収録拡張 | カード名 | コスト | カード種別 | 効果 |
Intrigue | Torturer | 5 | Action-Attack | +3 Cards Each other player either discards 2 cards or gains a Curse to their hand, their choice. (They may pick an option they can't do.) |
陰謀 | 拷問人 | 5 | アクション-アタック | +3 カードを引く 他のプレイヤーは全員、次の2つのうち1つを選ぶ: 「手札のカードを2枚捨て札にする」;「「呪い」を1枚を獲得し、手札に加える」 (実行不可能な選択をしてもよい) |
概要
自分にとっては鍛冶屋だが、相手に2つのアタックのうちいずれかの選択を迫るカード。
1つ目の効果は手札破壊。「~枚まで」捨てさせる民兵系とは異なり、枚数固定で2枚の手札を捨てさせる。
2つ目の効果は呪い撒き。魔女などの他の呪い撒きアタックと異なり、手札に直接獲得させる。
アタックを受ける側が選べてしまうものの、いずれもダメージが累積する類の効果であり、連打を許してしまうと深刻な被害を及ぼす。
利用法
- 受ける側にとって都合の良い方を選ばれてしまうとはいえ、ハンデス効果も呪い撒き効果も累積するため、打てば打つだけ有効なアタックカード。
- 村などを使って1ターンに2回以上使うことで致命的なダメージを与え得る凶悪さを持つ。
- 特に、毎ターン複数枚の拷問人を使い、相手の動きを完封するコンボは拷問人ロックと呼ばれる。
- 強力なカードだが、どちらのアタックを受けるかは受ける側が選べるのが弱点。単発で使っただけでは、勝利点などの不要なカードを捨てられて終わることも多い。
- 他にも呪い撒きアタックがあるサプライの場合、拷問人を連打する頃には呪いが切れていてロックが決まらず、ただの割高な鍛冶屋になってしまうケースもある。
- 自分への3ドロー効果も鍛冶屋同様に強力。
- 仮にアタック効果が簡単に受け流されやすい場だとしても、村系と拷問人を交互に打つのは自分にとって村鍛冶コンボであり、引き切りを目指すなら十分価値がある。
- アタックで致命的なダメージが入らない状況でも、一時的に出力を落とさせたり初期デッキ圧縮を遅らせたりと、ほとんどの場合多少なりとも足止めにはなっている。
自分へのメリットのついでだとすればこれでも全然悪い話ではないだろう。
- アタックで致命的なダメージが入らない状況でも、一時的に出力を落とさせたり初期デッキ圧縮を遅らせたりと、ほとんどの場合多少なりとも足止めにはなっている。
- 村系が一切ない場合、サプライの他のカードによっては鍛冶屋ステロのように拷問人を単体で打ってステロするのが最適であることもある。
- 基本的に鍛冶屋ステロは相手のハンデス攻撃に弱いものだが、逆に言えばステロしか戦法が考えられないようなサプライでは、アタックをしながら自分は鍛冶屋同等のメリットを得られる点は支配的であるともいえる。
- 仮にアタック効果が簡単に受け流されやすい場だとしても、村系と拷問人を交互に打つのは自分にとって村鍛冶コンボであり、引き切りを目指すなら十分価値がある。
対策法
拷問人は、ドナルド・Xがフォーラムに書いたエピソード(余談参照)でも語られているように、アタック効果の心理的負担が強く初心者にとってトラウマになりやすいアタックカードでもあるだろう。
実際、手札を捨てて耐え続けるのか、呪いを全て受け取って解放されるかの選択を迫られ続ける点は「拷問」の名に相応しい。
拷問人を見たら、サプライに村系が有るかどうか確認し、拷問人ロックが可能なサプライであれば何かしらの対策が必要となる。
なお、3人戦以上の場合、他家が1回ずつ打つだけでも大抵は呪いを受け取ることになるため、比較的簡単に呪い撒きが成立し、出遅れたとしても2人戦の場合ほどの絶望的状況にはならずに済むことが多い。*1
- 呪いの獲得を嫌って手札を捨ててばかりいると、いつまでも金貨などの高額カードに届かず、長期的に見て不利な展開になることが多い。そのため、ある程度は呪いの獲得を許容することも大事。
- 複数回使われた場合でも、「呪い獲得→呪い獲得→手札を捨てる」と選べば、そのターンの手札の被害はなくなる。
- 手札を捨てることで回避することもできる魔女くらいに思って、2回以上使われたら基本的には呪いを受け取る方が得策。
- 呪いが枯れた後は、呪い獲得の効果を選び続けることでアタック効果を無視できる。
- 他の呪い撒きカードと同様に、自分も拷問人を使うことで相手と呪いを分け合うのも有効である。
- ただし、拷問人の特徴として、1枚使うだけではほぼ呪いを撒けず、呪いを撒くには基本的に複数回使用する必要がある。
従って、特に2人戦では、構築速度に差がついてしまった場合、呪いの枚数に大差がつきやすい。
拷問人に対して拷問人で対抗する場合、自分もいち早く1ターンに2回以上拷問人を打てるように構築をする必要がある。
- ただし、拷問人の特徴として、1枚使うだけではほぼ呪いを撒けず、呪いを撒くには基本的に複数回使用する必要がある。
- 魔女のような確定で呪いを撒くカードがあるなら、そちらを使って先に呪いを減らしておくのも有効。
- 相手に一方的に拷問人ロックを決められた場合、下手に手札を捨てて抵抗するより素直に呪いを全て受け取って枯らしてしまった方が良い場合が多い。
ただし呪いの対処手段が無い場合どの道厳しい戦況にはなってしまう。
- 他の呪い撒きカードと同様に、自分も拷問人を使うことで相手と呪いを分け合うのも有効である。
