Tier10 ソ連 重戦車 Object 260
適用中は車両名が「Object 260 Pike」となる。
カワカマス(パイク)をモチーフとした迷彩。Kranvagn Nidhöggのように装甲に目が付く。
カワカマスはISシリーズでおなじみ「楔形装甲(パイクノーズ)」の語源ともなった魚であり、ロシア語では「シチュカ」と言う。
公式画像
Object 257(Object 252Uの発展形)を経て開発された、IS-7の最初期計画案。「Object 260 mod.1945(1945年型)」とも呼ばれる。*1
IS-7から装甲を大きく削った代わりに、優れたDPMと機動性を手に入れた攻撃型の重戦車である。
2021年5月7日から21日までの期間でコンテナ形式で販売。
公式サイト:踊る Object 260
| BUFF/NERF | |
| v11.15 | ・弾種: APCR/HEAT/HE → AP/HEAT/HE ・AP 弾の平均貫通力: 260 mm → 256 mm ・照準時間: 4.1 秒 → 3.9 秒 ・砲塔の旋回速度: 22.95 度/秒 → 26.07 度/秒 ・砲塔旋回時の散布界: 0.1 → 0.08  |
| v11.3 | ・装填時間: 8.82 秒 → 8.63 秒 ・100 m の散布界: 0.336 m → 0.345 m ・砲塔の旋回速度: 27.12 度/秒 → 22.95 度/秒 ・固有メカニズム「交戦用スタビライザー」を追加 |
| v10.3 | ・車輌 HP を 2,300 HP から 2,400 HP に上昇 ・装填時間を 9.59 秒から 8.82 秒に短縮 ・車体の旋回速度を 33.48 度/秒から 31.81 度/秒に上昇 ・車体上部の装甲を 110 mm から 136 mm に強化 ・砲塔側面の上部と中央部の装甲を 120 mm から 140 mm に強化 ・砲塔側面の下部の装甲を 130 mm から 146 mm に強化 ・APCR/HEAT/HE 弾の平均ダメージを 420/360/500 HP から 400/340/500 HP にそれぞれ低下 ・エンジン馬力を 1120 hp から 980hp に低下 ・APCR/HEAT/HE 弾の弾速を 1,259/900/700 m/秒から 980/870/700 m/秒に低下 |
| v9.0 | ・最高速度を 47 km/h から 50 km/h に向上 ・エンジン出力を 1,050 馬力から 1,120 馬力に強化 ・照準時間を 4.5 秒から 4.1 秒に短縮 ・車輌の耐久性を 2,400 HP から 2,300 HP に低下 |
この車両の購入を検討している初心者の方への注意喚起
豚飯などの車両テクニックやマップ、味方の構成など基本的なことを把握できていないうちはこの車両を購入することをおすすめしない。
なぜなら購入(課金)したからといって勝ちやすくなるわけではないため、自分も勝てずにイライラするし、味方にも迷惑をかけてしまう。
購入するときは自分にとってふさわしいか、使いこなせるか否かをよく考えよう。
直近90日の平均勝率：47.4%(使用者24,000人中)(2025年12月07日現在、BlitzKit調べ、ver11.15.0)
※平均勝率は参考数値であり、その車両の絶対的な強さを示すものではありません。
直近90日の平均勝率：50.1%(使用者39,000人中)(2025年5月11日現在、BlitzKit調べ、ver11.8.0)
基本性能(v11.15.0)
※以下の数値は最終装備、搭乗員100%時の数値
| 車両名 | Tier | 国籍 | タイプ | 耐久値 (hp) | 車体装甲厚 前面/側面/背面 (mm) | 最高 速度 (km/時) | 重量 (t) | 超信地 旋回 | 射界 (度) | 隠蔽率 静止中/移動時/発砲時 (%) | 本体価格 (クレジット) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Object 260 | X | ソ連 | 重戦車 | 2400 | 136/110/70 | 50/20 | 60.84 | × | 全周 | 10.2/5.1/2.29 | 15,000 |
| 実用出力重量比(hp/t) | 13.4 |
|---|
主砲
