風車

概要

キャントリップに加え、手札2枚を捨てれば2金を生むカード。
初手で購入すると2順目に高確率で5金以上を出すことができる。終盤でも属州や公領などの邪魔な勝利点カードを捨ててお金に変換できる。
最初から最後まで使い道がある一方、2枚を2金に置換する効果は手札枚数に限りがあるため、このカードだけを繰り返し購入していても勝利にはつながりにくい。
1勝利点はおまけ程度しかないため、必要以上に執着しないようにしよう。

利用法

• 初手風車-銀貨は2順目の5金到達率が94.9%、6金到達率が45.5%と、キャントリップでありながら馬商人-銀貨や堀-銀貨と同等の5金到達率であり6金到達率はそれ以上。おまけに1勝利点がついてくる。
• 大広間と同じく避難所場であれば風車-銀貨から納屋を廃棄することで2順目5金が確定する。しかし、4金の方に納屋がある必要があるため、大広間のように確定して納屋が廃棄できるとは限らない*1。
• 屋敷を捨てても1金出せるのが地味に美味く、特にゲーム序盤の安定感がかなり増す。
• 手札を捨てるアクションのため、移動動物園や書庫など手札が少ないことでメリットが発生するカードと相性がいい。手札を捨てる行為は任意のため一緒に来なくても無理して捨てないといけない、という心配もない。
• カメレオンの習性があると、地下貯蔵庫に近い「2枚捨てて2枚ドロー」ができる。ただし、風車本体のドローは1コインに化けるため、手札は減る。
  • ドローしたカードで1コイン以上の出力さえ出せれば変換前より金量が増え同時にアクションカードが引ければ更に展開可能なため、余程山札に残っているカードがマズイ状況でない限りは変換した方がメリットは大きい。
• 2金出すか否かは任意だが、立派な仮想コイン出力アクションであるため資本主義の対象となる。
  • キャントリップである風車を購入フェイズまで取っておくメリットはほぼないが、一応「他のドロー付き財宝で風車と一緒にアクションや勝利点を引いてしまった」という事故のフォローにはなるので覚えておいてもいいかもしれない。
  • 財宝化風車はアクションであり勝利点であり財宝であるという扱いであるため、生贄や鉄工所などのカード種別を参照する処理効果が全て発動する。

詳細なルール

• 手札が1枚以下の場合でもカードを捨てることはできるが、2金は得られない。
• 手札を捨て札にする際には、まず何枚捨てるかを宣言し、その枚数を1枚ずつではなくカード全て同時に捨て札にする。
  • 例えば、手札からまず坑道を捨て札にする→坑道のリアクション効果で金貨を獲得→手札から 望楼を公開し金貨をデッキの上に置く→望楼を捨て札にする…という動きはできない。
  • 例えば、手札に村有緑地がある場合、風車の効果で村有緑地を捨て札にし、リアクションして即座に「+1ドロー、+2アクション」を得ることはできるが、ここでドローしたカードを更に風車の効果で捨て札にすることはできない。

関連カード

余談

• ドナルド・Xによる追加理由は以下の通り。
  原文と日本語訳

  【原文】(引用元)

  This of course replaces Great Hall.

  It's a Great Hall that does something. And that something also replaces Secret Chamber.

  Originally it was the same - discard X cards for +$X - but the tracking is simpler if the amount is always $0 or $2 (bump the card up from the line of played cards if it made the $2).

  I first tried it without the VP, before realizing it was a good candidate for the new Great Hall.

  【日本語訳】

  もちろん、大広間の代わりに収録したんだ。

  こいつはなんらかの能力をもつ大広間だ。こいつの能力は秘密の部屋の代替でもある。

  元々は、秘密の部屋と全く同じだった。「X枚のカードを捨て札にする。+X金」だ。でも、常に「0金か2金か」にした方がシンプルだ（2金を出したらこのカードを上にずらせばよい）。

  最初は勝利点を持たないバージョンを検討したが、こいつは新たなる大広間になるって気づいたんだ。

コメント

• 共謀者とは逆に、常時キャントリップ、条件付き2金のカードだが、実は鉱山の村と近いところがある。というのも、もともと鉱山の村は「常時2金、即時廃棄で1ドロー2アクション」となっており、共謀者と近い効果になってしまうという問題があったそうで、その効果を逆にしたことで、今の鉱山の村ができた、という文章がある。その上で、後から風車を追加したら、効果の類似したカードが同じセットに入ってしまった、ということだ。 -- 2023-02-25 (土) 16:08:50
• 別に「銅貨と屋敷をセットで捨て」なくても風車で捨てられた屋敷1枚分の出力は常に1金相当だと思うのですが、何故セットである必要があるのでしょうか？　あとカメレオンの習性のくだりの「余程山札に残っているカードがマズイ状況」なら、次のターンを捨てターンにせずに今のうちにドローしておくのもアリだと思えます。 -- 2025-01-30 (木) 13:04:43
• セットの部分は修正しました。カメレオンの文章は触っていませんが、カメレオンを使う場合は最初のドローから変換が始まってしまいますし、選択肢無く後引きするより通常使用で引いてから選択できる方が風車の強みが活きるパターンが多いとは思います。 -- 2025-01-30 (木) 22:11:19
• 銀貨と屋敷をセットで捨てると屋敷の出力は0金ですし、銅貨を引けるか屋敷を引くか不明のキャントリップ1枚と屋敷1枚をセットで捨てた場合の2金は「1金得した」ではなく「1.3金程度得した」のような捉え方になりますが、
  それを「銀貨が1金、屋敷が1金出力した」と表現するのであれば「屋敷1枚分の出力は常に1金相当」ですね。しかし、風車は捨て札枚数が任意ではなく「捨てるなら2枚固定」なので「屋敷2枚で2金出せるし、屋敷+銅貨でも2金出せる」であって「屋敷1枚で1金出せる」ではないのでそのような表現になっていたのだろうと思われます。「何故」に対する回答はそんな感じですが、序盤に言及した文章なのでそこまでこだわる必要がなく、疑問はもっともかと思います。
  「自身はキャントリップなので手札を減らさず、屋敷を含めた2枚で2金出せることが強い」が論旨だと思うのですが、「5金到達率が94.9%」と大して言いたいことが変わらないんですよねぇ。でも「屋敷を捨てても1金出せる」だと一応厳密には語弊があるので、「屋敷を含めても2枚の捨て札で2金出せる」とかでどうでしょうか。冗長でしょうか。 -- 2025-01-31 (金) 16:29:09
• 語弊が影響を生むケースとして、極端、しかしあり得る話として、「①ハンデス食らって3枚(風車風車銅貨)→②風車使用して屋敷を引き、銅貨屋敷を捨て札(風車 + 2仮想コイン)→③風車を使用して屋敷を引いた」このケースで③で引いた屋敷は1金を生み出せない、くらいでしょうか。（銀貨とセットで捨てるリアル狂人プレイとかはさておいても一応存在した） -- 2025-01-31 (金) 16:35:10