- 種族
- 牙獣種(尖爪目 堅歯亜目 剛牙上科 ガランゴルム科)
- 別名
- 剛纏獣(ごうてんじゅう)
- 異名
- 無垢なる巨影
- 英語表記
- Garangolm
- 危険度
- MHR:S:★6
- 登場作品
- MHR:S
目次
生態・特徴
- 緑と水資源が豊かな森林地帯に生息する大型の牙獣種。
現在確認されている牙獣種の中では巨獣ガムートに次ぐ巨体と質量を誇る重量級モンスター。
牙獣種のモンスターにしては珍しく、全身が苔生した頑丈な鱗や重厚な甲殻に覆われており、
まるで緑と黄色の入り混じった鎧を纏っているかのような印象を受ける。
加えて体表から分泌される「体肥液」と呼ばれる黄土色の液体で植物の成長を促し、
更には土砂に爆発性を与え、熱を帯びた溶岩として固めて身に纏う習性を持っており、
そのような性質から《剛纏獣》という別名でも呼ばれる。
- 圧倒的な巨体と「怪力の化身」や「剛力の怪物」などとも評されるほどの剛腕の持ち主であり、
縄張りの中を悠然と闊歩する姿には相当な威圧感を覚える。
しかし、本来ガランゴルムは非常に温厚且つ臆病な性質であり、
自身の縄張りと定めた地域を離れる事も滅多に無いため、
同じ牙獣種でもゴシャハギやラージャンなどと比べれば危険性は低い部類と見做される場合が多い。
巨体と比較して細く短い尻尾の先端には「尾爪」と呼ばれる鍬のような平たく硬い爪が発達しており、
この尾爪を利用して地面を掘り返し、地中に眠っているキノコなどを掘り出しては土ごと口に運ぶ姿がよく見られる。
この行為は単なる栄養補給のためだけでなく、実際に土壌を耕しているに等しい効果もあり、
前述の体肥液の効能も掛け合わせる事で縄張りの自然をより豊かなものにしていく。
平時にはエンエンクやヒトダマドリといった小型生物が無警戒に近寄っていく様子も見かけられており、
文字通り自然と共に生きるその姿から「無垢なる巨影」という異名でも知られ、
その生態を知る者からは好意的に見られる事が多いモンスターである。
- ただし、急激な環境の変化や外敵の襲来によって自身や縄張りが危険に曝されれば、
激しい興奮状態となって危険度が急激に増大する場合がある。
遭遇時に地面を数回殴り付けながら咆哮を轟かせたり、
立ち上がって両前脚を打ち合わせる音を響かせたりする様子が見られれば、
それはガランゴルムが興奮し、戦闘に突入する用意が完了しているサインである。
牙獣種の中では比較的鈍重な動きだが、巨体を活かした攻撃の数々は何れも驚異の威力を誇る。
突進や圧し掛かりなど、全身を使った広範囲に対する攻撃も持ち合わせており、
一瞬の油断や動きの読み違いが生じれば、即座に叩き潰される事となるだろう。
- パワフルな戦い方を主体とするガランゴルムだが、単純な力業では敵対者を撃退できないと判断した場合、
興奮状態がピークに達すると共に地面に両腕を突っ込み、大量の体肥液を分泌し始める。
この体肥液によって地下に埋まる土砂を纏め上げ、更に外殻に生える苔などを急激に成長させる事で、
両腕に可燃性の草や溶岩や水分を含んだ苔を纏った「付着物纏い状態」となる。
ほとんどの場合、右腕には溶岩の塊、左腕には苔の塊を纏うが、
これによってそれぞれの腕に付着した物質の性質に応じた属性攻撃を繰り出すようになる。
溶岩を纏った腕はただ振り回すだけで高熱と爆発性の粉塵を振り撒き、
殴りつけた物体を持ち前のパワーと爆発によって木端微塵に吹き飛ばす。
苔に覆われた腕は一見すると平常時と然程変わらないように見えるが、
攻撃と同時に大量の水が炸裂するため、やはり破壊力は増大されている。
別々の性質を得たそれぞれの腕を駆使して攻め入る姿からは
ガランゴルムの有する知能の高さと自然に関する知識の深さを見せ付けられる。
また、爆発性を持つ溶岩を纏った腕を地面に叩きつけ、その衝撃によって発生した爆発を利用し、
自分の体高を優に超えるほどの高さにまで勢いよく跳び上がるという驚くべき行動に出る事がある。
この跳躍によって高度を得、そこから落下する勢いを乗せつつ剛腕を打ち下ろす一撃はただでさえ強烈だが、
腕が叩きつけられる瞬間に属性エネルギーが炸裂する事でその威力はさらに増大する。
- これだけの力を振りかざしてもなお抵抗を続ける難敵に対しては遂に怒りが限界点を超え、
頭部にまで溶岩や苔を纏い、両眼を真っ赤に輝かせながらより苛烈に暴れ狂う。
両腕を叩き合わせる事で苔から噴出した水を溶岩の熱で一瞬で蒸発させ、
水蒸気爆発を引き起こすなどの意外な攻撃を繰り出す事もあり、
その危険度は普段の大人しさからは想像がつかないほどに強大。
ただし、溶岩や苔に覆われた両腕に集中的に攻撃を加え、
強引にでも引き剥がす事ができれば一時的に大きな隙を見せるという。
- 左腕に苔を、右腕に溶岩を纏う性質は個体によるものではなく、ガランゴルムという種全体に共通して現れる特徴である。
通常時は左腕で食事を取り、右腕は身体の汚れを落とし甲殻を掃除する為に使用されるなど、
左腕と右腕で明確に使い分けされている事から、
纏う物質の違いも普段の両腕の用途に影響されたものと考えられている。
- ガランゴルムから得られる素材は非常に重厚で、密度も高く頑丈であるが、
不気味さを覚えるほど歪な形状であり、余りの強度に加工の難度が高く、
職人の間では玄人向けの素材として知られている。
しかしながら、その難度をクリアして生産される武具は優秀であり、
圧倒的な強度と重量は絶大な破壊力を生み出す。
なお、ガランゴルムの素材を大量に使用した防具は植林用の種を保存できる機能や
圧倒的な重量ゆえに歩くだけで土を耕せる副次効果を備えており、
そのような特性も相成って森を信奉する守護者の証たる装備と謳われている。
概要
無垢なるもの ただ欲望に従い佇む無垢一見において 無垢としかとらえずその欲望を見落とすことあれば無垢なる力 無垢なる怒りに見えることとなろうより強き力 力の赴くままに増す怒り触れてしまえば 命を賭すほどの思い知るには 手遅れのその欲望に障ることがあってはならない
