Last-modified: 2024-10-08 (火) 20:32:47
収録拡張名前コストカード種別効果
個別効果
帝国粗末な城3財宝1コイン
勝利点-城あなたの持つ城1枚につき1勝利点になる。
崩れた城4勝利点-城1勝利点
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あなたがこのカードを獲得するか廃棄するとき、+1勝利点トークン、そして銀貨を1枚獲得する。
小さい城5アクションこのカード、またはあなたの手札にある城1枚を廃棄する。そうした場合、城を1枚獲得する。
勝利点-城2勝利点
幽霊城6勝利点-城2勝利点
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あなたのターンの間にあなたがこのカードを獲得するとき、金貨を獲得し、
手札が5枚以上ある他のプレイヤーは全員、自分の手札から2枚のカードを自分のデッキの上に置く。
華やかな城7アクション好きな枚数の勝利点カードを公開して捨て札にし、1枚につき+2 コイン*1
勝利点-城3勝利点
広大な城8勝利点-城4勝利点
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あなたがこのカードを獲得するとき、公領1枚または屋敷3枚を獲得する。
壮大な城9勝利点-城5勝利点
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あなたがこのカードを獲得するとき、あなたの手札を公開する。
場にある勝利点カードとあなたの手札の勝利点カード1枚につき+1勝利点トークン。
王城10勝利点-城あなたの持つ城1枚につき2勝利点になる。
ランダマイザー
帝国(3)勝利点-城城の山札はコストが多いカードが下になるように並び替えておく。
2人でゲームをする場合は、城カードを各種1枚ずつだけ使用する。
この山札の一番上にあるカードだけが獲得したり購入したりすることができる。


 錬金術・冒険・帝国・夜想曲・ルネサンスでのルール変更とエラッタについて
このカードは2021年のルール変更とエラッタカードテキストから効果が変更されており、2021年現在の(日本語版の)カードテキストと効果が異なります。
Dominion Online等のインターネット上でドミニオンを遊べるサービスでは変更後のルールで処理が行われています。
実際のカードを用いてゲームを行う際は、混乱を避けるため変更前と変更後のどちらのルールを採用するか事前に決めた方が良いでしょう。
(ルール変更前の情報については余談を参照してください。)

概要

ドミニオン:帝国特殊勝利点枠である、広義の分割された山札ともいえるカード群。
騎士のように多種多様なカードが一つの山札に積まれているが、城は必ずコストが多いカードが下になるように並べられるため、登場する順序が定められている。
粗末な城と王城は所持している城の枚数に比例して勝利点が上がる特殊勝利点であり、また王城以外の城は勝利点以外に何らかの効果を持つ。
独占することができれば強力な反面、高コストの城を獲得するのは難しく、他のプレイヤーにカットされると思うように点数が伸びないこともあるので注意が必要。

利用法

城ルートに行くかどうか

城ルートvs属州ルート

3~4人戦で仮に城ルートが全ての城を獲得し、崩れた城・小さい城・幽霊城を小さい城の効果で全て廃棄したとするとそれだけで最低68勝利点となり、属州ルートは勝ち目が無くなる。2人戦でも32点とかなりの点数となる。
そのため属州ルートに行くプレイヤーは、下記の方法などにより、城ルートの勝利点を減らす必要がある。

  • 高コストの城(特に王城)を獲得される前にゲームを終わらせる
  • 高コストの城を獲得されないように妨害する
  • 適度に城を獲得してカットする

優先してカットしたい城はサプライで異なるが、多くの場合で下記の城は注意すべきだろう。

  • 城ルートにとって将来属州以上にもなる可能性があり、属州ルートにとっても最低限銅貨として仕事をする粗末な城
  • 城ルート・属州ルート双方にとって使用時効果が便利な華やかな城

城ルートvs植民地ルート

多くの特殊勝利点同様、植民地場では城ルートはかなり厳しい戦いを強いられる。
余裕があればコンボデッキのパーツとして使える華やかな城を確保するぐらいになるだろう。
植民地と併用する複合戦法もあるが、前半の城をどのタイミングで獲得しに行くかは課題になる。

