Last-modified: 2024-03-19 (火) 07:53:31
収録拡張コストカード種別効果
Menagerie5Action+2 Coins
The next time you play a card this turn, you may first gain a copy of it.
移動動物園5アクション+2 コイン
このターンあなたが次にカード1枚を使用するとき、先にそのカードと同じカード1枚を獲得してもよい。

概要

次に使用したカードを獲得できる効果を持つアクションカード。
これ自体がターミナルアクションなので、アクションを獲得したいなら別途村系のカードなどと組み合わせる必要がある。
アクションを残してキャントリップを獲得するなら事前に2アクション、ターミナルドローを獲得しつつ活かすなら実質的には3アクション残っている必要があることに注意。

利用法

  • コンボデッキでカードを集めるのに使う。
    • ただし、残りアクション数の関係上、ドローの途中に挟み込んで使用できない場面も多く、序盤からのデッキ強化に用いるにはあまり向いていない。
    • 欲しいカードは1枚目は自力で獲得する必要があることと、これ自身のコストが5と重いため、工夫しないと使い辛い。
    • 購入フェイズに使用できるや、財宝カードをドローに変換できる語り部があればドローエンジンの強化として使いやすくなる。
    • 呪われた村狩猟小屋を軸にしたデッキであれば、ドロー強化として使いやすい。
  • ステロ戦術で、シンプルに金貨を増殖させるために使う。
    • 財宝を増やすだけなら、自身が2コインを生みつつアクション権を消費しない分だけ造幣所の上位互換に近い感覚で使用できる。
    • 銀行ペンダントを獲得する際には真っ先に使用しないといけないためアンチシナジーとなる。
  • 負債コストを持つカードを使用すれば、負債を踏み倒せる。
    • 特に大君主は炉を使用できるので、(村系があれば)大君主だけでも負債を踏み倒して大君主を獲得することが可能。

詳細なルール

  • 炉の効果によるカードの獲得は任意である。
  • 炉の次にカードを使用すれば、どのようなカード種別のカードでも獲得することができる。
    • 例えば、炉を使用した直後に購入フェイズに入り、最初に金貨を使用した場合は金貨を獲得することができる。
    • 同様に、(購入フェイズで財宝を使用せず)夜フェイズに入り、最初に吸血鬼を使用した場合は吸血鬼を獲得できる。
  • 【炉の次に使用したカード】がサプライにあるカードなら獲得できるが、サプライにないカードは獲得できない。例えば、は獲得できないので注意。
  • 【炉の次に使用したカード】が、廃墟分割された山札のように、異なる名前のカードをサプライの山札に含む場合でも、サプライの山札の上に「【炉の次に使用したカード】と同じ(カード名の)カード」が公開されていれば、獲得することができる。
  • 炉のカード獲得効果は使用時効果である。場に出ているときの効果とは処理が異なるので注意。
    • 玉座の間など炉を複数回使用した場合、使用回数分カード獲得効果が発揮される。(詳しくは後述)
    • 炉を使用後、行進などの効果で場から移動させた場合でも、使用時効果が消えることは無い。
    • はみだし者などの命令カードでサプライから使用する場合など、カードが場に出ない場合でも、カード獲得効果を発揮する。
    • 逆に、女魔術師のアタック効果や習性により使用時効果が書き換えられた場合は、場に出ていてもカード獲得効果は発揮されない。
  • 玉座の間などの効果で、炉を複数回使用した場合の処理に注意。

[玉座の間の効果で、炉を2回使用する場合]