- MHR:Sにて初登場した牙獣種に属する大型モンスター。
爵銀龍メル・ゼナ、氷狼竜ルナガロンと並び、
エルガドの最重要ターゲット「王域三公」の一角に数えられている。
後述するが、土砂・溶岩・苔など様々なものを身体に纏わせる習性と、
その剛力から「剛纏獣」という別名でも呼ばれている。- PVの第一弾では、冒頭から写りサムネイルにも抜擢されている他、
上述の通りメインモンスターのメル・ゼナと並んで紹介されるなど、
その厳つい出で立ちも相まって発売前から存在感は非常に大きい。
- PVの第一弾では、冒頭から写りサムネイルにも抜擢されている他、
- 大柄で筋肉質な体躯にゴツゴツとした甲殻が特徴的で、
見てくれはゴリラが緑色の鎧を着込んでいるような雰囲気。
ゴリラの先輩ラージャンと比較しても顔の平さや
つるぺたな皮膚に覆われた胸筋などはよりゴリラっぽくなっている他、
普段の性格は温厚であるなどの要素もゴリラらしさを高めている。
行動にもパワータイプの資質は現れており、地面を数発グーパンしてから咆哮する、
拳同士を打ち付けて威嚇するなど、見た目通りの攻撃的な性質も持っている。- 後脚は有蹄類のような蹄が3本生えた構造で、鉤爪のようなものがついた長めの尻尾があるなど、
全てが現実のゴリラそのものと言うわけではない。
因みに手の指の数は4本で、ラージャンと同じ数になっている。
身体を覆う緑と薄茶色をした鎧のような甲殻も特徴的で、
特に前脚の巨大な腕甲と肩に生える大きな突起が非常に立派である。
- 牙獣種としては今作最大級の巨体の持ち主で、
大多数の個体は体長15m後半と、平均20m前半を記録するガムートの次に巨大。
前作で登場したゴシャハギが熊型骨格の牙獣種で最大級だったのと同様、
こちらも猿型の牙獣種の中で最大級の体躯を持つ。
ちょっと狭い水没林にも出没するため、戦闘エリアがみっちりと埋まってしまうこともしばしば。
単なるパンチが信じられないほど遠くまで届くのでガンナーは要注意。
- 和風のMHRiseから打って変わって、今作の新モンスター達は西洋妖怪をイメージしていると考えられるが、
ガランゴルムのモチーフはフランケンシュタインの怪物だと公表されている。
また、いくつかの特徴からゴーレムもモチーフに含まれているようだ。
どちらも大柄な体躯と無機質で荒々しい佇まいが印象的であるように、
ガランゴルムもまた巨体と威圧的な風貌を全面に推しだしている。
- 後脚は有蹄類のような蹄が3本生えた構造で、鉤爪のようなものがついた長めの尻尾があるなど、
- 新フィールドである城塞高地を3分割する
古城エリア、森林エリア、氷雪エリアのうち、緑豊かな森林エリアに棲息している。
苔むした廃屋の上に堂々と眠る姿も目撃されており、森林エリアの主や代表格といった存在である。
生態系の中でも上位に君臨しているようで、
王域生物の中でも傑出する力を持つとされる「王域三公」の一角に数えられている。
また、同じく城塞高地に生息する小型の鳥竜種オルギィとは敵対関係にあるようで、
居眠りしていたところを起こされ、岩を投げ上げて追い払うような姿も見せている。
- 生態行動中は苔生した甲殻が痒いのか、それとも甲殻のお手入れなのか、
頭頂部や肩の甲殻、そして脇腹あたりを大きな手で掻く様子が見られる。
脇腹を掻いた後にはその匂いを嗅ぎ、臭いとでも言わんばかりに顔を振る。
そんなに体臭がキツいんだろうか…- 遭遇時の咆哮や転倒、操竜待機のモーションは他の猿型牙獣種と同じだが、
睡眠のモーションのみ仰向けになって腹を掻くものではなく、
横たわって腕を枕にするようにして眠っているのが確認できる。
肩に生える突起が邪魔なのだろうか。それとも体が大き過ぎて仰向けだと起き上がれないのだろうか。
- 疲労状態や生態行動状態では、おもむろに座り込んで地面をまさぐり、
地中に眠る大きな薄紫色のキノコを掘り出して食べるのが確認できる。
巨大な身体を満たすには一つじゃ足りないのか、何個も掘り出して食べる様子。
生態行動中ではキノコを掘り出すのに失敗し、威嚇するなんて姿を見せる事もある。- 発売前に公開された設定イラストによれば、
鋤状の尻尾で耕して柔らかくした土が主食であるらしい。
ゲーム中でキノコを食している事を鑑みると、
食性は土やキノコに限定するより「地中の菌類」であると考えた方が筋が通るか。
なお、公式設定資料集によれば草や魚なども取っているらしいため、
主食は菌類だが、広義では雑食に分類されると考えられる。
- 発売前に公開された設定イラストによれば、
- 遭遇時の咆哮や転倒、操竜待機のモーションは他の猿型牙獣種と同じだが、
- 巨大な体躯や厳つい風貌から凶暴なモンスターであると思われがちだが、
実際のガランゴルムは比較的穏やか且つ大人しい性格そのもの。
その穏やかさは、休憩中や寝ている間に小動物が寄ってきて、
オルギィとの小競り合いで暴れ回った後にさえエンエンクが本種の元にやってくるレベル。
さながら森の賢者と呼ばれるゴリラのように、普段は動植物にも優しいモンスターなのだと思われる。- しかし、その大人しい性格が影響してか王域三公の中では最も危険度が低く、
縄張り争いではルナガロン相手に敗北する姿が見られるなど、
王域三公の中では最も格下のモンスターという扱いを受けている様子。
発売前ではルナガロンとガランゴルムは対等であるとの見方も多く、
早すぎる登場ランクとルナガロンとの格差に驚くハンターも多かった。
最上格のメル・ゼナには相手すらして貰えない
- 上述の通り大人しい性格で通っているガランゴルムだが、
劇中ではなんらかの理由で狂暴性が増しており、滅多に出てこない普段の生息域から外れ、
近隣の集落を襲いながら移動するという通常の生態からは考えられない行動を見せている様子。
その様子はフィオレーネからも「大人しかったオマエが、なぜ?!」と驚かれるほど。
今作ではガランゴルムのみならず、他の王域生物にも狂暴化の兆候が見られるようだが……?
