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基本情報
スキル
セリフ
スキン
性能
総評
味方全員のスキルCTを即終了させる最強スキルをいかに生かすか。指揮官の知性が問われる特異な人形
- SMG最高位のHPと中の中~下の中といったところの火力・射速・回避を持つ。壁役もこなせなくはないが、スキルによる補正等が無いため、あくまでサブの位置づけになるだろう。
- 何よりの特長は味方全員のスキルCT終了という強力さと、開幕CT40s・30sという重すぎるコストを抱えたスキル。このスキルを活かすか殺すかによって、彼女はジョーカーにも、ブタカートにもなりえる。
- そのスキルの関係上、その運用思想は通常のSMGとは一線を画する。普通の人形同様に扱っては彼女の強みは活きないので、基本的に彼女のスキルを前提とした特殊編成下で使っていくことになるだろう。
スキル
- 味方のCTを即終了させるという極めて強力な効果を持つ反面、開幕CT40s・通常CT30sという普通に考えればまず実現不可な発動条件を有している。
その対策として味方にSMGが編成されている場合、1人につき開幕CTを25%短縮可能。味方4人をSMGで揃える、つまり自身も含めSMG5人の編成を組むことで開幕CTを0秒にし、開幕と同時に味方全員のスキルを発動させることが可能となる。
なお、短縮の効果はあくまで開幕CTのみで、その後の通常CT30秒には対応していないので注意。
- 味方全員、開幕直後にスキル発動可能、というのは非常に魅力的に聞こえるが、SMGのみの編成ということを考えるとなかなか運用は難しい。
まず第一の候補はPP-19やVectorら榴弾・焼夷手榴弾系のスキル持ちだが、榴弾・焼夷手榴弾は同タイミングで発動した場合、同じ目標を狙ってしまうことが多く、基本、横並びで来る敵を全て蹴散らすのは難しい。撃ち漏らした敵を通常攻撃で倒すのも殲滅力の低いSMGの通常攻撃では難しいので、スキルを手動発動にして、タイミングよく発動させていくなどの工夫が必要だろう。
第二候補はSR-3MPなどの通常攻撃を強化可能なSMG。上記、榴弾・焼夷手榴弾系と組み合わせ、彼女らが撃ち漏らした敵を蹴散らす役割を任せるのがいいだろう。
第三候補はトンプソンなどのフォースシールド持ち。ネックである開幕CTの長さを解消することで、赤ゴリアテなどのギミック戦闘において、開幕CTの時間を稼ぐ必要が無くなり、戦闘が格段に楽になるだろう。
その他、SMGにも陣形効果が及ぶUMP40やAR-57、SP9。コラボキャラだが、ヘンリエッタや通常攻撃も範囲攻撃な邪神ちゃんなども候補に挙がってくるだろう。
- SMG5人編成以外を考えた場合、SMG編成数毎の開幕CTは0:40s、1:30s、2:20s、3:10sとなる。典型的なAR3SMG2の編成では30sとなるので、普通の戦闘ではまず使い物にならない。AR1SMG4などであれば10sとギリギリ現実的な範囲だが、他の味方はほぼ自前で開幕CTは終わらせスキルを発動させているので、2回目の発動を即座出来るようにするというかなり変則的なものとなる。
現実的な運用方法としては、1分超に及ぶボス戦などにおいて味方のスキルの発動タイミングを合わせ、特定タイミングで高い瞬間火力を発揮させることだろう。HP量によって行動パターンが変化するボスのHPを狙ったタイミングで一気に削り切ったり、バリアが途切れているタイミングに全火力をねじ込んだりしていこう。
陣形効果/編成
- 相性のいい人形についてはスキル欄参照。
自身の陣形効果は全銃種に及ぶので、スキルをどう生かすかに全力を傾けることになるだろう。
おすすめ装備
- T外骨格/信号弾/サイレンサー or SFライト改
- 陣形上前衛位置に立つことになり、攻撃的なスキルもないので回避と支援に特化した装備でよい。
キャラについて、小ネタ
ラボの中で育って外界との接触があまりなかった人形。
そのため物事を自分だけの儀式的感覚で受け止める。
大切に守られていたため、まだ外の世界の凶暴残忍さを知らない。
しかしそのタフさと高い適応能力があれば、ラボを離れたとしても、すぐに成長することができるだろう。
ストーリーのネタバレなど
- アーサー=ヒューム博士の人類理知研究計画に基づいて設計された1号機にして博士自身が認めた最高の作品であり唯一の「娘」。
華奢な外見に反して生まれながらの戦術人形であり、電子戦によるジャミングや複数の人形のメンタルのバックアップが可能な驚異的な演算能力と記憶領域を持ち、「アンカーポイント」を作成しておくことで記憶を復元できる。この能力を応用していくつかの機能をロックされており、普段はメンタルをスキャンされても無害な自律人形にしか見えない。しかし代償として自身の記憶を数千回も失っており、過去のヒューム博士の実験もあり、自身の記憶を求める感情と思い出したくない「何か」のせめぎあいによりメンタルが不安定気味。
元ネタ
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簡単な説明
エルママシンピストルはその頭文字からEMPとも呼ばれる、ハインリッヒ・フォルマーが開発した機関短銃である。
詳細な説明
