FV215b (183)

Last-modified: 2024-11-22 (金) 09:47:00


Tier 10 イギリス 駆逐戦車 FV215b (183)

FV215b_183.jpg
PBR化前の画像
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伝説迷彩

この車輌には2つの伝説迷彩が存在する。

伝説迷彩「ハンマー」
ハンマー
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2,550 gda.pngで購入可能。
適用中は車両名が「FV215b 183 Hammer」となる。
英語での正式名称は「Hammer Blow」(ハンマーの一撃)。一撃で敵車両の体力を大きく吹き飛ばす本車にふさわしいネーミングである。ワンパンもできる。
 
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オファー時の画像。普通にゴールドで購入した方が安い模様。
伝説迷彩「スターバースト」
Starburst.jpg
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Starburst_effect.jpg
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発射時エフェクト
価格は5,500gda.png
適用中は車両名が「FV215b 183 Starburst」となる。
Starburst_offer.jpg
オファー画像

FV4005と双璧をなす、イギリス駆逐戦車第一ルートの頂点に立つ車両。これまでのATシリーズとは別系統の、Conquerorをベースに開発された対戦車車両である。
今までの重装甲・低単発・高DPMという特徴を全て捨て去り183mmという規格外の口径、そして単発火力を誇る主砲を得た。
一撃にすべてを賭けるその強烈な個性とピーキーすぎる性能ゆえイギリスツリーでも随一のキワモノであり、名前が長いこともあって単に「183」あるいは「紅茶砲」「アルティメットロマン砲」「ワンパンマン」などと呼ばれ、恐れられ親しまれている。(なおHESH使用時のDPMは拡張、食料込みで計算上3800、HEだと4400程度となる)

 
車両性能に関する変更点
v11.3AP/HE/HE 弾の弾速: 730/690/640 m/秒 → 690/670/620 m/秒
照準時間: 5.3 秒 → 6.4 秒
100 m の散布界: 0.431 m → 0.422 m
視認範囲: 250 m → 240 m
砲塔旋回時の散布界: 0.16 → 0.14
最高速度: 34 km/h → 36 km/h
道/地面/水辺における地形走破能力: 80/70/50% → 104/70/52%
車体の旋回速度: 35.71 度/秒 → 29.02 度/秒
 

直近90日の平均勝率:49.69%(2021年12月4日現在、BlitzStars調べ、ver8.5.x)
※平均勝率は参考数値であり、その車両の絶対的な強さを示すものではありません。

基本性能(v11.3.0)

車両名Tier国籍タイプ耐久値
(hp)
車体装甲厚
前面/側面/背面
(mm)
最高
速度
(km/時)
重量
(t)
超信地
旋回
射界
(度)
隠蔽率
静止中/移動時/発砲時
(%)
本体価格
(クレジット)
FV215b (183)Xイギリス駆逐戦車1800148/53/7936/1259.96左45/右454.00/2.00/0.206,100,000cra.png
 
実用出力重量比(hp/t)7.9
 

武装

砲塔:FV215b

Tier名称装填時間
(秒)
発射速度
(発/分)
弾種平均
ダメージ
(hp)
平均貫通力
(mm)
DPM
(hp/分)
弾速
(km/時)
着弾分布
(m)
照準時間
(秒)
仰俯角
(度)
X183 mm L421.102.84AP
HESH
HE
950
1210
1390
300
220
80
2702
3441
3953
690
670
620
0.4222.97+15/-5
 

砲塔

Tier名称装甲厚
前面/側面/背面
(mm)
旋回速度
(度/秒)
視界範囲
(m)
XFV215b132/106/7916.7240
 

エンジン

Tier名称出力
(馬力)
XRolls-Royce Meteor Mk. 12850
 

履帯

Tier名称旋回速度
(度/秒)
XFV215b29.02
 

乗員

  1. Commander
  2. Driver
  3. Gunner
  4. Radio Operator
  5. Loader
 

派生車両

派生元:Tortoise
派生先:なし

 

開発ツリー

TortoiseFV215b (183)
293,750fa.png
Gun.png
183 mm L4
turret.png
FV215b
engine.png
Rolls-Royce Meteor Mk. 12
suspension.png
FV215b
 

fa.png:必要経験値


 

解説

簡単に言えば、「砲性能を向上させた代わりに後部砲塔の限定旋回になったTier10のKV-2」とでも言うべき車両である。
桁外れの火力を駆逐戦車としては嬉しい「少し回る砲塔」と「それなりの機動力」で運用出来る車両だが、その代償として付き纏う多々の弱点を上手くカバーする必要がある。
この上ない単発火力に魅力を感じても訓練された熟練の英国変態紳士でなければ、この車両を使いこなす事は非常に困難である...しかし使いこなせた暁には最高の紅茶の供となるだろう。

