Tier 4 フランス 駆逐戦車 Somua SAu 40(ソミュア エスアウ キャラント)
本車両のベースとなったソミュアS35戦車のドイツ軍鹵獲仕様とのリアビュー比較。
元々はお尻に製造元SOMUAのエンブレムが撃って下さいと言わんばかりに誇らしげに輝いていたのだが、ドイツ軍は情け容赦なくエンブレムをひっぺがしてしまった。
占領下フランスの悲しみを感じさせる。
なお、本車両がドイツ軍に鹵獲運用されたという記録は確認されていないが、エンブレムと一緒にタンコブ機銃塔も外してくれたら評価が若干変わるかもしれない。
v4.0で追加された、Somua S35をベースとした駆逐戦車である。
M3 Leeと似た砲塔が哀愁を誘う。もちろん、あちらと同じく車長がいるので撃たれると負傷する。詳しくは後述。
おフランス製らしい奇抜な形状と、非常に劣悪な機動力、駆逐にしては低い貫通力は、戦闘時にデメリットとして終始付きまとう事になる。
基本性能(v7.1.0)
車体 | Tier | 国籍 | タイプ | 耐久値 (HP) | 車体装甲厚 前面/側面/背面 (mm) | 最高 速度 (km/h) | 初期 重量 (t) | 本体価格 (クレジット) |
SAu 40 | IV | フランス | 駆逐戦車 | 490 | 75/35/35 | 37/12 | 22.07 | 45,000 |
---|
武装
Tier | 名称 | 発射 速度 (rpm) | 弾種 | 平均 貫徹力 (mm) | 平均 攻撃力 | DPM (HP/分) | 精度 (m) | 照準 時間 (s) | 総弾数 | 弾薬費 (Cr/G) | 重量 (kg) | 俯 仰 角 | |
III | APX 1897 | 6.00 | AP HEAT HE | 88 110 38 | 150 130 170 | 900 780 1020 | 0.39 | 1.7 | 40 | 48 2800 7 38 | 1,020 | +30° -10° | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
V | AC SA44 | 6.32 | AP APCR HE | 100 129 38 | 160 130 170 | 1011 822 1074 | 0.37 | 1.7 | 40 | 52 2800 7 38 | 1,400 |
砲塔
Tier | 名称 | 装甲厚(mm) 前面/側面/背面 | 旋回速度(°/s) | 視界範囲(m) | 重量(kg) |
Somua SAu 40 | - | 44 | 230 | - |
射界 | 左7° / 右8° |
---|
エンジン
Tier | 名称 | 馬力(hp) | 引火確率(%) | 重量(kg) |
IV | Somua S-40 | 220 | 20 | 400 |
---|---|---|---|---|
V | Somua S-40 Bis | 260 | 20 | 400 |
履帯
Tier | 名称 | 積載量(t) | 旋回速度(°/s) | 重量(kg) |
III | Somua SAu 40 | 26.00 | 32 | 5,350 |
---|---|---|---|---|
IV | Somua SAu 40 bis | 26.00 | 35 | 5,350 |
乗員
- Commander
- Driver
- Gunner
- Radio Operator
- Loader
派生車両
派生元:D2
派生先:Somua S35 CA
開発ツリー
D2 | ━ | Somua SAu 40 4,950 | ━ | 75 mm APX 1897 | ━ | 75 mm AC SA44 7,000 | ||
━ | Somua S-40 | ━ | Somua S-40 Bis 1,180 | |||||
━ | Somua Sau 40 | ━ | Somua Sau 40 bis 1,115 | ━ | Somua S35 CA 12,550 403,000 |
:必要経験値
:必要クレジット
解説
バランスに優れる同格のHetzerと比べると亀のような機動、狭い射界、全ての面が障子のように薄い装甲、高い車高による低隠蔽率など悪い部分が目立つ。
コブの様な機銃塔の中には車長がおり、撃たれると33%の確率で負傷する。
俯角が10°取れるのでハルダウンに向きそうに見えるが、無駄にデカいコブを撃ち抜かれるので頭を出し続けることはオススメしない。
