Tier 9 ドイツ 中戦車 E 50

砲塔左右のステレオスコープは被弾すると確定で貫通するので注意。



ドイツのTier9中戦車。
重戦車並みの車体装甲に、優秀な火力と砲精度、装甲の割に良好な機動力を持っている。一方で砲塔装甲や貫通力、俯角に明確な弱点を抱えている。
「ドイツ戦車は癖が強い」とはよく言ったもので、熟練しないとカタログスペックを発揮出来ず、数値上は強い、バランスは良いのに扱い辛い…そんな車両である。
史実では、WW2後期に提唱されたE計画に基づいて、パンターの後継となるべく開発された戦車である。
ver10.6.0での変更点
車体の旋回速度を 41.97 度/秒から 42.41 度/秒に上昇させました。
装填時間を 8.15 秒から 7.86 秒に短縮しました。
100 m での散布界を 0.316 m から 0.326 m に拡大しました。
- Maybach HL 230 TRM P30エンジンを追加。
- Maybach HL 234 TRM P30エンジンを追加。
- Maybach HL 230 P45エンジンを追加。
- Maybach HL 234エンジンを追加。
- Maybach HL 295 Ausf. A エンジンを撤廃。
- 燃焼速度:141.7
- E 50 サスペンションの旋回速度を24°/s から32°/sに変更
- E 50 Verstärkte Ketten サスペンションの旋回速度を26°/sから34°/sに変更
- E 50 Ausf. A 砲塔に下記の変更を適用:
- 7.5 cm Kw.K. L70砲の装填速度:5.4秒
- 7,5 cm Kw.K. L/100砲の装填速度:5.4秒
- 8.8 cm Kw.K. 43 L71砲の装填速度:6.8 秒
- 8,8 cm Kw.K. L/100砲の装填速度:6.26 秒
- E 50 Ausf. B 砲塔に下記の変更を適用:
- 7.5 cm Kw.K. L70砲の装填速度:5.4秒
- 7,5 cm Kw.K. L/100砲の装填速度:5.4秒
- 8.8 cm Kw.K. 43 L71砲の装填速度:6.62秒
- 8,8 cm Kw.K. L/100砲の装填速度:6秒
- 10,5 cm Kw.K. L/52 Ausf. B砲の装填速度:8.82秒
3優等基準(上位5%):201 EXP *1
直近90日の平均勝率:48.8%(使用者24,000人中)(2025年5月11日現在、BlitzKit調べ、ver11.8.0)
※平均勝率は参考数値であり、その車両の絶対的な強さを示すものではありません。
直近90日の平均勝率:48.75%(2023年8月30日現在、ver10.1.5)
基本性能(v4.8.0)
| 車体 | Tier | 国籍 | タイプ | 耐久値 (HP) | 車体装甲厚 前面/側面/背面 (mm) | 最高 速度 (km/h) | 初期 重量 (t) | 本体価格 (クレジット) |
| E 50 | IX | ドイツ | 中戦車 | 1600~1700 | 150/80/80 | 60 | 60.02 | 3,450,000 |
|---|
武装
砲塔:E 50 Ausf. A
| Tier | 名称 | 発射 速度 (rpm) | 弾種 | 平均 貫徹力 (mm) | 平均 攻撃力 | DPM (HP/分) | 精度 (m) | 照準 時間 (s) | 総弾数 | 弾薬費 (Cr/G) | 重量 (kg) | 俯仰角 正面から左右 (0°~14°) (15°~163°) | |
| VIII | 8.8 cm Kw.K. 43 L/71 | 8.82 | AP APCR HE | 203 237 44 | 220 190 270 | 1940 1675 2381 | 0.34 | 2.7 | 60 | 0 3600 0 | 2,562 | +20°/-5° +20°/-8° | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| IX | 8.8 cm Kw.K. L/100 | 9.58 | AP APCR HE | 223 261 44 | 220 190 270 | 2107 1820 2586 | 0.30 | 2.1 | 66 | 0 3600 0 | 3,350 | ||
