防具/ガレオスシリーズ

Last-modified: 2024-03-08 (金) 14:47:16

砂漠の魚竜、ガレオスの素材を用いて作られた防具。
ガレオスの鱗により水耐性が強化されているが、雷に弱い。

目次

概要

  • 大まかなデザインは、中世騎士の甲冑を髣髴とさせるもの。
    そこへ、随所にガレオスのヒレを用いた装飾がなされている。
    魚竜種の代表格たるガノトトスの防具と比較すると
    スタンダードに格好良いと言えそうなデザインである。
    女性用は胴装備の胸元にヒレを使ったリボンがついていて可愛い。
    頭装備をピアスに置き換えればおしゃれ装備でもそこそこ通じそう。
  • 防具に使われているガレオスの鱗を初めて見た時に一瞬驚いた人も多いだろう。
    普段目にしている土色は砂中での生活によって付着した砂の色であり、
    水で洗い流すと現れる本来の色は美しい水色である。
  • シリーズ通して非常に扱いが悪いのがガレオスの特徴。
    なにせシリーズを通して作れる武器が、
    ライトボウガン、ヘビィボウガン、狩猟笛、操虫棍、チャージアックスのみ
    しかも操虫棍とチャージアックスはMHXにてやっと追加されたものであり、
    それまではボウガン2種と狩猟笛しか存在しなかったのである。
    そんな不遇な扱いのガレオス武器。
    では防具も不遇、もとい残念性能…かと思いきや、そこまで悪くない性能である。

MHP2Gまで

  • 下位では暑さ【大】無効腹減り半減、マイナススキルの寒さ倍加【小】が発動する。
    攻撃用のスキルはつかない代わりに継戦能力の高い構成になっている。
    しかしこの装備の真価はそこにはない。
    耐暑のスキルポイントがなぜか20もある。
    つまり1部位外して他の防具に換装しても暑さ【大】無効が維持できるのである。
    と言うか砂漠で狩りをする分には【小】で十分なので、2部位他の防具に換装できる。
    つまり、何が言いたいかというと、フルセットでの運用が基本となる序盤防具では珍しく、
    混合での装備が推奨されるのである。
    • たとえば同じく腹減りのスキルがつくチェーンに胴と腕を交換し、
      スロット5個全てに体力珠をぶちこむことで、腹減り半減、暑さ【小】無効に加えて、
      猫飯が整っていない序盤では非常にありがたい体力+30が発動する。
  • またスロット数もこのランクにしては多めなので柔軟に運用できる。
    初心者に対して「装備の組み合わせ」「装飾品の使い方」を教えてくれる、
    実戦性能とは別の面で価値のある装備である。
  • MH無印時代は耐久部分こそ火、雷に弱い耐性と中堅の防御力と然程変わらないが、
    ダメージ回復速度睡眠半減と、現在とは全く異なる方向性のスキルになる。
    なお無印においてはガレオス装備を作ることでバサルモスが解禁されるため、無印をやり込むなら制作必須。
    • しかし、睡眠をメインに使うのはバサルモスではなくグラビモスの方である。
      ダメージ回復速度で解毒後のHP回復を早められる為全く無意味ではないが、
      当該クエストにおいてはぶっちゃけバサルモス本体よりランゴスタの方がよほど脅威なので
      ゲネポス辺りで麻痺無効を使う方が有意義だったりする。
      かといってグラビモスに使うにも半減止まりでは結局寝てはしまうためこちらもかなり微妙であり、
      熱線だけは回避出来るようにしつつランゴ防具の睡眠無効を使う方が強いなど割と不遇である。
  • MHGやMHPでは脚に無印~S、U問わず胴系統倍化が付いている。
    無印で14、Gで24、S、Uで34と決して低くはない防御力に加えてこれが発動するため、
    ガレオスグリーヴ系統を使った有用な防具の組み合わせは多い(特にリオソウル関連)。
    またドスガレオス自体がハードクラスやGクラスに昇格してすぐに戦える相手だったので、
    とりあえず一式作っておいて当面のつなぎ装備に使うハンターも散見された。
    作成難易度もこれといったレア素材は要求されないのが嬉しい。
    尤も、攻略の上でイャンクックやリオスに有効な火耐性が低いこと、
    及びドスガレオスを狩るのに音爆弾が欲しくなること、攻撃スキルがないなどの理由から
    シリーズとしてみるとクックシリーズなどより人気が低めではある。
    • 友情スキルシステムが導入されているMH2においても、Sの脚防具は特に重宝された。
      他にもSは聴覚保護研ぎ師のSPをところどころ有しており、やはり混合防具に優れる。
      オンのできない今ではレイアSミヅハと合わせて耳栓と砥石高速を発動した防具が有力装備の一つである。
    • MHFでの発動スキルはダメージ回復速度+2、隠密、熱さ無効、マイナススキルに氷耐性-20
      生産段階からLv7まで砂竜の下位、上位素材と鉱石と竜骨しか使わないので、わりかし作りやすい。
  • ただし火耐性と雷耐性は終わってるため、
    フルフルやリオレウスのブレスなど食らった暁には丸焦げにされること必至。
    一方で氷耐性と水耐性に優れる。
    • ちなみに、ガレオスに最も効かない属性は、第一弱点はである。
      …本当にガレオス素材で作られた防具なのだろうか?
      防具の耐性はガノトトスあたりのやつと設定を間違えでもしたのだろうか?
  • 上位のガレオスSは暑さ【大】無効と自動マーキングが発動する。
    さすがにここまで来ると実戦で使うには厳しすぎるスキルである。
    一応スロット数はそこそこ多いが、もっと戦闘向きのスキルが発動する装備は山ほどある。
    また素材集めに地味に苦労する。
    ガレオス素材ではない。鉄鉱石である。
    なぜか全身で40個も要求される。農場でコツコツ貯めておかないとキツイだろう。
    また、砂竜の紫鱗や桃ヒレを使ったガレオスUも作成可能。
    見た目はガレオスSの鱗とヒレの部分をそのまま紫鱗と桃ヒレにしたような感じである。
    発動するのははらへり無効と暑さ【小】無効。
    Uシリーズの特徴でSよりもスロットが二つ多いが、スキルが貧弱なので見た目防具としての扱いか。
    ちなみにこちらも鉄鉱石を60個ほど使う。

