行人

Last-modified: 2024-03-19 (火) 07:56:16
収録拡張コストカード種別効果
Menagerie6*Action+3 Cards
You may gain a Silver.
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This has the same cost as the last other card gained this turn, if any.
移動動物園6*アクション+3 カードを引く
あなたは銀貨1枚を獲得してもよい。
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このカードは、このターン最後に獲得したカード(もしあれば)と同じコストになる。

概要

3ドローと銀貨獲得ができるアクションカード。通常は6コストだが、直前に獲得されたカードと同コストに変動する特性を持つ。
使用時は鍛冶屋であると同時に、銀貨を獲得して簡単に金量を確保できる。
銀貨の獲得は任意なので、ステロ戦術を取るなら便利だが、コンボを組むなら貰いすぎに注意。
また、特徴であるコスト変化を活かし、安く獲得しつつ、高コストの状態で改築などの弾にすることも考えられる。

利用法

  • 鍛冶屋が4コストであることを考えると、4金以下で購入or獲得できればお得と言える。
    • 幸運のコイン使用により銀貨を獲得したり、配給品使用によりを獲得した直後は3コストになるので、購入or獲得の価値が十分ある。
      • もちろん、行人自身の銀貨獲得効果でも銀貨を獲得できるため、3コストにするのは難しくない。
    • 単純に5コストカードを購入しても5コストになるだけだが、特価品を購入すると3コストになる*1ことも見逃さないように。
      • ただし行人のコストが変動する前に特価品を購入しても、元々6コストであるため特価品で行人は獲得出来ない。
    • 宴会は銅貨を先に獲得して0コストになるので、宴会で行人が獲得出来る。
      • ただし宴会で他のカードを獲得してからだとそのカードと同じコストになるので注意。
    • 呪い廃墟撒くことで、行人のコストは0金となる。
    • 褒賞カードRewardカード略奪品傭兵狂人ウィル・オ・ウィスプ願いなど、サプライ外に置かれるカードはコスト0金のものが多い。それらのカードを獲得した直後は、行人は0金だということも忘れないように。
      • 特に、ドルイドにより+1購入権&ウィル・オ・ウィスプ獲得が可能なゲームでは、行人を0金で簡単に購入できる。
    • 石工を購入し、2コイン過払いすると、行人2枚を獲得できる。初手から狙える動きの上、石工で行人を廃棄して5,4コストのカード獲得につなげても面白い。
      ※石工で行人を廃棄した場合の処理は煩雑なので、詳細なルールを参照。
  • コストを下げると、工房系で獲得したり、はみだし者などの範囲にも入るようになり、活用手段が増える。
  • 改築系の弾にする時のコストは高い方が良い。
    カード未獲得状態の6コストである間に改築するのも良いが、7コスト以上のカード獲得直後のタイミングでの改築を狙うのも魅力的。
    • ちなみに儀式で行人を廃棄しても、呪い獲得の処理が挟まって結果的にVPを得ることはできないため、アンチシナジーとなる。
  • 銀貨獲得効果は、純粋に金量を増やすのに便利であり、ターミナルドロー効果ともかみ合っていると言える。
    • 他の銀貨獲得手段と同様、封土征服購入時の勝利点の増強になる。
    • 得られる銀貨を取り替え子と交換し、他の有用なカードの獲得に役立てるのも手。
  • 投石機とはシナジーがある。手札破壊呪い撒きを同時に行える絶好の廃棄材の銀貨を補充でき、加えて呪いを撒いたことで行人のコストも0金になる。
    ただ、投石機も行人もターミナルアクションであるため、これらを多用するならアクションを増やす手段も十分に確保する必要がある。

