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基本情報
スキル
セリフ
性能
総評
瞬間火力に優れた★3SMGの(赤い)星
- 優れた火力と手榴弾の組み合わせで、★3とは思えないほど優秀な活躍ができる。
- 同タイプのSMGは序盤に敵を減らすことで被害を抑える動きが期待されるため、火力は重要な評価点。
PPS-43は全SMGの中でも高めの火力を持ち、陣形効果なども含め攻撃型サブタンクとして十分に優秀。
- 夜戦では手榴弾の必中特性が輝き、高回避のため処理に手間取り被害が増大しがちなスカウトの処理に大変役立つ。
- ライバルはキャリア報酬で手に入りドロップも早いスコーピオンやステンMK-IIなど。
火力ステータス、陣形効果、手榴弾のタイプ違いなどで差別化していこう。*1
スキル
- 通常の手榴弾タイプ、SMGトップクラスの火力は伊達ではなく広範囲の敵を大きく削ることができる。
手榴弾の単体あたりへのダメージは持続ダメージのある焼夷手榴弾に劣るが、範囲が広めで多くの敵に当たるため総ダメージでは上回ることも多い。
- 開幕CTの速さ、範囲、倍率、自身の火力と相まって、所謂「強AR」と呼ばれるARと併せて編成してもMVPを攫うことすらある。
性能で言えばこのスキルが採用理由そのものなので、スキル上げの優先度は高い。
陣形効果/編成
- 範囲内のARの火力上昇。上昇率はそこそこだが範囲は十分なので、扱いやすい。
ARと組ませるのが基本だが、可能なら416、Gr G36などで火力をさらに盛って手榴弾の破壊力を増したい。
- 手榴弾で広範囲を削る関係上、削った敵に手早く止めをさせる射速型ARとの相性も良い。
PP-19と並べてダブル手榴弾にしても面白いだろう。
- ただし開幕CTが同じなので、自動使用だと二発とも同じところに着弾して無駄が出やすくなるので注意。
どちらか片方を強制手動にして時間差で投げられるようにすると良い。
おすすめ装備
- スキルの威力を上げるため、火力重視の構成にしよう。
- 可能な限り良いチップとHP弾とホロサイトを装備させたい。手榴弾にクリティカルはないので、会心率は不要。
キャラについて、小ネタ
エネルギッシュで反骨精神あふれる少女。
束縛を嫌い、熱しやすく冷めやすい。
いたずら好きで、姉のPPSh-41も頭を痛めているが、戦闘では爆発的な力を発揮する。
- 水兵帽とセーラー服を着用しているが、海軍歩兵を模しているものと考えられる。
海軍歩兵とはアメリカ合衆国の海兵隊や日本帝国海軍の陸戦隊に相当する組織であるが、レニングラードはもちろんのことモスクワ、スターリングラード、セヴァストポリといった激戦にも参加した。
陸軍に比べて極めて小さい組織の筈であるが5個旅団と2個大隊が「親衛」の部隊称号を獲得した。
戦後には「海軍歩兵=精鋭」のイメージからか彼らの着ていた「青と白の横縞模様のシャツ」が空挺軍に取り入れられ、現在は空挺軍のシンボルとなっている。
水兵帽の鉢巻部分には組織名や部隊、艦艇名ではなく「За Сталина!」(スターリンの為に!)と当時のスローガンが入っておりレニングラードなどの英雄都市のエピソードから来ているものと考えられる。
- 「MPごときが、私達と腕くらべしようっての?」のセリフもあることからライバルであるMP40と対抗意識があることが伺えるが、実際はドイツ兵には鹵獲したPPSh-41や本銃が、ソ連兵には鹵獲したMP40が人気があった。隣の芝生は青い…
- PPSh-41のことを姉さんと呼び慕っているが、実は父親(開発技師)も母親(工場)も全く異なる赤の他人(銃)である。MG34とMG42も同様だが、I.O.Pの人形は同じロットなのかもしれない。
416とGr G28はI.O.Pの同じ工場の同じ日に製造された正真正銘の姉妹人形のようだ。
- アニメ版では第二話に登場し、ジャンシアーヌ指揮下のもとスケアクロウと交戦していたのだが、ワンカットだけ銃がUMP45になるというとんでもないミスが起きている。
