Tier 10 アメリカ 軽戦車 XM551 Sheridan (シェリダン)





ATGMを射撃するかつてのXM551 Sheridan。
v6.7.0で追加されたTier10のアメリカ軽戦車。
キャデラック社が開発したM551 Sheridan空挺戦車の試作1号車「Pilot No.1」がモデル。
前身から引き続き、軽戦車らしい良好な機動性と、軽戦車らしからぬ152mm砲の高単発を併せ持った車両。
かつては課金弾で砲弾を操作できる凶悪ミサイルを発射することができたが、ver7.5にて没収されてHEATに置き換わった。
また、Ver.9.8にてPBR化された。
本ページではミサイル没収時に代替として実装された、Sheridan Missileについても解説する。
| BUFF/NERF | |
| v11.15 | ・弾種: APCR/HEAT/HE → AP/HEAT/HE ・AP/HEAT/HE 弾の弾速: 820/740/690 m/秒 → 750/800/640 m/秒 |
| v11.3 | ・APCR 弾の平均貫通力: 230 mm → 235 mm ・APCR/HEAT/HE 弾の平均ダメージ: 560/490/680 HP → 570/495/690 HP ・最高速度: 65 km/h → 67 km/h ・重量出力比: 28.5 馬力/t → 26.7 馬力/t ・砲塔旋回時の散布界: 0.12 → 0.14 |
| v10.3 | ・視認範囲を 280 m から 265 m に縮小 ・照準時間を 5.6 秒から 5.2 秒に短縮 ・APCR/HEAT/HE 弾の弾速を 1,000/920/1,000 m/秒から 820/740/690 m/秒に低下 |
| v9.0 | ・地面と水辺における地形走破能力を向上 ・視認範囲を 260 m から 280 m に拡大 ・装填時間を 15.34 秒から 14.38 秒に短縮 ・車輌の耐久性を 1,800 HP から 1,700 HP に低下 |
| v7.5 | ・これまで最終砲で使用できた ATGM が削除され、貫通力 310 mm、平均ダメージ 490 HP の HEAT 弾と交換されました。 |
直近90日の平均勝率:49.8%(使用者98,000人中)(2025年12月03日現在、BlitzKit調べ、ver11.15.0)
※平均勝率は参考数値であり、その車両の絶対的な強さを示すものではありません。
直近90日の平均勝率:50.4%(使用者94,000人中)(2025年5月11日現在、BlitzKit調べ、ver11.8.0)
基本性能(v11.15.0)
※以下の数値は最終装備かつ、スキル・付属品・拡張パーツの効果が未反映の数値
| 車両名 | Tier | 国籍 | タイプ | 耐久値 (hp) | 車体装甲厚 前面/側面/背面 (mm) | 最高 速度 (km/時) | 重量 (t) | 視認 範囲 (m) | 隠蔽率 静止中/移動時/発砲時 (%) | 本体価格 (クレジット) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| XM551 Sheridan | X | アメリカ | 軽戦車 | 1700 | 25/32/12 | 67/22 | 17.05 | 265 | 25.4/25.4/5.72 | 6,100,000 |
| 実用出力重量比(hp/t) | 30.2 |
|---|
武装
| Tier | 名称 | 装填時間 (秒) | 発射速度 (発/分) | 弾種 | 平均 ダメージ (hp) | 平均貫通力 (mm) | DPM (hp/分) | 弾速 (m/秒) | 着弾分布 (m) | 照準時間 (秒) | 仰俯角 (度) | 総弾数 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| X | 152 mm XM150E4 | 14.38 | 4.17 | AP HEAT HE | 570 495 690 | 235 310 90 | 2378 2065 2878 | 820 740 690 | 0.403 | 2.40 | +20°/-10° | 40 |