MH4

  • MH4で久々に登場。ドスガレオス自身はいないものの、
    竜人問屋での上位ドスジャギィ素材との交換で素材が手に入る。
    一式で自動マーキングが付く数少ない装備…ではあるのだが、
    相変わらず攻撃的なスキルが皆無であり、
    暑さ無効も今回は地底火山溶岩島でしか使えないので、やはり微妙な立ち位置にある。

MH4G

  • MH4Gにて、とうとうドスガレオス自身が復活。
    これにより、無印ガレオスシリーズの生産は上位ドスジャギィ素材との交換だけでなく、
    上位のドスガレオス自身を狩ることで作成することも一応できるようになった*1
    性能の方は前作と変わらないが、今作では暑さ無効が活かせるマップに旧砂漠(昼)が加わったため、
    多少は活用する道が増えたと言えるかもしれない。
  • また、ドスガレオスのG級進出にも伴い念願のG級防具、「ガレオスX」の登場と相成った。
    デザインはガレオスSまでの路線を受け継ぎつつ、より豪奢な雰囲気に変化。
    男性剣士用の頭防具はトランプのキングを髣髴とさせる形になっており
    上位以前のデザインが一般的な騎士甲冑としたら、こちらは王族の纏う甲冑と言えそうである。 性能の方だが、一式装備する事で自動マーキング防御力【小】
    暑さ無効腹減り半減が発動する。
    マイナススキルは無いが、気絶のSPが-9と発動目前になっている。
    • いずれも、あると助かるが無ければ無いでどうにかなる、といったスキル構成であり
      火力に直結するようなものが無い。まぁ、防御力が付いた分強化されてはいるのだが…。
      それ以上に問題なのは、一式装備の総スロット数かもしれない。
      剣士用で5、ガンナー用で6しかないのだ。
      お守りを使用してもスキルの拡張性に乏しく、匠や各種弾強化といった火力スキルを付けるのも難しい。
    • ちなみに、耐性の方はが最も高く次いでが高い。
      逆に、がマイナスとなっており、以前の作品とはかなり耐性値が変わった。
      やっぱり以前の作品は耐性の設定が間違っていたのかもしれない。
      • なお、上位装備の方の耐性は特に修正はされていない。
  • オトモ用装備にも「ガレオスネコシリーズ」が存在する。
    こちらのデザインは、ハンター用防具の縮小版…ではなく
    水兵帽とセーラー服を髣髴させる、水兵の様なデザインになっている。
    よく見るとセーラー服にハンター防具同様、ガレオスの鱗が使用されているのが分かる。