詳細なルール

  • 仕切り線以下のテキストは、厳密には「現在のターンの間、あなたも含む誰かが行人以外のカードを獲得してから別のカードが獲得されるまでの間、行人はそのカードと同じコストとなる。」である。
    • 例えば、行人の使用時効果で銀貨を獲得した場合、行人のコストは「銀貨と同じコスト(通常3金)」となる。
    • 上述のテキスト補足の通り、あなたも含む誰かが行人以外のカードを獲得した際に、ゲーム内のあらゆる場所の行人のコストは「獲得カードのコストと同じコスト」に変更されることに注意。
      • 例えば、魔女を使用し他のプレイヤーが呪いを獲得した場合、行人のコストは「呪いと同じコスト(0金)」となる。
      • 同様に、詐欺師巨人など、他プレイヤーがカード獲得を伴うアタックの処理や、聖なる木立ちにより大地の恵みを受けた場合や総督など、自分のターン以外に(指定のコストの)カード獲得処理を行う際は特に注意。
        これらの効果はターンプレイヤーから順番に処理され、誰かが行人以外のカードを獲得する度に、行人のコストは「獲得カードのコストと同じコスト」となる。
      • 同じセットに収録されており、やはりターン中にコストが変動するデストリエは、他のプレイヤーのカード獲得ではコストが変動しない。混同しないように注意。
    • コストが変動した行人を獲得すると、コストは獲得した行人と同じになるため、結果的にコストは変動しない。
    • 望楼のリアクションで獲得カードを廃棄した場合でも、獲得は行っているので行人のコストは変動する。
    • 獲得カードを取り替え子に交換した場合、行人のコストは「獲得元のカードのコストと同じコスト」となる。
    • 交易人のリアクションでカードAの獲得を銀貨の獲得に置換した場合、カードAではなく銀貨のコストを参照する。
      海辺・繁栄・異郷の2020年版についてにより、交易人のリアクション効果が「獲得カードAを銀貨に交換する」に変更された。
      交換は獲得ではないため、交易人のリアクション後の行人は「銀貨と同じコスト」ではなく、「獲得元のカードAと同じコスト」となるようになった。
  • などのコスト減少効果は、行人が他のカードのコストと同じになっていない場合のみ、行人のコストを減少させる。
    • 例えば、(ターン中何もカードを獲得していない状態で)橋を1回使用した場合、行人のコストは5金となる。
    • 例えば、橋を使用した上で銀貨を直近に獲得していた場合、行人のコストは(橋の効果で1金下がっている)銀貨と同じ2金となる(銀貨と同じ2金となった上で、更に行人が橋の効果を受けて1金になる、ということはない)。
    • 渡し船によって行人の山札に-2コインコストトークンが置かれている時、ターン中何もカードを獲得していなければ、行人のコストは4金となる。
    • 同様に、行人の山札に-2コインコストトークンが置かれている時、カードを獲得したのであれば獲得したカードのコストと同じコストになる。結果的に-2コインコストトークンの効力は発揮されない。*2
  • 直前に、ポーションや負債をコストに含むカードを獲得していた場合でも、行人のコストは「獲得カードのコストと同じコスト」となることは変わらない。
    • 例えば、薬師(コスト2+P)を獲得した場合、行人のコストは2+Pとなる。
    • 例えば、技術者(コスト<4>)を獲得した場合、行人のコストは<4>となる。
  • 直前に、動物見本市をアクションカードを廃棄することで購入し、獲得していた場合でも、行人のコストは7となる。なおこの時、アクションカードを廃棄することで行人を購入できるようにはならない。
  • 過払いはカードのコストが上がるわけでは無いことに注意。
    • 例えば、医者(コスト3)を購入し、2金を過払いした場合、行人のコストは3金となる。なおこの時、行人購入時に過払いをすることはできない。
  • 直前に獲得したカードが【コストが変動するカード】だった場合、そのカードのコストが変動するのに合わせて行人のコストも変動することに注意。

例えば、捨て札置き場が空の状態で…

  1. 漁師を獲得する。この漁師の獲得自体は『2コストのカード獲得』として扱われる。
  2. 漁師が捨て札置き場に置かれる。このタイミングで、漁師は5コストにコスト変動する。
    1. これに合わせ、このタイミングから行人は2コストではなく5コストとして扱われる。
      なので、ここで例えば引揚水夫を使用し手札から行人を廃棄した場合は5コインを得る。
  3. その後、進軍の効果で捨て札置き場の漁師を使用する。
    1. 漁師が捨て札置き場から場に移動するので、捨て札置き場が空になる。このタイミングで行人は2コストとして扱われる。
      なので、ここで例えば引揚水夫を使用し手札から行人を廃棄した場合は2コインを得る。
      ※(2)と(3)との間でカード獲得が発生していないが、行人のコストが変動している。(2)の際に行人を2コストと扱いがちなので注意。
  • 一連の処理で2枚のカードを獲得する場合も、カード獲得の度に行人のコストは変動することに注意。

(これまでのターン中、何もカードを獲得せず)石工を使用し、行人を廃棄した場合

  1. 石工の効果で、行人より少ないコストのカードを1枚を獲得する。
    このタイミングでは行人はコスト6コインであるので、例えば公領(コスト5コイン)を獲得することができる。
    行人はコスト5コインに変動する。
  2. 続く石工の効果で、行人より少ないコストのカードを1枚を獲得する。
    このタイミングでは行人はコスト5コインであるので、例えば銀貨(コスト3コイン)を獲得することができる。
    行人はコスト3コインに変動する。
  • 購入時効果でカードを獲得する場合、まだ購入されたカードは獲得されていないことに注意。
    • 例えば、抑留トークンが乗っている状態で属州を購入すると、①属州購入に誘発され呪いを獲得→②属州を獲得、の順で処理されるため、一連の処理後の行人は8コストとなる。
  • 一方で、獲得時効果でカードを獲得する場合は、行人のコストは「獲得カードと同じコスト」に変わっている。
    • 例えば、恵みの村を獲得し、獲得時効果で大地の恵みを受けた場合、行人は4コストのため大地の恵みの効果で獲得できる。

余談

  • カード名の読みは「こうじん」である。主に徒歩の旅人を意味する。

コメント

  • 行人をコストダウンして購入した時、サプライの行人のコストはコストダウンしたままなのか、行人の元々のコストを参照するのか? -- 2020-06-17 (水) 16:27:03
  • コストの変動したカードを獲得した場合は変動した時のコストを参照するため、行人を獲得した後の行人のコストも同様に変動したままとなると思われます。(カードA→行人B→行人Cと獲得した場合のコストはA=B=C) -- 2020-06-17 (水) 20:58:50
  • このカードの線以下の説明、他の人が獲得した場合も適用されることを明確にしていただきたかったァ -- 2020-06-26 (金) 14:37:54
  • 行人に-2コストトークンが乗っている場合、乗せている人のターン中誰かがカードを獲得したらそのコストに上書きされると聞きました。 -- 2021-09-15 (水) 14:22:28
  • どうやらそのようですね。検索するとドナルドの発言ソースが出てきました。一応現在の文章でも「橋などのコスト減少効果は~」から解釈できますが、明記しておくに越したことはないでしょう。更新しておきます。 -- 2021-09-17 (金) 02:45:09



*1 購入したプレイヤーがカードを獲得した後に他のプレイヤーが馬を獲得するため
*2 http://forum.dominionstrategy.com/index.php?topic=20174.msg826824#msg826824