収録拡張 | カード名 | コスト | カード種別 | 効果 |
Allies | Lich | 6 | Action-Wizard | +6 Cards +2 Actions Skip a turn. -------------------- When you trash this, discard it and gain a cheaper card from the trash. |
同盟 | リッチ | 6 | アクション-魔法使い | +6 カードを引く +2 アクション 1ターンスキップする。 -------------------- あなたがこれを廃棄するとき、それを捨て札にして、廃棄置き場からこれよりコストが小さいカード1枚(※)を獲得する。 |
※日本語版の初回生産分は「廃棄置き場からコストが小さいカード1枚*1」になっているが誤記
概要
分割された山札の一つである魔法使いの4番目のカード。それぞれ強烈な使用時効果と廃棄時効果を持つ。
使用時には2アクション6ドローと圧倒的なドロー枚数を誇るが、タダでそこまでうまい話は無く1ターンスキップという手痛いデメリットも備える。
また、廃棄時には、廃棄置き場にある自身より安いカードを引き連れながら帰ってくる。
デッキ破壊アタックが蔓延る場であれば有用なカードが廃棄置き場に転がっていることもあるが、この効果は強制であるため、屋敷や銅貨を持って帰ってこられることもしばしば。
利用法
※以下、1ターンスキップすることを【ターンスキップ】と呼称し、このスキップされるターンのことを【スキップターン】と称することとする。
- 使用時効果は、1ターンを犠牲にして別の1ターンに出力を偏らせる意味で策士に似た使用感とも言える。
- いわゆる「持続アタック」は【ターンスキップ】中も他プレイヤーに効果を発揮し続けるため相性が良い。
例えば沼の妖婆を大量に貼って【ターンスキップ】をすると、【スキップターン】を終えるまで他プレイヤーが購入を渋り続けることになるだろう。 - 願いや呪符の巻物、変容を使ってゲームを決めに行くターンに調達する。
- 行進を使うことで大量のドローとアクションを得るだけでなく、リッチ自身も捨て札に向かうため拾って再度使用でき超ビッグターンを形成可能。
- 言うまでもなく、このターンで決まらなかった場合は手痛いパス地獄が待っている。
- 廃棄時効果を利用するなら、改築系で廃棄して属州を獲得したり、弟子で6枚ドローしたりといったことが考えられる。
- 相手の騎士や蛮族などのデッキ破壊系アタックの防御策として使える。
- デッキ破壊系アタックを受けた際、リッチにヒットすれば廃棄置き場のカードを獲得しつつ他のカードを守ることができる。
詳細なルール
- リッチを廃棄すると、リッチは廃棄置き場に移動し、そのタイミングで廃棄時効果が誘発する。
- 廃棄時効果を解決すると、自身を廃棄置き場から捨て札置き場に移動する。一度は実際に廃棄される点に注意。
- 墓標があるときリッチを廃棄すると、「勝利点トークンを得る」「廃棄置き場から自身を捨て札置き場に移動する」の効果が同時に誘発され、廃棄者が好きな順で解決する。
- 「廃棄置き場から捨て札置き場に移動する」ことは「獲得」ではない。
- 廃棄時効果で捨て札置き場へ移動したリッチは「あなたのカード」になる。
- 待ち伏せでサプライのリッチを廃棄した場合、そのリッチは廃棄したプレイヤーである待ち伏せ使用者の捨て札置き場に移動する。
- 支配による追加ターンにリッチを廃棄した場合、リッチの「自身を廃棄置き場から捨て札置き場に移動させる効果」と支配の「廃棄したカードを廃棄置き場から脇に置く効果」が同時に誘発する。解決順は支配者が自由に選んでよい。
これらの処理はどちらも領域移動なので、一方を解決した時点で移動阻止ルールに抵触し、もう一方の処理には失敗する。- なお、廃棄しているのは支配されたプレイヤーなので、リッチを廃棄置き場から捨て札置き場に移動させる場合は、支配されたプレイヤーの捨て札置き場に移動する。
「1ターンスキップする」について
- 「1ターンスキップする」とは、『次に迎える自分のターンを【スキップターン】とし、【スキップターン】中は全ての処理が発生しなくなる』という意味である。
- 【スキップターン】時は、次ターンの開始時に誘発する処理(各種持続カードの処理やすり師団など)は発生せず、次々ターンの開始時に誘発する。
- 【スキップターン】時はターン終了時に誘発する処理(浴場や島民など)も発生しない。