砲塔
| Tier | 名称 | 装甲厚 前面/側面/背面 (mm) | 旋回速度 (度/秒) |
|---|---|---|---|
| X | AR/AAV XM551 Sheridan | 40/40/15 | 37.5 |
エンジン
| Tier | 名称 | 出力 (馬力) |
|---|---|---|
| X | General Motors 6V53T | 485 |
履帯
| Tier | 名称 | 旋回速度 (度/秒) |
|---|---|---|
| X | AR/AAV XM551 Sheridan | 56.3 |
乗員
- Commander(Radio Operator)
- Driver
- Gunner
- Loader
派生車両
派生元:T92E1
開発ツリー
| T92E1 | ━ | Sheridan 250,000 | ━ | 152 mm XM150E4 |
| ━ | AR/AAV XM551 Sheridan | |||
| ━ | General Motors 6V53T | |||
| ━ | AR/AAV XM551 Sheridan | |||
:必要経験値
解説
概要
T92E1の正当進化といえる車輌である。
優秀な単発火力と高い機動力で、どこからともなく姿を現し、152mm砲による大打撃を与えたかと思えば、一瞬で姿を消してしまう。そうして敵に恐怖を植え付けよう。
主砲
- 152 mm XM150E4
主砲はAPCR、HEAT、HEの3つの砲弾で構成されている。
単発火力は前身より少し高く570ダメージと非常に優れる。APCRは235mmと通常弾貫通力としてはTier10内ワーストであり、Mausの車体下部が抜けないなど、注意が必要。
HEATは310mmと軽戦車として十分過ぎる程の貫通力を有していて、未強化でもE 100の砲塔を正面から撃ち抜ける程である。*3
HEは単発火力が低いためT49のようにHEの貫通を積極的に狙う場面は少ないが、HTの背後やMTの側面などが抜けるので撃てそうなら狙ってみるのもアリ。
また、爆風範囲(5.3m)がHE系砲弾の中でも特に広いためミリ残りの敵を倒しきるのに非常に役に立つ。
装填時間は前身から改善され素で14.38秒となり、扱いやすくなっている。
しかしDPMは2336ととても低くTier10軽中戦車内最低レベルであり、薄い装甲もありドッグファイトなどには全く向いていない。
その為、高い単発火力と機動力を生かした「一撃離脱」が妥当な戦術だろう。
装甲
装甲に関しては、LTの例に漏れず紙であり、被弾=ダメージである。
しかし、車体のほぼ全体が14~35mm の空間装甲で覆われており、その下の主要装甲は12~32 mm となっている。空間装甲がほぼ全面に張り付いている為榴弾の貫通は完全に拒否してくる上に、場合によってはHEAT弾の貫通すら阻止することもある。
砲塔には空間装甲が付いていないため普通にHEが貫通する。空間装甲を過信しているとHEによる大ダメージをもらうので注意。
また、この戦車の空間装甲は実装甲全周を覆うほどに大きいため、初見だと車体から飛び出た空間装甲の部分をダメージ判定のある車体と認識して撃ってしまい、空間装甲のみを貫通はしたがダメージは出ないということが起きる。なのでできるだけこの戦車の真ん中を撃つように心がけよう。(Armor inspectorやBlitz Hangar等でこの戦車の断面図を見ると分かりやすいだろう。)
モジュール3種と搭乗員の配置
- 弾薬庫
車体前部に大きな弾薬庫が2つ詰まっているほか、砲塔基部真下と中央(砲塔旋回に連動して動く)に弾薬庫が配置されている。 - エンジン及び燃料タンク
車体後部に広く配置されている。なお、空間装甲の関係で背面からは上部ではなく下部を狙おう(余裕があればだが)。 - 搭乗員
左右の弾薬庫に挟まれて車体正面中央に「操縦手」、その他は全て砲塔に収まっている。
機動性
最高速度67km/h、後退でも22km/hを出すことが出来る上に、重量出力比も素で27.1hp/t、旋回速度も56.32度/秒とTier10戦車内でも高い水準の機動力を持つ。
