概要
改築の追放版。改築と異なり、屋敷などデッキにとって邪魔なカードを、勝利点を下げずに排除することができる。
通常のゲームでは終盤に属州がデッキを圧迫して減速してしまうが、このカードを使えば属州を追放マットに移動しつつ金貨を獲得できる。
もちろんその金貨を属州へ変換し直すこともできるため、繰り返し点数を稼げる。
ただし、同名カードの獲得はできないので、山枯らし目的の『空廃棄』ができない点は注意。
利用法
- 廃棄ではなく追放マット送りのため、点数を下げない観点では改築の上位互換のような動きとも言える。
- ただし、呪いや山賊の砦などが絡むと却って下位互換となる。
- 同じく、魔女の集会のように強制的に追放マットからデッキに戻すようなカードを使われてしまうと話は別。
- 終盤に金貨を属州に、白金貨を植民地に変換して勝利点を稼ぐ。
- 同じセットにある6コストのデストリエや行人も属州にしたくなるが、これらはコスト変動効果があるので注意が必要。
- なお、輸送を用いるゲームでは、①強制退去で6コストのアクションを追放して属州獲得②輸送で6コストのアクションをデッキトップに移動、を繰り返すだけでどんどん属州を獲得できる。
- その性質上、一部の特殊勝利点カードとの相性がいい。
- その中でも、城ルートと特に相性が良い。
- コストが階段状に並んでおり、それぞれ別名であるため、獲得に制約がかからない。
- 序盤には屋敷を追放しつつ低コスト帯の城を獲得できる。
- 広大な城を追放しつつ王城を獲得できる。
- その上でゲームが続くのであれば「高コストの城を追放しつつ属州(or植民地)を獲得する」という動きで更に勝利点を伸ばすことも可能。
- 公領公爵戦法との相性も非常に良い。
- それぞれ5コストなので交互に獲得出来る上に、デッキを汚さないので同時に属州や植民地ルートに行くことも可能。
- ほぼ同様の理由で封土やシルクロードやMarchlandとも相性がいい。
詳細なルール
- 強制退去を使用した場合、必ず手札1枚を追放マットに移動しなくてはならない。
- 手札1枚を追放マットに移動した場合、必ずカード1枚を獲得しなくてはならない。
- 例えば、0コストの呪いを追放マットに移動した場合、呪い・銅貨・屋敷・その他0~2コストのサプライにあるカードのどれかを獲得することになる。
- 手札が1枚もなく追放マットに移動できなかった場合はカードを獲得できない。
- 強制退去で獲得できるカードはサプライにあるカードに限られる。
- 例えば、コストが適正でも馬を獲得することはできない。
- 獲得するカードは追放マットに移動したカードのコストよりちょうど2多い必要はない。追放マットに移動したカードのコストとコストが同じ、あるいはそれよりコストが少ないカードでもよい。
- 例えば、属州を追放マットに移動して金貨を得ることができる。
- 追放マットに移動したカードのコストにポーション(負債)が含まれている場合、コストが最大2コイン多い範囲内であれば、コストにポーション(負債)が含まれるカードを獲得できる。
- 大学(2+P)を追放マットに移動した場合、コスト4+P以下のカード1枚を獲得する。
- ポーションが含まれていない、ただの4コスト以下のカードでもよい。
- 大金(8+<8>)を追放マットに移動した場合、コスト10+<8>以下のカード1枚を獲得する。
- 負債が含まれていない属州(8)や白金貨(9)や王城(10)、逆に負債だけの大君主(<8>)などでもよい。
コメント
- 品評会とも相性が良い。8金出にくいデッキ構成でも、属州に簡単にアクセスできる。やはり勝利点を追放して勝利点を獲得する戦略が肝。 --