- 呪いは手札に獲得するため、手札から廃棄する手段があれば即座に対処できる。
- 手札を捨てても問題なく動けるなら、手札をすべて捨ててしまうのもあり。
詳細なルール
- 手札が1枚以下の状態でカード2枚を捨てることを選択した場合、残った手札を捨てる。(手札0枚であれば何も起こらない)
- サプライに呪いが無い状態で「呪いを手札に獲得する」ことを選択した場合、何も獲得しない。
- 拷問人のアタック効果は、ターンプレイヤーの左隣のプレイヤーからターン順に処理する*2。いずれかを選んで処理を完了したら、次のプレイヤーが選んで処理を行う。
- 一般的なルールの通りだが、選択制の拷問人においてはサプライの呪いカードの枚数が対戦相手の数よりも少ない場合に問題を起こしかねないので、特に丁寧に行うべきである。
- 拷問人使用時に、他プレイヤーが「アタックカードを使用された際に誘発するリアクションカード(堀、秘密の部屋、馬商人、物乞い、隊商の護衛、外交官、番犬、盾)」でリアクションするのは、拷問人の効果が発揮されるより前である。
厳密には、拷問人使用者が+3ドローした後にはリアクションできないので、拷問人使用者はドロー処理前に他プレイヤーがリアクションするかを確認すべきである。
- 拷問人のアタック効果で獲得される呪いは、捨て札置き場を経由せずに直接手札に獲得される。詳細はリンク先参照。
余談
- Dominion OnlineでAIに対し拷問人ロックを決めると、AIは手札を全て捨ててしまう。
- Donald Xによるアドバイスがフォーラムに掲載されている。
【原文】(引用元)
I am avoiding giving strategy advice in general, but I am going to have to give some here. I had a game in which one of my friends stood up, enraged, and went into the other room to calm down. This card was the reason. Don't let it happen to you! The secret to happiness is, do not simply refuse to take a Curse no matter what. Sometimes, you have to take that Curse. Discarding five cards and passing is not the path to greatness. You've been warned!
【日本語訳】
普段は戦略に関するアドバイスをしないようにしているけど、ここでは少しアドバイスしようと思う。
あるゲーム中、私の友人は怒って部屋を出て行ってしまった。拷問人が原因だった。
こんなことがあなたに起こらないように、幸せの秘訣は、何が何でも呪いを受け取るまいとはしないことだ。時には、呪いを受け取らなくてはいけない。5枚のカードを全部捨ててターンをパスするのは上手くない。警告したからね!
コメント
- 呪いの獲得は捨て札を経由していますか? -- 2021-01-25 (月) 19:11:15
- 直接手札に獲得します。第二版テキストでは旧版よりわかりやすく明確化されています。 -- 2021-01-25 (月) 21:29:42
- アプリ版にて、相手の拷問人で手札が0枚になった状態で、自分のターンの開始時に船着場やセイレーンの効果でドローをすると、アクションフェイズに手札のアクションカードを選択できないバグがあります。王子や遅延の効果でドローカードを使用した場合も同様。何らかの操作が挟まるとこのバグは起こらないようで、複数の持続効果の処理順を選択した時やウミガメの習性の処理をした時は問題ありませんでした。 -- 2024-12-08 (日) 22:29:05
陰謀 (太字…第二版で追加) | ||||||||
コスト2 | 手先 | 中庭 | 待ち伏せ | |||||
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コスト3 | 仮面舞踏会 | 執事 | 願いの井戸 | 貧民街 | 詐欺師 | |||
コスト4 | 隠し通路 | 共謀者 | 鉱山の村 | 男爵 | 鉄工所 | 橋 | 外交官 | 風車(□) |
コスト5 | 改良 | 交易場 | 廷臣 | パトロール | 拷問人 | 寵臣 | 身代わり | 公爵 |
コスト6 | 貴族(□) | ハーレム(■) |
アタックカード | ||||||||||
王国カード | 泥棒 | 密偵 | 民兵 | 役人 | 魔女 | 詐欺師 | 拷問人 | 寵臣 | 破壊工作員 | 大使 |
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海の妖婆 | 海賊船 | 巾着切り | 幽霊船 | 念視の泉 | 使い魔 | 大衆 | 香具師 | ならず者 | 占い師 | |
魔女娘 | 道化師 | 神託 | 義賊 | 辺境伯 | 浮浪児 | 襲撃者 | 盗賊 | 略奪 | 狂信者 | |
騎士 | 収税吏 | 予言者 | 巨人 | 沼の妖婆(■) | 呪いの森(■) | 橋の下のトロル(■) | 遺物(■) | 女魔術師(■) | 軍団兵 | |
投石機 | 山賊 | 身代わり | 暗躍者 | 迫害者 | 人狼(■) | 吸血鬼(■) | 偶像(■) | 夜襲(■■) | 悪党 | |
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