Tier 7 ソ連 中戦車 KV-13 (カーヴェー・トゥリナーッツァッチ)
T-43から若干の機動力を奪って偏った装甲と少しの隠蔽を与えたような戦車。
中戦車としてはそれなりに優秀で、ISと(カタログスペック上)同じような装甲、悪くない視界距離、良好な隠蔽、良好な機動力を持つ。
現代のMBT的思想で設計された本車は、中戦車の王道を行く一両である。
基本性能(v5.10.0)
車体 | Tier | 国籍 | タイプ | 耐久値 (HP) | 車体装甲厚 前面/側面/背面 (mm) | 最高 速度 (km/h) | 初期 重量 (t) | 売却価格 (ゴールド) |
KV-13 | VII | ソ連 | 中戦車 | 1200 | 120/85/85 | 50 | 35.67 | 1,500 |
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武装
Tier | 名称 | 発射 速度 (rpm) | 弾種 | 平均 貫徹力 (mm) | 平均 攻撃力 | DPM (HP/分) | 精度 (m) | 照準 時間 (s) | 総弾数 | 弾薬費 (Cr/G) | 重量 (kg) | 俯 仰 角 | |
VII | 85 mm D5T-85BM | 11.32 | AP APCR HE | 144 194 44 | 200 170 300 | 2264 1924 3396 | 0.37 | 2.3 | 60 | 150 2800 7 139 | 1,850 | +25° -5° |
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砲塔
Tier | 名称 | 装甲厚(mm) 前面/側面/背面 | 旋回速度(°/s) | 視界範囲(m) | 重量(kg) |
VII | KV-13 mod. 1943 | 100/90/90 | 48 | 250 | 9,700 |
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射界 | 全周 |
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エンジン
Tier | 名称 | 馬力(hp) | 引火確率(%) | 重量(kg) |
VII | V-2-10 | 650 | 15 | 750 |
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履帯
Tier | 名称 | 積載量(t) | 旋回速度(°/s) | 重量(kg) |
VII | KV-13 mod. 1943 | 36.90 | 40 | 8,000 |
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乗員
- Commander
- Driver
- Gunner
- Radio Operator
- Loader
解説
バージョン1.11で追加されたソ連Tier7中戦車。
この車両からISとT-43が開発出来、重戦車ルート・中戦車ルートをこの車両で切り替えることが出来た(Ver 5.5にてコレクター車両となったため今は出来ない)。
装甲
車体前面装甲の数値上はISと同等だが垂直部分に限った話であり、全体的に十分とは言い難い。格下相手なら跳弾を狙っていけるが、同格以上と遮蔽物のない環境で戦うべきではないだろう。
車体側面装甲は85mmだが、実際は85mmの上部と60mm+履帯20mmの下部とで分かれる。豚飯逆豚は同格相手でも非常に高い防御力を持ち、市街地等では中戦車らしからぬ粘り強さを発揮することも可能。
砲塔正面装甲は数値上は100mmだが、丸みを帯びた形状により高い防御力を持つ。弱点こそ存在するものの小さいため、揺らしていれば貫通されることは少ない。
総じて、車体正面装甲以外は非常に優秀な防御力を持っていると言えるだろう。
さて、このKV-13は車体正面120mm、側面85mmというISとカタログスペック上は殆ど変わらない装甲を持っているのだが。
スペック通りの装甲はこの部分だけで、正面は上面の傾斜が強くかかっている部分が65mm、正面下部とハッチ部分が100mmと弱点になっている。が、120mmの部分は傾斜している部分も多く、かなりの跳弾を期待できる(そこに当たるとは言ってない)
側面においては張り出している85mm以外の部分は60mmとなっているので、履帯の20mmを加味しても頼りないように見える。
同車最終砲から見たKV-13の正面。
傾斜の強くかかっている部分ではある程度弾くがやはり弱点が広い。
ある程度車体を傾けてやると、履帯に運良く命中してくれたり、弾く確率が上がる。が、履帯が他に比べて切れやすい気がする
ソ連のこの形の砲塔の常だが、防盾脇のいわゆる「ほっぺた」も弱点として健在である。