| Tier | 名称 | 装填時間 (秒) | 発射速度 (rpm) | 弾種 | 平均 ダメージ (hp) | 平均貫通力 (mm) | DPM (hp/分) | 弾速 (km/時) | 着弾分布 (m) | 照準時間 (秒) | 仰俯角 (度) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| X | 122mm BL-13-1 | 8.63 | 6.95 | AP HEAT HE | 400 340 500 | 256 312 68 | 2781 2364 3476 | 980 870 700 | 0.345 | 1.92 | +15°/-6° |
※「着弾分布」：100mでの着弾分布。
※「照準時間」：照準円が最大まで広がった状態から、3分の1の大きさへ収束するまでにかかる時間。ゲーム内では最小の大きさへ収束するまでにかかる時間が表示されています。
砲塔
| Tier | 名称 | 装甲厚 前面/側面/背面 (mm) | 旋回速度 (度/秒) | 視界範囲 (m) |
|---|---|---|---|---|
| X | Object 260 mod.1945 | 267/146/100 | 22.95 | 250 |
エンジン
| Tier | 名称 | 出力 (馬力) |
|---|---|---|
| X | 2x V-16 | 980 |
履帯
| Tier | 名称 | 旋回速度 (度/秒) |
|---|---|---|
| X | Object 260 mod.1945 | 31.81 |
解説
IS-7の初期計画案ではあるが、特性的にはTier10版のIS-8といった性能の車両である。
装甲
Ver.10.3にて砲塔・車体ともに装甲バフが入り、立ち回りも一変した。
車体
車体上部は平地では136mm厚の65°の傾斜で325mm前後。APの標準化を考慮すると270mm程になり、貫通の高めの重戦車や駆逐戦車には抜かれうる。俯角-6°でハルダウンで傾斜を増せば417mm(標準化込みで334mm)となり極めて強力。なお、楔形装甲のため真正面が最も防御力が高く、車体を傾けると片側が簡単に抜かれる。したがって豚飯は無理で、ハルダウンの際もしっかり正面を向けよう。車体下部は標準化抜きでも実質175mm程で明確な弱点。
側面は履帯上部が110mm厚(傾斜込みでは190mm程)、履帯裏が100mm厚とソ連戦車らしくそこそこの厚みがある。履帯の真上の垂直部は空間装甲で220mm程が確保されており、いわゆる謎弾きを誘発する。しかし、前述したように楔形装甲なので通常の豚飯は困難なため、どうしても豚飯をしたいのなら後ろ向きで行うと良い。
背面は一面70mm厚であるが上半分と底部には傾斜がついていて、実質100mmを超える。その間は垂直で数値通りの防御力しかないが、榴弾耐性は高いと言える。
砲塔
IS-4とST-Iの中間のような形状をしている。天板が露出している箇所もなく、良好な避弾経始を持つ。
中央の防楯と鋭い傾斜のかかる側面部は堅固でまず抜かれることはない。問題はその間の防楯脇の部分で、最も薄いところでは270mmで抜かれてしまう。ここは下(車体の真上)から上(砲塔天板)に行くにしたがって薄くなり、中央部はだいたい300mmとなる。ハルダウン時ではこの順序は逆になるが、課金弾を使えば比較的簡単に抜かれることに変わりはない。また、小さいが向かって左上には弱点のキューポラもあり、しっかり狙えば抜かれてしまうので、ハルダウン時は回避運動を怠らないようにしたい。
側面は140mm厚だが上部では少し傾斜がかかる。それでも最大で200mmくらいしかないので基本的に跳弾は望めない。
背面は100~130mm程で通常の榴弾には抜かれない。
モジュール配置
車体正面左に燃料タンク、車体両側面上部(砲塔横)と砲塔背面に弾薬庫、車体後部にエンジンと燃料タンクが入っている。
主砲
- 122mm BL-13-1
単発火力は420と同口径と比べると少し高かったが、DPMと引き換えに一般的な400となった。ただし、榴弾の単発は500で据え置きなので榴弾のDPMは大幅に増えた。そして肝心のバフされたDPMは最大で3166と優秀。貫通力は通常弾がAPCRで260mm。貫通力は十分だが標準化が小さいので重戦車としてはやや心許ない。そして、課金弾はさらに悪く312mmしかない。幸いHEATなので砲弾調整を選択すれば343mmとなり十分な値を得られる反面、通常弾DPMは2881に低下する。ちなみにそれとは打って変わって榴弾は68mm(砲弾調整選択で75mm)あり、口径の割に貫通力が高い。