砲塔:E 50 Ausf. B
| Tier | 名称 | 発射 速度 (rpm) | 弾種 | 平均 貫徹力 (mm) | 平均 攻撃力 | DPM (HP/分) | 精度 (m) | 照準 時間 (s) | 総弾数 | 弾薬費 (Cr/G) | 重量 (kg) | 俯仰角 正面から左右 (0°~14°) (15°~163°) | |
| VIII | 8.8 cm Kw.K. 43 L/71 | 9.06 | AP APCR HE | 203 237 44 | 220 190 270 | 1993 1721 2446 | 0.34 | 2.7 | 68 | 0 3600 0 | 2,562 | +20°/-5° +20°/-8° | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| IX | 8.8 cm Kw.K. L/100 | 10.00 | AP APCR HE | 223 261 44 | 220 190 270 | 2200 1900 2700 | 0.30 | 2.1 | 74 | 0 3600 0 | 3,350 | ||
| IX | 10.5 cm Kw.K. L/52 Ausf. B | 6.80 | AP APCR HE | 220 270 60 | 350 300 450 | 2380 2040 3060 | 0.30 | 2.1 | 48 | 0 3600 0 | 3,000 | ||
砲塔
| Tier | 名称 | 装甲厚(mm) 前面/側面/背面 | 旋回速度(°/s) | 視界範囲(m) | 重量(kg) |
| VIII | E 50 Ausf. A | 120/60/60 | 32 | 260 | 8,438 |
|---|---|---|---|---|---|
| IX | E 50 Ausf. B | 185/80/80 | 30 | 260 | 10,500 |
エンジン
| Tier | 名称 | 馬力(hp) | 引火確率(%) | 重量(kg) |
| VIII | Maybach HL 230 TRM P30 | 700 | 20 | 1,200 |
|---|---|---|---|---|
| IX | Maybach HL 234 TRM P30 | 900 | 20 | 1,200 |
履帯
| Tier | 名称 | 積載量(t) | 旋回速度(°/s) | 重量(kg) |
| VIII | E 50 | 66.00 | 35 | 15,000 |
|---|---|---|---|---|
| IX | E 50 verstärkteketten | 66.00 | 37 | 15,000 |
乗員
| 1 | Commander | 2 | Gunner | 3 | Driver | 4 | Radio Operator | 5 | Loader |
|---|
派生車両
| 派生元 | Panther II |
|---|---|
| 派生先 | E 50 Ausf. M |
開発ツリー
| Panther II | ━ | E 50 161,790 | ━ | 8.8 cm Kw.K. 43 L/71 | ┳ | 8.8 cm Kw.K. L/100 54,380 | ||||
| ┗ | E 50 Ausf. B 29,590 | ━ | 10.5 cm Kw.K. L/52 Ausf. B 74,250 | ━ | E 50 M 254,000 6,100,000 | |||||
| ━ | E 50 Ausf. A | |||||||||
| ━ | Maybach HL 230 TRM P30 | ━ | Maybach HL 234 TRM P30 30,630 | |||||||
| ━ | E 50 | ━ | E 50 verstärkteketten 29,380 | |||||||
:必要経験値
解説
装甲
- 砲塔
