収録拡張 | カード名 | コスト | カード種別 | 効果 |
Empires | Villa | 4 | Action | +2 Actions +1 Buy +1 Coin -------------------- When you gain this, put it into your hand, +1 Action, and if it's your Buy phase return to your Action phase. |
帝国 | ヴィラ | 4 | アクション | +2 アクション +1 カードを購入 +1 コイン -------------------- あなたがこのカードを獲得するとき、これをあなたの手札に加え、+1 アクション、 そしてあなたの購入フェイズである場合、アクションフェイズに戻る。 |
錬金術、収穫祭、ギルド、冒険、帝国、夜想曲、ルネサンス、プロモでのルール変更とエラッタについて | |
このカードは2022年のルール変更とエラッタでカードテキストから効果が変更されており、2022年現在の(日本語版の)カードテキストと効果が異なります。 Dominion Online等のインターネット上でドミニオンを遊べるサービスでは変更後のルールで処理が行われています。 実際のカードを用いてゲームを行う際は、混乱を避けるため変更前と変更後のどちらのルールを採用するか事前に決めた方が良いでしょう。 (ルール変更前の情報については余談を参照してください。) |
概要
いくつかの特殊な効果を持った村系アクションカード。
使用時効果は1コイン少ない祝祭でしかないが、獲得時効果として「手札に入る」「+1アクション得る」「購入フェイズならばアクションフェイズに戻る」という特殊な挙動をする。
このカード自身に2アクションが付いているので、ヴィラを獲得すると追加でターミナルアクションを2枚まで使うことができる。
鍛冶屋のようなドローカードでアクションカードを大量に引く事故を起こした場合でもたった4金支払って立て直せる。購入フェイズで財宝を使用した後に、書庫や策士を使用する組み合わせも強力。
一方で、アクションが手札に無ければ+1購入の付いた銅貨程度の価値しかなく、あまりヴィラばかり集めすぎても出力が伸びないので注意。
また、サプライからなくなるとヴィラの助けを得られなくなり、書庫のようにヴィラの購入を前提で回すデッキは事故を起こしやすくなる。
利用法
- ターミナルアクションだらけのデッキにしても、4金さえ出せれば事故が起きなくなる。ただし、ヴィラの山札が切れた後のことも考えよう。
- ヴィラを購入すると、4コストのカードが即座に手札に入ってアクションが打てる状況になる。
- 例えば、ヴィラを購入→ヴィラを手札に獲得しアクションフェイズに戻る→改築でヴィラを廃棄、とすれば、実質4金で6コストのカードが獲得できるので覚えておきたい。
- 獲得するとアクションフェイズに戻る効果は、書庫などの「手札がX枚になるまでカードを引く」という効果と非常に相性がよい。
- 石切場や橋などでヴィラのコストを0にしてしまえば、サプライに残ったヴィラの数だけお金を増やせる。
- 購入フェイズに施しでヴィラを獲得することで、1金(と2アクション)を増やせる。
- 以上のように便利なカードだが、沼の妖婆や呪いの森などの購入よるカード獲得に誘発するアタックを貼られると途端に働きが悪くなってしまうので注意。
- なお、特定の習性との組み合わせで更に強力な動きが発生するので注意が必要。
- 例えば、工房でヴィラを獲得、手札に加え、即座に馬の習性として使用する動きができると、工房(3コスト)が実質研究所(5コスト)の動きをする。
また、工房以外でも、「発明家が[コスト減効果付きの研究所]になる」などの異常事態が発生する。 - ヴィラを購入し手札に獲得し、即座にチョウの習性として使用すれば、実質4金で5金カードを獲得できる。初手でも狙える極めて強力な動きなので絶対に見逃さないように。
- なお、このときサプライに狂戦士があると、(場にアクションさえ出ていれば)ヴィラを狂戦士に換え、狂戦士を6金カードに換える、という動き(以下【Aコンボ】と呼称)で「4金で6金カードを獲得する」というさらに凶悪なコンボが成立することも見逃せない。
しかも、実は「ヴィラをチョウの習性として使用し狂戦士を獲得し、通常の使用(=工房効果+民兵効果)をする」という動き(以下【Bコンボ】と呼称)でヴィラが獲得できてしまうので、
発展例1:とりあえず【Bコンボ】は1度やっておき、他プレイヤーの手札を3枚にしてから【Aコンボ】を行う。
発展例2:【Bコンボ】をサプライに狂戦士があるだけ行い、一瞬で狂戦士を枯らす(=他プレイヤーに両コンボを使わせない)。
発展例3:【Aコンボ】で獲得する6金のカードを国境の村とすることで、国境の村をついでに枯らす。
などなど、サプライによって凶悪なコンボに発展していくので非常に注意が必要*1。
- なお、このときサプライに狂戦士があると、(場にアクションさえ出ていれば)ヴィラを狂戦士に換え、狂戦士を6金カードに換える、という動き(以下【Aコンボ】と呼称)で「4金で6金カードを獲得する」というさらに凶悪なコンボが成立することも見逃せない。
- 例えば、工房でヴィラを獲得、手札に加え、即座に馬の習性として使用する動きができると、工房(3コスト)が実質研究所(5コスト)の動きをする。
無限勝利点
習性でアクションカードを使用した場合にトークンの効果が乗ることを悪用して、ヴィラのコストを0にすることで、無限に勝利点を得ることができる。
やり方は以下の通り。
