーニクロフトに始まるが、ブルパップ方式が本格的に広まったのは西側諸国で中間弾薬が受容が始まった60~70年代である。その先駆的立ち位置にあるEM-2を含め、これらのブルパップ方式の狙いの多くは既存のRFとSMGを一挙に置換することであった。そのためにはSMGの取り回しやすさとRFに必要十分な威力を両立することが求められたのである。しかし、そもそもARがかつてのSMGとRFの役割を陳腐化させた結果、最終的に生まれた問いは「上に挙げたような諸問題を背負ってまで銃身長を保つ必要は本当にあるのか?」というものであった。*15結果として現代のARは単に銃身を切り詰めたカービンが主流となり、ブルパップ方式は威力が重視されるがゆえに銃身長が必要になる対物ライフルや狙撃銃での採用が中心で、それ以外は殆どが民生品か試作止まりであり、ブルパップ方式のARを主力装備として新たに運用するようになった国はイスラエルや中国等少数にとどまる。
一方で、アンダーマウントにアンダーバレル化されたサブアームを取り付ける場合、通常の形式では弾倉とアンダーバレルが干渉してしまうため、アンダーバレルをつけるとドラムマガジンのような大型弾倉が装着できず、逆に大型弾倉をつけるとアンダーバレルを装着できないといったカスタマイズ面での制約が発生するが、ブルパップ方式だとアンダーマウントと弾倉が大きく離れているために両立が容易という地味な長所もある。
なお、ブルパップとは「ブルドッグの子犬」という意味なのだが、なぜこの様な名前が付いたのかという経緯については、諸説が入り乱れている。
- 分隊支援火器
- 弾幕を展開する事で火力制圧を行い、敵の動きを抑制する事で味方の支援を行う為の火器。英語ではSquad Automatic Weaponといい、略してSAWとも呼ばれる。
弾幕を展開するという都合上、豊富な弾数・継続火力を誇る軽機関銃が分隊支援火器とされる事が多いが、銃の分類というより運用法に近い為に汎用機関銃やアサルトライフルでありながら分隊支援火器とされる事もある。戦線の移動に合わせる為に歩兵が運搬・運用できる程度には携行性に優れ、多少離れた位置でも威力を保つだけの有効射程を持ち、ある程度継続して火力を発揮できるなら大体が分隊支援火器に該当するといってもよいだろう。
戦場の主力が小銃であった第一次大戦時には、フルオートで射撃できるM1918が分隊支援火器として扱われ、続く第二次大戦ではDP28やブレンといった軽機関銃がその役割を担っていた。
現代では開発時点から分隊支援火器として用いる事を想定したFF M249SAWのような5.56mm弾で運用する軽機関銃に加え、アサルトライフルを継続した射撃に耐えうるように長銃身化し、安定したフルオート射撃の為にバイポッドを取り付けたモデルなどがある。
- ホローポイント弾
- 弾頭の前側部分を大きく窪ませた銃弾、製品によっては変形や断片化を起こしやすいように切り込みを入れてあるタイプもある。
着弾後に窪ませた前側が潰れて大きく変形(見た目がキノコの様になるのでマッシュルーミングと言う)したり、バラバラになって断片化する。
弾が変形して抵抗が大きくなることで、貫通しきらず体内に留まりやすくなり、内部に与えるダメージがより大きくなる。
その反面、弾頭が変形しやすいことから貫通力に劣る。特に硬い物に当たった場合の貫通力は大きく損なわれてしまう、作中のステータスもこれを反映した物となっている。
なお、ホローポイント弾はハーグ陸戦条約における「不必要な苦痛を与える兵器」(いわゆるダムダム弾と同じ扱い)に相当するので、軍隊では基本的に用いられず
法執行機関や民間で使用される拳銃弾が多い。作中でHGとSMGに装備が限定されているのもそのためだろう。
ただし、署名国同士以外での交戦で使用が禁止されているわけではないため
近年では拳銃弾向けにアメリカ軍で採用が検討されたり(アメリカは条約に署名していない)、ゲリラ相手の非正規戦などにおいては軍による運用も行われている。
- ホロサイト
- いわゆるオプティカル・サイト(光学照準器)の一種。
ざっくりした説明をすると、レンズに照準となる円や点(レティクルと言う)をホログラムで映し出している照準器である。
難点としては、ホログラムにレーザーを使っているので、電池の消耗が激しい点が挙げられる。
EOTec社の物が有名で、装備名のEOTもここから来ていると思われる。
ドルフロ内での装備効果としては、命中と火力を上げる反面、射速が下がってしまう。
命中については言わずもがなであるが、火力と射速への効果については関連がよく分からない。
急所を狙い撃ちし易くなる代わりに、一発ごとをよく狙う様になるから、という事だろうか。
ま行
- マークスマン・ライフル
- 狙撃銃のカテゴリーの一つ。マークスマンとは「選抜射手」を意味する。
主に前線の部隊で他の兵種と共に使用される事を前提としており、機関銃手や通信兵、指揮官といった敵の要となる兵士を狙撃するのが役目である。
PSG-1の様な本格的な狙撃銃と比べると射撃精度や有効射程距離で劣るものの、雑な扱いをされても精度が落ちない頑丈さと、長時間携行するための軽量さの点で勝っている。
アサルトライフルにスナイパーライフル用のロングバレルと高性能スコープを取り付けて狙撃にも対応できるようにしたものもこれに含まれることがある。
ドルフロではM21、SVDなどがこれに当たる。
- マウザー
- ドイツの著名銃器メーカー「Mauser」のカタカナ表記。
古くからあったドイツの銃器メーカーで、初のボルトアクション機構を実現したメーカーとして特に有名。
Gew88(漢陽88式の大元)、C96やKar98k、各種MGシリーズなどはドルフロでも多数登場している。
しかし、WW2後は徐々に経営を傾け、現在では完全に買収されて消滅した。
- ミハエル・チモフェエヴィチ・カラシニコフ
- ロシア連邦/旧ソ連の技術将校、1919~2013。
18歳で徴兵され、ソビエト軍戦車兵として従軍。
その際ドイツ軍が用いたサブマシンガンの前に多くの仲間が倒れていくことに人一倍心を痛めたミハエル青年は、自らも砲弾の破片を受けて負傷、後方で療養していた時に新型のサブマシンガンの設計を決意する。