 

装甲

今までのATシリーズとは大きく変わって、強みであった分厚い装甲を取り去った結果、自身のHESH弾がほぼ全域で貫通してしまうほど頼れないものとなってしまった。
車両名称から車体装甲は重戦車のFV215bと同じだと思うかもしれないが、実際は別物。

  • 車体
    カタログ値は正面上部・下部共に132mm。傾斜込みでの実質値は上部220mm、正面下部も190mmといったところ。基本的にマッチするほとんどの戦車に抜かれてしまうレベルであり、格下のT-54の通常弾でやっと弾ける程度でしかない。また33mmの天板が正面から見えており、少しでも撃ち下ろされれば容赦なく強制貫通する。
    側面は垂直52mmだが、側面のサイドスカートと履帯のお陰でHEAT弾に抜かれないことがあったり、HEのダメージをある程度抑えてくれる。
    後部砲塔なので豚飯はできなくもないが、高確率で砲塔装甲を抜かれるのであくまで被弾面積を減らすための手段と考える事。
    Ver.8.6のPBR化によってモデルが大幅に変化し、砲塔装甲(とくにほっぺたの部分)が大幅に強化された。これにより以前はあくまで被弾面積を減らすための手段であった豚飯である程度跳弾を狙える様になったが、しっかりと狙われると普通に抜かれる。
    ただし車体側面は52mmと非常に薄く、車体を少しでもAP・APCR強制跳弾の角度より甘い角度にすると容易に貫通されてしまうので注意。さらに、車体から少しはみ出している砲塔支持部分は強制跳弾の角度で豚飯をしても相変わらず弱点部位であるので注意。
    背面は79mmのほぼ垂直装甲、15榴はほぼ確定で貫通するので背面を取られないように注意する事。
  • 砲塔
    以前は中央の傾斜している部分に当たれば非貫通になる「こともある」程度で、基本的に跳弾は期待出来ない装甲・・・であったが、Ver.8.6のPBR化で装甲が大幅に強化された。
    正面の装甲厚はカタログ値で132mmで、主砲周辺・下顎部は傾斜が緩く実質装甲は150~190mmとこの部分は以前と相変わらず薄い部分である。
    しかし、砲塔上部は65度近い傾斜が掛かっており実質装甲が300mm程度と、一部軽・中戦車の課金弾ですら弾き返すかなり堅牢な部分に変化した。
    さらに、正面から見える砲塔側面の前半部分が177mmと大幅増圧され、正面から見た場合この部分はあらゆる戦車でも貫通不可能なゾーンとなった。
    砲塔上部・砲塔側面部が大幅強化された結果として、豚飯時に弾丸を弾き返せる部分が大幅に増加し豚飯時でもある程度跳弾を期待できるようになった。

    砲塔側面後部は105mmであり、15榴がギリギリ貫通しない値が確保されている。とは言えあくまで榴弾では抜かれないという値であり、大きめの砲塔も相まって障害物に隠れ切らず被弾することもあるので気を付ける事。
    砲塔背面は79mmのほぼ垂直装甲、15榴はほぼ確定で貫通するので注意。

     

  • 183mm L4
    本車両最大のウリであり生命線。第二TDルートMTルートのように、課金弾のHESH(粘着榴弾)で「貫通力が下がり威力が上がる」主砲である。
    ゲーム内最大の183mmという口径を誇るだけあり、その単発火力はAP弾ですら950、HESH弾は1210、HE弾は1390という恐ろしい値。HESHを貫通させた暁はとても爽快な気分になるだろう。是非相手の戦車後部に太くて長い主砲から放たれるHESHをぶち込んで欲しい。HESH弾はHE弾と同じように爆風により複数のモジュール損傷・搭乗員負傷も期待できるほか、全弾種共通でモジュールダメージが極めて高く、当たりさえすればなにかしらのモジュール・搭乗員に大ダメージを与えられる。特に弾薬庫のモジュール耐久値が低いソ連・中国の戦車や、ヨーロッパ(ポーランド)重戦車相手には弾薬庫誘爆もある程度期待できるだろう。
    砲の貫通力もAPで300mm(Type 71などの車体前面装甲を貫通可能)、課金弾のHESHは220mmが確保されている。とは言え、他国の駆逐戦車と比べると300mmで頭打ちの貫通力はMTの課金弾並みでやや物足りなく、拡張は砲弾調整の方を選びたい所。砲弾調整の拡張を行えば貫通力はAP弾で324mm、HESH弾で238mmにまで伸びる。(同車対面で車体正面や砲塔正面もHESHである程度安定して抜けるようになる)
    またHESH弾は貫通しなくても400~600ダメージ(場合によってはモジュール破損も加わる)と、同格HTの通常弾の貫通時と同等かそれ以上のダメージが入ってしまう。それゆえ体力が残り少ない時に不用意に本車の前に姿をさらすことは死を意味する。
    ・・・とここまではメリットばかりを挙げているが、当然というべきか、代償としてそれ以外の性能は劣悪である。
    照準時間・精度はTier10内最低クラスで、装填時間も常備品の紅茶+プディングの2個積みでほぼ20秒*1と極めて長い。
    また追い打ちをかけるように弾速も730m/sと遅く、「装甲が頼れないから遠距離狙撃をしたいのに、砲性能が遠距離狙撃に向いていない」というジレンマを抱える。
    さらに俯角も5°と狭く、後部砲塔車であるため、地形適応力はかなり低い。総じて使いこなすにはマップの地形の把握、長い装填時間と遅めの弾速への慣れ、そして運を要することになるだろう。

