E 50

Last-modified: 2021-04-20 (火) 09:34:17


Tier 9 ドイツ 中戦車 E 50(エー・フュンフツィヒ)

10.5 cm Kw.K. L/52 Ausf. Bを搭載した最終状態
砲塔左右のステレオスコープは被弾すると確定で貫通するので注意
8.8 cm Kw.K. L/100 長い。
 
 

v1.5での変更点

  • Maybach HL 230 TRM P30エンジンを追加。
  • Maybach HL 234 TRM P30エンジンを追加。
  • Maybach HL 230 P45エンジンを追加。
  • Maybach HL 234エンジンを追加。
  • Maybach HL 295 Ausf. A エンジンを撤廃。
  • 燃焼速度:141.7
  • E 50 サスペンションの旋回速度を24°/s から32°/sに変更
  • E 50 Verstärkte Ketten サスペンションの旋回速度を26°/sから34°/sに変更
  • E 50 Ausf. A 砲塔に下記の変更を適用:
    • 7.5 cm Kw.K. L70砲の装填速度:5.4秒
    • 7,5 cm Kw.K. L/100砲の装填速度:5.4秒
    • 8.8 cm Kw.K. 43 L71砲の装填速度:6.8 秒
    • 8,8 cm Kw.K. L/100砲の装填速度:6.26 秒
  • E 50 Ausf. B 砲塔に下記の変更を適用:
    • 7.5 cm Kw.K. L70砲の装填速度:5.4秒
    • 7,5 cm Kw.K. L/100砲の装填速度:5.4秒
    • 8.8 cm Kw.K. 43 L71砲の装填速度:6.62秒
    • 8,8 cm Kw.K. L/100砲の装填速度:6秒
    • 10,5 cm Kw.K. L/52 Ausf. B砲の装填速度:8.82秒
 

基本性能(v4.8.0)

車体Tier国籍タイプ耐久値
(HP)
車体装甲厚
前面/側面/背面
(mm)
最高
速度
(km/h)
初期
重量
(t)
本体価格
(クレジット)
E 50IXドイツ中戦車1600~1700150/80/806060.023,450,000
 

武装

砲塔:E 50 Ausf. A

Tier名称発射
速度
(rpm)
弾種平均
貫徹力
(mm)
平均
攻撃力
DPM
(HP/分)
精度
(m)
照準
時間
(s)
総弾数弾薬費
(Cr/G)
重量
(kg)
俯仰角
正面から左右
(0°~14°)
(15°~163°)
VIII8.8 cm Kw.K. 43 L/718.82AP
APCR
HE
203
237
44
220
190
270
1940
1675
2381
0.342.760252
3600 9
252
2,562+20°/-5°
+20°/-8°
IX8.8 cm Kw.K. L/1009.58AP
APCR
HE
223
261
44
220
190
270
2107
1820
2586
0.302.166676
3600 9
616
3,350
 

砲塔:E 50 Ausf. B

Tier名称発射
速度
(rpm)
弾種平均
貫徹力
(mm)
平均
攻撃力
DPM
(HP/分)
精度
(m)
照準
時間
(s)
総弾数弾薬費
(Cr/G)
重量
(kg)
俯仰角
正面から左右
(0°~14°)
(15°~163°)
VIII8.8 cm Kw.K. 43 L/719.06AP
APCR
HE
203
237
44
220
190
270
1993
1721
2446
0.342.768252
3600 9
252
2,562+20°/-5°
+20°/-8°
IX8.8 cm Kw.K. L/10010.00AP
APCR
HE
223
261
44
220
190
270
2200
1900
2700
0.302.174676
3600 9
616
3,350
IX10.5 cm Kw.K. L/52 Ausf. B6.80AP
APCR
HE
220
270
60
350
300
450
2380
2040
3060
0.302.1481245
3600 9
1211
3,000
 

砲塔

Tier名称装甲厚(mm)
前面/側面/背面
旋回速度(°/s)視界範囲(m)重量(kg)
VIIIE 50 Ausf. A120/60/60322608,438
IXE 50 Ausf. B185/80/803026010,500
 

エンジン

Tier名称馬力(hp)引火確率(%)重量(kg)
VIIIMaybach HL 230 TRM P30700201,200
IXMaybach HL 234 TRM P30900201,200
 