前身のPanther IIから主装甲が8mmだけ増厚され、218mm+傾斜22度で実質装甲は235mmほど。
跳弾が発生し易いザウコフ型防盾に守られており狙いの甘い弾は弾き返すが、装甲厚自体はTier9/10では心もとない。
注意すべきは、ハルダウンの傾斜のみでは同格以上の課金弾はどうやっても防ぎ切れないこと。
したがって通常弾で抜けるか抜けないか…ぐらいの角度で相手を惑わしつつ、上手いこと弾き返すような高度なテクニックが必要となる。*2
また、よそ見は砲塔側面が抜かれないギリギリであっても数mmしか変化しないためやってもやらなくとも…程度である。84mmのキューポラは70度に迫るキツい傾斜がかかっており、APやAPCRであれば当たり所が良ければ強制跳弾することがある。
撃つ側としては、両耳にあるステレオスコープ(42mm/実質50mm)を狙う方が確実であり、車両によってはHEも通る可能性がある。
- 車体
前身のPanther IIより大きく強化され、車体上面は150mm+傾斜60度で実質装甲は310mm*3にも達し、Tiger IIの正面装甲よりも厚くなっている。
車体下部は実質180mmと薄く、格下中戦車のAP弾をギリギリ防げる程度の弱点となっている。
車体側面は上部が94mm、下部が83mmであり、豚飯が有効である。左右15度*4であれば、下部でも実質300mmを確保している。
豚飯をする際は、砲塔をしっかり斜め横に向けてよそ見をすると鉄壁になるので覚えておこう。(ドイツの硬い戦車では必須テクニックである)
砲
- 8.8 cm Kw.K. 43 L/71
貫通力、単発火力、DPM全てにおいてTier9では使い物にならない、早急に最終砲を開発したい。
- 8.8 cm Kw.K. L/100
貫通力がそれなりに上がっているが、L/71から単発火力が据え置きのまま。Tier9で戦うにはあまりにも不相応であるため、早急に最終砲の10.5 cm砲を搭載したい。
ただMAD GAMESなどの特別戦であればなんとか使えないこともない。フリー経験値やゴールドを少しでも節約したいのであれば、一旦イベント戦を回すのも有りだろう。
- 10.5 cm Kw.K. L/52 Ausf. B
Tier相応の単発火力350を7秒半で撃てるため、分間火力は食料込みで約2800とかなり良好である。
前身から引き続き、ゲーム内トップクラスの精度(0.308)を誇り、照準性能もおおむね良好である。
また地味な長所として、APCRの弾速が同格トップ(1500m/s)、HEの弾速がAPと同じ値(1200m/s)であり遠距離の敵でも非常に当てやすい。一方で貫通力はAPが220mm、APCRが270mmと不足しているため、前述した高い精度を活かしてしっかりと弱点を狙撃したい。
位置取りで不足を補う必要があるのだが、停止直後や起伏を乗り越えた時に砲が激しく縦に揺れるため、走り撃ちや飛び出し撃ちは外すことが多い。
揺れさえ収まれば、元の精度もあって照準を絞り切らずとも真っ直ぐ飛ぶため、一呼吸置いた射撃を意識しよう。また、数値上の俯角8度は側面を向いた時であり、正面俯角は5度しか取れない。(仰角は20度とかなり優秀。)
機動性
最終エンジン&履帯を装備しても、車体重量が重いせいか加速力はかなり控えめとなっている。
しかしながら踏破性は高く安定した走行が可能なため、初動のポジ取りや陣地転換には困らない。
旋回性能も高くないが、あくまでも中戦車としては…の話なため、走行中に曲がり切れないという事態にはならない。
例によって、重量は62tと(ヘタな重戦車よりも)すごく重たいので体当たりが強力である。
その他
視界はMAX296mと意外と良好であり、初動偵察くらいであれば十分可能である。
ただし隠蔽率はMTとしてはワーストなので、変に通行料を貰わないよう気をつけよう。
立ち回り
まず基本の防御姿勢である「豚飯」と「ハルダウン」を徹底しよう。
豚飯の際は車体下部と砲塔側面を遮蔽部に隠しつつよそ見をして砲塔正面に角度を付けること。
ハルダウンの際は前後に細く動きフェイントをかけて足りない砲塔装甲*5を補おう。
どちらも思いの他抜かれるとすれば砲塔正面であり、とにかく弾き切ってから撃ちに行く意識が重要である。