この時の作品は採用には至らなかったものの、軍部が彼を銃器設計チームに抜擢するきっかけとなった。
第二次世界大戦が終結した1945年、ソ連軍はドイツ軍が用いたMP44のコンセプトを高く評価し、それまでの小銃に代わる装備として7.62mm×39のショートカートリッジを使用する「アサルトライフル」のトライアルを開始した。
このトライアルの最初の審査を突破したカラシニコフ氏の「AK46」をブラッシュアップしたものが「AK-47」として採用され、1949年よりソ連軍で公式採用されることとなる。
この功績によりカラシニコフ氏は昇進、以後は設計チームを率いてAK-47の改良やAKM、AK-74などの後継機種、PKMマシンガンやRPK分隊支援機関銃などの設計に身を捧げ、彼と彼のチームの作品は「カラシニコフ・ライフル」と呼ばれ派生を含めて世界中で愛されることになる。
なお、報酬は大したことがなかったようでご本人は亡くなる寸前まで「AK-47を作ってみんな儲けてるけど俺は勲章しか貰ってねえぞ」と愚痴るのが持ちネタだった。
また、紛争地域の少年兵が大抵AKを持っている事を心苦しく思っていたらしく、AKを持った子供のイラストを見せられると、決まって「子供に銃を持たせちゃいかんよ」と言っていたという。
- モーゼル
- ドイツの銃器メーカーMauserを誤読した日本独特の表記。
上記の通り厳密に言うと誤読なのだが、マウザーが世界を席捲した時すでに日本は一部でモーゼル読みをしており、誤読だが日本の歴史的にみると通用する読み方というややこしい存在。
もはやすっかり定着しており「独擅場」と「独壇場」のように、マウザーもマウゼルもモーゼルも全部日本では通常の読み方として扱われる。
同じような誤読が定着した例としては「ワルサー」も挙げられる。
まったくの余談ではあるが、ワインの産地で有名なドイツのモーゼル地方及びモーゼル川の表記はMoselであり、マウザー誤読とは関係ないし、これはこれで正しい読み方だったりする。
や行
- 夜戦
- 夜間戦闘のこと。こらそこ、変なことを想像するんじゃない。
ドルフロではHGが居ないと周りが見えなかったり、ターン制限があったり、
通常戦役では出ない敵が出てきたり、とかなり特殊な戦闘として表現されている。
ちなみに英語ではnight combatだがドルフロではMIDNIGHTとだけ表記されている。
現実においては奇襲の古典的な代表戦法の一つであり、古今東西古代から現代にいたるまで陸海空あらゆる場面で行われている。一般的には敵の火力、兵数を視界不良と超接近戦を以てごまかす戦法であり、彼我の戦力差が大きいときや、強固な防御陣地を攻略する場合に有効とされていた。ただし、指揮系統の混乱や同士討ちの危険性が敵味方問わず高く、リスクも大きいとされていた。しかし、現代においては、ドルフロにも登場する暗視装置や照明弾といった新兵器により、大前提の視界不良が装備により大きく左右されるため、テクノロジー差をそのまま戦力差につなげる戦法に代わりつつある。
- 薬莢受け
- 排出された空薬莢を受け止めて回収するためのポーチやケースの事。
構造上、取り付けられるのはアサルトライフルやマシンガンなどの、排莢口が固定されている銃がほとんどである。
なぜ撃ち棄てる空薬莢をわざわざ回収する必要があるのかというと、訓練後に空薬莢を数えて弾薬が確実に消費されている事を証明するため。
つまり、撃ったふりをして弾薬をちょろまかす事を防止するためである。
また、空薬莢を踏んで転倒する事を防止する目的もある。
本来ならば遠くへ弾き飛ばすはずの空薬莢を近くで受け止めるため、しばしば作動不良の原因となってしまう。
空薬莢の管理に厳しい事で知られる自衛隊の専用アイテムと思われがちだが、他国でも訓練時には薬莢受けを取り付ける事は多い。
K2は薬莢受けの口が開いて空薬莢をばら蒔いてしまうという勝利ポーズをするのだが、これには多くの韓国人指揮官が徴兵時代のトラウマを思い出したという。
- ユージン・ストーナー
- M16やその原型であるAR-15を作った銃器設計者。なのだが、元々は航空機の火器整備担当である・・・のはずがWW2では海兵隊として前線で戦闘をしていた模様。
戦後はフェアチャイルドと言う航空機会社の銃器開発部門であるアーマライトの銃器技師として活躍し、様々なスポーツライフルを開発したのち、AR-15の原型であるAR-10を作った。何年か後にAR-10のミニチュアタイプであるAR-15を開発し、これが米軍ではM16として採用された。
しばらくしてコルト社にAR-15の製造権が売却された為かアーマライトを退社し、キャデラックゲージという銃器会社にてストーナー63という画期的な銃を開発(当時としては珍しいパーツを変えるだけで小銃・機関銃になる銃器)。
その後は色々な銃器会社を転々とした後、最終的には弟子であるリード・ナイツと共にナイツ・アーマメント社を設立。M16を元とした銃器の開発設計に携わったが、完成を見ることなくこの世を去った。SR-25などがそれであるが、今の所は本ゲームには実装されていない。*16当然と言うべきか、SR-25も米軍にて採用されている。
ちなみにナイツ・アーマメント社はM4シリーズで使用されるRAS(レール・アダプター・システム)を作った事でも知られ、その最大の成果とも言えるものがM4 SOPMODであり、その普及率たるやの現在の米陸軍ではほぼすべての兵士に使用されている。
ら行
- 榴弾
- 簡単に言えば爆発する弾丸ないし砲弾。
歩兵装備では直接手で投げる手榴弾に対し、なんらかの発射器を用いるものを擲弾と表現する。
(言葉としては擲弾の一種が手榴弾だが)
単に榴弾と呼んだ場合は砲弾の一種を指す場合が多い。
一般的には着弾と同時に爆発するイメージであるが、榴弾が発明された当時は導火線を伝う燃焼により一定時間後に爆発する弾だった。
当時の熟練した砲手は曵火射撃という、導火線の長さを調節する事で、着弾した後に爆発するのではなく空中、つまり敵の頭上で爆発させる事によって効果的に破片を飛散させ、