履帯

Tier名称積載量(t)旋回速度(°/s)重量(kg)
VIIIE 5066.003515,000
IXE 50 verstärkteketten66.003715,000
 

乗員

1Commander2Gunner3Driver4Radio Operator5Loader
 

派生車両

派生元Panther II
派生先E 50 Ausf. M

開発ツリー

Panther IIE 50
161,790

8.8 cm Kw.K. 43 L/71

8.8 cm Kw.K. L/100
54,380

E 50 Ausf. B
29,590

10.5 cm Kw.K. L/52 Ausf. B
74,250
E 50 M
254,000
6,100,000

E 50 Ausf. A

Maybach HL 230 TRM P30

Maybach HL 234 TRM P30
30,630

E 50

E 50 verstärkteketten
29,380
 

:必要経験値

解説

装甲

  • 車体
    前身の Panther IIより大きく強化され、車体上面は150mm+傾斜で実質装甲は約310mm(撃ち下ろしの場合約250mm前後)にも達し、Tiger IIの正面装甲よりも厚くなっている。
    一方、車体下部の実質装甲は180mmと薄く、格下中戦車のAP弾を防げる程度、車体の弱点といえるだろう。
  • 砲塔
    跳弾が発生し易いザウコフ型防盾に守られ、同格MT相手なら十分弾くことが出来る。
    しかし、防盾に覆われてない部分はほぼ垂直のため、静止していると貫かれる可能性がある。
 

2つの8.8cm砲はTier9では性能不足である。早急に最終砲の10.5 cm砲を搭載したい。

8.8cm砲

  • 8.8 cm Kw.K. 43 L/71
    貫通力、単発火力、DPM全てにおいてTier9では使い物にならない、早急に最終砲を開発したい。
  • 8.8 cm Kw.K. L/100
    貫通力がそれなり上がっているが、L/71から単発火力が据え置きのままであり、Tier9で戦うにはあまりにも不相応である。
    中継ぎ砲として使えないこともないが、正直フリー経験値惜しさにこの砲を開発するよりは、少しでもゴールドを出して改良砲塔と最終砲の開発を進めた方が良いであろう。
  • 10.5 cm Kw.K. L/52 Ausf. B
    単発火力が350と大きく上昇しTier相応の単発火力を得た。元々高かった砲の精度はさらに上昇しゲーム内最高値となった。(格上のLeopard 1T-62Aと同じ精度)
    一方で貫通力はAPが220mm、APCRが270mmと重戦車を相手にするにはやや不足気味であるため、前述した高い精度を活かしてしっかりと弱点を狙撃したい。
    また地味な長所として、APCRの弾速が同格トップ(1500m/s)、HEの弾速がAPと同じ値(1200m/s)であり遠距離の敵でも非常に当てやすい。

全ての砲に共通している欠点として、貫通力不足がある。
位置取りで補うことが必須になるのだが、数値上の精度は良いため、補うのは楽に思われる。
しかし、停止時や起伏を乗り越えた時に砲が激しく縦に揺れるため、走り撃ちや飛び出し打ちは外すことが多い。
揺れさえ収まれば、元の精度もあって照準を絞り切らずとも真っ直ぐ飛ぶため、一呼吸置いた射撃を意識しよう。

また、数値上の俯角8度は側面を向いた時であり、正面俯角は5度しか取れない。
車体側面は80mmしかないため、ハルダウンするときに側面を抜かれやすいため注意。

 

機動性

最終エンジン&履帯を装備しても、車体重量が重いせいか瞬発力は低めとなっている。
しかしその分、踏破性は高く安定した走行が可能なため、機動力に不満を感じる部分は少ないだろう。

旋回性能も高くなく重戦車相手のNDKは難しいが、あくまでも中戦車としてはの話のため、走行中に曲がり切れないという事態にはならない。

 

総評

総評として本車両は、走攻守は揃っているが、それぞれに癖のあるものとなっている。
その癖が少々厄介なため、熟練しないとカタログスペックを発揮出来ず、数値上は強い、バランスは良いのに扱い辛い車両といった印象を与えるであろう。
詳細は下記立ち回りにて。

後述に対中戦車対策があるが、間違っても前線を張ったり一人で敵を殲滅したり戦況をひっくり返すような戦車ではない。
前身のPantherIIと同様、的確に相手の弱点を狙い、優秀な防御力と機動力を活かし臨機応変な立ち回りをしよう。