攻撃に関しては、やはり貫通力が不足しているため硬い敵と正面切って戦うのは得策ではない。
他にも、車体の揺れが酷く飛び出し撃ちに癖があること、正面を向いた時の俯角が5度しか取れないことが難点として挙げられる。
前者の飛び出し撃ち自体はE 50にとって有効な戦術であり、癖に慣れて昼飯と組み合わせながら用いると良いだろう。
後者の正面俯角5度は、側面を向くと8度に改善するものの、やはり側面を晒すリスクが大きい点は考慮しよう。
以上のことから前身のPantherIIと同様、的確に相手の弱点を狙い、持ち前の防御力と機動力を活かし臨機応変な立ち回りが求められる。
対中戦車格闘術
あらかじめ断っておくが、間違っても一人で前線を張ったり敵を殲滅したり戦況をひっくり返すような戦車ではない。
…ということを前提として、この項では対中戦車戦闘を念頭に体当たりを含めたE 50独特の立ち回りを解説する。
本車は車高が高い上に正面の俯角がとれないため、格闘戦では翻弄されがちだと考える人も多いが、間違いである。
寧ろ本車は対中戦車格闘戦の最高峰であり、それを発揮する方法を伝授しよう。
基本は敵に対し常に正面を向け、初弾を確実に貫通させる。
(敵が機動力に優れ、E50の旋回性が低いことを知っていれば、NDKを仕掛けて来ようとするが、NDKされない程度の旋回性は持ち合わせているので問題ない。)
近すぎて砲塔しか狙えない状況で、無理に狙おうとすると弾かれてしまうので、きちんと距離を取った上で慎重に狙っていこう。
そしてここからが重要、自分が撃った直後に勢い良く敵に向かって前進し体当たりをしよう。
敵はE50の車体下部が狙える状況だと、通常弾で簡単に貫通できるため、確実にそこに照準を合わせている。
そして課金弾は使おうとは思っていない。
車体下部を狙っている時に急に前進されると、俯角が足りなくなり撃てる部分は砲塔正面だけになる。
この時、焦って車体下部を撃とうとして、砲塔に当ててしまうミスを多く誘発出来る。
さらに敵は体当たりでダメージを受け、照準は大きくぶれるため、焦らずに砲塔正面を狙おうとした敵も狭い弱点を狙いきれずにミスさせることが出来る。
敵の攻撃を弾いたら、体当たり後すぐさま後退し、自分の次弾を狙いやすい状況を作ろう。
この時、自分が先手を取っていれば敵の装填完了より早く敵を撃て、次の体当たりの動作に移れる。
敵は装填完了しても体当たりするタイミングと重なり、弱点をよく狙うことが出来ない、最悪弾かれてしまうというループに陥る。
E50は矢継ぎ早に弾を撃ち込めるのに対し、敵はE50の動きに合わせて少し待たなければならなくなり、発射レート自体に差をつけて行く事が可能となる。
これを実現するために重要なのは、早いタイミングで敵と自分の装填完了時間をずらす事がポイントになる。
攻める体制の時は一歩引いたほうが狙いやすいが、守るときには敵に張り付いた方が守りやすいE50の特性に、体当たりという戦術を加えた結果がこの格闘術である。
これを駆使すれば、例えTier10中戦車相手でも、勝ちに持ち込めるポテンシャルがあるため、E50の醍醐味である格闘戦はマスターしたい所である。
総評
前身のPanther IIではカチカチ装甲+俯角8度のハルダウンとシンプルなものだったが…
E 50の砲塔はあまり硬くないうえに正面俯角は5度であり、不足気味の貫通力は相変わらずと…前身と同じように立ち回るだけでは活躍は難しい。
とはいえ、車体装甲は順当に強化されており、防御姿勢を取りさえすれば重戦車に迫るほどの堅牢さを有している。
また火力も大幅に強化されているため、Panther IIより丁寧に扱いさえすれば、カタログスペック以上のパフォーマンスを発揮することができる。
特徴
長所
- 大きめなザウコフ型防盾
- 堅牢な車体上部装甲
- 優秀なDPM
- 良好な精度面
- 弾速がかなり速い
- 最高速度60km
- 60tの大質量から繰り出されるオスモウタックルが強烈
短所
- ほぼ垂直で薄い砲塔正面
- 被弾すると確定で貫通されるステレオスコープ
- 大きな車体下部
- 大柄な車体で被弾面積が大きい
- 同格ワーストクラスの貫徹力
- 正面を向いた時に俯角が5度に制限される
- 鈍い加速性能(平地以外はほとんど50㎞も出ない)
- 中戦車にしては旋回性能が低い