- 第一次大戦に敗北したドイツはヴェルサイユ条約によって軍備を厳しく制限されたが、度重なる暴動などの治安悪化に対応するため、警察や国境警備隊には拳銃や猟銃などの一部銃器の配備が許可された。
ドイツ国防省はこの条約の隙間を突き、本来は規制されている機関短銃の研究を各企業や個人に依頼していた。
その中にはマキシム機関銃の改良などで名を知られたハインリヒ・フォルマー(Heinrich Vollmer)の名前もあった。
- 当時のフォルマーは自らの名を関したVMP(Vollmer Maschinenpistole)という機関短銃を研究しており、初期のVMPはベルグマンMP18のコピーの域を出る銃ではなかったが、国の資金と期待に大いに発奮したフォルマーは、より独自性が強い“VMP1926”の開発に成功する。
VMP1926はボルトに内蔵した伸縮式リコイルスプリングを初めて採用しており*1、工具なしでのテイクダウンとフィールドストリップが可能としていた。
その他にもヴァーティカルフォアグリップを備えた木製銃床や、かさばる上に複雑な構造で不具合を起こしがちだったMP18のスネイルマガジンに代わって、小型で大容量でありながら装弾も容易で信頼性の高いダブルスタックダブルフィードのボックスマガジンを採用しているなど、VMP1926は近代的銃器にも通じる先進的な設計であった。
- しかし、世界恐慌の波がドイツに押し寄せると、もとより戦後賠償で疲弊していた国防省はフォルマーへの資金援助を打ち切り、当時の最新改良型であった“VMP1930”の買取も拒否されてしまう。
国防省への納入が取り消された事で、自前の工場や潤沢な資本を持たなかったフォルマーの事業は行き詰まり、完成していた400丁ほどの銃の大半と生産工具はブルガリアへ、パテントはエルマ社へと売却された。
このフォルマーから買い取ったパテントを元にして、エルマ社で誕生したのがエルママシンピストルである。
- 動作方式はシンプルブローバック・オープンボルトで、ボルトハウジング内にリコイルスプリングをおさめ、チャージングハンドルは直結式で右側に切り欠きがあり、完全に引き切った後で上に回転させることでロックすることができ、落下時などの暴発を防ぐようになっている。
この状態では排莢口やチャージングハンドルのスロットから埃などが侵入する可能性があったため、ドイツ警察では独自にボルトと機関部に切り欠きを設け後付けの特殊なロック装置を取り付けた。この装置は他のドイツ警察用機関短銃にも取り付けられているものが見られる。
右側面にはセミ・フル切り替え式のレバーがあり、可動範囲に合わせて銃床部がえぐれたようになっている。またトリガー自体もプログレッシブトリガーとなっており、強く引き絞ったままにするとフルオートになる。
トリガーハウジング後方にもう一つあるトリガーのようなレバーはテイクダウン用で、工具を使わずに機関部と銃床部を分離させる事ができる。
- マガジン挿入口はMP18から伝統の左側面にあるが、マガジンは専用で互換性はない。
使用する弾薬は9x19mmパラベラム弾のほか、当時の主流だった,7.63x25mmマウザー弾や7.65x21mm パラベラム弾、輸出先のスペインで使用されていた9x23mmラルゴ弾とさまざまなバリエーションがあり、特にスペインでは“MP41/44”としてライセンス生産もされたため、EMPの中では9x23ラルゴ弾モデルのMP41/44が最も生産数が多い。
これらのマガジンはすべて外寸は同じで互換性があるが、当然薬室や銃身が適合していなければ撃てないか最悪暴発に至る。
挿入口は若干前方に傾斜しており、給弾不良を防ぐ効果があり、実際に信頼性は高かった。
- 銃身には楕円形の穴が開いたバレルシュラウドがあるが、これはVMP1926まではあったもののVMP1930で一度は廃止された装備である。
また銃口にはその固定金具を兼ねたフロントサイトがあり、機関部中央にリアサイトがあるが、これは100mと200mの切り替え式のフリップ式と600mまで対応したスライダー式の2種類があり、後者はスペインで好まれMP41/44のほとんどがこの仕様である。
- スペイン内戦ではファシスト派と共和派の双方が本銃を使用しており、敗れた共和派がピレネー山脈を越えてフランスに逃れた事でフランスへと大量に持ち込まれた。
そして第二次大戦でフランスがナチスに降伏すると、共和派によって持ち込まれたMP41/44の大半はナチスに接収された。この接収されたMP41/44は治安維持部隊や武装親衛隊が好んで使用している。
- 名前や木製銃床からMP41と混同されたり、全く異なる設計のエルマMP44などと混同されることも多いが、特徴的なヴァーティカルフォアグリップ*2などから識別できる。
- ちなみに、VMP1930は国防省に採用されずに終わったのだが、エルマ社はEMPをベースに“EMP36”というサブマシンガンを開発して国防省へ提案している。
EMP36も結局は採用されなかったのだがエルマ社はその後も改良を続け、その成果は最終的に傑作サブマシンガンMP40へと繋がっていったのだった。
コメント
製造・ドロップ報告用コメント
製造報告、ドロップ報告、爆死報告などはこちらで行ってください。
夏の庭園に閉じ込められたけど死んではないって解釈であってる? -- 2025-07-30 (水) 11:06:06