幾度ものアップデートによりエンジン出力が大幅ナーフされてしまったものの、ナーフされた現在でも機動性は相変わらず高い。ナーフ以前の出力比がおかしかっただけなんじゃ
エンジンブーストを焚くとスピードが出過ぎてしまい、旋回が追い付かず曲がり切れないこともあるので要注意。
また、常備品や拡張次第では車体旋回速度が70度/秒以上に達するのに対して砲塔旋回速度が40度/秒程度しかなく、本戦車の高い機動力をフルに活かして戦うと砲塔の旋回が間に合わないこともある。砲塔の旋回が間に合わないときは車体の高い旋回能力も使ってカバーしよう。
拡張は高いエンジン出力をさらに伸ばし瞬発力を上げるのか、旋回性能を上げて小回りを効くようにするのか各戦車長のプレイスタイルに合わせて良く吟味しよう。
総論
開幕は軽戦車らしくしっかり偵察をすること。高い出力比による抜群の加速性能によって偵察ポイントまでいち早く辿り着くことが可能である。
茂みを利用して置き偵をしたり、稜線から少し頭を出しつつ走り偵察をする等の偵察をしっかり行ってチームの目となろう。
ただし、あまり頭を出し過ぎると高いヘイトによって集中砲火を浴びがちなので気を付けよう。軽戦車の鉄則だが、スポットされたらしっかりと切ってから動くこと。
戦闘中盤以降は得意の機動力で被弾を抑えつつ、一撃離脱戦法で敵を翻弄しよう。
どの軽戦車にも言えることではあるが、軽戦車は終盤まで体力をある程度温存して生き残り、相手戦車の位置を提供し続けたり、体力の残り少ない敵をキッチリ始末していくことが大事になる。
単発火力は高いものの装填が長いのでとにかく一発一発は慎重に当てること。当たりもしないのに走り撃ちをして無駄撃ちばかりしていると、DPMの低さ故に先に味方戦車が撃破されてゆき、数的不利になって押し切られて終了・・・となってしまうこともあるので気を付けよう。
くどいようだが本車両はあくまでも軽戦車である、高い単発火力にとにかく目が行きがちであるが、偵察によって相手戦車をスポットして味方が有利に立ち回れるようにすることも大事な仕事である。相手戦車との砲撃戦にかまけすぎてその事を忘れないように。
特徴
長所
- 優れた単発火力で扱いやすい主砲
- 課金弾の貫通力は310mmと全軽・中戦車内トップタイ(貫通をあげると350mmまで上がる)
- Tier10車両でも屈指の機動力
- 大半が空間装甲で覆われているためHE・HEATに強い(特に紅茶砲のHESHがほとんど貫通しないのは非常に大きい)
- 見た目とは裏腹に車体の判定が小さくミスショットを誘える
短所
- Tier10MT・LT内最低レベルのDPM
- 口径と単発のわりに低めのモジュールダメージ
- Tier10内ワーストの通常弾貫通力(課金弾貫通力が高いので、致命的な弱点ではない)
- Tier10内で最も軽い車重(16.7t)なためラムアタックを狙われる
- 高いヘイト
- Tier10ワーストのクレジット係数
- 前身のT92E1から悪化した照準時間(あちらは4.9s、こちらは5.2s)
XM551 Sheridan Missile/略称:Sheridan Missile
メイン戦闘モードから ATGM を削除することは、このタイプの砲弾を愛好し習得したプレイヤーを失望させることになります。
ミサイルを最も積極的に使用した皆さんに敬意を評して、記念ギフトをご用意しました。
アップデート 7.5 のリリース時点で Sheridan を研究済みの場合は、コレクター版の Sheridan Missile をギフトとして取得できます。
ガレージスロットと熟練度 100% 搭乗員も付属します。
アップデート 7.4 まで研究可能であった車輌のクローンであり、固有の迷彩と ATGM の使用能力を備えています。
(中略)
私たちは ATGM をランダム戦、レーティング戦、トーナメント戦から削除することを決断しました。
同時に、私たちは ATGM をゲームから完全に除外することは望みませんでした。
そこで、統計に反映されないモードの大半では Sheridan Missile で戦闘を継続できる機会を残しました。
それらのモードでは、過去を懐かしむと共に ATGM の破壊的な力を敵に思い出させることが可能です!