城と相性が良いもの・悪いもの

城と相性が良い偵察員大量の城を勝利点として手札に加え、高コストの城や2コインに変換するのを狙える。
パトロール大量の城を勝利点として手札に加えられる。アクションが余っていれば、高コストの城や2コインに変換するのを狙える。
廷臣城を公開すると城集めに向いている+3コイン・金貨獲得といったコイン確保手段を含む2~3つの効果が選べる。
不要な城を(廃棄ではなく)島流しすることによって、点数を減らすことなくデッキへの負担を減らす。
隠し財産城の購入時に金貨が獲得できる。
移動動物園8種類の城は別のカード扱いなので3ドローが期待できる。
品評会城を集めるだけでカードの種類が増える。高コストの城と品評会のどちらを優先するかは状況に応じて要検討。
岐路大量ドローから華やかな城・壮大な城へのコンボが狙える。
シルクロード城を集めるだけでシルクロードの点数が高くなる。ただし「城ルート完走前に他プレイヤーがシルクロード(+他二山)を枯らす動きに走り、『城ルートVSシルクロードルート』の戦いになる」という状況が起きる可能性には注意が必要。
浮浪者積極的に購入する程ではないが、2ドローできることが多めになるため少し強くなる。
金物商デッキを掘り進みつつ手札を増やせる。粗末な城、小さな城、華やかな城であればさらに+1コイン・+1アクション。
墓暴き廃棄した崩れた城・小さい城・幽霊城を廃棄置き場から獲得して再利用できる。
盗賊
出納官粗末な城限定で回収可能。他プレイヤーに回収される可能性があるので、廃棄した時と同じターンに回収したい。
リッチ自身の廃棄で、小さい城までは回収可能。
また、1ターンスキップしてビッグターンを形成する効果も、城戦法の追い風になる。
シャーマン幽霊城までは回収可能。ただし、粗末な城、小さい城は他プレイヤーに回収される可能性が高いので、(ターン開始時に小さい城を使う手段や、追加ターンを得る手段がある場合を除いて)なるべく崩れた城、幽霊城を優先的に廃棄しよう*2
相続屋敷を強力なアクションカードにすることで、高コストの城を購入できるデッキにしつつ壮大な城の勝利点増加を狙う。
庭師広大な城のコンボ含め、城を買いつつ勝利点トークンで点数を底上げできる。
元手高コストの城を購入しづらい城ルートにとって、負債を背負うとはいえ6コインは魅力的。
戦場途中まで実質城1枚につき+2点。
水道橋序盤から勝利点カードを獲得する機会の多い城ルートは無理なく勝利点を回収しやすい。
粗末な城を6点にする。
博物館実質城1枚につき+2点。品評会と違い、どちらを獲得するか悩む必要もない。
羊飼い城全てを2ドローに変換でき、デッキの動きが大きく安定化する。
輪作ターン開始時に城1枚を2ドローに変換。羊飼いより効果は弱いが、手札に城1枚でも引いてくれば確実に利用できる。
狩人適度に勝利点カードがある城ルートは、狩人で手札を増やしやすい。粗末な城・小さな城・華やかな城は手札に入れやすくなる。
要塞()他のプレイヤーがこのカードを持続している場合、壮大な城で得られる勝利点が多くなる。
自分で使用する際は、あえて持続効果を選択するのもよいだろう。
戦闘計画城を循環させることで、高コストの城に早くアクセスすることができる。
領土城1種類につき1点のため、得られる勝利点が多くなる。上記の戦闘計画と同じ山にあるため、相性がかなり良い。
準備次ターンに財宝カードを回すことで、高コストの城カードも購入しやすくなる。
戦利品高コストの城を購入しづらい城ルートにとって、強力な財宝カードは魅力的。
Snake Witchデッキのカード種類が多い状況で呪いを撒きやすいカードであり、コストも安いので、オヤツ感覚で採用するのも良いだろう。
Change負債は得るが、コスト上限のないカード獲得手段なので、高コスト城が獲得しやすくなる。