- 低い隠蔽率
- 最終砲までに必要な経験値が非常に多い
初期の研究
出来れば課金かフリー経験値を投入して全て開発済みにするのが望ましいが、そうもいかない場合は真っ先に砲塔と10.5 cm Kw.K. L/52を開発して最低限の火力と貫通力を有するようにしよう。
次に初期エンジンだと重戦車並の機動力になってしまいそれなりにストレスが溜まると思われるため最終エンジンの開発を行いたい。
10.5 cm Kw.K. L/52→最終エンジン→履帯と開発していくのが一番無難と思われる。
歴史背景

E-50のシャーシ。車体重量が50トンの場合、砲塔は10トン弱にとどまった。


画像は此方から
http://warspot.ru/8550-istoriya-neudavsheysya-unifikatsii
wikipediaより
E-100、E-75、E-25、E-10の一連の戦車と同じく、戦車の各種構成品を共通化して生産性を高め、また重量ごとに戦車の標準化を行おうという E(Entwicklungstypen=開発タイプ)計画の一環として計画された。本戦車の目的としては、中戦車であるパンターを代替する物になる筈であった。なお、E-100を除く一連のEシリーズは、車体すら完成していない。
ティーガーIIに搭載されているエンジンを改良した、HL234 V型12気筒液冷ガソリンエンジンを搭載する予定であった。これは、同じくE計画によって計画された重戦車E-75と共通の物である。又、その他本車を構成するコンポーネント、例えばサスペンションなどもE-75との共通化が進められており、これにより生産性の向上が見込めたはずである。
E-75との差別化として、装甲厚を減らす予定であった。それ故、直接的な防御力ではE-75に負けるものの、機動性は勝る物となっていたはずである(両車の機関は同一の物であるため)。
武装はE-75が88mm砲を予定していたのに対し、パンターを代替するという役割からか75mm砲の搭載を予定していた。砲塔は恐らくシュマールトルムになったであろう、と言われている。
戦車研究室より
E-50戦車は重量50~65tクラスの戦闘車両で、パンター戦車を代替する軽主力戦車として使用する予定であった。
本車の開発契約は、E-100戦車と同じくフランクフルトのアドラー社に与えられた。
E-50戦車はE-75戦車と共にEシリーズ中の最重要車両で、将来ドイツ陸軍の「標準車両」となるものであった。
両車は同じエンジンユニット、同じ冷却システム、燃料タンクその他の付属システム、同じ履帯その他走行装置を使用しようとするものであった。
その上、外形的にも全く共通のものとする予定となっていた。
両車の相違点は車体の装甲厚、武装、サスペンションユニットの数くらいのもので、この結果両車は同じ生産ライン上で同じ治具を用いて製作することができ、生産工程費用の大きな節約となることが期待された。
E-50戦車の車体形状はパンター戦車やティーガーII戦車と類似したもので、各装甲板は充分な傾斜をもって配置されていた。
車体は耐弾性の強化に主眼を置いて設計され、特に前面上部装甲板についてはパンター戦車の55度から60度に傾斜が強化されていた。
車体下面装甲板も、地雷への抗堪性を高めるために増厚されていた。
また装甲板自体についても改良のための研究が行われ、耐弾性の強化、製造の簡易化などのため表面に亜鉛メッキをする(亜鉛メッキは防錆効果があるのでプライマーを塗布する手間が省ける)ことなどが検討された。
E-50戦車の砲塔はE-75戦車のものと共にエッセンのクルップ社が開発に当たる予定で、両車の砲塔は類似した構造になっており武装のみ変更可能なように設計されていた。
一説には、パンター戦車F型用のシュマールトゥルム(小砲塔)が用いられる予定だったともいわれるが、はっきりしない。
砲塔の駆動は、電動モーターで行われる予定であった。
E-50戦車の武装については、パンター戦車に搭載されたデュッセルドルフのラインメタル・ボルジヒ社製の70口径7.5cm戦車砲KwK42の改良型である、70口径7.5cm戦車砲KwK44/1が用いられる予定であった。