  1. 玉座の間を使用する。
  2. 玉座の間の効果で、手札の炉の使用を宣言し、手札から場に出す。
    1. 1回目の炉の効果が発揮され、+2コインと「次に使用したカードを先に獲得できる効果」が発揮される。
      1. 2回目の炉を使用を宣言する。
    2. ここで1回目の炉の「次に使用したカードを先に獲得できる効果」が誘発されるので、炉を獲得するか選択する。
      1. 2回目の炉の効果が発揮され、+2コインと「次に使用したカードを獲得する効果」が発揮される。
  3. この後、次にカードを使用した際に2回目の炉の「次に使用したカードを先に獲得できる効果」が誘発され、同名のカードを獲得するか選択する。
  • 「【炉の次に使用したカード】を先に獲得できる効果」は、『先に』の指示がある効果である。この効果は「【炉の次に使用したカード】が使用された直後で、【炉の次に使用したカード】の使用時効果発揮前」に発揮される。
    • 【炉の次に使用したカード】の獲得時、【炉の次に使用したカード】は『使用はされているが、使用時効果は発揮されていない』ことに注意。
      • 例えば、炉の次に備蓄品Aを使用した場合は、炉の効果でサプライから備蓄品Bを獲得⇒備蓄品Aの使用時効果の発揮、となるので、備蓄品Bの獲得により追放マットに移動した備蓄品Aを捨て札にすることはできない。
      • 例えば、炉の次に貸し馬屋Aを使用した場合は、炉の効果でサプライから貸し馬屋Bを獲得⇒貸し馬屋Aの効果が発揮、となるので、貸し馬屋Bのの獲得によりを獲得することはできない。
      • また、炉の次にアクションカードを使用した場合、そのアクションカードで習性を選択するタイミングは、炉の「【炉の次に使用したカード】を先に獲得できる効果」の処理後である。
    • また、【炉の次に使用したカード】を先に獲得できる効果発揮時には、『【炉の次に使用したカード】の使用』は発生しており、場にも出ていることに注意。
      • 例えば、→村→村→炉→エンポリウムAと使用した場合は、炉の効果でのエンポリウムBを獲得するが、この時場に5枚のアクションカードが出ているので、エンポリウムBの獲得時効果で+2勝利点トークンを得る。
      • 例えば、村→炉→浮浪児Aと使用した場合は、(浮浪児Aの使用時効果発揮前に)炉の効果で浮浪児Bを獲得できるが、この時浮浪児Aは場に出ており、「場に出ている際に、他のアタックカードを使用したとき、自身を廃棄し傭兵を獲得してもよい」の効果を発揮している。
        よって、獲得した浮浪児Bを技術革新の効果などで即座に使用した場合、浮浪児Aを(使用時効果発揮前に)廃棄し傭兵を獲得できる*1
      • 例えば、①(ターン中他にアクションを使用していない状態で)炉を使用→②(村人でアクションを補填するなどして)共謀者Aを使用し場に出す(まだ使用時効果は発揮されない)→③炉の効果が割り込み、共謀者Bを獲得し、技術革新の効果で共謀者Bを即座に使用→④共謀者Aの使用時効果を処理、とした場合は、
        ③の共謀者Bの使用時効果処理時点で、『このターン中に3回以上アクションを使用している』ので、共謀者Bで追加効果(+1ドロー、+1アクション)を得る。
        また、④の処理時点でも、『このターン中に3回以上アクションを使用している』ので、共謀者Aでも追加効果(+1ドロー、+1アクション)を得る。
    • 他の『先に』の指示がある効果との組み合わせに注意。
      • 【炉の次に使用したカード】のサプライの山に「冒険で用いられる+1アクション or +1コイン or +1カード or +1購入トークン」が乗っている場合は、炉の「次に使用したカードを先に獲得できる効果」とトークン効果は同時に誘発するので、炉の使用者がどちらを先に処理するか選ぶことができる。
      • 【炉の次に使用したカード】がアタックカードの場合、浮浪児が場に有れば、炉の「次に使用したカードを先に獲得できる効果」と浮浪児の「自身を廃棄し、傭兵を獲得する効果」は同時に誘発するので、炉の使用者がどちらを先に処理するか選ぶことができる。
      • 【炉の次に使用したカード】がアタックカードの場合、他プレイヤーはアタックカードの使用に誘発するリアクションカード(秘密の部屋馬商人物乞い隊商の護衛外交官番犬)でリアクションできるが、これはアタックカード使用者が炉の効果で同名のカードを獲得するか選んだである*2

関連カード

拡張名前関連
冒険門下生手札のアクションカードを2度使用し、その後同じカードを獲得する。こちらはアクション権の心配がないが入手が大変。
同盟専門家手札のアクションカードか財宝カードを使用し、その後同じカードを獲得する選択ができる。

コメント

  • よくよく考えると、炉の効果は(略奪で一気に増えた)「次に」のテキストを持つ効果ですね。炉が令和の拡張に収録されていたら、次ターン以降も有効な持続効果となっていたかも。 -- 2023-01-20 (金) 12:42:44



*1 この処理を行った場合でも、廃棄された浮浪児Aの使用時効果(=+1ドロー&+1アクション&他プレイヤーの手札を4枚にするアタック)が通常通り発揮されることに注意。
*2 同じタイミングで誘発した効果の処理順は、①複数のプレイヤー間で同時に処理が誘発された場合は、ターンプレイヤーに優先権があり、その後ターン順に優先権が移る、②1人のプレイヤー内で同時に処理が誘発された場合は、自由に処理順を選べる、…という原則があるため。よって、レアケースだが、炉の使用者がターンプレイヤーでなかった場合は①の原則に従いターンプレイヤーが先にリアクションを行う可能性が有ることに注意。