Rice高コストの城を購入しづらい城ルートにとって、強力な財宝カードは魅力的&城ルートはRiceの出力強化も見込めるのが嬉しい。
Gather7金が出る程度にデッキを成長させてから、粗末な城、崩れた城、小さい城をまとめて獲得できれば、手数が少なくて済む。
他プレイヤーが「Gather利用なし城ルート」*3しているなど、7金出ている頃にはサプライに残っていない状況もあるだろうが、
それはそれで(まだ城はデッキに入っていないのだから)属州ルートを採れば良いので、とりあえず狙っておいて損はない。
Biding Time敢えて捨てない限り勝利点が手札に保存されるので、城によるデッキ汚染が緩和され高コスト城が獲得しやすくなる&華やかな城や壮大な城の獲得時効果が強化されやすい。
Good Harvest純粋にゲーム全体でのコイン産出量が上がり、高コスト城が獲得しやすいゲームとなる上、城ルート側は粗末な城の強化も享受できるので嬉しい。
Rapid Expansionゲーム中終盤の出力UPが見込めるので、高コストの城の購入チャンスが増える。
Marchland城を集めるだけでMarchlandの点数が高くなる。ただし、「城ルートを進んでいる間に他プレイヤーがMarchlandを買い占めて、『城ルートVSMarchlandルート』の戦いになる」という状況が起きる可能性には注意が必要。
財源獲得カード任意のタイミングで使用できる財源を貯めておけば、高コストの城カードも購入しやすくなる。
城を追放できる手段全般大量の城がデッキを圧迫するという問題を解決できる。
特に相性が良いのは、異なる名前の城を追放することによって3金得られる賞金稼ぎや、段階的に城のコストが上がることを利用できる強制退去である。
城と相性が悪い役人ただでさえ邪魔な城をデッキの上に置かされる。
願いの井戸城でカードの種類が増えるため、デッキの一番上が何か当てづらくなる。
秘術師
抑留城の山札の上に抑留トークンが置かれれば、城ルートは無理筋になる。
宝物庫実質5コストの1コインキャントリップ。
大衆アタックが刺さりやすく、大衆ロックで容易にデッキの上を(役に立たない)城で固定される。
狩猟団追加ドローは手札にない名前のカードをサーチするので、役に立たない城を引っ張ってきてしまいやすい。
大地への塩まき4コインさえあればどんなに高い城でも簡単にカットできる。
狼の巣実質城1枚につき-3点。3人戦以上であれば2枚ある城があるものの、それでもかなり厳しい。
道路網勝利点を買う機会が増えるので、相手に使われると+1ドローを献上する機会が増える。
黒猫()城獲得の度にリアクションされる可能性が有る。呪い撒きアタックのため、下記の通り城を集めるのが難しくなる。
()持続効果がすぐに切れてしまう。
地図作り城獲得の度にリアクションされる可能性が有る。
Divine Wind王城獲得前に城が【除去山】にされてしまうと、城ルートに勝ち目が無くなる。【追加山】に城が来たら…他のサプライのカードに拠るので、考慮しないことにする。
Panic発動後は粗末な城を実質使用できなくなる。
Progress発動してから獲得するであろう後半の城はデッキトップに有っても嬉しくない。特に広大な城は追加のゴミも得るので、ますます嬉しくない。
Bureaucracyゲーム中盤以降、デッキの銅貨汚染で高コストの城が獲得しづらくなる。
Sicknessゲーム中盤以降、デッキの呪い汚染or手札破壊で高コスト城が獲得しづらくなる。
植民地場ほとんどの特殊勝利点は、植民地場では無理筋。
荒れ場全般高コストのカードを獲得する必要があるため、荒れ場には弱い。
デッキ破壊最終的に城の枚数が重要になるため、1枚廃棄されるだけで勝利点が大きく下がる。