地面に伏せていたり塹壕に潜んでいるような、着弾後に爆発する榴弾では効果の乏しい相手でもある程度効果的に殺傷できる射撃方法を行っていた。
現代では導火線の代わりに、時限信管というタイマーや遅延機構により設定した時間の後に起爆させる装置や、
近接信管という一種の対地高度計により地面に対して設定した距離に到達すると起爆させる装置により、曵火射撃が行われている。
一方で着弾と同時に爆発するのは、着発信管という文字通り着弾した事を検知して発動、つまり起爆する装置によるものである。
曵火射撃より対人効果は劣るが、建築物や車両、艦船への加害効果に優れている。
また着発信管に時限信管を組み合わせる事で、車両や艦船の表面ではなく中へ貫通させた後に爆発させて内部に甚大な被害を与える事も出来る。
ドルフロ内においては爆発により広い範囲の敵にダメージを与える、FALや416のスキルが代表的。
「敵のリンク数が多ければ多いほどダメージも高くなる」という特徴を持っている。
- レッドドットサイト
- いわゆるオプティカル・サイト(光学照準器)の一種。
一般的には単にドットサイト(ダットサイトとも)と呼ばれている。
ドットサイトの内部にはハーフミラーがあり、そこへ何らかの光源を用いて、照準となる赤い点(ドット)を投影している。
有名なドットサイトとしてはAimpoint(エイムポイント)社のAimpointシリーズがあり、数万時間のバッテリー作動時間、爆破されても動き続ける耐久性とまさに軍用と呼ぶべき代物。
ドルフロ内での装備効果は命中を上げる反面、射速を低下させてしまう。なぜだかTrijicon社のACOGシリーズ(スコープの分類)っぽい見た目だったり、星5はイスラエルのMARSだったり、結構滅茶苦茶。
機能的にはドットサイトとホロサイトでは大した違いが無いのだが、動作方式からくる覗いた時の印象やFOV(視野)の差が装備効果の差となっているのではないだろうか。
わ行
英数字
A
- Am
- ドルフロではKel tec社の銃にこの符号がつけられる。Amはアメリカの略か。実装済みなのはAm RFBとAm KSG。
新興の銃器メーカーであり、独特なデザインや機構を搭載しているものも少なくない。
- AR
- アサルトライフル(Assault Rifle)の略称。日本語では突撃銃、中国語では突撃步槍となる。
ドルフロにおいてはアタッカーを務める。前衛となるSMGへの陣形効果を持つ。
現実においては歩兵各自が一人で予備弾薬も含めて一式の装備を携行でき、移動しながらの連続射撃(突撃)が可能な銃を指し、これを実現するため専用の中間弾薬を使用するものが多い。
アサルトライフルと同種の火器を指す名称は複数あり、国や組織によって厳密な定義はかなり異なっている。
なおフルサイズのライフル弾を使用するものを特にバトルライフルと呼ぶこともあるがこれは後世の命名であり、ドルフロではM14やFALなどが該当するがそれぞれゲーム内での区分は異なっている。
また銃器の分類の中では比較的新しいため、中国やルーマニアなどは当初、AK-47のコピーである56式やPM md.63をアサルトライフルではなくサブマシンガンに分類していた。
これはアサルトライフルという言葉がStG44のSturmgewehrを英訳して作られたものの、この呼び名が各国に普及し始めたのが1970年代にベトナム戦争で初めて双方がアサルトライフルである56式とM16を使ったのをきっかけとしてからだったためで、それ以前にアサルトライフルを製造配備していた国の多くは自動小銃やサブマシンガンなどと既存の分類を用いていたのだ。
また現代でもアメリカのように、アサルトライフルの呼称を用いる事もあるが制式名称では例えばM16を「Rifle, Caliber 5.56 mm, M16」と呼称しているように、つまりドルフロではRFとして扱われているスプリングフィールド*17などと同じく単にライフルとしか分類していない国もある。
これはアメリカが歩兵銃一丁に狙撃から制圧まで全てをこなす万能兵器としての能力を求めているためで、その集大成とでも言うべきものがM27IAR(Infantry Automatic Rifle:歩兵自動小銃)と言える。
B
C
- Carbine
- 騎兵銃(カービン)はフルサイズに較べて全長が短縮された小銃につけられる名前。長さにもよるが、バレル長も短くなる為にフルサイズより射撃精度ではやや劣ることが多い。
騎兵は機動力に優れるが、長い銃では馬上で担ぐことが出来ないため、スリング(負い紐)で背中にかけておける長さの小銃が必要とされて誕生した。
騎士、騎兵、騎馬民族のイメージが強いことから、馬上から射撃するためのものと勘違いされることも多いが、騎兵が銃を用いる際は下馬しての戦闘が基本である。
騎兵が廃れ、歩兵の機械化が進んだ*18時代に於いても短縮化された自動小銃は「Carbine」のモデル名を冠され、少なくとも20世紀の間は主に空挺部隊や特殊部隊に配備される、精兵向けの銃としてのイメージを保っていた。
これが21世紀に入ると、一般兵士にも軽いカービンの方がよかろうという認識が広まり、いつの間にかカービンサイズが歩兵小銃における基本となってきている。
もっとも、カービン小銃の取り回しのよさや軽量さは現場レベルでは早くから認識されており、これ以前にも後方勤務や車両、戦車乗員の自衛用火器として、例えばM1A1や56-1式などが使用されてきた。
D
E
F
- FELIN
- FELIN(フェラン)はフランスのSAGEM社が開発した、先進個人戦闘装備システムの名称。
FAMASの装備イラストでは大型の専用サイトのみが描かれているが、本来は通信機器やヘルメットに装着する小型ディスプレイなども含めた、歩兵を高度に情報統合して運用するためのシステムである。
個人装備以外にも各種偵察ロボットやドローンとリンクする事が可能で、これらのカメラ画像を共有する事も出来る。*19
こうした情報統合型の先進個人装備は世界中で研究されているものの、現時点で実戦配備されているのはFELINのみとなっている。