- しかし、その大人しい性格が影響してか王域三公の中では最も危険度が低く、
戦闘能力
- 大柄な牙獣種という、前評判に違わぬパワー型の戦闘を行う。
通常時は大きな腕を地面に叩きつけたり振り回したり、
頭で地面を穿ちながら両腕を大きく振って迫り来る突進攻撃や、
その巨大な身体をいかしたジャンピングプレスなどを仕掛けてくる。
岩盤を捲り上げて岩塊を投げるなどの攻撃も行ってくるが、
これは大きな岩を投げ上げるものと、3つの岩塊を転がすように投げるものがある。- いずれも一撃が重いだけでなく、体の大きさに見合った攻撃範囲を持っているため、
ガランゴルムのモーションを見定めて回避を行わなければならない。
また、重そうな見た目に違わずいくつかの攻撃には振動もついている。
動きが鈍重そうに見えるが意外にもフットワークは軽く、
身体の大きさも相まって一気に距離を詰められやすいのも要注意である。
しかし、連続攻撃の後には息をつくように隙を晒すため、ターン制の戦いが攻略の軸となるだろう。
- いずれも一撃が重いだけでなく、体の大きさに見合った攻撃範囲を持っているため、
- 腕を使った攻撃の判定に癖があり、慣れないと安定しての回避は困難。
- 具体的には、振り下ろし攻撃の場合は振り上げた腕と逆側の判定と誘導が甘く、
振り上げた側の判定と誘導が強いといった形。
これは飛びかかり時も同様だが、範囲の癖がない代わりに回避タイミングが少々シビアになる。
薙ぎ払いは横こそ広いが後(ハンター側)は甘め。
ただ、振りかぶりの瞬間まである程度追尾しているようで、早すぎても遅すぎてもダメ。
- これらはそれぞれの対応方向には判定が広い為、
カウンターや無敵系の技を気軽に使える武器種ではタイミングさえ合わせればよくカウンターし放題となるが、
これらが使えない武器種では対処が難しい。
また、ガムート同様後方はかなり安全だが、貫通弾以外だとダメージはあまり稼げず、
それでも軸合わせがシビアで結局火力は伸ばしにくい。
前方は火力は出しやすいが、攻撃をしっかり見切る必要があり、
安全を取るかスピードを取るかで難易度が大きく変わる。
とはいえ、大半のモーションは予備動作がしっかりと存在するため、慣れれば案外回避は簡単。
ガンナーだと飛びかかっての頭突がほぼノーモーション化するくらい
(見えはするが反応しても間に合わない事が多い)。
カメラ的な問題も絡むが、まずはよく攻撃を見るところから始めよう。
この辺りの対策ができているかどうかが強弱の評価に大きな差が生まれる要因となっている。
- 具体的には、振り下ろし攻撃の場合は振り上げた腕と逆側の判定と誘導が甘く、
- 上記の動きだけでも脅威だが、ガランゴルムの力はこれだけには収まらない。
ガランゴルムは土砂や共生している植物を特殊な体液で練り上げて固める習性を持っており、
この付着物を纏った部位での攻撃が強化される。
その真骨頂として、怒り状態になると右腕に溶岩、左腕に苔を纏い、
右の火属性と左の水属性の両属性を用いて暴れるという他に類を見ない攻撃を行うのだ。- 実際に両手に双属性を纏うと、腕を叩きつける攻撃などに火属性や水属性が追加爆発のように炸裂する。
印象としてはブラキディオスの怒り時粘菌爆破をそれぞれの属性に変えたようなものが近いか。
腕が地面に接触するたびに属性が爆発するため、通常の攻撃でも油断がならなくなるだろう。
- また、火属性を纏った腕での攻撃後には地面に粉塵が残り、
ハンターが触れると爆破やられになってしまう。
攻撃後に隙を晒しているからと安易に近づくと気付かぬうちに爆破やられになり、
追撃をくらった際に非常に痛い一撃を貰う可能性もあるので要注意。
- この状態では新モーションも解禁され、リズミカルに両腕を叩きつけながら前進する攻撃や、
右腕での叩きつけから火属性の爆発で飛んで移動し、
そのまま別の攻撃に派生する…といったアクロバティックな使い方までしてくる。
巨大な見た目とスピードが相まってかなり避けづらい攻撃になっているため、
不意をつかれないように気をつけたい。
ただ判定は案外小さく、回避距離があると安定する。
こちらも飛んだ瞬間から攻撃する腕を振り上げるため、逆方向に回避しよう。
見上げるほどの巨体が笑えるほどの爆速で宙を舞う様は必見。
- 実際に両手に双属性を纏うと、腕を叩きつける攻撃などに火属性や水属性が追加爆発のように炸裂する。
- 更に追い込められると両腕のみならず頭も地面に突っ込み、
頭部にも溶岩と苔を纏った恐ろしげな風貌へと変化する。
目が真っ赤に光り、口から蒸気を上げながら暴れ回る姿は
まさしく「フランケンシュタインの怪物」といったところ。- この形態ではより一層攻撃が苛烈になり、
一部の攻撃に水属性や火属性の爆発ではなく水蒸気爆発が追加されるようになる他、
更に強力な新モーションがいくつか追加される。
特に2連続で地面に頭突きをする攻撃は大振りだが被弾しやすく、
締めの水蒸気爆発もあって危険度が高いモーションになっている。
- その状態から繰り出す大技の1つが、頭部を勢いよく振り上げてハンターをかち上げ、
狙いを定めて力任せに両腕を叩き水蒸気爆発を発生させるという個性的な技。