それぞれのカードについて

3コスト:粗末な城

財宝カードとしては銅貨と同じ1コインだが、城を集めれば集めるほど強くなる特殊勝利点であるため*4、城ルートに行くのであれば早い段階で獲得すべきカード。相性の良いカードがあれば初手で確保したい。
三人戦以上で粗末な城を2枚獲得したプレイヤーがいる場合、城への対抗策がない限りは以降の戦いを有利に進められるため*5、可能であれば粗末な城を誰かが獲得した場合、誰かはカットしに行った方が良いだろう。

また、サプライに1~2枚しかない財宝カードであるため、があるゲームでは実質3コスト6点+αの銅貨として使える勝利点となる。
城ルートに行くつもりがない場合もこの時は初手で購入した方が良い。

4コスト:崩れた城

獲得すれば実質2点の勝利点カード+銀貨1枚、さらに廃棄すれば2勝利点トークン+銀貨2枚となる城。
獲得時効果自体も悪くなく、次の小さい城で廃棄することで+1点+銀貨+高コストの城となるため、可能であれば両方揃えたい。
ただし、崩れた城を買うという行動自体が城ルートを進めるという明確な意思表示であるため、ノープランだと相手に小さい城のカットを狙われる。

5コスト:小さい城

城を廃棄して高コストの城に変換する城。
一見強力な城をすぐに獲得するための使い捨てカードだが、城ルートの場合はこのカード自体が実質3点(2点+粗末な城)かそれ以上になる。
獲得する城によっては得にならないばかりか城の枚数を無駄に少なくし、城の合計点数を下げることに繋がる。
実質公領と割り切ってそのままにするか、崩れた城を廃棄して高コストの城に変換、小さい城自身を廃棄して王城を獲得するような使い方をしたい。

6コスト:幽霊城

獲得時に金貨のおまけと幽霊船のような妨害効果を与える城。アタック扱いにはならない。
金量確保と妨害による若干の遅延は魅力的だが、幽霊城自体は城ルートにとっても実質公領にしかならない。

7コスト:華やかな城

3点+勝利点を2コインに変換する、秘密の部屋を強くしたような効果を持つ城。
勝利点カードが多くなりがちな城ルートにとっても、属州まで1コイン足りない時に3点の公領を仕方なく買うような妨害ルートにとっても比較的強力なカード。
岐路と絡めることで、城を大量に引きつつ仮想コインに変換するのも良いだろう。

8コスト:広大な城

このあたりから大量の城を獲得している純粋な城ルートのプレイヤーが購入しづらくなる。
勝利点2枚で7~8点にしかならないため、城ルート・妨害ルート双方にとってあまり得にならない。

通常であれば公領1枚を獲得するが、以下のような場合は屋敷3枚を獲得した方がいいだろう。

  • 庭師:獲得する勝利点を公領ではなく屋敷3枚にして、庭師1枚につき4点を手に入れられる。
  • 相続:相続済みであればアクションカード3枚が付いてくる。どちらかといえば7~8コインを出しやすい妨害ルート向けか。
  • シルクロード庭園Marchland:城を集め終わって尚ゲームが終わらない時や、高コストの城に届かなかった時などにこれらのカードで点数を補強する事を見越して。

9コスト:壮大な城

大量の勝利点カードを抱えたまま9コインを出すのは難しく、何も工夫しなければ広大な城より低い勝利点しか手に入らない。
壮大な城の勝利点を上げるには、

  • アクション-勝利点や相続した屋敷といったプレイできる勝利点カードを集める
  • 岐路などで大量の勝利点カードを手札に残しつつ9コインを出す

といった手段が考えられるが、1枚しかなく自分が獲得できる保証もない城のためだけにデッキを組むのは厳しい。
並行して他の城も集めつつ、コンボを決めて壮大な城を獲得できれば良いと考えた方がいいだろう。
妨害ルートの場合、小さい城を持つ城ルートのプレイヤーに王城を取られる可能性を下げるため、壮大な城は無視するのも手。

10コスト:王城

4枚の城を集めてこのカードを獲得すれば植民地と同等の10点になる、最後の城。
城ルートの最終目標だが、大量の勝利点カードを抱えたデッキで購入するのは非常に難しいため、小さい城自身を廃棄してこれに変換するのも考えた方が良い。
城をほとんど持っていない妨害ルートの場合、自分の得にもならないため、カットすべきかは判断が難しい。

  • 二人戦の場合、相手が王城に届くまでに属州(植民地)枯れで逃げ切れそうな場合以外はカットしに行った方が良い場合が多い。(相手が他の城を独占していた場合、取らせてしまうと16点になり属州3枚弱相当の失点となる。)
  • 三人以上の場合、「自分がカットすれば素直に属州を買った他の属州ルートプレイヤーが勝ち、カットしなければ城ルートが勝つ」というジレンマに陥りやすい。

