Lowe

Last-modified: 2024-03-27 (水) 17:22:33

※本来の名称は Löwe です。



Tier 8 ドイツ 重戦車 (VK.70.01)Pz.kpfw. VII Löwe(七号戦車 レーヴェ)

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v1.1から販売されているドイツTier8課金重戦車。Löwe(レーヴェ)とはドイツ語で「ライオン」の意。
Tiger Iの後継車両となる予定だった幻の重戦車。本車の計画はさらに巨大化を遂げ、あのMausへと発展することになる。因みにこいつの砲塔を後部に搭載して15cm砲を載っけたVK 72.01 (K)もある。
バージョン9.5でグラフィック修正によりキレイになった。

優れた避弾経始を持つ砲塔と高性能な主砲が魅力であり、それを生かしたハルダウン戦法を得意とする。
しかし、大柄な車体や完璧とは言い切れない防御性から、そのポテンシャルを引き出すには熟練を要する、玄人向けの車両である。

 
伝説迷彩

本車両には2つの伝説迷彩が存在する。

伝説迷彩「救いの盾」
救いの盾
Reliant.jpg
Reliant_.jpg
価格は3,200gda.png
適用中は車両名が「Löwe Reliant」となる。
英語名の「Reliant」は「依存している、頼りになる、信頼できる」という意味。
適切な立ち回りをすれば、本車は味方の盾として前線を張る非常に頼もしい車両となる。
伝説迷彩「コロッサス」
Colossus.jpg
Colossus_.jpg
価格は1,450gda.png
適用中は車両名が「Löwe Colossus」となる。
英語名の「Colossus」は巨大な彫像の意。そこから転じて巨人を指すこともある。
 
オファー時の画像
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稼ぎ手のロウ(迫真)
画像では50%だが、割引率は30%だったり15%だったりする。
最近は迷彩やプレミアムアカウントとセットのこともある。欲しい人は目を光らせておこう。
 

直近90日の平均勝率:52.05%(2023年8月30日現在、ver10.1.5)
※平均勝率は参考数値であり、その車両の絶対的な強さを示すものではありません。

この車両の購入を検討している人へ

まだ豚飯、ハルダウン、マップ、味方や敵の構成、などの把握ができていない方はそもそもTier8車両(戦場)はオススメしない。自分も勝てずにイライラする上に、味方にも迷惑をかけてしまう。まずは低Tierで腕を磨き、基本的なプレイができるようになってから高Tier車両に乗れば、より楽しい戦車ライフがあなたを待っているだろう。

 

基本性能(v6.10.0)

車体Tier国籍タイプ耐久値
(HP)
車体装甲厚
前面/側面/背面
(mm)
最高
速度
(km/h)
初期
重量
(t)
本体価格
(ゴールド)
LöweVIIIドイツ重戦車1800158/84/843592.557,500 gda.png
 

武装

Tier名称発射
速度
(rpm)
弾種平均
貫徹力
(mm)
平均
攻撃力
DPM
(HP/分)
精度
(m)
照準
時間
(s)
総弾数弾薬費
(Cr/G)
重量
(kg)


IX10.5 cm Kw.K. L/706.00AP
APCR
HE
234
294
60
310
260
420
1860
1560
2520
0.332.3401030 cra.png
4000cra.png 10gda.png
650 cra.png
3,600+17°
-8°

*後方指向時のみ仰角+38°

 

砲塔

Tier名称装甲厚(mm)
前面/側面/背面
旋回速度(°/s)視界範囲(m)重量(kg)
VIIILöwe126/84/842425015,000
 

エンジン

Tier名称馬力(hp)引火確率(%)重量(kg)
VIIIMaybach HL 23080020750
 

履帯

Tier名称積載量(t)旋回速度(°/s)重量(kg)
VIIILöwe99.853022,000
 

乗員

  1. Commander
  2. Driver
  3. Gunner
  4. Radio Operator
  5. Loader

解説

装甲

車体前面下部が脆く、砲塔正面が異常なほど固いため、遮蔽物で車体を隠した頭出し運用(ハル・ダウン)が有効となる。

車体
バージョン9.5によってグラフィックに修正がかかり装甲厚も調整が入った。車体前面上部の装甲厚は正面を向いた状態で傾斜込みで約290mm、AP弾の標準化を考慮すると約270mmで、格下~同格戦車のAP弾はおろか課金弾を使用しても抜けない車輌も出てくるほどの厚みになったが、格上は抜いてくるため過信は禁物。車体前面下部の装甲厚は傾斜込み170~200mm前後となっており、加えてエンジン判定も内包されているため大きな弱点となる。(最悪の場合、火災が発生する。)
側面は84mm+僅かな傾斜で90mm前後が確保されており、シビアだが豚飯が有効である。
堂々と車体を晒そうものなら格好の的でしかないため、まず徹底して車体下部を隠そう。これは、Löweを運用する上で最も基本的なルールである。
また履帯裏はスペック上の84mmであり簡単に抜かれるが、履帯そのものが太いため、下部を狙おうとする相手に車体フリフリで履帯吸収を狙ってみるのも緊急時の手段として有効だろう。