- ただし、【スキップターン】もターン数としてはカウントされる。ゲームの勝敗を決めるとき、【スキップターン】は(それが追加ターンでなければ)経過ターン数に含めることに注意。
- また、【スキップターン】中の処理が発生しなくなる以外で、行動が制限されることは無い。
- 「他プレイヤーのターン中にリアクションを行う」「右隣のプレイヤーが使用した助言者の効果により捨て札にするカードを選ぶ」など、自分のターンと無関係の動きに制限はかからない。
- 複数回リッチを使用すると、使用した回数分【ターンスキップ】が発生する。つまり、2回リッチを使用すれば次ターンと次々ターンが【スキップターン】となる。
- 前哨地や航海などで得られる追加ターンでも【スキップターン】とすることができる。
- 例えば前哨地とリッチを1枚ずつ使用した場合、前哨地の効果によりクリーンアップフェイズに3枚カードを引き、前哨地による追加ターンをスキップし、結果的に次の通常ターンは3枚の手札を持ったまま迎えることになる。
- なお、追加ターンを得る効果はどれも「このターンの後(=ターンとターンの間)」に誘発する効果であるため、複数の追加ターンを予約していて、かつ【ターンスキップ】が発生する場合は、どの追加ターンを【スキップターン】に充てるかをターンプレイヤーが自由に選んでよい。
- 追加ターンを【スキップターン】にする場合、「追加ターン発生効果を持続していた持続カード(前哨地、航海が該当)は(他のプレイヤーも含めた)次のクリーンアップフェイズに場から捨て札になる。
- 密輸人のような直前ターンの行動を参照するカードは、【スキップターン】ではなく、ひとつ前の実際に処理が発生したターンを参照する。
- 追加ターンに関連する2023年版エラッタに関連し、以下の処理に注意。*3。
- 各種追加ターンを【スキップターン】とした場合、「追加ターンは発生しなかった」と見なす。
- 各種追加ターン獲得効果の「連続3ターンとなる場合は得られない」という効果は、『【得るがキャンセルされる】のではなく【そもそも得られない】という処理である』と見なす*4。
- 【ターンスキップ】により、通常ターンが連続する場合は「ターンが連続している」と見なす。
- 各種組み合わせ例を以下に示す。
例①:プレイヤーAが【10ターン目】に、航海A,Bとリッチαを使用した場合
- プレイヤーAの【10ターン目】の後に、航海Aの効果が誘発し、【航海Aターン】を得ようとする。プレイヤーAは連続3ターンとならないので、問題なく得られる。
- リッチαのターンスキップ効果が処理され、【航海Aターン】はスキップされ、発生しなかったことになる。
- 航海Bの効果が誘発し、【航海Bターン】を得ようとする。プレイヤーAは連続3ターンとならないので、問題なく得られる。
例②:二人戦で、「プレイヤーAが【10ターン目】に航海Cを使用して得た【航海Cターン】」のターン中に、航海Dとリッチβを使用した場合
- 【航海Cターン】の後に、航海Dの効果が誘発し、【航海Dターン】を得ようとするが、プレイヤーAは連続3ターンとなるため、追加ターンは得られない。
※追加ターンが発生しないので、この時点ではリッチβのターンスキップ効果は処理されない。- プレイヤーBの【10ターン目】を処理する。
- プレイヤーBの【10ターン目】の後に、プレイヤーAは【11ターン目】を得ようとするが、ここでリッチβのターンスキップ効果が処理される。プレイヤーAの【11ターン目】はスキップされ、発生しなかったことになる。
- プレイヤーBの【11ターン目】を処理する。
例③:二人戦で、プレイヤーAが【10ターン目】にリッチγを使用した場合
- プレイヤーBの【10ターン目】を処理する。
- プレイヤーBの【10ターン目】の後に、プレイヤーAは【11ターン目】を得ようとするが、リッチγのターンスキップ効果が処理される。プレイヤーAの【11ターン目】はスキップされ、発生しなかったことになる。
- プレイヤーBの【11ターン目】を処理し、ここで航海Eを使用する。
- プレイヤーBの【11ターン目】の後に、航海Eの効果が誘発し、【航海Eターン】を得ようとするが、プレイヤーBは連続3ターンとなるため、追加ターンは得られない。
- プレイヤーAの【12ターン目】を処理する。
余談
- リッチ(英:Lich)は、アンデッドの一種。死霊術に長けた魔法使いや僧侶が永遠の生命を欲し、魔術により自らの肉体を不死化した存在である。
- 知識を追求するのに人の一生では時間が足りないことが、主な動機とされる。長年に渡り知識を求めてきた魔導士の、よくある成れの果てである。
- 初出はアメリカのファンタジー小説とされている。