詳細なルール

  • 分割された山札とルールが共通するので、そちらのページも参照のこと。
  • 城のサプライの山は、ゲーム開始時、次のように「コストの高いカードが下」となるように置かれる。
    粗末な城
    (一番上)
    崩れた城小さい城幽霊城華やかな城広大な城壮大な城王城
    (一番下)
    2人戦1枚1枚1枚1枚1枚1枚1枚1枚
    3人戦以上2枚1枚2枚1枚2枚1枚1枚2枚
  • 城のサプライの山札は、ランダマイザーの記載により、「コスト3の勝利点ー城の山札」と見なされる。
    • 3コストなので、魔女娘の災いカードの山札とすることができる。
    • 勝利点の種類を持つため、交易路で参照される「勝利点の山札」に含む。
    • 財宝やアクションの種類を持たないため、特性の選出対象にはならない。
  • 粗末な城・王城の勝利点計算時は、自分自身も城1枚と数える。
    • 粗末な城と王城が1枚ずつだけデッキにある場合、それぞれ城2枚で計算するため、1点×2枚(粗末な城)+2点×2枚(王城)で6点になる。
  • 小さい城で山札の一番上以外の城を獲得することはできない。
  • 小さい城は、手札に城が1枚もない場合でも、手札の城を廃棄することを選べる。ただし、この場合は城を獲得できない。
    • ただし、この場合に手札を公開するという指示が無いので、他のプレイヤーは手札に城が無いことを確かめられない。公式の場で問題となった場合はジャッジなどの第三者を呼び手札を確認してもらうことが望ましい。
  • 小さい城は、自身が場にない場合でも、自身を廃棄することを選べる。この場合は廃棄に失敗し城を獲得できない。
  • 幽霊城の獲得時効果は、自分のターンであればどのような手段で獲得しても誘発するし、サプライ以外の場所から獲得しても誘発する。
    • 幽霊城の獲得時効果は、手札が3枚になるまで手札をデッキの上に戻す幽霊船のアタック効果とは異なるため注意。
      • 「手札が5枚以上ある」ことが条件なので、手札が4枚のプレイヤーには影響がない。
      • デッキの上に置かせる手札の枚数は2枚固定である。6枚以上の手札を持っている状態からでも、デッキの上に2枚だけを置く。
    • この効果は「アタックカードの使用」には当たらない。
    • 幽霊城の効果は「カード獲得に誘発する効果」である。他に「カード獲得に誘発する効果」があれば同時に誘発するが、同時に誘発した処理は、ターンプレイヤーの処理を優先するという原則があることに注意。
      加えて、幽霊城の獲得時効果は「①金貨を獲得する」「②(手札が5枚以上の)他のプレイヤーは手札2枚をデッキの上に置く」という二段階の処理でもあるので、リアクションが絡む際は上記原則に則った上で適切にリアクション処理を進める必要がある。

      例えば、二人戦でターンプレイヤーであるプレイヤーAが幽霊城を購入した際にプレイヤーBが道路網を購入済みだった場合…

      1. プレイヤーAが幽霊城を獲得する。
        1. この時、まずはターンプレイヤーであるプレイヤーAの『プレイヤーAの幽霊城獲得に誘発する効果』を処理する。
          よって、まず幽霊城の効果で「①プレイヤーAは金貨を獲得する」を処理する。
          1. ここで『金貨獲得に誘発する効果』を処理するタイミングが来ることに注意。
            例えば、プレイヤーAがこのターンに使用した鉱山道路の効果で金貨を使用するのはこのタイミングであるし、プレイヤーBが手札の海賊をリアクションするのもこのタイミングである*6(この処理の結果、プレイヤーBの手札が4枚以下になれば、以下の②の効果から免れることがある)。
        2. 続いて、幽霊城の効果で「②プレイヤーBは(手札が5枚以上であれば)手札2枚をデッキの上に置く」を処理する。
        3. その後、プレイヤーBの『プレイヤーAの幽霊城獲得に誘発する効果』を処理する。
          よって、道路網の効果でプレイヤーBは+1ドローを得る。
          (i, ii, iiiの処理順が逆になることは無い)
          また、(iii)でプレイヤーBが+1ドローするのは(i)と(ii)のリアクションタイミングが過ぎた後であることにも注意が必要。
          (iii)でプレイヤーBが+1ドローした結果、海賊を手札に加えたとしても、その海賊でリアクションすることはできない*7
          このように、幽霊城の獲得時効果は[1つ処理が進むと適切なリアクションタイミングを逃す可能性が有る処理]なので、1つ1つの処理毎にリアクションの有無を確認するなどの配慮が必要と言える。
  • 広大な城の獲得時効果では、公領の山札から公領を獲得するか、屋敷の山札から屋敷3枚を獲得するかのどちらかを選ぶ。
    • 屋敷の獲得を選んだときにサプライに2枚以下しかなかった場合、その全てを獲得する。
    • 公領または屋敷の山札が空の場合、空の山札からの獲得を選ぶことはでき、その場合何も獲得しない。
  • 壮大な城の獲得時効果は、「自分の手札にある勝利点カード」と「全てのプレイヤーの場に出ている勝利点カード」を数える。
    • 自分の場だけでなく、他のプレイヤーの場に出ている勝利点カードも数に入れる。
      • 他プレイヤーの場に持続中の相続後の屋敷要塞が該当しやすい。
        また、何らかの効果でターンプレイヤー以外が壮大な城を獲得した際*8に、他プレイヤー(特にターンプレイヤー)の場の勝利点カードが該当することに注意。