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IS-3 APCR目線
従来であれば抜けたが、抜きづらくなってる。
よって拡張パーツで装甲アップも視野に入るだろう。
 

砲塔
スペック上は120mmと低いものの、その良好な茶碗のような避弾経始によって前面は概ね260mm、防盾に至っては裏の砲塔装甲と合わせて600mmに達する部分もあり、格上駆逐の弾すら跳ね返す能力を秘めている。つまりこの戦車はハルダウンが大いに有効である。

注意点として防盾の左右が200mmと薄く、キューポラも同格からは貫通されてしまう。
側面装甲も80mmと薄く、少しでも横を向くと格下の通常弾でも簡単に抜かれるため、ハルダウン中も車体を小刻みに揺らすことで、敵の照準を妨害しよう。これを実行するか否かで大きく戦果が変わるだろう。
砲身を持ち上げることでキューポラを隠すこともできるが、この車両でそれを行うと、防盾下の垂直部分が丸見えとなり返って危険である。
また、砲弾が防盾下部に着弾した場合、跳弾が車体天板を貫通するショットトラップが高確率で発生する。*1従ってハルダウンしている場合でも、砲身より上だけを出すように心がけよう。

頑丈な砲塔ではあるが、弱点箇所が多いため長時間晒すのは禁物。
過信し過ぎないように心がけ、車体の前後運動をするなどして被弾しないように運用しよう。

 

主砲

10,5 cm Kw.K.46 L/70
分間火力は十分、ドイツらしく高貫通・高精度とTier8屈指の良砲である。よく見るとティアⅨだが
単発火力はTiger IIの10,5 cm Kw.K. 46 L/68と同じだが貫徹力、精度が更に高く、同格HT中でも最高クラスのバランスとなっている。更にカタログスペックに表れない長所として、課金弾APCRの弾速が同格戦車、また全重戦車中Chieftain/T95に次ぐ第2位であり、高い精度と相まって遠距離でも偏差射撃を命中させやすい(通常弾で比較する場合、APCRが通常弾扱いの車両のみが本車両のAPを上回る弾速を持つ)。また、HEも同格戦車中2位の弾速を持っている。
弱点狙撃はお手の物。この格上戦車にも通用する攻撃性能は非常に心強い。
但し、俯角は-8°と一見すると十分な値ではあるものの、高過ぎる車高に対して明らかに不足気味であり、ハルダウンの際に肝心な機会で後一歩足りない場面に直面することが頻繁に発生する。特に石頭と車高の低さに定評のある同格及び、格上のソ連HT・MTに懐を取られると対処するのは難しい。

 

機動性

出力重量比8.64(hp/t)。最高速こそ重戦車としてはそれなりの値になっているが、90tの重量に対してエンジン出力が明らかに不足しているせいで機動力は非常に悪く、同格HT中でもワースト1位と言っても差し支えない。
だが意外な長所として砲塔・履帯旋回速度に限っては同格HT中でもトップクラスに速く、並程度の機動力のMT相手のNDKであれば対処に困ることはないくらいに耐性は高い。

 

総論

機動力が貧弱な本車の強みは、Tier8トップクラスの砲性能と砲塔の防御力である。激戦地でも上手く弱点の車体下部を隠し、混戦に巻き込まれないよう良い距離感でのハルダウンや、正しい昼飯などの防御テクニックを使わなければ、この車両の特徴と長所を発揮しきれない。
したがって活躍度は乗り手の知識や経験に大きく左右される面がある。当然、ルートの判断は初動から非常に重要なポイントとなり、特に敵味方の動きやマップに対する高い理解が問われる。
防御技術の点でもハルダウンは必須として、弱点を容易に狙わせない細かな機動にも熟練しなければいけない。
いずれにせよ、このページの冒頭にも書いてある通り、Löweは乗る人を選ぶ戦車である。豆腐の上に砲塔を乗せただけのデカい的になるか、強固に砲撃を弾き返す優秀な攻撃型戦車となるかは、使い手の経験と技術に大きく左右される。

 

特徴

長所

  • Tier8トップクラスの砲性能
  • 優れた俯角(-8°)
  • 跳弾しやすい形状の砲塔
  • ある程度頼れる車体正面装甲
  • HTにしては高い旋回速度
  • 非常に高いクレ収入係数(185%)
  • 高い旋回速度故のNDK耐性
  • 重量を活かしたラムアタックが強い(当たれば)
  • 非常に速い弾速

短所

  • 車体側面装甲が薄く、面積も広い
  • DPMは高くない
  • 完全には安心できない弱点の存在する砲塔正面
  • 同格HT中でもかなり大きめな車体(隠し切れない事がしばしば)
  • 劣悪な加速