作中でFAMASはFELINの中の照準器のみを装備しているが、それ以外の装備の機能は人形が持っている基本的な機能と被っているので、照準器のみで十分なのだと思われる。
なお、FELINの照準器ユニットには小型カメラが搭載されており、有線で頭部のディスプレイに接続されているので、遮蔽物から銃だけを出して射つ事が可能だったりする。
- FMJ
- Full Metal Jacket(完全被甲弾)の略。
スタンリー・キューブリック監督の映画のタイトルとしても非常に有名。「俺の彼女はM14!」
銃器の発明以来、加工・密度等の利点から多くは鉛が弾丸に用いられてきた。しかし発砲初速(≒威力や精度)の向上に伴い、裸の鉛弾だと銃身内部の摩擦で削りカスが大量に生じ故障や事故が増えるようになった。
これに対応するため銅などの金属で完全に覆って削れないようにした弾丸をFMJと呼ぶ。現在は条約等の影響により、基本的に軍隊で使用される弾丸はこれである。(条約加盟国かどうかとか、戦闘対象にもよる)
副次効果として撃たれた対象の傷口が比較的滑らかになる(あくまで体内で潰れる為に被害が甚大になる鉛のみと比較しての話)ので、敵兵を無駄に苦しめないし治療もしやすくなる。
致死性が高い弾のほうが戦争向きなのでは?と思うかもしれないが、昨今の戦争は人道的見地から、やたら人を苦しめたりする様なモノは御法度になりつつある。(クラスター弾がすぐ爆発するようになったのもこの為)
そういう面でも、いざ喰らっても治療のしやすいFMJ弾は評価?されている。どうせ死ねばおんなじだしね!
ただし、警察・対非正規(要するにゲリラ)戦闘では無視される点であり、特に警察用途の場合は「確保が大前提で発砲は最後の手段、しかし撃つとなったら確実に仕留める」というタイトな現実ゆえに
真逆の特性を持ったホローポイント弾などが多用される。また、FMJは貫通力が高いので意図せず対象以外に被害を与える恐れもあり、そういった二次被害を減らすためでもある。
79式の専用装備として実装。Sellior & Bellot社の7.62 x 25mmトカレフ弾がモチーフで、スチール芯で防弾ベストを貫くといわれる貫通力からかHP弾と違って破甲ペナルティがなく火力も高い極めて強力な弾薬となっている。 - FN社
- FNハースタル社の略称。軍・警察用の小火器や関連製品の開発、販売を中心として活動している。ベルギーに本社を置く老舗であり、古くから世界各国に様々な銃器を提供しており、世界中で小火器開発メーカーが減る中、元気にしている数少ない企業(というか、このメーカーが色々優秀すぎて他メーカーが付いてけなくなっている)
FALやFNCなどを作っている。ドルフロにおいてはFFと名前を変更されいることが多い。
G
- Gr
- ドルフロではドイツ製(German)、中でも特にHeckler & Koch社(H&K)の銃を示す符丁として名前の前にこの二文字が冠される(416のように符丁を持たない人形も存在する)。
ドイツの銃器メーカーで、戦後倒産した“あの”Mauser社の技術者が最高の銃をお届け!というコンセプトで設立。アメリカのゴリ押しで採用された7.62mmNATO弾をアサルトライフルで使えてしまうスーパーメカを内蔵したG3で一躍有名になり、このメカを搭載して精密射撃が可能な当時唯一のサブマシンガンであるMP5やそのバックアップをこなすかっこよすぎる近代のスナイパーライフルPSG-1などをリリース、圧倒的な精度や信頼性、そしてドイツらしい武骨ながらもカッコいいデザインセンスを売りにトップメーカーへと駆け上がった。
M4を独自改修、近代化した416やトレンドであるポリマーフレームオートなども評価が高い。
一方で、G11のような時代を先取りしすぎた迷作を生み出すことも少なくない。
G36やXM8など強化プラスチックによる新型銃では現場の厳しい環境でプラスチックが劣化、G36では訴訟問題に発展するなど散々な目に。超名作と新興メーカーでもやらかさないような駄作を同時に作り出す富野由悠季監督みたいなメーカーである
近年においてはFF…もといFN社とのシェア争いも有名。
- GSG-9
- ドイツに実在する対テロ特殊部隊。
GSGはドイツ語で「国境警備群」という意味の"Grenz schutz gruppe"(グレンツ・シュッツ・グルッペ)の略。
第二次世界大戦の影響からドイツでは軍にエリート部隊を作る事に大きな忌避感があったため、国境警備隊の部隊として創立された事から来ている。*20
ミュンヘンオリンピック事件*21での制圧失敗を受けて創設され、後にルフトハンザ181便ハイジャック事件では、乗客に一人の被害者も出さず*22に制圧した事で、世界トップクラスの対テロ部隊としての名声を確立した。
現在もヨーロッパ屈指の対テロ特殊部隊としての地位を維持している。
H
- HG
- ハンドガンの略称。
日本語で拳銃、中国語で手槍、ラテン語圏ではピストル。ちょっと前まで「拳」という漢字が常用漢字から外れていたため、「けん銃」と表記されていたが、平成22年の改定で復活、めでたく「拳銃」となった。
現在は両手で保持して射撃するのが通常ではあるが、定義としては馬上から片手で射撃出来るよう徹底的に短縮小型化された銃を指す。
ドルフロにおける彼女らは指揮官の指示を高精度に受けとるポケットWi-Fiのような機能を持つと設定されており、そのため対象の銃種を問わず強力なバフをもたらすバッファーとしての性能や、夜戦の際周囲の視界を確保するなど特殊な役割を与えられている。
一般的なお巡りさんが装備しているのもこれであり、身近であることから銃というとコレを思い浮かべる人も多いのではなかろうか。
軍隊での拳銃はスチェッキンやGr Mk23などの特殊な用途で設計・製造されたものを除きその多くがメインウェポンではなく、最低限の自衛戦力や管理職の職権の保証(つまり裏切った部下や破壊工作、暗殺などの対処用等)として使用されることが多く、基本的には戦闘力よりも携帯性や秘匿性、そしていざという時の信頼性に重きがおかれている。先にも述べた幹部級の兵士のほか、装備が極端に制限される空挺団、海上臨検隊、あるいは直接戦闘を目的としない補給部隊や砲兵、機甲戦力のドライバーなどの兵士にとっては唯一の装備となる場合も多く、主装備ではないにしろ重要な装備である。ゲーム内においても自身の火力は他の銃種に劣るが夜戦での視野の確保や全ての銃種の味方へのバフあるいは敵兵へのデバフを付与することで小隊全体の戦闘力を高めるという形で表現がなされている。