余談

  • 華やかな城のエラッタ前の使用時効果では、捨て札にする勝利点を公開する指示が無い、という不備があった。
    • 華やかな城の効果で複数枚を捨て札にした際に、捨て札置き場の一番上に置かれたカード以外が本当に勝利点だったのか他のプレイヤーは確かめられず、公式の場で問題となった場合はジャッジなどの第三者を呼び確認してもらう必要があった。

コメント

  • 戦利品獲得手段によるけど、戦利品とそんなに相性良いとは思えないかなぁ。 -- 2023-05-02 (火) 14:56:52
  • ものによるとは思うけど、危難とかはクッソ相性良いわね。カードの種類が無駄に増えるから戦利品獲得条件が満たしやすい。 -- 2023-05-02 (火) 15:52:02
  • 最初の城を取られたからカット入れるつもりで中盤から城取っていったら、なんか気づいたら終盤の城全部買ってたわ。結果的に勝ったけど。相手も面食らっただろうがこっちもどうしてこうなった? って気分だったわ。 -- 2023-05-02 (火) 17:24:18
  • ゲームスピード上の問題もあるし気軽にカットしやすくなるから、大聖堂は相性が悪いに分類して良いような気がする。 -- 2023-05-06 (土) 15:39:26
  • まぁ確かに間違ってない気はするが、それを言い出すと屑屋ネズミ置き去りあたりが全部城と相性悪いってことになりかねんから微妙にモニョる。 -- 2023-05-06 (土) 16:59:44
  • 2人戦目線だけど、城は品評会と同じ立ち位置というか「サプライの勝利点が増えたから属州逃げ切りはしづらくなる、コンボが優位に」くらいの感覚でいい気がする。城のある場は普段よりデッキを強めに組むのが大事で、買うのは城でも属州でも問題ない、みたいな。 -- 2024-10-07 (月) 01:37:47
  • 2人戦で大事なのは6,7城な印象。デッキを組む以上7城が1番強くて、6城を取ると「相手は7金でない→自分7城」の流れになりやすいので7城が大事な印象。6,7を取ったら、あとは10城を取らせないように立ち回る。 -- 2024-10-07 (月) 01:43:39
  • 正直城に関してはよくわからないので、教えてほしい。 -- 2024-10-07 (月) 01:46:46
  • 3人以上だと小さい城は絶対カットしたいですけど、少数派? -- 2024-10-08 (火) 20:32:47





*1 日本語訳はDominion Onlineより。英語版テキストは"Discard any number of Victory cards, revealed. +$2 per card discarded."
*2 とはいえ、崩れた城、幽霊城には獲得侍効果があり、それを目的に回収される可能性があることにも注意。また、終盤は「屋敷よりも点数が大きい勝利点カード」として回収される可能性もあるので、油断は禁物。
*3 むしろ、Gatherを用いるゲームで「Gather利用なし城ルート」とするのは、他プレイヤーがGatherでデッキ成長のついでに小さい城をカットしてくる可能性があるので、あまり採るべきではないと言える。
*4 実質的に、所持しているだけで以降の城が1点高くなる。
*5 実質的に王城1枚と同価値。
*6 この時もターンプレイヤーの処理を優先する原則は働くので注意
*7 一方で、これが海賊ではなく牧羊犬黒猫であればリアクションできる。これは、金貨の獲得に対するリアクションタイミングは過ぎているが、幽霊城の獲得に対するリアクションタイミングは過ぎていないためである。
*8 支配により支配者が壮大な城を獲得する、総督の改築効果によりターンプレイヤー以外のプレイヤーが属州を廃棄して壮大な城を獲得する、など。