主砲
いずれも、上下方向の可動範囲が広く、俯角は-10°、仰角も30°取ることができる。
初期砲は力不足なので速やかに中間砲を開発しておきたい。
- 75 mm APX mle. 1897(初期砲)
貫通力がかなり不足している。
課金弾のHEATでも100mmしかなく、同格のChi-Heが持つ7.5cm短砲身とほぼ同等という有り様である。
格上はもちろん、同格のMatilda、Hetzerなどにも苦戦しかねない。
弱点を狙うにも精度が劣悪なので、接近戦が不得意なこの車両にはまったくもって不都合な代物である。
余談だが、あの戦車の母(1916年実戦投入)より古い砲である。登場当時は革新的であり、米75ミリ砲などの基にもなった優秀な砲ではあったのだが・・・ - 75 mm AC SA44(最終砲)
初期砲よりはマシだがようやくHetzerの初期装備と同じ程度であり、特に褒めるべきところはない。
貫通力と精度が多少は改善されるので、一部の同格にさえ苦戦する程では無くなる。
それでも遠距離狙撃向けの性能とはいえず、近づき過ぎず離れ過ぎずの射撃が求められる。
装甲・機動性
車体フリフリで少し頼れる車体上部と全く頼れない車体下部を持っている。
だが、鈍い動きが問題で、立ち回りに失敗すると被発見→集中砲火→撃破というフローが迅速に実行されてしまう。なので敵に近づき過ぎないように注意しよう。
幸いにして俯角が10度ある為、ハルダウンで実質的装甲厚を高めることもできる。
地形や遮蔽および味方を最大限に利用して敵からの反撃を受けないようにしながら戦うのが上策である。よくマップを理解し、ハルダウンを行えば、敵の弾を弾くことも可能。だが油断は禁物で、ハルダウン中でも金弾を使われたら、格下だとしても貫通されてしまう。『程良く敵と距離を取る・ハルダウン中でも車体をフリフリして狙いをぶらす・撃ったら下がる・頭出しの位置を頻繁に変える』を徹底しよう。
しかし、弱点である機銃塔はハルダウンの際に隠し切れずはみ出してしまいがち。下手に頭を出すと集中砲火を受けそのままガレージ送りにされかねないので、装甲や俯角を過信せず、ヘルスが少なくなってきたら慎重な立ち回りを心掛けよう。
本車両のように高い俯角を取れる車両であれば、被弾面積を抑えつつ装甲の傾斜を増して実質防御力を高めるハルダウンは有効な戦術である。
また、そもそも高い防御力を期待できない本車両のような車両でも「被弾面積の減少」というメリットは大きい。
しかし、同じ場所で何度も頭出ししていたり、頭出しするタイミングがワンパターン(装填完了直後に頭出しするetc.)だと対峙する敵に先読みされてしまい、頭を出す前から照準を絞られて痛打を喰らう可能性が増す。
特に本車両はパリの凱旋門やエッフェル塔のごとく頭上に聳える脆い機銃塔が非常に狙われやすく、対峙する敵の練度にもよるが、ワンパターンなハルダウンの繰り返しをしていても格好のカモで終わりかねない。
「前回頭を出した場所には既に敵の狙いが定められている」という前提で、敵の先読みを外すハルダウンを行おう。
低機動力と装甲の貧弱さに加え目立つ弱点と、行動を制約する要素が多い。
扱い方がわからない戦車長さんは戦術指南所を熟読し、取れる戦術の選択肢を広げておくようにしたい。
総論
後方支援に徹する駆逐戦車のスタイルではあるものの、搭載してる砲は低精度ゆえにある程度は距離を詰めなければならず、かといって近付き過ぎると退避もままならず撃破されてしまうという、距離調整の難しい戦車である。
隠蔽も機動力も低めの本車では自ら近付くリスクが大きく、基本的には(射線を通し弾を当てられる範囲内で)距離を置いた方が好成績を残せる事が多い。
ここでも「タンコブ」こと機銃塔は思わぬ所で敵に見えてしまう事が少なからずあり、スポットを切ったつもりが見えっぱなしなだけだった…という悲劇の元凶にもなりかねない。
見えっぱなしの本車両は単なるフォアグラに過ぎず、敵の経験値を満たすだけの存在である。
遮蔽物や起伏、彼我の高低差、そして距離を普段よりも強めに意識し、なるべく確実にスポット切りができるようにしよう。
(しかし距離を取り過ぎると弾が当て辛いという、非常にエスプリの効いた仕様である。)
といった具合に悲しい評価が並んでしまうものの、フランス駆逐ツリーを進めていくのであれば「頭上の目立つ弱点」への対策は必須科目であり、序盤にして大きな難関である本車両にてその基礎を学べれば無駄にはならない。