―メインモードからの ATGM の削除についてより
昔々、「それ」は敵を倒そうと空からミサイルの雨を降らせました。
「それ」のミサイルから逃れることは簡単ではありません。
とらえたり撃ち落としたりするなんてのはなおさら不可能です。
そして現代でも「それ」のミサイルは健在です。
といっても、その姿を見ることができるのはトレーニングルームと特殊モードだけですが。
―新しいイベント: 「目的: Sheridan Missile」より
ツリー版から没収となったミサイルを搭載したコレクター車両。性能はバージョン7.4以前のツリー版Sheridanと同じだが、迷彩は固定。(装填が長かったりHPが100高かったり微妙な差がある。)
通常戦では使用できず、「乱闘」以外の特別戦、およびトレーニングルームに限り使用可能。だったらミサイル下方前に戻してくれ
元々はバージョン7.5アップデート時点で、ツリーのSheridanが開発済みの全プレイヤーに贈られた。
その後2021年4月9日~16日のイベント 「目的: Sheridan Missile」で配布された。
おりしも12日から重力戦が開催されており、重力戦マッチングは本車で埋め尽くされることとなった。
なお、2023年7月27日~8月4日のイベント「ターゲット:SheridanMissile」でも配布された。
なお、この時も7日から重力転生*4が開催されていた為、またもや本車で埋め尽くされる事となった。
また、2024年7月20日~7月26日まのイベント「ターゲット:SheridanMissile」でも配布された。
そしてまた本車で埋め尽くされる(絶望)
Tier10のコレクター車両だが売却価格はたったの10
なので売る価値はほぼない。乗ることがなくともガレージに置いておこう。
余談だが、Wotbのアプリのアイコンは本車両になっている。これでモチべが上がるぜ!!
立ち回り
本車両を使用するならばあらかじめトレーニングルームでミサイル独特の挙動に慣れておこう。
ATGMは使い方によっては障害物の向こうの敵にも当てたり、敵の正面から撃って側面や天板に当てたりできる。俯角を擬似的に増強する使い方もおすすめ。ただ、凄まじく弾速が遅く、見てから回避されたり防御姿勢を取られたり、砲身・履帯でガードされる事もよくある。そのため基本は通常弾運用で、どうしても貫通に困った時にミサイルを使おう。
勿論、臨機応変に対応するべきだが、装填が長いこととミサイルの操作にはかなりの技術力が要求されるので無駄撃ちばかりしていると活躍できずに戦闘が終了してしまうこともあるため気をつけよう。
また、ミサイルには燃料ゲージが存在しており、射程が300m程しかないため、遠距離から撃つときは頭の片隅に入れておくようにしよう。
...とは言え超重戦車や駆逐戦車が猛スピードで走り回り、中戦車自身が弾丸となって突撃し、軽戦車が一撃でマップ端まで飛ばされるようなカオス極まりないイベントモードでしか使えないため、そもそも立ち回りというべきものは無いのかもしれない。
武装
| Tier | 名称 | 装填時間 (秒) | 発射速度 (発/分) | 弾種 | 平均 ダメージ (hp) | 平均貫通力 (mm) | DPM (hp/分) | 弾速 (m/秒) | 着弾分布 (m) | 照準時間 (秒) | 仰俯角 (度) | 総弾数 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| X | 152 mm XM150E4 | 15.34 | 3.91 | APCR HEAT(ATGM) HE | 560 490 680 | 230 310 90 | 2190 1916 2659 | 1000 45 1000 | 0.403 | 2.59 | +20° -10° | 40 |
- 152 mm XM150E4
ver.7.4以前のXM551 Sheridanの主砲であり、性能も当時のままである。しかし、現在のSheridanの主砲は性能調整され、ver.7.4で時が止まったSheridan missileの主砲とは性能がところどころ異なっている。
まず大きな違いが単発と装填速度で、単発は通常弾・榴弾で現在のSheridanの方が10hp高く、装填速度もSheridanの方が素で1秒程早い。単純な単発交換や殴り合いではSheridanの方が有利である。また照準時間も差があり、素でSheridanが2.40、Sheridan missileが2.59、とこちらもSheridanが強化されている。貫通力の差は素でAPのみSheridanの方が5mmほど高く他は同値である。
ここまでの説明ではSheridanの方が強いという印象を受けるが、Sheridan missile一番の強みはなんと言っても課金弾のATGMだろう。
遮蔽越しでも頭上からズドン!