余談ではあるが車体重量60t(ヘタな重戦車より重い)に加え快速を誇るため、体当たりの威力が高い。
対中戦車戦闘に体当たりを含めた独特の立ち回りを有しているが、「突撃に失敗し背面を取られて撃破」なんて醜態を晒さないように。

 

立ち回り

中戦車としては初動が遅いが、巡航速度は良好で、車体の大きさにより偵察行動は難しいものの、基本的な中戦車運用には難がない。

特筆すべきは正面装甲であり、車体下部さえ隠せる地形があれば、重戦車に迫る硬さを発揮出来る。
側面は80mmと薄いので、昼飯の時は角度に気を付けよう。
また、砲塔正面は意外に防盾の範囲が広いものの、照準を合わせる時間を与えてしまうと簡単に貫通される数値であるため、ハルダウンの時は細かく動くことを忘れずに行おう。
逆に言えば細かく動かれるだけで、砲塔正面には非常に当てづらくなるため、数値以上の防御力を発揮する事が可能である。

砲は低めの貫通力と、揺れが酷いという難があるが、DPMは同格中戦車としては平均的で、良好な精度と収束を持つため扱いに困ることはないだろう。
難点としては、俯角が正面を向いた時には5度しかとれず、側面を向けると8度と良好な数値をとれる変わりに、薄い側面を晒す危険があることである。
「正面装甲を生かした飛び出し打ちと」「側面を完全に隠し防盾と俯角を生かしたハルダウン」を臨機応変に使いこなす必要がある。

 

対戦車格闘術

文量が多いので注意

本車は車高が高い上に正面の俯角がとれないため、格闘戦では翻弄されがちだと考える人も多いが、間違いである。
寧ろ本車は対中戦車格闘戦の最高峰であり、それを発揮する方法を伝授しよう。

基本は敵に対し常に正面を向け、初弾を確実に貫通させる。
(敵が機動力に優れ、E50の旋回性が低いことを知っていれば、NDKを仕掛けて来ようとするが、NDKされない程度の旋回性は持ち合わせているので問題ない。)
近すぎて砲塔しか狙えない状況で、無理に狙おうとすると弾かれてしまうので、きちんと距離を取った上で慎重に狙っていこう。

そしてここからが重要、自分が撃った直後に勢い良く敵に向かって前進し体当たりをしよう。
敵はE50の車体下部が狙える状況だと、通常弾で簡単に貫通できるため、確実にそこに照準を合わせている。
そして課金弾は使おうとは思っていない。

車体下部を狙っている時に急に前進されると、俯角が足りなくなり撃てる部分は砲塔正面だけになる。
この時、焦って車体下部を撃とうとして、砲塔に当ててしまうミスを多く誘発出来る。
さらに敵は体当たりでダメージを受け、照準は大きくぶれるため、焦らずに砲塔正面を狙おうとした敵も狭い弱点を狙いきれずにミスさせることが出来る。

敵の攻撃を弾いたら、体当たり後すぐさま後退し、自分の次弾を狙いやすい状況を作ろう。
この時、自分が先手を取っていれば敵の装填完了より早く敵を撃て、次の体当たりの動作に移れる。

敵は装填完了しても体当たりするタイミングと重なり、弱点をよく狙うことが出来ない、最悪弾かれてしまうというループに陥る。
E50は矢継ぎ早に弾を撃ち込めるのに対し、敵はE50の動きに合わせて少し待たなければならなくなり、発射レート自体に差をつけて行く事が可能となる。

これを実現するために重要なのは、早いタイミングで敵と自分の装填完了時間をずらす事がポイントになる。
攻める体制の時は一歩引いたほうが狙いやすいが、守るときには敵に張り付いた方が守りやすいE50の特性に、体当たりという戦術を加えた結果がこの格闘術である。
これを駆使すれば、例えtier10中戦車相手でも、勝ちに持ち込めるポテンシャルがあるため、E50の醍醐味である格闘戦はマスターしたい所である。

ちなみにDPMでE50が優位に立てる同格中戦車は、T-54、Type 61、Cenrution 7/1、T54E1の4両であり、E 50の正面上部を貫徹されかねないHEATを撃ってくるのは、Leopard PT A、Type 61、T-54(T-54の課金弾貫通力ナーフでver4.1では車体上部は抜かれませんでした。)の3両である。
そもそも通常弾を使わせるのがこの戦法であるのではあるが、換装の時間ロスを嫌ったり一度失敗した敵は課金弾にして来かねない。
これらはきちんと覚えておいて、格闘の前に考慮に入れておこう。