この大技は頭部にヒットすると垂直に打ち上げられる状態になり、
翔蟲受け身を使わなければ被弾確定になってしまう。
両腕で叩かれるまで長い猶予があるため退避しやすいが、翔蟲が出せない場合は脅威となり得る。
また、気絶値も高めであるようで、水蒸気爆発を生き残っても気絶からの追撃でやられてしまう場合もある。
水蒸気爆発の範囲は結構広く、迂闊にガランゴルムの正面付近にいるときっちり地上に届いて巻き込まれる。
- 更に、付着物を全て剥がすのと引き換えに放つ必殺技に「スチームブレイク」が存在する。
内容は岩盤を捲り上げてその上に乗っかり、右腕の溶岩から発する熱エネルギーを岩盤に溜め込み、
水分を含んだ左腕で殴りつけて広範囲の水蒸気爆発を引き起こすというもので、
初見では何をしているのか分かりづらいのに加え、
岩盤の大きさがかなり洒落にならない大きさであるため、
狭いエリアでは逃げ場がなくなりがちになるのも厄介なところである。
形態変化の終了と引き換えに放つ技ということで威力も非常に高いが、
付着物が全て失われ元の姿に戻る為、ハンター側にとってもチャンスであると言えよう。
ただし、形態変化を直ぐに解除しているとこの技は見られないため、
後述する傀異化個体で初めて目撃したというプレイヤーも多かった様子。- 物体は急激に温められることで膨張し、急激に冷やされることで一気に収縮する性質を持ち、
これは物体の硬さを問わず鉄でも水でもかならず起こる現象である。
この温度差によるあまりに突然な連続現象に物体そのものが耐えきれず壊れたり爆発する事例は多く、
ガランゴルムの大技もこの性質に倣ったものなのだろう。
- 物体は急激に温められることで膨張し、急激に冷やされることで一気に収縮する性質を持ち、
多くのモンスターと同様、この形態中に付着物を纏った部位にダメージを叩き込むと、
纏っていた溶岩と苔が剥がれて大ダウンを取ることができるので臆さず積極的に攻撃しよう。 - この形態ではより一層攻撃が苛烈になり、
- 自身の能力で二属性を行使するというモンスターは珍しく、
水場や火山フィールドでの攻撃が属性を持ったり、属性と状態異常を併用する例があるくらいである。
例外として古龍種や二つ名などの強大なモンスターが見られる程度なことを考えると、
通常モンスターにして両手で二つの属性を扱うガランゴルムの存在はなかなかの快挙であると言えよう。- 因み城塞高地の北部などの氷雪に覆われたエリアでは、岩塊を投げつける攻撃が氷の塊に変わるため、
限定的な条件下ではあるものの、火・水・氷の三属性で暴れ回るガランゴルムが見られる事もある。
- 因み城塞高地の北部などの氷雪に覆われたエリアでは、岩塊を投げつける攻撃が氷の塊に変わるため、
- 全身が鎧に覆われている事から堅そうな印象を受けるが、実際の所全体的な肉質はかなり柔らかめ。
特に付着物を纏う頭部や両腕が一番の弱点部位になっており、攻撃する部位には迷わないだろう。- また、付着物を纏っている状態では弱点属性も異なっている。
怒り時は右腕が水・氷属性弱点、左腕が火・雷属性弱点である。
頭も付着物を纏っている場合は雷と氷が良く効き、火と水もそこそこ効く。
これらの属性武器を使っている場合は弱点の腕に狙いを定めた方が良いだろう。
もっとも、通常時の属性肉質は極めて渋いので属性武器はあまり有効ではないかもしれないが。
そしてやはりというか、堅牢そうな見た目のためか爆破属性の通りがいい。
- 二つの属性を使用するという事で、防具の弱点属性にも気を向ける必要があるだろう。
例えば火属性に強く水属性に弱い防具の場合、
右の攻撃は大した事がなくても左の攻撃は痛い可能性があるためである。
立ち回りに不安がある場合、水と火の両方の耐性をある程度担保しておくのがベターか。
- また、付着物を纏っている状態では弱点属性も異なっている。
傀異化
- キュリアに寄生されてはいたが傀異化には至っていなかったルナガロンに代わり、
Ver.10.x.では王域三公の中で唯一、MR解放後に出現する傀異化にも対応。
傀異クエストではMR50以降に解放されるEX★4で登場し、傀異化した牙が剥ぎ取りまたはクエスト報酬で手に入る。
- 通常個体は戦い方によって強いと感じるハンターと弱いと感じるハンターに分かれるが、
傀異化個体はこの強弱の印象を覆すほどの強化を受けている。
なにせ傀異化モンスターの例に漏れず、タフさや攻撃力が向上している点も脅威ではあるが、
これに加えて通常個体ではあまり気にならなかった火属性、水属性、爆破やられ、
咆哮大、振動大に加えて極めて厄介かつ強力な劫血やられが追加されるというてんこ盛り具合で、
普通の個体で苦手だった人にとってはまさしく本物の怪物に仕上がっている。
- パワーファイターで一撃が重いタイプという事で通常個体はゴリ押しでも通じる相手だったが、
傀異化個体は劫血やられと圧倒的な火力で剣士でも瀕死にしてくる事に加え、
火属性やられと爆破やられの追加ダメージで確実にトドメを刺しにくるという性質を持っており、
ゴリ押しで挑もうものなら真っ向から叩き潰される事間違いなし。- 上述した通り、剛纏獣の名に相応しく多数の要素を使ってくるため、