この砲はラインメタル社がチェコのシュコダ社と協力して開発したもので、揺架が新設計のものに変わったのに加えて生産工程の簡略化を図って溶接部分を減らしており、圧搾空気を用いた砲身内の発射ガス排出装置は新たに装着されたリコイル・シリンダーと一体化が図られていた。
エンジンについては、パンター戦車やティーガーII戦車に搭載されたフリードリヒスハーフェン・マイバッハ発動機製作所製のHL230 V型12気筒液冷ガソリン・エンジンの改良型である、HL234 V型12気筒液冷ガソリン・エンジンを搭載する予定で、1945年中には完成するものと見込まれていた。
HL230エンジンからの主な改良点はクランク軸受けの強化、ピストンロッドの改良、冷却材としてのナトリウムの使用、コンプレッサーと燃料噴射装置を用いた過給機の追加などであった。
HL234の試作エンジンは試験時に900hpの出力を発揮し、将来的には1,100~1,200hpの発揮が期待されていた。
変速・操向機はエンジンと共にパワーパックとして一体化されて、車体後部の機関室に収められるように設計され、この結果工作時間の25%の削減、重量の1,000kgの削減が見込まれた。
変速・操向機の製作はバド・オーエンハウゼンのヴェーザー精錬所で行われ、製造の容易さ、総重量の減少、製造コストの削減が求められていた。
E-50戦車の変速・操向機は前進8段/後進8段の油圧操作式予約選択機構付き変速機と、オーバーラッピング型二重作動式操向機の組み合わせで、60km/hの路上最大速度を発揮することが可能であった。
起動輪、誘導輪、転輪、履帯等の走行装置にはティーガーII戦車のものが流用される予定だったようである。
E-50戦車のサスペンションは他のEシリーズと同様、車内スペースに影響しないように車体外側に取り付けられるよう設計されていた。
このサスペンションはE-75戦車と共通のもので、円筒形シリンダー内にコイル・スプリングと油圧ダンパーを組み込んだ点はE-25駆逐戦車のものと同じだったが、オーバーラップ式配置になった転輪1個が取り付けられたシリンダーが各独立したものでなく、2個が上下に重ねられたものが1ユニットを構成していた。
このユニットがE-50戦車では片側3組、E-75戦車では片側4組取り付けられることになっていた。
サスペンションの製造はアウクスブルクのMAN社で行われたが、原料の欠乏のため手持ちの低品質の原料を使わざるを得なかったというから、性能は予定通りのものとはならなかったと思われる。
ドイツ陸軍兵器局第6課ではE-50戦車とE-75戦車が高速走行能力を持っていたため、乗員に危険が及ぶのを防ぐためクンマースドルフ試験場で走行試験を行うと共に、不整地での最大速度で車体の上下運動が30回/分に抑えられるよう求めた。
このサスペンションは1944年の終わりには試作品が完成し、できる限り早くテストするためにドルトムント・ヘルダー精錬所に保管されていたティーガーII戦車の車体に取り付けて走行試験を行うことが計画された。
しかしながら戦争状況の悪化のため結局この改造は行われずに終わり、E-50戦車は試作車の完成を見ること無く終戦を迎えた。
<E-50戦車>
全長:
全幅: 3.70m
全高:
全備重量: 60.0t
乗員: 5名
エンジン: マイバッハHL234 4ストロークV型12気筒液冷ガソリン
最大出力: 800hp/3,000rpm
最大速度: 60km/h
航続距離:
武装: 70口径7.5cm戦車砲KwK44/1×1
装甲厚: 25~120mm
<参考文献>
・「グランドパワー2003年8月号 超重戦車マウス/E100」 後藤仁 著 ガリレオ出版
・「グランドパワー2010年8月号 ドイツ計画戦車」 後藤仁 著 ガリレオ出版
・「戦車ものしり大百科 ドイツ戦車発達史」 斎木伸生 著 光人社
・「特殊戦闘車両」 W.J.シュピールベルガー 著 大日本絵画
WoT公式「戦車辞典」より
このE 50は、パンター(Panther)とパンターII(Panther II)の後継として、1945年に機甲兵科の標準中戦車となるべく開発が進められていましたが、設計案のみに終わりました。
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