一連の流れで購入は減っておらず、サプライのヴィラの枚数も変わっていないので、永遠にこれを繰り返して無限に勝利点トークンを受け取ることができる。
詳細なルール
- 仕切り線以下は獲得時効果である。あらゆる手段によって獲得した場合で誘発する。
- 購入フェイズ中に獲得するとアクションフェイズに戻るのは獲得時効果の一部であり、購入時効果ではないことに注意。
- 例えば、豊穣の角笛で購入フェイズにヴィラを獲得するとアクションフェイズに戻る。
- クリーンアップフェイズや夜フェイズにヴィラを獲得しても、アクションフェイズに戻ることはない。
- ヴィラを購入した際に購入権を消費することに注意。
【例1】ターンを開始した。
- 即座に購入フェイズに移り、ヴィラを購入する。
- 獲得して手札に加えた後、アクションフェイズに戻る。
- そのヴィラを使用せず即座に購入フェイズに移ると、購入権は0である。
- ヴィラを獲得したとき、+1アクションを得てアクションが増えることに注意。
【例2】ターンを開始した。
- 即座に購入フェイズに移り、ヴィラを購入する。
- 獲得して手札に加えた後、アクションフェイズに戻る。
- この時、残りのアクションは2である。
- ヴィラを使用する。残りのアクションは3になる。
- ヴィラは獲得時に直接手札に獲得されるのではなく、まず既定獲得先である捨て札置き場に置かれ、その後自身の獲得時効果で手札へと移動する。
- 自身の獲得先を変更するカードのうちヴィラは唯一の例外で、守護者のように既定獲得先が手札となっているカードとは処理が異なる。
【ヴィラ獲得時の厳密な処理】
ヴィラを獲得する。
- ヴィラを捨て札置き場に置く。
- ヴィラの獲得時効果が誘発する。
- 捨て札置き場から手札へヴィラを移動する。
- 1アクションを得る。
- 購入フェイズ中だった場合、アクションフェイズに移行する。
- 武器庫などでヴィラがデッキトップに獲得された場合は、(1)の処理でヴィラはデッキトップに置かれた後、(2)で手札に移動する。
- 他の獲得時効果もヴィラの獲得時効果と同時に(2)の時点で誘発する。ヴィラを獲得したプレイヤーが解決の順番を選ぶことになるが、一度ヴィラの獲得時効果を処理し始めたら、(i)~(iii)を処理し終わるまで他の獲得時効果を割り込ませることはできない。
- 他の獲得時効果を先に処理したことでヴィラが(1)の獲得先から移動すると、ヴィラは予期される獲得先から移動したとみなされ、(i)の移動に失敗する(移動阻止ルール)。
ただし、この場合でも(ii)~(iii)は発生する。移動阻止ルールはカードの移動にのみ関わり、他の能力の発揮には影響を及ぼさないためである。 - 例えば、ヴィラの獲得時効果の前に取り替え子に交換することはできる。この時、交換した取り替え子は捨て札に置かれる。
この後、ヴィラを手札に加えることに失敗するが、+1アクションを得て、購入フェイズ中であればアクションフェイズに戻る。 - 一方、ヴィラの獲得時効果を先に処理すると、取り替え子と交換しようとしても移動阻止ルールによりヴィラをサプライに戻すことに失敗するため、交換できない。
- 他の獲得時効果を先に処理したことでヴィラが(1)の獲得先から移動すると、ヴィラは予期される獲得先から移動したとみなされ、(i)の移動に失敗する(移動阻止ルール)。
- 身代わり、呪符の巻物、継続、召喚で獲得したヴィラは一旦捨て札に置かれるが、この時ヴィラの獲得時効果により自身を手札に移動させる。
これによりヴィラは予期される獲得先から移動したとみなされ、移動阻止ルールに抵触するため、それらのカードが指定するデッキトップへの移動処理や使用(=場への移動)には失敗する。
購入フェイズからアクションフェイズに戻る処理について
- 購入フェイズからアクションフェイズに戻っても、未消費のコインやポーションは無くならない。あるターン中に発生したコインやポーションは、そのターンが終了するまで消費しない限り無くならない。
- 購入フェイズからアクションフェイズに戻っても、雇人などの「ターンの開始時」効果は誘発しない。
購入フェイズからクションフェイズに戻るとき、「購入フェイズの終了時」効果は誘発しない。- 海辺・繁栄・異郷2版発表に伴う2022年版エラッタにより、「購入フェイズからアクションフェイズに戻る場合、『購入フェイズ終了時に誘発する効果』は誘発する」というルールになったので注意。
※宝物庫、商人ギルド、ワイン商、野外劇などの『購入フェイズ終了時に誘発する効果』を誘発するので、組み合わせに注意。 - 購入フェイズからアクションフェイズに戻る処理は即座に発生し、他の処理によって待たされることはない。
コメント
- 支配ターン中にヴィラを購入した場合、そのカードはどこへ移動しますか? -- 2024-05-21 (火) 07:27:25
- 支配者が獲得するので、支配者の捨札の一番上です。 -- 2024-05-21 (火) 07:40:41
- その後に獲得時効果が誘発して、支配者の手札に移動します。 -- 2024-05-21 (火) 07:43:15
- 支配側にヴィラ獲得時の挙動も書かれています。支配の獲得置換処理は特有なので、大抵は支配のページの方を参照してもらえるとよいかと。 -- 2024-05-21 (火) 09:58:13
- ここの記述にはヴィラを獲得すると行商人のコストが8に戻り、2枚目のカードとして獲得できなくなるとありますが、ドミニオンオンラインでは石工の過払い、舞踏会、複数枚の値切り屋全ての事例で行商人を獲得できてしまいました。 -- 2024-12-19 (木) 03:54:53
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