民間での拳銃は多くの国において事実上の携帯可能なメインウェポンであり(威力の高い小銃をぶら下げて街を歩ける国はそう多くない)、様々なニーズが存在しているため、軍用とは違った視点で製造、改良されるものが多い。
狩猟用ライフルやショットガンのような長物と違って隠し持つのが容易なサイズなので、国によっては所有する条件が厳しめであったり身元確認に時間がかかったりすることがある。実際、近~現代において、拳銃が最も注目されるのは戦時中ではなく平時の事件、特に暗殺や乱射、誤射、公権力の正当性や犯罪組織の銃撃戦などであり、ある意味最も身近で驚異的な存在でもある。
I
J
- JSP
- Jacketed Soft Pointの略。
先端が被甲(ギルディングメタル:銅合金等)で覆われておらず、弾芯の鉛が露出している弾丸のこと。
軟らかい鉛の弾頭は、命中の衝撃で先端がキノコ状に変形するマッシュルーミングを促す。これにより内部の破壊と貫通孔の直径を増すことによって運動エネルギーの伝達を良くして殺傷力を高めている。
また、悪名高いダムダム弾の初期型(Mark II)はこれにあたる。
ハーグ陸戦規定の「無用な苦痛を与える兵器の禁止」を根拠としたダムダム弾禁止宣言において、署名国の軍同士の交戦での使用が禁止された他
先端が柔らかく保護されていないJSPは、損傷しやすいことや過熱されやすい機関銃等の速射火器とは相性が悪い(鉛が溶け出してしまう)等の実用面の理由により、現在はあまり使われない。
前述したマッシュルーミングが目的であれば被甲されたホローポイント弾でもよく、扱いの容易さからもほぼホローポイント弾へと置き換わっている。
民間では主として狩猟用途に使われる。アメリカの多くの州では、狩猟でこの弾を使わないと違法となる。理由は「獲物に無用な苦痛を与えないため」。おやぁ?
たまに映画などでFMJの弾丸の先端をナイフなどで傷つけて即席のJSPを作る描写があるが、実はFMJの多くは金属被甲が弾丸の底までは無い。
このような加工をしてしまうと発射の圧力で中身の鉛だけが押し出されて、銃身に金属被甲だけ残される事故を起こすことがある。よい子は決して真似をしてはいけない。
ちなみに初期型ダムダム弾(Mark II)も底には被甲が無く、同様の事故を起こすという、射手にとってもデンジャラスな弾であった。
K
- KSK
- "Kommando Spezialkräfte"(コマンド・スペツィアルクラフテ)の略。
ドイツ陸軍に実在する特殊部隊。
元々は海外の自国民を非常時に長距離避難させる事を目的に設立されたとも言われているが、現在では他国の軍事系特殊部隊と同様の活動をしており、他のNATO諸国の特殊部隊と共にアフガニスタンでも活動していた。
ドイツ陸軍トップクラスの精鋭部隊であるが、2020年に一部の隊員が反移民思想から武器や爆発物を隠し持っていたという大スキャンダルが発覚し、一個中隊が解体されるという不祥事を起こしている。
- КССО
- ロシア語での「特殊作戦軍司令部」を表す"командование сил специальных операций"の略。
正確にはキリル文字の"К"なのだが、ラテン文字のKに対応する文字である事から便宜上、Kの項に記する。
読みは「カーエスエスオー」。「ケーシーシーピー」ではない。
ロシア軍参謀本部に所属している実在する組織である。
正規軍のターン開始時に大きく表示される単語*23だが、中央に"SPECIAL OPERATIONS FORCES COMMAND"(特殊作戦軍司令部*24)とある事から、このКССОがモデルになっていると思われる。
КССОは"ССО"(特殊作戦軍)と呼ばれる参謀本部直属の特殊部隊*25を指揮下に置いており、この部隊は過去にクリミア半島の重要施設の制圧やシリア内戦での政府軍の支援*26など、物騒な作戦に従事していたと言われている。
ゲーム上の演出から考えると、正規軍と呼ばれている勢力が所属しているのはこのССОである可能性があり、彼等は軍の中でも最精鋭の特殊部隊であった可能性が高い。
そうだとすれば、あのチートじみた強さやエゴールと部下の結束力の強さも納得だが、こんな精鋭部隊を相手に武装させた民生品の人形の部隊で互角に戦っていた指揮官の方も、ただ者ではなかったと言える。
L
M
- MG
- マシンガンの略称。
日本語で機関銃、中国語で機槍。
南北戦争時に実用化されたガトリング機関砲に端を発する、銃弾を連続発射する機能を有する銃種。
もともと数人がかりで運搬・設置・運用することが基本の中型兵器ではあるが、
1911年に英国がルイス軽機関銃を投入したことをきっかけに
各国は兵士一人で持ち運べる「軽機関銃」を競って導入することになった。
それ以降は従来通りの大口径で大型のものを重機関銃と呼び、重・軽の両方を区別するようになる。
第一次世界大戦ではボルトアクションなど、単発式の銃が主流であったが、
その中で連続発射が可能な軽機関銃は、最強の陣地防衛アイテムとなり、塹壕戦の地獄を産んだとされている。
MGカテゴリーの戦術人形の多くは軽機関銃やその派生である汎用機関銃、分隊支援火器などを使用しており、
重機関銃に分類されるのはM2HB、M1919A4、Kord、PM1910の4種である。
ドルフロにおいては圧倒的な瞬間火力を持つ銃種として指揮官に爽快感を提供する。
ただし、撃ち尽くすと長いリロード時間を要するので充分に理解して運用すること。
N
O
P
- PEQ-○
- ドルフロでは夜戦装備とだけ書いてある装備だが、これはATPIAL(アドバンスド・ターゲット・ポインター・イルミネーター・エイミング・ライト)と呼ばれるレーザーサイトの一種である。可視光と非可視光のレーザーを選んで照射する事ができるため、通常のレーザーサイトとして使える他、夜間や暗所では暗視ゴーグルと併用する事で敵に気づかれずにレーザー照射する事が可能である。さらにPEQ-16はライトも搭載している。