MHX

  • ドスガレオスの続投に伴い防具も続投。
    従来通り下位のガレオスシリーズと上位のガレオスSシリーズに加えて、
    新たに特定のクエストで手に入る虹色鉱石を使用した「EXガレオスシリーズ」が登場した。
    • このEX版は、かつてのガレオスUシリーズと同じ、ヒレやウロコ部分が紫色になったバージョンである。
      今作では砂竜の紫鱗や桃ヒレは登場していないが、虹色鉱石の成せる技だろうか。
    • 微々たるものだが再度耐性に変更が入っており、水・雷・龍属性は±0になった。
      因みに剣士とガンナーで耐性が全く同じ数値に設定されている。
ガレオスシリーズ
スキルは下位では一式で暑さ無効と寒さ倍加が発動し、水属性攻撃が9ポイントとなっている。
何気にスロットが頭~腰で1個ずつで4個、脚に2個で計6個と豊富。
スロット持ちの防具の少ない今作では中々珍しい。
ハレツアロワナキラビートルが少々手間だが、暑さが厳しい場所での狩り用に作ってみてもいいかもしれない。
クーラードリンクの節約もできる。
スキルポイントに偏りがあり、腕と腰には水属性攻撃のポイントがないため、
ちょうど腕と腰に水属性攻撃が4ずつあるランポスと組み合わせることで、
下位の時点で水属性攻撃強化+2を発動させられる。
特に剣士の場合、頭以外の4部位で発動できる上にスロットも5個あるため、
対テツカブラに水属性武器を使う場合の有効な選択肢となる。
ガレオスSシリーズ
上位のガレオスSでは暑さ無効の発動と水属性攻撃のポイントはそのままに、
新たに火耐性のスキルポイントが追加され、火耐性【小】が発動するようになった。
更に耐寒のマイナスポイントが一切消えていて使い勝手が大きく上がっている。
スロットは腰のスロットがなくなり5個となったが、そのまま水属性攻撃を15にできるなど手堅くまとまっている。
相変わらず腕と腰には水属性攻撃のポイントがないので下位同様の換装が可能。
EXガレオスシリーズ
一方EXガレオスの方はやや様変わりし、
水属性攻撃のポイントが14、加えて耐震と睡眠無効が発動するようになった。
スロットは一切なく、お守りや武器スロなしではスキルの拡張がしにくい。
R装備のようにポイントの偏りもないため、S装備と比べるとやや使いにくい印象が強い。
ウラガンキンあたりに着ていくならであればスキルが無駄になりにくいため、
愛着があるなら揃えてみてもいいだろう。
  • EX装備の素材にはガレオス素材はもちろん、
    なにかと需要が高い割に数を確保しにくい古代魚を1部位1つ使用する。
    前述の通りそこまで優秀ではないため、生産はよく考えて行おう。
    またかつてのUシリーズと同じく鉄鉱石を60個使うため、あまり採掘しないハンターは要注意である。
  • その為か、入手できる端材は砂竜ではなく鉱石の上端材である。
  • 実は腕のみをEXガレオス、それ以外をガレオスSで組み装飾品を調整することで、
    暑さ無効、火耐性【小】、水属性攻撃+2にすることが出来る。
    更に鈍器6s3のお守りがあれば武器スロに頼ることなく鈍器使いがつく。
    なんと今作めでたく登場したガレオス素材の操虫棍、サンドアンカー専用装備を組むことが出来るのである。
    特に火属性やられを持つディノバルドとは冗談抜きでいい勝負が出来てしまう。
    もちろん一線級の装備群には適わないが、ガレオスに愛着があるなら
    是非1度試してみるといいだろう。武器も防具も一式なので見た目もバッチリである。

MHXX

  • 今作でも無事にG級に登場し、ガレオスXシリーズが作成可能となっている。
    上位同様にEXのG級版であるGXガレオスシリーズも新たに増えている。
    なおデザインはXは4GのXシリーズのものになり、
    GXはEXシリーズと同じものになっている。
ガレオスXシリーズ
相変わらず一式では水属性攻撃強化は発動しないが、
攻撃のポイントが入り一式で発動するスキルが、
攻撃UP【小】、火耐性【小】、暑さ無効となっている。
しかし注目するべきは全身に散らばっていた耐暑のポイントが一箇所に集まり、
胴に10ポイントあるということである。
このため、胴のみで暑さ無効が発動するようになっている。
さらに胴には水属性攻撃のポイントも4あるため、
水に弱いモンスターの多い火山帯での狩猟に、
ワンポイントで使用するのが良いかもしれない。
なお相変わらず腕と腰には水属性攻撃のポイントはない。
GXガレオスシリーズ
ちいさな研精石を使って作成できる。
上位とスキル構成は基本的に変わらないが、
全部位に1スロットずつ追加され、一式で5スロ持つようになっている。
水属性攻撃のポイントが増え、一式で水属性攻撃強化+2が発動するようになった。
睡眠無効と耐震が有効で水に弱いという条件を満たす相手として、
ウラガンキンに続き、グラビモスが復活しており、
この2体に対しては全てのスキルを活用できる。
愛着があれば使用してみても良いかもしれない。
ただし上位の古代魚の代わりに金剛魚を使うようになっているため、
ドスガレオスだけを狩っていては作れない。
とはいえ金剛魚はモンニャン隊で入手を狙うことができる他、
釣りの新仕様により狙った魚を釣りやすいことや、
金剛魚には黄金ダンゴが有効なことから古代魚ほどの手間はない。