一度ペースを崩されるとどんどん追い詰められてしまう点にも注意。
特に大技を受けてしまうと、ガランゴルム自身のフットワークの軽さと
劫血やられの合わせ技でジリ貧になってしまう事が多いため、
ガランゴルムの大振りな動きに合わせて丁寧に対応していく必要があるだろう。
- 上述した通り、剛纏獣の名に相応しく多数の要素を使ってくるため、
- 更に注意すべき点として、最大の大技であるスチームブレイクと傀異バーストを同時に繰り出してくる事がある。
隆起させた岩盤に高熱を注入している最中に赤い光が集中し、左腕を叩きつけた途端に2種類の爆発が同時に発生する。
その様はさながら古龍の技かと見紛うほどエフェクトがド派手で見ていて圧巻である。
スチームブレイクの予備動作が非常にわかりやすいので回避自体はそこまで難しくないが、
この時の爆発は通常の岩盤砕きと比べて範囲が広いようなので十分に距離を取ること。
勿論キュリア弾も飛んでくるため、爆発をかわした後も油断するべからず。- 殆どのモンスターは威嚇モーションと共に傀異バーストを発生させるが、
Ver.10時点で固有技との合わせ技になるのはガランゴルムが唯一であった。
上述の通りこのスチームブレイクは、怒り状態の時間経過での解除時に繰り出す攻撃であり、
傀異凶化も怒り状態として扱われているためにこのような悪夢の合わせ技になるものと思われる。
といった事が往々にしてあった為に傀異化個体で初見となったプレイヤーも多く、
初めてのモーションに戸惑ったところを一撃でキャンプ送りにされるという初見殺しが発生する事となった。- 特別討究クエストではスチームブレイクの範囲が巨大化。
決戦場ステージの一帯を埋め尽くすほどの超広範囲攻撃となる。
特別討究クエストのモンスターは傀異バーストしやすいため、予備動作に入ったら要注意。
- 殆どのモンスターは威嚇モーションと共に傀異バーストを発生させるが、
- 傀異核が発生するのは頭部、両腕、両後脚、尻尾の六つ。
後脚と尻尾は大きな頭部と腕に阻まれて狙いにくく、
更に後脚は肉質も硬めな上当たり判定も小さい上、
ガランゴルムがハンターと向き合おうと位置取りをしてくるので近づきにくいとなかなか厄介。
両方の後脚に発生してしまうと両方破壊するのは難儀するだろう。
- 幸いにして体力はソロで65000程度と、同ランクの中では最も低い部類に入り、
肉質も柔らかめで戦い方も素直な相手という事もあるため、
怯まず攻撃していければ活路が見えやすい相手ではあるだろう。
ただし、それでも超大型古龍に匹敵する圧倒的な体力を誇っていることに変わりはなく、
更に攻撃倍率の方は同ランクでも高い方に設定されているため、最後まで油断なく戦おう。
操竜
- ハンターとの直接の戦いでは強弱の印象が分かれるタイプだが、
操竜の性能は王域三公の名に恥じず上位に属する強さ。
全体的には巨体の割に発生が早く、巨体ゆえに攻撃範囲が広い上、
付着物纏い時には右腕の火属性と左腕の水属性をこちらも使えるため、
効率よく使いこなせば大ダメージに加えて属性やられで狩猟を有利に進める事ができる。- 弱攻撃1(X / X+↑)は単純に殴りかかる攻撃。
発生は早めでダメージも小さめと、合間合間に差し込む用といった性能。
そのまま繰り出す場合は左腕で、派生で出す場合は右腕になる。
ただ殴りつけるだけで地面には接触しないため、
付着物纏い時でも属性やられには出来ないのが残念か。
- 弱攻撃2(X+← / X+→)は三つの小岩を飛ばす攻撃。
一つ一つのダメージは低いが、範囲が広いため牽制に強く、
三つ全てが当たれば馬鹿にならないダメージになる。
- 弱攻撃1(X / X+↑)は単純に殴りかかる攻撃。
- 強攻撃の2つはかなりの強技で、一つは使いやすくダメージも高いという分かりやすい強さで、
もう一つは使いこなせば凄まじいダメージを出す隠れ強技という構成になっている。- 強攻撃1(A / A+↑)は両腕を地面に叩きつける攻撃。
Aボタンの追加入力により、前進しながら最大3回まで殴りつけることが可能。
発生が遅くない上に攻撃範囲も広いため、相手に潰されたりかわされたりすることは少ないのが強み。
また、追撃の発生も極めて早く、適当にAとBボタンを押しているだけで簡単に大技までの派生が可能。
更に付着物纏い時は両腕に属性の追加爆発が発生するため、追加ダメージが見込める上、
右腕に当たれば火やられが、左腕に当たれば水やられが見込める。
幅が広いため両方が当たる心配もないので、どちらか当てたい方を頑張って狙ってみよう。
- 強攻撃2(A+← / A+↓ / A+→)は岩盤を捲って投げ上げる攻撃。
直接当てれば強攻撃相当の大ダメージで、これだけならなんてことない遠距離攻撃なのだが、
地面に着弾した際に岩が散らばって、散弾のように7発の岩が弾け飛ぶ。
相手の位置と着弾地点さえ合えば、大岩の直撃+拡散する小岩が全てヒットし、
合計でとんでもないダメージを叩き出すのである。
サイズが大きい相手なら800強のダメージを平気で叩き出す怪物と化すため、
あのゴリラの先輩には足元にもというか天と地の差及ばないものの、十二分に強力な威力を誇る。