    ちなみに、装弾数はたったの21発*2しかない。これまで以上に弾種の割り振りには悩まされる事になるため、弾種の使い所の見極めは非常に重要である。
    また以前は通常のHE弾を載せる価値が全くなかったものの、アップデートによってダメージに180もの差ができた上に装弾数も増えたため、ミリ残りを倒すために数発持っていくべきである。
    おすすめの弾配分はAP弾9発、HESH弾8発、HE弾4発である。ここから自分の立ち回りに合わせて足したり削ったりしよう。
    このような弾配分にすれば通常戦であれば、いずれかの弾種が弾切れになり苦労することはほぼない。

     

機動性

ATシリーズと比較すればかなり改善され、最高速は38km/hと、他の味方に置いて行かれずに陣地転換ができるだけの移動性能を手に入れた。
出力重量比は14.25hp/tと一見悪くない数値に見えるが、履帯性能が悪く実際は整地上でも7.9hp/tとこれまたTier10全車両内最低クラス、旋回性能も下から数えたほうが早いレベルと、残念ながら良好とは言い難い。
加えて隠蔽性も駆逐戦車にもかかわらずTier10全車両内ブービー(移動時に至ってはワースト)で、不用意に車体を晒すとあっという間に見つかって集中砲火を喰らってしまうだろう。移動するときは基本的に物陰に隠れ、極力見つからずに動くのが理想である。
砲塔は左右45°まで旋回するため、NDKに対しては多少の抵抗はできる。とは言え、車体・砲塔旋回性能はともに劣悪であり、一度絡まれると単独での脱出は難しいので快速戦車には近寄られないように気を付けよう。

 

総評

この車両での戦い方は大きく分けて2通りある。

  1. 1つは普通の駆逐戦車と同じように、後方の茂みや高台に陣取り、前線に上がってきた敵車を狙撃すること。
    ただし隠蔽率が非常に低い故に撃てばほぼ確実に見つかる。撃つ=被発見と考え、撃ったらすぐ遮蔽物に隠れよう。これらから通常の駆逐戦車よりもさらに後方に行かざるを得ず、加えて弾速を含めた砲性能が劣悪なのでとにかく当てるのに難儀する。
    完全なアウトレンジ攻撃・ステルス運用は難しい。見つかったら素直にあきらめ、下がってポジションを変更しよう。
  2. もう1つは逆に前線(基本は重戦車ルート)に行き、単発交換すること。
    敵戦車が撃った後の隙に追加の一発を撃ち込みに行くのがベストだが、それが難しい場合は(ミラー以外)どの車両相手でも有利な単発交換を行うことも戦術の1つである。
    ただしこちらの戦法には、弾受けができる程度のヘルス残量、射撃タイミングと射線の判断、必死に弱点を狙わせないように動く敵の弱点に当てるエイム力、そしてダメージを受けても焦って外さないよう、しっかりと照準を絞れる度胸が必要となる。

どちらの運用でも、「後ろに183が控えている」「奴がこちらを向いている」ことを相手に意識させ、抑止力となることが重要である。撃たずとも砲を向けるだけで敵戦車を引っ込ませ味方戦車を守る紅茶紳士の鑑
壁役は前線の戦車に任せ、後ろから全車両中最高の単発火力で相手戦車にプレッシャーを押し付けるのも本車の仕事である。突然の特大ダメージに慌てふためく敵車をよそに、悠々と紅茶とプディングを嗜もうではないか。