MHF

  • 無印ガレオスシリーズは、耐暑や回復速度といったスキルを備える。
    ここからガレオスSシリーズかガレオスUシリーズのどちらかへ分岐して強化が可能であり、
    最終的にSはLX、UはRXとなる。
    ただしLX・RX派生が存在するのは剣士用のみであり、ガンナー用はL・R止まりとなる。
    RXは斬れ味武器捌き、LXは聴覚保護や根性といったスキルを全部位に備えるのだが、
    より強力な防具が多数存在する今となっては、使用者はほぼいないのが実情。
  • G級防具として、ガレオスGシリーズも存在する。
    MHF-G3より登場した新スキル「薬仙人」のスキルポイントを全部位に備え、
    他には剛撃や耐震といったスキルポイントが割り振られている。
    ただし、精錬すると剛撃は消えてしまう。

ガレオスネコシリーズ

  • MH4Gにて追加されたガレオス素材のオトモ用装備。
    当初は入手可能な端材の関係でS防具のみの登場だったが、MHXからは下位防具も登場した。
  • 武器は「ガレオス(S)ネコブラシ」で、ブラシの銘の通りデッキブラシのようなデザイン。
    水属性を有しており何も付けずにこするだけでもピッカピカになりそうである。
  • 頭用防具の「ガレオス(S)ネコハット」、胴用防具の「ガレオス(S)ネコワンピ」があり、
    一式揃えればまるで水兵のような外見となる。サーファーとなった先輩とはエライ違いである。
    なお、MHXでも水兵モチーフのオトモ用装備が登場している*2
  • MH4Gの公式サイトにおいて、オトモ合体技の紹介ページにて
    フルフル装備のオトモと共に“ネコ式応援楽団・改”の紹介画像に登場している。
  • 水兵さんのような外見から一見水属性に強そうな印象を受けるが実はそこまで耐性がある訳ではない。
    素材元となったガレオスを反映してか火に耐性を持ち、若干の龍耐性を有している。
    その反面、雷と氷には弱く注意が必要となる。
    • ハンター防具の耐性値が見直されたMHXでもこっちは変わっていない。
  • ちなみに防具の着彩設定では
    帽子や胸にあしらわれたリボンのカラーを変えられる。
    MHXXではこの時のプレビュー画面に何らかの不具合があるのか、
    ガレオスネコワンピを装備させたオトモを後ろ向きにした際に胴防具がやたらチカチカする事がある。
    ハンター用でもパティシエシリーズの脚や、ハンターシリーズの頭等で同じ現象が発生しているので、
    目を痛めない様に注意しよう。

余談

  • ノベル版では第2弾に登場。
    モノブロスに挑まんとするキオが作成し、使用した。
    ただし、素材が不足していたため頭は作成していない。
    前述の通り、それでもスキル面での不自由はないが。
  • デザインの元ネタは古代ローマの円形闘技場で見世物として戦わせられた剣闘士の鎧の一つ。
    Murmilloと呼ばれたそれは、魚と漁師の戦いを表すために、
    網闘士と呼ばれる姿をした剣闘士と組まされる事が多かったそうな。
    時折どっかの王族のために逃げ場のない場所でモンスターと戦わせられるハンターと似たようなものである。
    • そんなデザイン元の縁か、MHF×テルマエ・ロマエコラボが告知されたコミックビーム
      11月号の表紙は、ルコディオラとガレオスヘルムのみを被ったハンターとの
      一騎打ちで飾られている。
  • 10周年記念となる書籍「モンスターハンター発想の法則」にて、
    実はガレオスシリーズとガノスシリーズのデザインは当初逆だったことが明らかになった。
    確かに、正統派魚竜装備と言えるガレオス装備は魚竜の代表格であるガノトトスに似合いそうである。
    しかし、先に戦えるガレオスから作られる防具があのような異色のデザインなのはいかがなものか?
    ということで逆になったらしい。
    MH4以前のガレオスシリーズにおける不可解な耐性もこのような変更の名残だったのかもしれない。

関連項目

モンスター/ドスガレオス
防具/マカルパシリーズ - MHP2では同じくガレオス素材を用いる。
武器/ガレオス武器


*1 ただし基本的にはドスジャギィを倒した方が楽なため、素材交換では入手できない「砂竜の鋭牙」などに興味がない場合は、素材交換の方が楽ではある
*2 ただしこちらは文字通りのセーラーワンピであり、あちらはサスペンダー付きのズボンである