両腕の纏い状態に依存しない安定した性能も特徴で、隠れた強技として評判。- 弱点はモーションが若干長めで、かつ細かい調整が出来ないため、
大岩を直撃させつつ散らばる岩まで全てぶつけるのが難しいことか。
こちらに関してはターゲットのモンスターから突進離脱でガランゴルムに乗り換えれば、
ターゲット側は鉄蟲糸に縛られ動きを制限されるため、
しっかりと射程を見定めれば、その無垢なる力を発揮することが出来るだろう。
- 弱点はモーションが若干長めで、かつ細かい調整が出来ないため、
- 強攻撃1(A / A+↑)は両腕を地面に叩きつける攻撃。
- 操竜大技は頭を下げてブルドーザーのように迫る突進から
片腕を思いっきり叩きつけ、トドメに両腕で叩きつける連続攻撃。
叩きつけと両腕での叩きつけは威力が高く、強力なダメージソースとなってくれる上、
ハンターは最後の両腕での叩きつけの前に降ろされるため、
ダウンしたターゲットへ向かう準備時間もしっかりあるのが嬉しいところ。
とにかく範囲が広く、操竜大技を放つ場所さえ間違えなければほぼ全ヒットするのも強み。- もちろん付着物纏い時であれば、叩きつけ時に追加ダメージ&属性やられ効果がつく。
多くは片腕叩きつけの際の左腕による水やられが入るため、
ターゲットの軟化した肉質にラッシュをかけてやるのがいいだろう。
当たりどころによっては両腕叩きつけの際に右腕がヒットし、火やられになる場合もある。
- もちろん付着物纏い時であれば、叩きつけ時に追加ダメージ&属性やられ効果がつく。
武具
- PVなどではガランゴルム装備らしき緑色の防具を身につけているハンターが見られており、
既にパワータイプのモンスターの慣例としてか、
男性用はかなり重厚な装備となっていることで話題になっていた。
後にTwitterで「ゴルム装備」という名前と共に詳細な外見が紹介されたが、
そのゴツさ加減はかの主任装備にも引けを取らないほどとなっている。- 男性用装備はゴーレム風の騎士と言った外見で、
黒い鋼の鎧にガランゴルムと同じような黄土色~緑色の装甲を纏っている。
また、目や胸などにはオロミドロの防具などと同じような黄色に光る発光部が存在している。
頭部の形状とロボットを思わせる造形からマ◯ンガーZを思い出したユーザーも。
- 女性用装備は純粋にガランゴルムの素材を用いた女騎士の装備と言った風体で、
露出が少ないシンプルにカッコいい仕上がりとなっている。
男性用装備よりも苔による緑色や黄色の部分のアクセントが強めになっており、
こちらはこちらで個性ある重厚な装備であると言えよう。
- 男性用装備はゴーレム風の騎士と言った外見で、
- 防具の性能は異様に豊富なスロット、集中、KO術、スタミナ奪取といった力強そうなものが揃う。
新スキルとして「チャージマスター」を搭載している。
効果は「溜め攻撃を当てた時に、その属性値と状態異常蓄積値を上げる」というもの。
効果そのものはなかなか有用なスキルが揃うが、一式で使おうと思うと意外と死にスキルが出やすい。
特に渾身とチャージマスターを両方とも生かそうとすると、かなり窮屈な立ち回りが要求される。
また、渾身で強化されるのは会心率、チャージマスターで強化されるのは属性値と
互いに強化の方向性が異なるのもネック。
ある程度割り切って高属性値のハンマーなどで使うのも手か。- 高属性値の大剣に抜刀術と属性会心を付けて強引に用いるという使い方もある。
大剣なら渾身も比較的発動させやすいものの、これだけのスキルを盛ろうとすると
いくらスロットの豊富なゴルムシリーズと言えど、かなり難易度は高くなってしまうが…。 - また、ガランゴルム自身の武器は全部無属性であり、
ヘビィも属性弾は使えないので実は一式での相性はイマイチ。
サンブレイク配信直後段階では対応している防具は
ゴルムフォールド、セイラーフード、ブリゲイドXアームの3種のみ。
しかもゴルム系統腰装備は勿論、ブリゲイドXアームには
闘技場MR★3のガランゴルム戦の報酬である「ゴルムコイン」が素材となる。
攻撃方面では脳筋パワフルな要素が表現されているが、
本来のガランゴルムは小動物と一緒に過ごすほど穏やかな生物なので、
そうした一面をスキルに組み込んでいるのだろう。 - 高属性値の大剣に抜刀術と属性会心を付けて強引に用いるという使い方もある。
- 武器に共通するのは、
無属性なのを補うように高い物理攻撃力と、異常に充実したスロット。
百竜装飾品のスロットもLv3であり、どんな百竜スキルも自由に付け替える事ができる。
この手の武器にありがちなマイナス会心も無いのが嬉しいところ。
しかし、剣士武器は斬れ味が劣悪、ボウガンはブレ・反動・リロードが壊滅的、弓は矢レベルが低い…と、
いずれもどこかで見たようなネックを持っておりなかなかピーキー。
スキルと用法によって、ズバ抜けた攻撃力を活かす運用になるだろう。
- オトモ用装備は、ガルク用が木で作られた巨馬のような外見となり、
ネコ用はもはや完全なるゴーレムというぶっ飛びぶりを披露。
Twitterでの公開時から既にハンター達の間でも人気の見た目に仕上がっている。- ネコ用防具は、両脚が無く浮遊するというオーバーテクノロジーな代物である上に、