PEQの名称は米軍の軍用電子機器の命名規則(JETDS)に準拠しており、P=携帯用、E=レーザー、Q=特殊又は複合目的、となっている。
- PDW
- Personal Defense Weapon(個人防衛火器)の略語。
冷戦時代、司令部やミサイル・レーダー基地の様な後方にある重要施設に対して、有事の際に潜入浸透力に優れた特殊部隊が奇襲を仕掛けてくる事を、NATO諸国は警戒していた。
こうした襲撃部隊はカービンライフルや防弾ベストなど充実した装備をしていると想定されており、従来の拳銃弾を使用するサブマシンガンを装備した後方の警備兵では苦戦すると考えられたのである。
そこで、サブマシンガンと同じくらいのサイズでありながら、防弾ベストを貫通可能かつ反動が小さい弾薬を使用する、フルオート射撃が可能な銃器が開発された。これがPDWである。
PDWの始祖はFN社が開発したP90だが、その後を追う様にH&KがMP7を発表。
その後もPDWを名乗る銃がいくつも登場しているが、その過程でHoney Badgerのようなアサルトライフルと同じ弾薬を使用する物なども登場したためにPDWの定義はあやふやになっていき
現在では「貫通力が高い弾薬を使うサブマシンガンサイズの銃」程度の意味に落ち着いている。
ドルフロでは基本的にサブマシンガンとして扱われているが、今現在の日本版ドルフロに登場する銃の中で明確にPDWと銘打たれているのは、例のネコ娘だけ(PP-2000などもPDWとされたりするが)だったりする。
2019年の冬にMP7、Honey Badger、P90と、次々に実装された。
開発目的であった軍後方部隊への配備目的での採用は新規格の弾丸などによる予算の制約もありふるわなかったものの、閉所での戦闘能力の高さ(SMGのように取り回しがよく、ボディアーマーを着た敵への効果も高い)に目を付けた警察や軍の特殊部隊への採用が目立つ。皮肉にも目的であった防御ではなく、攻撃的任務に使用されているのが現状である。
- PMC
- private military company(民間軍事会社)の略称
2008年の「モントルー文書」以降はPMSC(private military/security company)が公的な略称であるが、日本に限らず未だPMCが民間軍事会社を示す言葉として使われることも多い。
一般的な警備や治安維持、訓練等を目的としする民間警備企業の延長線上にある平和的な民間軍事企業から、現地軍の育成や軍の後方支援、戦闘行為の代替といった完全に国際規約を無視した傭兵行為を旨とした*27業務を請け負う民間軍事企業等様々存在しており、特に後者の企業に対しては既存のルールや規約を脅かし、秩序を壊し関係した国家、地域や人、そしてそれら行為を行う企業そのものや在する人間に余計な悲劇や被害を招きかねない存在として非常に問題視されている。
本ゲームにおいては主人公の所属するグリフィンの立ち位置は後者に近いものであるが、本来正規軍が行うべき戦闘行為やら治安維持やら危険地帯の警備、奪取etc…さらには都市の運営等と様々な権限を与えられている。グリフィンはもはや企業というよりは軍事組織として成長、規模拡大の一途を辿っており、IOPと伴って法を超越し種々論理を軽視するヤバイ組織になってきている(まぁ何でもアリの世紀末なのでしゃーないが)。
因みにこのような組織を現実社会では軍閥と呼ぶ。
ドルフロ世界では国が直轄している重要地域等を除き、その他の都市は入札により委託されたPMCや軍事組織が運営している。歴史的には封建制における領主が近いかもしれない。
Q
R
- RF
- ライフル(Rifle)の略称。日本語では小銃、中国語では步槍である。ドルフロにおいては後衛を務める。HGへの陣形効果を持つ。
なお日本語で単にライフルや小銃と言った場合、自動小銃が一般的な今日では突撃銃(AR)がこの中に含まれることもよくあるが、ドルフロにおけるRFは所謂小銃に分類される銃のうち交戦距離が比較的長いものがこれに分類されているようである。
手動であるボルトアクションライフルは、スプリングフィールド達が該当する。パッと見でも機構が単純そうに見える。
より自動化を進めたものがセミオート等に分類されるが、ボルトアクションでも近代の銃と並んで戦える。やったぜ
なお、スナイパーライフルであるNTW-20などはSDがしっかり地面に伏せて撃つなど、モーションはちゃんと銃種によって分けられている。
銃としては大型で殺傷力が高いもので、ゲームにおいても火力役をこなす。
S
- Sd.Kfz.302 ゴリアテ
- 第二次世界大戦においてドイツ軍が使用していたラジコン爆弾。
有線操作式の小型無人クローラー車両で、爆薬を載せて地雷原の処理や敵戦車の攻撃などに使用していた。
有線式ということから断線のリスクなどがあったものの前線では重宝したらしく、バッテリー駆動のSd.Kfz.302の他にもガソリンエンジン駆動のSd.Kfz.303が開発されている。
イベント『深層映写』に出てくるゴリアテとは無人の自爆兵器という共通点があり、このラジコン爆弾がゴリアテという名前の元になっていると思われる。
- SG
- ショットガンの略称。
日本語で散弾銃。中国語では散彈槍、或いは霰彈槍である。ドルフロでは2018年8月現在未実装である。
10月に実装された。
MGへの陣形バフを持ち、装甲のダメージカットによって高い耐久を誇る盾役。入手には重型建造を回す以外になく、狙ったキャラを手に入れるのは困難を極める。海外では周年記念などを待ち交換する指揮官も多い
現実においては猟銃や、クレー射撃を始めとした各種スポーツなどで民間で広く用いられるほか、近接戦闘用武器として軍や警察などでも使用される。特に塹壕や密林、市街における不意遭遇戦においては高い威力を発揮する。
機構はポンプアクション方式と称ばれる手動装填式のものがよく知られるが、半自動式のものやフルオート射撃可能の全自動式ものまで様々である。