 

特徴

長所

  • ゲーム内最高の単発火力(AP弾950、HESH弾1210、HE弾1390)
  • 高い通常弾貫通力(300mm)
  • HESH弾、HE弾は貫通しなくても400~600近くのダメージを与えられる
  • 限定旋回だが砲塔付きで、ATシリーズと比べてNDKされにくくなった
  • 後部砲塔なので豚飯の形で被弾面積を減らしつつ撃ちに行ける
  • 最高クラスの威圧感
  • ゲーム内最大口径(名前の通り183mm)なので2倍、3倍ルールが適応されやすい(側面60mm勢を強制的に抜ける)
  • 比較的堅牢となった砲塔
  • 高い中毒性

短所

  • 全車両中でもトップクラスに高いヘイト
  • 駆逐戦車なのにTier10内ブービー*3の隠蔽率(視界範囲が非常に広いコイツらには要注意)
  • 照準時間・精度・弾速と全てにおいて劣悪な砲性能
  • 課金弾がHESHなので貫通力は通常弾の300mmで頭打ち
  • 頼りにならない装甲(自分のHESH弾が貫通する)
  • 後部砲塔で俯角が5°しかないので稜線越しの射撃がしづらい
  • 足りない総弾数(特にイベントモードで不足する)
  • みんなに嫌われる

余談

本車の砲のAP弾が跳弾した場合、他の砲とは異なる音がする。中々迫力のある音なので是非一度聴いてみて欲しい。

「重巡洋艦の砲」?

あまりにも巨大な砲を搭載しているために、本車は「重巡洋艦の砲を載せている」と語られることもある。これについて少し述べておこう。
1930年のロンドン海軍軍縮条約では、重巡洋艦の主砲口径を"6.1インチ(≒155mm)より大きく8インチ(≒203mm)以下"と定義している。183mmはインチに直せば7.2インチ、よって183mm砲はこの枠内に入る。
しかしこの7.2インチというのは陸軍の規格であり、海軍にこの規格の砲が存在したことはない。
実際に本車を開発したイギリスは、第二次世界大戦中に陸軍向けにBL 7.2inch Howitzerという重榴弾砲を開発しており、改良型のMk6は1960年代まで運用された。一方海軍には、BL 7.5inch Mk VI naval gun(190mm)*4やソ連海軍には更に近い180mm Pattern 1931-1933(7.1インチ)*5と、近い口径の砲こそ存在するが、7.2インチの口径のものは存在しない。さらに、重巡洋艦の砲と比べるとしても、弾頭重量や装薬量、使用弾薬などが全く異なる。
つまり、「重巡洋艦の砲」というのは口径の大きさだけを見た誤解であり、「重巡洋艦の主砲並みの威力」というのも正確ではない。正確に記述するなら、「重巡洋艦主砲並みの口径の砲」といったところだろう。


歴史背景

英国陸軍はFV214 Conqueror重戦車の車体を利用して新しい戦車を建造する計画を立てた。この戦車は後部に砲塔を移動させ、183mm主砲を搭載するという異例のものだった。砲はFV4005の主砲と同じものが想定されていた。模型が作られたがそれ以上の進展は無かった。

FV215bとの区別

実際には、単に「FV215b」と言った場合は本車のことを指す...というのも、重戦車のほうのFV215bはWGによる架空車両なのである。そのため海外では、重戦車の方を"fake FV215b"、そして本車両を"FV215b"と呼ぶ人もいる。
ゲーム内チャットで「FV215b」と言われた際は、どちらなのかをよく確認して行動しよう。

画像集
image_4.jpeg
image_5.jpeg
上がFV215b (183)、下がFV215b
砲塔はもちろん、車体形状も若干異なる。
 
FV215b_%28183%29_1.jpg
モックアップ。単に「FV215b」とだけ書かれているのが分かる。
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断面図。砲塔へ183mm砲を無理矢理押し込んでいるように見え、窮屈そうである。

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ツリー化、枝化とは?


  • コメント1 -- 2018-09-28 (土) 6:00:00
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      • コメント3に関連したコメント4 -- 2018-09-28 (土) 9:00:00

上のように、関連するコメントを子要素にすることを「ツリー化」「枝化」などと言います。
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*1 ここに装填棒の拡張を開いた最速状態でも18.9秒も掛かる
*2 弾数buff前は15発
*3 走行時は最下位
*4 第一次世界大戦中に建造されたホーキンス級巡洋艦に搭載された
*5 この砲を搭載した艦のうち、キーロフ級巡洋艦は軽巡洋艦に分類されていた