無茶苦茶に巨大な腕っぽいパーツは実は頭装備の一部である。
つまり見た目の9割は頭であり、胴装備だけだと意外とスリム。
しゃがみ時にもギミックがあり、石造りの城塞へと変形する。
- ネコ用防具は、両脚が無く浮遊するというオーバーテクノロジーな代物である上に、
余談
- PVで前脚がチラッと映ったときはそのゴツゴツした形状から一瞬ガムートのものかと見紛う者も多く、
もしやガムート復活か!?という勘違いと結局復活出来なかった悲しみから
Twitterで「ガムート」がトレンド入りする珍事が発生した。
そして姿型が露わになるとガムートではなかった為「誰だお前」と突っ込まれてしまった
- 俳優の山田裕貴氏によるモンハン特派員のサンブレイク潜入捜査レポートでは、
第3回のモーションキャプチャー体験でなんとガランゴルムのモーションにもチャレンジしている。
四つん這いで動いてみても意外に普通なモーションにしかならず、
モンハンらしい迫力を出すためにはオーバーな動きをして表現する必要があるとの事。- この映像では、氏が四つん這いになった際、ガランゴルムの腕が地面に常にめり込んでいるのが確認できる。
そのため、本来はババハンドを使用し、腕の長さを延長してキャプチャーしていると思われる。 - MHR:SのTVCMでは、MHWorldで好評だったモンスターのダイナミック物真似を山田裕貴氏が演じた。
「今度のモンハンさ、ガランゴルムゥゥゥゥゥ!!」
- この映像では、氏が四つん這いになった際、ガランゴルムの腕が地面に常にめり込んでいるのが確認できる。
- Nintendo Direct 2021.9.24でMHR:Sと共に発表された「星のカービィ ディスカバリー」には
剛腕獣ゴルルムンバという別名も名前もそこはかとなく似たゴリラ型の敵が登場する。
せいぜい腕を使った攻撃や岩投げをする以外には特に類似要素もないためただの偶然だと思われるが、
なにぶん情報公開時期が近かったためごく一部では反応する人も見られた。
- 上述した通り両腕に溶岩と苔を纏う習性が最大の特徴になっているが、
火山地帯ではない城塞高地や水没林で一体どこから溶岩を取り出しているのかと疑問に思うかもしれない。
しかし素材である体肥液の説明文を見る限り、本物の溶岩を纏っているというよりかは
土砂に体液を流し込んで高熱と爆発性を与えていると言ったほうが正しいのだろう。
また、公式設定資料集では可燃性の草の存在にも触れており、
この可燃性の草を急成長させて発火・爆発させていると考えられる。- 苔が水属性を含むというのは新大陸では身近であり、Riseでもお馴染みだろう。
実際に纏っている苔のデザインもヨツミワドウの甲殻に似ている部分があり、
ガランゴルムの左腕を見てヨツミワドウを思い出したハンター諸氏も多いのではないだろうか。
- 苔が水属性を含むというのは新大陸では身近であり、Riseでもお馴染みだろう。
- 自然を慈しむ気質が表れているのか、苔生した甲殻の一部に小さな花が生えているのが確認できる。
気になったハンター諸氏は狩猟中に探してみるのもまた一興だろう。
普段は良くも悪くもゴツいが、ここだけはなんだかファンシー。
モチーフについて
- MHR:Sの新モンスター達は、西洋の怪物や海外の伝説上の存在などをモチーフにしているが、
ガランゴルムは「フランケンシュタイン(の怪物)」からだと公言されている。- 怪物そのものが「フランケンシュタイン」や「フランケン」と呼ばれる事も多いが、
原典では「ビクター・フランケンシュタイン」という怪物を造り出した人間の方の名前である。
もともと「怪物」の方に個体名は無く、一般的には「フランケンシュタインの怪物*1」と表現される。
- 怪物そのものが「フランケンシュタイン」や「フランケン」と呼ばれる事も多いが、
- 凹凸に出っ張った額や大きな顎、そして筋肉質な身体など、
見た目は映画で創作されたフランケンシュタインの怪物を思わせる*2。
特に、頭に溶岩を纏った状態ではモチーフ元のイメージが顕著に現れており、
頭の両脇から黒い岩が突き出ているような外見に変貌する。
これはフランケンシュタインの怪物と聞いて一般的に想起される、
頭にボルトが刺さった姿に由来するものと思われる*3。
火と水の双属性を用いるという点は、フランケンシュタインの怪物が
歪な寄せ集めのツギハギである事から紐づけられた要素であるようだ。
また、公式ツイートの一つでガランゴルムの後ろに雷(電気)が描かれているのも
フランケンシュタインの怪物を起動させる電力のイメージではないかという考察がある。
- フランケンシュタインに加えてモチーフに含まれると考えられているのが、
土くれに命を吹き込んで作る人形「ゴーレム」である。
ガランゴルムには「土砂を液体で固める」という能力があり、
まさしく泥を捏ねて作られた人形であるゴーレムを連想させる。
「植物の成長を促す」「溶岩や苔(水)を纏う」といった能力も、
ファンタジー創作のゴーレムによく見られる性質やイメージを取り込んだとも考えられる。
ガランゴルムから作れる装備品も自然物の塊を連想させるデザインになっており、