日本においても比較的一般人の所持しやすい銃であり、各種申請に必要な書類や規定条件を満たす保管場所を用意して、講習&教習を受けて所持許可が下りれば手に入れることができる。
銃を使用して狩猟を行う場合は、別に狩猟免許を取るための手続きと試験が必要。
- SLAP
- Saboted Light Armor Penetrator の略称。日本語に訳すなら「装弾筒付き軽装甲貫通弾」となる。
1980年代にアメリカ海兵隊によって開発された徹甲弾の一種。
プラスチック製のサボットが付いた小口径タングステン弾を発射する、原理的にはAPDS弾(装弾筒付き装甲貫通弾)に近い。
弾薬の長さが長くなること、プラスチック製のサボットがマズルブレーキに引っかかるためSLAPに対応したものが必要など、運用に制約がある。
実在する弾薬としては、アメリカの50口径M903弾薬などがある。
- SMG
- サブマシンガンの略称。日本語では短機関銃、機関短銃。中国語では衝鋒鎗である。
ドルフロでは高いHPと回避率で前衛役いわゆるタンクを務めるが、
例外的に火力寄りのSMGも居る。ARへの陣形効果を持つ。
現実においては元々WW1における塹壕戦において取り回しに優れ、瞬間的火力を得るために生み出された銃種である。ドイツ軍が開発したMP18が元祖であり、この銃を基本に様々なものが作られる。
基本的に取り回しの良さと近距離での瞬間的な制圧射を重視していることから、拳銃弾を用いるものが大半であり(一部、専用に開発された高速弾を使用するものもある)、その引き換えに短射程・低威力・低貫通力であることが普通である。
セミオート、ボルトアクションなどの単発式が主流だったWW2までの戦場までは、連射機能を持つSMGは接近戦などで猛威を奮った。
しかしその後、SMGと同じく連射可能なアサルトライフルや、ボディ・アーマーの普及が進むと、その低威力と射程不足を原因として、次第に最前線では用いられなくなる。しかし、戦車兵や航空兵、ヘリコプター搭乗員といった軽さと小ささを求められる兵員に対しては、SMGが装備されていることがある。
(ただし、一般兵向けのアサルトライフルすらカービン化される中、カービンが後方向けに採用されたり、予算の制約から前線部隊のお下がりのライフルを使用しているケースも多い)
軍隊においては主要装備の流れから離れつつあるSMGだが、高い連射性能による制圧力の高さや、拳銃弾を使用するため減音器(サプレッサー)と相性がよいこと、アサルトライフルと比べて威力・貫通力が低いため、流れ弾による危険性が少ないことから、強力な自動小銃や防護装備との敵対が想定されにくく、かつ市街戦の可能性が高い組織に注目されており、警察を始めとした各種法執行機関や軍の特殊な部隊などにおいて一線級の採用が続いている。
ゲームとしてのドルフロにおけるSMG分類の中には、ARの中でも特に小型の物(俗に言うアサルトカービンやコンパクトモデル)が含まれており、現実世界での分類とは異なるものもあるため注意したい。
- STANAGマガジン
- NATOの共通規格として定められたマガジン。
STANAGは「Standardization Agreement」(標準化協定)の略。
ベースとなったのはM16のマガジンで、現在の5.56×45mm弾をマガジンで給弾するタイプの銃は、ほぼ全てがSTANAGマガジンに対応しており、5.56×45mm弾用弾倉のデファクトスタンダードとなっている。
T
U
V
W
X
Y
Z
数字
- .300 AAC ブラックアウト弾
- アメリカのAAC(Advanced Armament Corporation)社がレミントン・ディフェンス社と共同で開発した弾薬。
ST AR-15の専用装備である「.300BLK高速弾」の元ネタ。
アサルトライフル用弾薬の主流となっている5.56mmNATO弾は、高速小口径弾という性質上、近距離で射撃すると弾丸が貫通してしまい、目標の動きを即座に止めたり致命傷を与えたりする事が難しいという欠点があった。
こうした欠点を解消する為に作られたのが、.300 AAC ブラックアウト弾である。
これまでも5.56mmNATO弾の欠点を解消する為に、様々な中口径弾薬が開発されているのだが、ブラックアウト弾はそれらの弾薬とは違い、薬莢の直径が5.56mmNATO弾と同じという特徴を持っている。
このため、5.56mmNATO弾を使用するアサルトライフルであっても、銃身を交換するだけで.300ブラックアウト弾の使用が可能となる。
したがってST AR-15が.300BLK高速弾を装備した場合は、使用する弾薬だけでなく銃身も同時に交換している事になる。
なお、.300ブラックアウト弾には初速が音速を越える高速弾と、音速を越えない亜音速弾の二種類があるが、サイレンサーと相性が良い(というかサイレンサー用に作られた)のは後者の方になる。
一般的に高速弾はサイレンサーとの相性はあまり良くない(サイレンサーの効果がまったく無い訳ではない)のだが、ドルフロの.300BLK高速弾は16LAB特製の弾薬なので、16LAB独自の技術でこの問題を解決しているものと思われる。
コメント
- 分けるのであればきちんと定義づけしないとぐだぐだになると思うよ。正直面倒だろうし、分かりずらいものは用語集側で個別に注釈とかで良いのでは。 -- 2018-09-21 (金) 14:17:02
- がっちり定義付けできるならしたいけど、中々そうも行かないから書き手に委ねる部分も出てしまうんよ。ただ用語集を読む人の中には銃に興味無い人もいるから、そっちにはあまり増やさない方が良いかと。あと書きたがりが存分に書けるスペースが欲しい(本音) -- 2018-09-21 (金) 14:28:32
- 正直、もう3つ合併したらいいんじゃないかと… -- 2018-09-21 (金) 15:18:06
- 今以上にぐっちゃぐちゃで冗長になるがそれでもよろしい? -- 2018-09-21 (金) 17:05:48