歴史背景

格納

http://www.1999.co.jp/itbig21/10210895p.jpg
Löwe(VII号戦車 レーヴェ)とは、ドイツの重戦車でTiger I戦車の後続車両である。実際には開発されなかった。
1941年、ソヴィエト赤軍のKV-1やT-34の対抗策としてTiger Iを開発したが、ヒトラーはソヴィエト赤軍が更に重装甲、高威力の戦車を開発・投入すると考えてTiger Iを上回る火力と装甲を持たせようとした。クルップ社は90トン級でVK 72.01の名前で開発を始めるが、輸送の問題から70トン級の軽レーヴェと90トン級の重レーヴェの二つが提出された。重戦車を渇望するヒトラーは重レーヴェを選択。これから計画名がVK72.01に変わる。砲塔はドイツ初の防弾鋳鋼製など新しい物であったがヒトラーが100トン級超重戦車を求めた為開発は中止、後にこの100トン超重戦車はマウスとなる。本ゲームのデザインはVK72.01の10.5cm砲搭載バージョンである。ちなみに、本家ではVK 45.02 (P) Ausf. BとLöweを足して2で割ったようなVK 72.01 (K)なる戦車がある。TierXの重戦車として実装されました
画像はアミュージングホビー社製1/35プラモデルの箱絵。ゲームもこのスタイルを参考にしている。
尚本車の他にVII号戦車は存在し、そちらはIV号戦車の後続である。

車レーヴェ (VK.70.01)

以下戦車研究室より

ドイツ陸軍兵器局第6課は1941年11月1日付で、70t級の新型重戦車「VK.70.01」の開発計画を公表した。
VK.70.01の基本仕様を見ると装甲厚は車体前面で140mm、車体側面で100mmとされており、当時の常識を破る重装甲が求められていた。
にも関わらず、VK.70.01は路上最大速度43.6km/hという中戦車並みの速度を達成することが要求されていた。

この要求をクリアするため、VK.70.01はベルリン・マリーエンフェルデのダイムラー・ベンツ社が開発した魚雷艇用のエンジン(出力1,000hp/2,400rpm)を搭載することが予定された。
この時点ではVK.70.01の搭載武装はまだ決まっていなかったが、砲塔は全周旋回が可能で車体に2名、砲塔に3名の乗員を配置することになっていた。
また貨車輸送の制限から、VK.70.01の重量上限は90tとされていた。

この頃、後のパンター戦車に繋がる30t級中戦車の開発計画から外されたエッセンのクルップ社はVK.70.01の開発に強い関心を持ち、1942年1月21日付で70口径の10.5cm砲を備える基本案を兵器局第6課に提出した。
この主砲は、射距離1,000mで傾斜角30度の160mm厚RHA(均質圧延装甲板)を貫徹可能という強力なものであった。

この案を受けて兵器局第6課は、当初計画していたVK.70.01への魚雷艇用エンジン搭載を取り止め、クルップ社に対して当時フリードリヒスハーフェンのマイバッハ発動機製作所が開発を進めていた、HL230 V型12気筒液冷ガソリン・エンジン(出力800hp)の搭載を指示し、1943年1月までに生産を開始することを条件にVK.70.01の開発を発注した。

当時東部戦線において、ドイツ軍機甲部隊はT-34中戦車やKV-1重戦車といった強力なソ連軍戦車に苦戦を強いられており、前線からは一刻も早く強力な新型戦車を望む声が寄せられていた。
このため1942年2月に兵器局第6課は、VK.70.01を早期に実戦化するために機関系を当時カッセルのヘンシェル社が開発を進めていたVK.45.01(H)(後のティーガーI戦車)から流用し、装甲厚を車体前面100mm、側面80mmとした72t級戦車として開発のスピードアップを求め、試作車による試験無しで量産に入ることを決定した。

そして兵器局第6課はこの変更案を基に、1942年4月にクルップ社に対してVK.70.01の試作車2両の製作を発注したが、この内1両は砲塔を搭載した完全な試作車とし、もう1両は砲塔の代わりに同重量のダミー・ウェイトを搭載するものとした。
また4月中に、VK.70.01は名称が「レーヴェ」(Löwe:ライオン)へと変更された。

レーヴェ戦車は1942年2~5月にかけて様々な基本形が検討され、通常形式に加えて機関室を前方に配して砲塔を車体後部に搭載したものや、異なる機関系と武装、異なる装甲厚と重量など、判明しているだけで5種類の設計案が存在している。
レーヴェ戦車の車体は傾斜面で構成されたティーガーII戦車と同様のものであったが、機関室部分のみ一段高くすることで全高を抑えるよう工夫されていた。

砲塔は鋳造製で避弾経始を考慮した丸みの強いデザインとなっており、主砲の砲身基部は「ザウコプフ」(豚の頭)型の防盾でカバーされていた。
しかしこの頃、ヒトラーはより大型で大重量の超重戦車を望んでいたためレーヴェ戦車計画を認めず、開発と試作車製作の中止を指示した。
このため兵器局第6課は1942年7月20日付で、クルップ社に対しレーヴェ戦車の開発中止を通達した。

<VK.70.01>

全長:
全幅:    
全高:
全備重量: 72.0t
乗員:    5名
エンジン:  マイバッハHL210P45 4ストロークV型12気筒液冷ガソリン
最大出力: 650hp/3,000rpm
最大速度: 
航続距離:
武装:    70口径10.5cm戦車砲KwK×1
装甲厚:   最大100mm


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*1 これは実際にG型以前のパンターやティーガーⅡのポルシェ砲塔で問題になった構造である。