ゴーレムの要素は見た目からも推測しやすくなっている。- 1818年の小説『フランケンシュタイン』では、フランケンシュタインの怪物の事を「肉のゴーレム」、
つまり泥の代わりに屍肉を材料にしたゴーレムとも表現している。
- 近代の創作では「材料に仮の命を与えて作る人工生命体」という部分が拡大解釈されて
岩や金属や液体など様々な素材の「ゴーレム」が見られ、
屍肉のゴーレムも「フレッシュゴーレム」などの呼び名で登場していることがある。
- 1818年の小説『フランケンシュタイン』では、フランケンシュタインの怪物の事を「肉のゴーレム」、
- その厳めしい体格と面差しはゴリラを連想するに難くない。
モンハンでゴリラと言えば、牙獣種の代表格にして大先輩にあたる
ラージャンが真っ先に浮かぶハンターが多いだろうが、
あちらは口吻が突き出し気味で牙も目立ち、尻尾や下半身のバランスも含めてヒヒに近い。
同じく類人猿系で「コング」っぽい響きの名前を持つババコンガも
ずんぐりした体型やクモザルのように長く器用な尻尾など、ストレートにゴリラというデザインではなく
ガランゴルムのようにあからさまにゴリラなデザインのモンスターはモンハンでは珍しいと言える。- 大柄で力強いイメージのあるゴリラだが、
ストレスから消化器系の不調や自傷などを起こすことがあり、
痛みを極力避けたがるなど、繊細さと臆病さも併せ持つ。
また、手話を学習させていたゴリラがお気に入りの子猫を可愛がっていたとか、
飼育場に転落した人間の子供を見た雌ゴリラが
他のゴリラを遠ざけ飼育員が来るまでガードしていたといった逸話も知られる。
ガランゴルムもムービーで小動物と一緒にのんびり過ごすなど
こうした面を反映したらしき描写が見られる。- 一方で、同じく知能が高い類人猿であり、
ひょうきんで優しそうなイメージのチンパンジーは
縄張りに入り込んだ人間への襲撃例や、
敵対する群に集団でカチ込みをかけ殺し合いに発展するなど、かなり獰猛な部分がある。
- 一方で、同じく知能が高い類人猿であり、
- ゴリラにせよ何にせよ、ある程度生態の研究が進むまで、
類人猿には知能の高さとともに「強い腕力で暴れる危険な生物」というイメージが付きまとっていた。
怪奇小説家エドガー・アラン・ポーの「モルグ街の殺人」では、
惨殺事件の犯人が密輸されたオランウータンであったし、
1933年公開の『キングコング』では、巨大なゴリラが文明社会に連れ去られ
街中を激しく暴れまわった挙げ句に討伐されてしまうという悲劇を演じた。
- 大柄で力強いイメージのあるゴリラだが、
- ネーミングについては、ロシア語で山を意味する「ガラー(Гора)」と
イタリア語でオランウータンを意味する「オランゴ(orango)」、
そして前述の「ゴーレム(golem)」を合成したものではないかと推測されている。
ガランゴルムの顔にあたる部分は横に幅広くなっているが、
これは成熟したオスのオランウータンに見られる顔の膨らみ「フランジ」を取り込んだデザインだろうか。
素材
- 剛纏獣の重殻
- ガランゴルムの堅い外殻。
歪な形のものが多く、同じ形をしたものは二つとない。
- 剛纏獣の厚鱗
- ガランゴルムの苔むした厚鱗。
体表に発する体液と苔などが幾重にも重なり、とても分厚い。
- 剛纏獣の重牙
- ガランゴルムの上質な牙。
密度が高く、非常に硬質なため加工が困難。そのため玄人向けの素材とされる。
- 剛纏獣の剛壁拳
- ガランゴルムの大きな拳。
凄まじい質量と重量で、敵対者を瞬時に圧し潰す。
- 剛纏獣の重鍬尾
- ガランゴルムの重みのある尾。
尾端についた鍬形の爪が特徴的な素材。
大地を耕すのに使われ、森の成長を促すという。
- 特濃体肥液
- ガランゴルムの力の象徴たる体液。
体表の苔の急成長と爆発、2つの性質を兼ね備える。- 「堆肥」と「体液」を混ぜた造語のようだが、
現実の化学でも硝酸系の化学物質は肥料原料であると同時に爆発性を持つ危険物でもある。- 保存・積載されていた大量の硝酸アンモニウムが失火や作業ミスで多数の犠牲者と経済的損失を出し、
クレーターを作ったり湾をえぐるほどの大爆発を起こした事件の例が複数ある。*5
- 保存・積載されていた大量の硝酸アンモニウムが失火や作業ミスで多数の犠牲者と経済的損失を出し、
- 「堆肥」と「体液」を混ぜた造語のようだが、
関連項目
モンスター/メル・ゼナ - 王域三公仲間
モンスター/ルナガロン - 同上
世界観/王域三公
フィールド/城塞高地
世界観/共生
武器/ゴルム武器
防具/ゴルムシリーズ
クエスト/爆炎豪水 - ガランゴルム1頭を狩猟するだけのクエストだが…?
クエスト/烈禍襲来:○○ - 大幅な強化が施されたガランゴルムのクエストが含まれている
モンスター関連
モンスター/オストガロア - 右と左で異なる属性を扱うモンスターその1*6
モンスター/エルゼリオン - 右と左で異なる属性を扱うモンスターその2
モンスター/ラージャン - ゴリラがモチーフとなったモンスターの先輩
モンスター/ババコンガ - やはり大型類人猿モンスターの先輩
モンスター/ドボルベルク - 体に苔の生えた重量級モンスターの先輩(あちらはキノコが生えている)