- よろしいと思う。というか、50音順で辞書的に羅列している以上、どうしても冗長・混乱は避けられないし。 -- 2018-09-21 (金) 17:38:33
- たしかに一覧性・検索性のほうが重要かな。所詮テキストだしある程度の量になっても大した問題じゃないでしょ。 -- 2018-09-21 (金) 17:48:27
- そうなんだ。俺は真面目な用語集と内輪ネタ満載な俗語集は分けるべきだと思ってるから統合には反対するよ。もともと議論の上で分離された経緯もあるし -- 2018-09-21 (金) 17:54:16
- ゲームの案内やデータは他のページでほぼ完結してるので、用語集自体が余分というか、もともとネタ化しやすい素地があると思う。 -- 2018-09-21 (金) 18:09:16
- 今以上にぐっちゃぐちゃで冗長になるがそれでもよろしい? -- 2018-09-21 (金) 17:05:48
- どこに書けばいいのか分からん -- 2018-09-21 (金) 15:56:58
- 共産圏産の武器をポンコツにしなきゃ気が済まない人が一番ミリタリーに詳しいっぽいよな -- 2018-09-21 (金) 21:09:01
- ところで手榴弾と榴弾が別れてるのに違和感ある -- 2018-09-21 (金) 21:18:44
- 手榴弾がさ行にあるのに違和感がある(てりゅうだん派) -- 2018-09-21 (金) 23:36:14
- 一応、SDキャラのモーションを見る感じだと手榴弾スキルは手で投げてて、榴弾スキルはグレネードランチャーで撃ってるっぽい?そうであるならむしろ分けるほうが当然といえば当然ではある -- 2018-09-22 (土) 20:10:32
- グレポンを手榴弾って言われたら困るし、仕方ないよ -- 2018-09-28 (金) 10:42:43
- 擲弾ってのが正しいんだけどな -- 2018-09-28 (金) 14:24:03
- Tier表みたいに独立ページにして編集合戦すればいいんやで -- 2018-09-21 (金) 22:56:45
- 他ページで言われてたけど、銃用語なんてゲームに絡めなきゃ銃ヲタの自己満ページで終わっちゃうだろ。HGの説明みたいに現実だとこうだからゲームでもこう、みたいな説明であるべきでしょ -- 2018-09-22 (土) 09:10:33
- そりゃ関係あったら絡めて用語集に書くけど、関係性がないものはどうすりゃいいの?そもそもそんなものの説明要らないって言うなら、聞こえは悪いけど隔離出来る今の状態で何の文句があるというのか。カラシニコフとかFMJとかブルパップ方式とか含めて元あった場所に戻すのをお望みか? -- 2018-09-22 (土) 10:18:48
- 木主じゃないけど、戻していいんじゃないかな。「広い意味でゲームに関連する言葉を雑学・ネタ含めて集積するページ」ぐらいのおおまかな括りのほうが結果として書きやすいと思う。そのうえで、あまりに外れてるでしょうコレはという項目は個別にコメントアウトするぐらいで。 -- 2018-09-22 (土) 10:45:46
- ここを銃専門のWikipedia化したいの?だったらWikipedia行って直接その用語でも編集してこいよ。もはやドルフロでも何でもねぇわ -- 2018-09-22 (土) 18:39:05
- そこまで大掛かりな話にならないと思うよ。自分は「ダブルアクション」も「ストーナー」も初めて知る知識だったし、その知識が増えたおかげでゲームの楽しみ方の幅も広がったので、周辺雑学が充実してゆくのはありがたい。 -- 2018-09-22 (土) 19:30:54
- 用語集なんてネトゲやソシャゲには当たり前にあるし、いいんじゃない? 人気なゲームのwikiは用語集が豊富なもんさ -- 2018-09-28 (金) 10:49:19
- そりゃ関係あったら絡めて用語集に書くけど、関係性がないものはどうすりゃいいの?そもそもそんなものの説明要らないって言うなら、聞こえは悪いけど隔離出来る今の状態で何の文句があるというのか。カラシニコフとかFMJとかブルパップ方式とか含めて元あった場所に戻すのをお望みか? -- 2018-09-22 (土) 10:18:48
- ゲームの攻略に関わる用語(公式と非公式と一般用語)、世界観に関わる用語(公式とry)、何れでもないもの(一般用語と内輪ネタ) の8つがあると思う。 -- 2018-09-22 (土) 09:49:23
- →流石に8つページ作るべきだと思わんからこれを2つか3つに分けると方針決めるべきでは -- 2018-09-22 (土) 09:50:49
- ディープな軍事雑学も面白いから残して欲しいし充実して欲しい 今の分立状態が特別悪い物だとも思わない -- 2018-09-22 (土) 16:48:22
- 今の状態で充分だろ -- 2018-10-02 (火) 03:48:23
- 用語集で木作って、ゲーム内用語集とゲーム内軍事用語集で1枝、その他軍事用語集、俗語集で2,3と枝作っていけば良いかなとか思ったり。 後はおすすめのメディアとか… -- 2018-10-09 (火) 22:37:35
- 実のところ、PDWなんてほとんど正規部隊での採用は見られないし、後方要員の携行火器もアサルトカービンなのが現実よな(SMGの項を見つつ -- 2018-12-13 (木) 20:37:29
- https://www.amazon.co.jp/dp/4054036678 というかNRAの用語辞典和訳した本があるから気になるなら買え -- 2019-02-11 (月) 19:21:14
- 今までショットガンの弾薬サイズのゲージは、数字が大きい方がでかいと思ってた。ミリタリー知識が然程ないミリタリー好きとしては読んでて楽しかった。 -- 2019-02-28 (木) 00:31:08
- このページの編集がWiKi内で最も難易度高い気がします、みなさんお疲れさまです。 -- 2019-08-05 (月) 17:58:53
- wikiは皆が編集できるサイトです。コレが足りない!と文句を言うより加筆修正を御願いします。