砲
中戦車としては平均的な火力を誇る。大きな特徴は無いが選択肢としてはこれを使うしかない。
発射速度は高く、DPMはそれなりに優秀な部類。ただ通常弾の貫通力が多少不足しているため、重戦車を相手取る時には側背面に回り込むか課金弾に頼らざるを得なくなるだろう。
機動性
出力重量比16.93。加速がややもっさりしているが、旋回速度は優秀。
最高速度は50kmと十分確保されており、中戦車としての役割をこなす上でさほど不便は感じない。
立ち回り方
中戦車としては突出した側面装甲と少し劣るものの十分な機動力を持つため、片方だけではなく機動力と装甲の両方を活かしていこう。
車高が低く隠蔽率が高いため、機動力と合わせて偵察も可能。
豚飯をすれば中戦車らしからぬ粘り強さを発揮することも出来、いざというときには前線に駆け付けて重戦車の代役をこなすことも出来る。
主砲性能が少し劣っているので、盾役に徹したり側面に回り込んだりすることで火力を補う立ち回りを意識していきたい。
特徴
長所
- 強固な側面装甲
- 優れた旋回速度
- 防御力と機動力に優れていることから取れる戦術の幅が広い
- バフされた高めのDPM
短所
- 貫通力が低い
- 加速はやや控えめ
- 狭い俯角(-5°)
- 砲塔装甲や車体正面装甲はあまり信頼出来ない
- ソ連お馴染みのモジュールの弱さ
初期の研究
歴史背景
1940年に実戦配備が始まったKV-1重戦車は圧倒的な装甲防御力を有しており、特に防衛戦闘においては少数でもしばしば活躍した。その一方で機動性と機械的信頼性に問題があり、T-34との比較で「必要なときに必要な場所にいない」という批判を受けることも多かった。
このようなKVに対する批判を受け、SKB-2(KV戦車の設計開発チーム)が開発したのがKV-1S重戦車である。KV-1SはT-34に追従できる機動性と機械的信頼性を有していたが、KV重戦車の性能の要である装甲を削ったためにかえってその存在価値があいまいになってしまった。SKB-2もKV-1Sに満足していたわけではなく、KV-1Sの量産準備中だった1942年春にはすでに「中戦車の機動性と重戦車の装甲防御力を併せ持つ汎用戦車」の開発を開始していた。これによって開発されたのがKV-13試作戦車である。
KV-13は軽量化と十分な装甲防御力を両立させることを設計の主題としており、溶接部品を多用して可能なかぎり小さな車体と無駄のない車内空間の利用を追及していた。このため乗員は3名(操縦手・砲手・車長。装填手は車長が兼ねる)に切り詰められた。装甲厚は車体前面100~120mm、砲塔最厚部85mmで、武装はKV-1と同じ76.2mm砲ZiS-5であった。重量は31.7tとKV-1の3分の2程度にまで抑えられた。
KV-13の開発はわずか数ヶ月で行なわれ、1942年5月には試作車両の試験が始まった。ところが、足回りのトラブルが頻発し、速度性能こそT-34に匹敵することが確かめられたものの、実戦投入が可能なレベルにするには多くの改良が必要であることが判明した。さらに主任設計士ツェイツの病死などによって開発が鈍化し、軍もKV-13には興味を示さなくなった。
そのような中で、KV批判が重戦車不要論(すなわちSKB-2の存在意義の否定)にまで発展し始めたため、SKB-2の責任者であるコーチン技師は「赤軍最強の戦車を作り出し、その戦車に同志ヨシフ・スターリンの名を冠する」という宣言を行なった。(当人が直接言ったわけではなく、SKB-2に付属する工場の代表委員会による採択という形だった。)
こうして、KV-13の開発はそのまま新型戦車ISの開発へとシフトすることになった。ISの最初の試作車両はKV-13をベースにKV-1Sの足回り部品を組み込み、砲塔などの改設計などを行なったもので、1942年12月に完成している。しかし、ドイツ軍の新型重戦車ティーガーへ対抗するために武装の強化が急務となり、汎用戦車という当初のコンセプトは破棄され、重戦車として発展していくことになる。
参考文献
『大祖国戦争のソ連戦車』古是三春著、ストライクアンドタクティカルマガジン2011年1月号別冊
コメント
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ツリー化、枝化とは?
- コメント1 -- 2018-09-28 (土) 6:00:00
- コメント1に関連したコメント2 -- 2018-09-28 (土) 7:00:00
- コメント1に関連したコメント3 -- 2018-09-28 (土) 8:00:00
- コメント3に関連したコメント4 -- 2018-09-28 (土) 9:00:00
上のように、関連するコメントを子要素にすることを「ツリー化」「枝化」などと言います。
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