次の便器はオープントップ戦闘室であり頭上のタンコブは無いが、その次の串カツで華麗に復活(タンコブ装甲Buffで多少マシにはなった)し、その後も大型照準器という形で頭上の弱点は残り、その傾向は最後のTier10車両まで続く。
余談だが、本車両を使うのが苦痛だと思うのなら「フリー経験値で飛ばす」事もひとつの選択肢ではある。しかしタンコブの呪いからは逃げられない
バッジ狙いやイベント任務等で敢えて乗るのであれば、逆境に置かれても諦めずレジスタンス精神で戦い抜こう。
特徴
長所
- HPが他の駆逐よりほんの少し多め
- そこそこ高い単発火力
- 広く取れる俯仰角(-10°~+30°)
その弱さ故Mバッジの基準が低く取りやすいMバッジを取れば誰でもランキング入り出来る
短所
- 最終砲がHetzerの最終砲の劣化砲
- やたらと目立つ弱点の機銃塔部
- 幅広い大柄な車体の割に装甲が貧相
- 大柄故の悲惨な隠蔽率
- 最悪な機動力
- アヴァンギャルドな見た目
初期の研究
- 初期砲が酷すぎるので、早急に最終砲を開発しましょう。
- 次に、エンジン、履帯を開発しましょう。
史実での本車両について
参考文献
Wikipedia
http://aviarmor.net/tww2/tanks/france/somua_sau40.htm
https://it.m.wikipedia.org/wiki/Déport_75_mm_da_fortezza [WARNING! - https://it.m.wikipedia.org/wiki/Déport_75_mm_da_fortezza]
新型中戦車ソミュアS35の大量生産の進展と並行して、
ソミュア社はこの車体を利用して自走砲を起草した。
1935年には社内の設計者は3種類の設計案を提示し、その中で最も最適なものが選ばれた。
とはいえ、そのままS35の設計を用いた訳ではなく、正確にはS35の改良型のS40が用いられた。
S40はエンジンと懸下装置を変更して機動力を向上させていた他、
砲塔をARL 2Cで用いられた溶接砲塔に変更したものである。
SAu40ではノーズヘビーに対処する為に起動輪を持ち上げ、その後ろに転輪を追加した。
主砲にはマジノ線の要塞砲用に設計された75mm Mle1929が搭載された。
この砲は言わずもがな、75mm M1897の改造型である。
尾栓は垂直閉鎖式で、尾栓解放は手動だが装填すると自動的に閉鎖される半自動機構を備えていた。
砲身は口径に比して極めて分厚いが、これは手榴弾や野砲の爆風から防護する為である。
また、特徴的な機構として主砲の砲身後退機構がある。
これは塹壕や森、起伏の激しい地形を移動する際に主砲の一部を車内に格納できるというもので、
砲身基部の太い部分までモーター駆動によって12秒で完了する。
旋回角は左に7°、右に7.6°、仰俯角は-10°から+ 30°である。
敵の歩兵から防護する為、搭載されていた小さな砲塔は戦車の左側に移動させ、
7.5mmMle1931機関銃を装備した。
無線機器SAUは半径30km以内の通信が可能な無線機、E26terとR61から成っていた。
情報の伝達は、音声だけでなく、モールス符号によって行うこともできる。
エンジンにはS40で用いられた219馬力のキャブレターエンジン、
Hispano-Suizaがそのまま搭載された。2つの減速機、
空気圧駆動クラッチおよびプロペラシャフトと変速機も同様だ。
空気圧機構はチェコのLz.35と同じ原理であるが、
これはシュコダ社にソミュアのエンジニアが在籍していた為である。
SAu 40の試作車の譲渡は1937年12月に受領され、1938年半ばには運用試験が開始された。
駆動特性はS35と変わらなかったが、武装に関してはSAu 40は多くの問題をもたらした。
旧式の75mm砲も新型75mm砲のどちらも適切な威力を発揮できないとされた為だ。
フランス陸軍本部は本車が役立つかどうか疑問に思ったが、1939年まで改良を続けた事で無事に解決。
Somua SAu40として正式採用され、同年11月には36台の先行量産型が製造された。
1940年5月1日には装甲厚の強化と、主砲をMle1937 L / 53に換装する事を提案したが、
ちょうどこの月にドイツによる侵攻が開始された為、計画に留まっている。
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ツリー化、枝化とは?
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