特徴

長所

  • 中戦車としては高いHP
  • 堅牢な車体上部装甲
  • 砲塔の大部分を占める防楯
  • とても優秀な砲精度と照準速度
  • 最高速度60km
  • 上記の最高速度と60tの大質量から繰り出されるオスモウタックルが非常に強烈
  • 榴弾の弾速が全戦車中最も速い

短所

  • 低い隠蔽率
  • 被弾面積が大きい
  • 正面を向いた時は俯角が取れにくくなる(-5度)
  • 遅めの加速性能
  • 旋回性能が中戦車にしては低い

初期の研究

出来れば課金かフリー経験値を投入して全て開発済みにするのが望ましいが、そうもいかない場合は真っ先に砲塔と10.5 cm Kw.K. L/52を開発して最低限の火力と貫通力を有するようにしよう。
次に初期エンジンだとどうしても鈍重になってしまいそれなりにストレスが溜まると思われるため最終エンジンの開発を行いたい。
10.5 cm Kw.K. L/52→最終エンジン→履帯と開発していくのが一番無難と思われる。


歴史背景

詳細


E-50のシャーシ。車体重量が50トンの場合、砲塔は10トン弱にとどまった。

画像は此方から
http://warspot.ru/8550-istoriya-neudavsheysya-unifikatsii

wikipediaより

E-100、E-75、E-25、E-10の一連の戦車と同じく、戦車の各種構成品を共通化して生産性を高め、また重量ごとに戦車の標準化を行おうという E(Entwicklungstypen=開発タイプ)計画の一環として計画された。本戦車の目的としては、中戦車であるパンターを代替する物になる筈であった。なお、E-100を除く一連のEシリーズは、車体すら完成していない。
ティーガーIIに搭載されているエンジンを改良した、HL234 V型12気筒液冷ガソリンエンジンを搭載する予定であった。これは、同じくE計画によって計画された重戦車E-75と共通の物である。又、その他本車を構成するコンポーネント、例えばサスペンションなどもE-75との共通化が進められており、これにより生産性の向上が見込めたはずである。

E-75との差別化として、装甲厚を減らす予定であった。それ故、直接的な防御力ではE-75に負けるものの、機動性は勝る物となっていたはずである(両車の機関は同一の物であるため)。

武装はE-75が88mm砲を予定していたのに対し、パンターを代替するという役割からか75mm砲の搭載を予定していた。砲塔は恐らくシュマールトルムになったであろう、と言われている。

戦車研究室より

E-50戦車は重量50~65tクラスの戦闘車両で、パンター戦車を代替する軽主力戦車として使用する予定であった。
本車の開発契約は、E-100戦車と同じくフランクフルトのアドラー社に与えられた。
E-50戦車はE-75戦車と共にEシリーズ中の最重要車両で、将来ドイツ陸軍の「標準車両」となるものであった。

両車は同じエンジンユニット、同じ冷却システム、燃料タンクその他の付属システム、同じ履帯その他走行装置を使用しようとするものであった。
その上、外形的にも全く共通のものとする予定となっていた。
両車の相違点は車体の装甲厚、武装、サスペンションユニットの数くらいのもので、この結果両車は同じ生産ライン上で同じ治具を用いて製作することができ、生産工程費用の大きな節約となることが期待された。

E-50戦車の車体形状はパンター戦車やティーガーII戦車と類似したもので、各装甲板は充分な傾斜をもって配置されていた。
車体は耐弾性の強化に主眼を置いて設計され、特に前面上部装甲板についてはパンター戦車の55度から60度に傾斜が強化されていた。

車体下面装甲板も、地雷への抗堪性を高めるために増厚されていた。
また装甲板自体についても改良のための研究が行われ、耐弾性の強化、製造の簡易化などのため表面に亜鉛メッキをする(亜鉛メッキは防錆効果があるのでプライマーを塗布する手間が省ける)ことなどが検討された。

E-50戦車の砲塔はE-75戦車のものと共にエッセンのクルップ社が開発に当たる予定で、両車の砲塔は類似した構造になっており武装のみ変更可能なように設計されていた。
一説には、パンター戦車F型用のシュマールトゥルム(小砲塔)が用いられる予定だったともいわれるが、はっきりしない。
砲塔の駆動は、電動モーターで行われる予定であった。