- RPGに登場する強敵のイメージも強いだろうか。1974年に発売が始まったダンジョンズ&ドラゴンズ(D&D)が発端である。
- 権利に厳しいイメージが強いが、一部*5を除いてモンスター名(と設定の組み合わせ)は使用フリーである。「リッチ」もOK。
もしかして
→ドミニオン:略奪の特性カード:Rich
組み合わせると、「リッチなリッチ」となる。
コメント
- 航海と一緒に使う場合、三枚制限が掛かっているターンをスキップするためお互いのデメリットを帳消しにできるようですね 少なくともアプリ版ではそのような挙動をしています web版では違うんでしょうか? -- 2022-03-15 (火) 01:18:08
- 航海も捨て札になるタイミングはスキップされた次のターンのクリーンアップフェイズ時ですが、デメリット効果である「使用できる手札は3枚まで」の部分は追加されたターンそのものにかかっている効果であるので恐らく正しい挙動かと思われます。併用しない方が良いのは前哨地だけですかね。 -- 2022-03-15 (火) 14:40:13
- 指摘ありがとうございます。反映しておきました。 -- 2022-03-16 (水) 11:22:47
- 利用法で記述されている航海の捨て札になるタイミングがおかしくないですか?前哨地と同じならば毎ターン1枚を使い回せると思うのですが? -- 2022-03-16 (水) 12:20:36
- ターンスキップはターンが無くなった扱いになるんでしょうか?それともターンは有ったけど全てのフェイズやターン開始時、終了時効果を飛ばされたみたいな解釈になるんでしょうか?どちらになるかによって呪いの森や門番などの持続アタックがいつまで影響を及ぼすか、持続カードの捨てられるタイミングなどが変わってきそうです。 -- 2022-03-17 (木) 16:07:40
- 礼拝堂などでリッチと安いカードを廃棄した場合、廃棄したばかりの安いカードはリッチの効果で獲得できますか? -- 2022-03-22 (火) 22:19:33
- はい、獲得できます。廃棄時効果を処理する時点で廃棄置き場にあれば獲得可能であり、礼拝堂は手札4枚までの廃棄を同時に行う効果であるため必然的に可能です。 -- 2022-03-23 (水) 02:17:23
- ハイリスクだけど上手く使えばブッ刺さるから非常に楽しい。生徒でどれだけ圧縮かけていたかが後々効いてくる感があります。 -- 2023-03-10 (金) 12:32:00
- これもしかして支配ターン中に使用させれば相手の通常ターン飛ばせますか?輸送などを活用して相手のデッキに強制的に入れれば廃棄も出来ないのでデッキ内に居座り続けたままで、上手くいけば永遠に通常ターンが来ないことに……。 -- 2023-09-20 (水) 06:41:43
- 確かに理論上は可能ですねw -- 2023-09-20 (水) 10:00:33
- つまり、支配ターン中にコスト軽減して被支配者の王子を使いその脇にリッチを置けばいいということですね? -- 2025-03-15 (土) 23:31:14
- その場合、何らかの理由で支配を使用しなかったターンができると、その次のターンも実質的に支配が使えませんね。支配ターンがリッチの対象になってしまう珍しいケースです。 -- 2025-03-16 (日) 02:40:41
- 以前試してみましたが、若干確実性は落ちるものの王子より画策を使用した方が早かったです。リッチのドローがあればほぼ毎ターン画策を引けるので。 -- 2025-03-16 (日) 16:31:27
同盟 | ||||||
コスト2 | ごますり | 道化棒 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
コスト3 | 商人の野営地 | 歩哨 | 下役 | 輸入者 | ||
コスト4 | 大工 | 急使 | 宿屋の主人 | 町 | 仲買人 | 王家のガレー船 |
コスト5 | 首都 | ガレリア | 狩人 | 改造 | 専門家 | 交換 |
密使 | ギルドマスター | 蛮族 | 散兵 | 追いはぎ(■) | 契約書(■) | |
コスト6 | 侯爵 | |||||
分割された山札 | 触れ役 | 薬草集め | 古地図 | 天幕 | 戦闘計画 | 生徒 |
蹄鉄工 | 侍祭 | 航海 | 駐屯地 | 射手 | 霊術師 | |
粉屋 | 女魔導士 | 沈没船の財宝 | 堡塁 | 将軍(■) | 魔導士 | |
長老 | 女予言者 | 遠い海岸(□) | 要塞(■) | 領土 | リッチ |