元ネタ
簡単な説明
- PPS-43とは1942年にソビエト連邦で採用されたPPS-42の改良型で、1943年に採用されたサブマシンガンである。
詳細な説明
- 第二次世界大戦においてソ連はPPSh-41という生産性に優れたサブマシンガンを採用していたが、重い木製ストックで携行性が低いという指摘や戦時においてより資材の節約を考えるようにとの当局の指導で開発を開始した。逼迫した戦況もあって急ピッチで設計され、いくつかの設計案の中から同志スダエフ技師の案が採用されたのがPPSである。
- 大半のパーツは小型のプレス加工機とスポット溶接・リベットで製造可能であり、そうでないパーツも複雑な加工を廃していたので高価な工作機械や熟練工を持たない工場でも生産が可能であった。製造に必要なコストや時間は実に1/3まで短縮されたといわれている。
もしかして:粛清の影響
- 簡素な造りではあったものの信頼性は高く、PPSh-41やトンプソンのドラムマガジンやステンやM3、MP40のボックスマガジンが複列単装で弾込めの際も装填した弾数が増えるとバネが重くなりしまいには人力では不可能なほどになり、逆に弾切れが近づくとバネの押す力が弱くなって装弾不良が発生しやすくなるという弱点を抱えていたのに対して、PPSのマガジンは複列複装のためそうしたトラブルとは無縁で装弾数はPPShの半分と少ないものの最後まで無駄なく発射できた。挿入口は頑丈でリブも設けられフォアグリップとして使えるようになっていた。また射撃中にマガジンが脱落する誤動作を防ぐためマガジン本体を握ったままリリースボタンを押しっぱなしで引き抜かないと外れないようになっていた。
- 構造を簡素にする為にフルオート射撃のみというという割り切った造りになっていたが、連射速度が遅い(といってもPPShと比較しての話でM1928と同等、M3の2倍)ために慣れた兵士であれば単発射撃も可能であったという。またストックは金属製の折り畳み式で、銃の上面にフィットする形になるが機能は一切妨げないためそのままでも射撃が可能であった。のちにストックと銃身が短縮されグリップの形状を単純化して両サイドのグリップパネルを木製からプラスチック製に、マガジン挿入口はMP38を参考に軽量化と泥抜きを兼ねた大きなパンチ穴を設けたものがPPS-43として仕様化され、それまでのPPSはさかのぼってPPS-42とされた。金型や寸法が異なるため、PPS-42を43仕様にしたりその逆はできない(新しく作ったほうが早い)。PPS-42と43はマガジンの互換性があるがPPSh-41やほかの試作銃とはお互いに流用できない。
- この銃の量産性を物語るエピソードにレニングラード包囲戦がある。
1941年からドイツ軍に包囲されたレニングラード(現在のサンクトペテルブルク)市は飢餓状態に陥り、食糧はもちろんのこと燃料や武器とあらゆるものが不足し始めていた。
更にヒトラーは「レニングラード市の降伏を認めない」という旨を命令を発しており、事実上のレニングラード市民の虐殺を意図していた。
しかし、ソ連軍は冬季に凍結したラドガ湖で自動車輸送や氷上鉄道を敷設して資源を供給し、市民もそれまで『文化都市』としての誇りであった図書館の蔵書や骨董家具を燃やして寒さを凌いで抵抗した。
このような過酷な状況下においてレニングラード工廠でスダエフ技師直々の製造管理の元でPPSの量産が開始され、ただちに守備隊に供給された。
そして、とうとう陥落することなく1944年に解放され、スターリンから「英雄都市」の栄光を賜ったのであった。
- 戦後に余剰兵器となったPPS-43は各国に供与されたが、生産性の高さから多くの国でライセンス生産やコピー品の生産も行われている。
コメント
製造・ドロップ報告用コメント
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