貫通は榴弾を除いて同格重戦車に比べると遅れを取ったが、その代わり精度面はかなり優れている。砲精度はスタビライザー選択時で0.317と文句ない値。さらに照準速度や砲拡散も優れており、砲の取り回しは良い。装甲が過信できないことからも、DPMとこの優れた精度で戦うことになる。
弾速は以前はAPCR/HEAT/HE=1259/900/1120 (m/s)と速かったが、APCR/HEAT/HE= 980/870/980 (m/s)にナーフされ平均～平均以下になってしまった。気になる場合は拡張パーツの強装薬を選択しよう。俯角はソ連らしく-6°と狭い。扱いにはマップ知識と慣れが必要だろう。一方仰角は+15°と十分。
機動性
最高速度は前進50km/h、後退20km/hと重戦車としては非常に高い。出力重量比も少しナーフされたものの、依然重戦車としては高い。車体旋回速度も同格HTで一二を争うレベルで高く、使用感はもはや中戦車に近い。Tier10の高機動重戦車といえば他にT95E6が挙げられるが、あちらと比べると加速で劣るが後退速度で5km/h勝る。
砲塔旋回も良好でドッグファイトもお手のもの。そして低機動力の戦車が相手ならNDKを仕掛けることも不可能ではない。
立ち回り方
優れた機動力と主砲を生かした、攻めの立ち回りが得意。重戦車よりは中戦車に近く、前線を張ってガチガチに撃ち合うことよりも、機動力を使って前線の穴を突いて火力で傷口を広げる運用を持ち味とする。IS-8を乗り慣れている人なら手になじむだろう。
総論
Tierが上がるごとに重装甲化するソ連重戦車としては珍しい軽装甲高機動力型を採用した、ツリーのIS-8(こちらも装甲バフが入ったが...)の正統進化系と言える。性能の似ているT95E6と比べられることが多く、あちらの方が俯角が大きくとれ一般受けが良いことからどうしても陰になりやすい。だが精度や後退速度、そして装甲などこちらが優っている部分も少なくなく、本車両ならではの面白さがあるのもまた事実。低俯角かつ軽装甲高機動型ゆえに玄人向けではあるが、ハマれば楽しい唯一無二の車両になるだろう。
特徴
長所
- 優れたDPM
- 優れた照準時間・砲精度・砲拡散
- 高めの榴弾貫通力
- 中戦車に迫る優秀な機動力(特に最高&後退速度及び旋回速度)
- 良好な砲塔装甲
- 硬めの車体上部装甲と謎弾きを誘発する側面上部装甲
- 優れたクレジット係数
短所
- 過信は出来ない装甲
- 楔形なので豚飯が出来ない
- 低い課金弾貫通力(砲弾調整選択で十分な値に)
- 狭い俯角(-6°)
- 通常弾がAPCRで標準化効果が少ない
- 玄人向け
歴史背景
本家WoTwikiより、一部改変
元々IS-7の開発は、1944年末に試作されていたIS-6(Object 252/253)に端を発する。
IS-6は電気駆動式版のObject 253が爆発事故を起こしたり、IS-3と比べて長所が無かった等の理由から不採用となった。
その拡大発展型としてObject 252Uを経たObject 257が計画され、Tiger IIやFerdinandの71口径8,8 cm戦車砲に耐えうる装甲、それらを撃破し得る122 mm BL-13を基本要件としていた。
1945年12月、Object 257を大幅に改設計・拡大発展させる形でObject 260(本車)が設計された。その設計図に基づいて、第100戦車試作工場では木製の実物大のモックアップを作成した。
1946年に試作1号車が完成し、1947～48年に試験されて試作車は6～7輌が製造された。130 mm S-70と最大300mmの装甲厚を持つ最終デザインにはIS-7(ИС-7)の名が与えられた。
より詳細な情報は本家WikiのIS-7のページを参照されたい。
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ツリー化、枝化とは？
- コメント1 -- 2018-09-28 (土) 6:00:00
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