E-50戦車の武装については、パンター戦車に搭載されたデュッセルドルフのラインメタル・ボルジヒ社製の70口径7.5cm戦車砲KwK42の改良型である、70口径7.5cm戦車砲KwK44/1が用いられる予定であった。
この砲はラインメタル社がチェコのシュコダ社と協力して開発したもので、揺架が新設計のものに変わったのに加えて生産工程の簡略化を図って溶接部分を減らしており、圧搾空気を用いた砲身内の発射ガス排出装置は新たに装着されたリコイル・シリンダーと一体化が図られていた。

エンジンについては、パンター戦車やティーガーII戦車に搭載されたフリードリヒスハーフェン・マイバッハ発動機製作所製のHL230 V型12気筒液冷ガソリン・エンジンの改良型である、HL234 V型12気筒液冷ガソリン・エンジンを搭載する予定で、1945年中には完成するものと見込まれていた。
HL230エンジンからの主な改良点はクランク軸受けの強化、ピストンロッドの改良、冷却材としてのナトリウムの使用、コンプレッサーと燃料噴射装置を用いた過給機の追加などであった。

HL234の試作エンジンは試験時に900hpの出力を発揮し、将来的には1,100~1,200hpの発揮が期待されていた。
変速・操向機はエンジンと共にパワーパックとして一体化されて、車体後部の機関室に収められるように設計され、この結果工作時間の25%の削減、重量の1,000kgの削減が見込まれた。
変速・操向機の製作はバド・オーエンハウゼンのヴェーザー精錬所で行われ、製造の容易さ、総重量の減少、製造コストの削減が求められていた。

E-50戦車の変速・操向機は前進8段/後進8段の油圧操作式予約選択機構付き変速機と、オーバーラッピング型二重作動式操向機の組み合わせで、60km/hの路上最大速度を発揮することが可能であった。
起動輪、誘導輪、転輪、履帯等の走行装置にはティーガーII戦車のものが流用される予定だったようである。
E-50戦車のサスペンションは他のEシリーズと同様、車内スペースに影響しないように車体外側に取り付けられるよう設計されていた。

このサスペンションはE-75戦車と共通のもので、円筒形シリンダー内にコイル・スプリングと油圧ダンパーを組み込んだ点はE-25駆逐戦車のものと同じだったが、オーバーラップ式配置になった転輪1個が取り付けられたシリンダーが各独立したものでなく、2個が上下に重ねられたものが1ユニットを構成していた。
このユニットがE-50戦車では片側3組、E-75戦車では片側4組取り付けられることになっていた。

サスペンションの製造はアウクスブルクのMAN社で行われたが、原料の欠乏のため手持ちの低品質の原料を使わざるを得なかったというから、性能は予定通りのものとはならなかったと思われる。
ドイツ陸軍兵器局第6課ではE-50戦車とE-75戦車が高速走行能力を持っていたため、乗員に危険が及ぶのを防ぐためクンマースドルフ試験場で走行試験を行うと共に、不整地での最大速度で車体の上下運動が30回/分に抑えられるよう求めた。

このサスペンションは1944年の終わりには試作品が完成し、できる限り早くテストするためにドルトムント・ヘルダー精錬所に保管されていたティーガーII戦車の車体に取り付けて走行試験を行うことが計画された。
しかしながら戦争状況の悪化のため結局この改造は行われずに終わり、E-50戦車は試作車の完成を見ること無く終戦を迎えた。

<E-50戦車>

全長:
全幅:    3.70m
全高:
全備重量: 60.0t
乗員:    5名
エンジン:  マイバッハHL234 4ストロークV型12気筒液冷ガソリン
最大出力: 800hp/3,000rpm
最大速度: 60km/h
航続距離:
武装:    70口径7.5cm戦車砲KwK44/1×1
装甲厚:   25~120mm

<参考文献>

・「グランドパワー2003年8月号 超重戦車マウス/E100」 後藤仁 著  ガリレオ出版
・「グランドパワー2010年8月号 ドイツ計画戦車」 後藤仁 著  ガリレオ出版
・「戦車ものしり大百科 ドイツ戦車発達史」 斎木伸生 著  光人社
・「特殊戦闘車両」 W.J.シュピールベルガー 著  大日本絵画

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