逃げようとしても無駄!
( ゚∀゜)フハハ八八ノヽノヽノヽノ \!
...という感じで超強いのである。ただATGMは1度大幅な弱体化を受けており、ver.7.4以前の本当のつよつよミサイルではなくなった。単発はSheridanのHEATと比べ5hpほど低いが、この程度なら気にすることもないだろう。また弾速の欄を見て分かるとおりATGMはバッッッカみたいに弾速が遅い。したがって拡張の強装薬を積むことで若干だが改善される。本当に若干である。
弾速という言葉が出てきたので紹介するが、Sheridan missileのAPは素で1000m/sであり口径に対してずば抜けて速く、なんと榴弾も1000m/sとバッッッッッッカみたいに速い。一方でSheridanの弾速は平均的であるため、やはりSheridan missileは古代兵器の部類であると言える。
結論としては、古の運営の懐かしさを感じるピーキーに仕上がった一門だと言えよう。
通常戦でミサイルが使えた頃の公式紹介動画 [通常戦での使用にトラウマなどがある方は閲覧注意です。]
歴史背景
本家wikiより
M551 Sheridanは、アメリカが開発した水陸両用の空挺戦車である。
現状、アメリカ軍が制式化した最後の軽戦車でもある。
愛称の「Sheridan(シェリダン)」とは、南北戦争の英雄の一人フィリップ・H・シェリダン将軍にちなんで命名された。
1950年代、M41 Walker Bulldog軽戦車とM56 Scorpion空挺対戦車自走砲を統合・代替する、AR/AAV(Armored Reconnaissance/Airborne Assault Vehicle:装甲偵察/空挺突撃車両)計画が開始された。
新型空挺戦車の基本構想は、
・水陸両用
・空中投下可能
・既存の軽戦車を凌ぐ機動力と火力
・車重10トン以内
という厳しい要求が出された。
計画に応募した12社のうち、キャデラック社の提出した設計案が採用され、1960年6月にXM551として開発契約が結ばれた。
1961年12月には最終モックアップが完成し、1962年に試作車が完成。
各種試験を重ねた後、1965年11月にM551として正式採用された。
1966年6月から生産が開始され、1970年11月までに1,662両が生産された。
主砲には開発中のM81 152mmガンランチャーの搭載が予定された。
これはM41 Walker Bulldog軽戦車のM32 60口径76.2mm戦車砲よりも軽量でありながら、大火力を発揮する火砲であった。
弾種は強力なMGM-51シレイラ対戦車ミサイルとHEAT-MP(多目的対戦車榴弾)の2種類、計30発である。
重量を抑える為、装甲材にはアルミ合金が用いられた。
エンジンもアルミ合金、トランスミッションにはマグネシウムなど、とにかく徹底的な軽量化が図られている。
一方で水陸両用としての用件を満たす為、車体側面部は中空構造とされ、内部にはウレタンフォームを充填して浮航性を確保している。
車体前面上部には起倒式の波切板を設置し、車体上部外周部には防水スクリーンが装備した。
水上航行時にはこれを展開して浮上航行する。
エンジンはデトロイトディーゼル社製の6V-53T V型6気筒液冷ターボチャージド・ディーゼルエンジン(300hp)が搭載された。
戦車としては軽量なこともあり、機動性は良好であった。
試験での路上最大速度は69.2km/hを記録している。
水上航行用装備は5分以内での展開が可能であり、排水用のビルジポンプを装備している事から、波のない湖沼や河川であれば本格的な水上航行が可能となっていた。
M551は「空挺戦車」の名の通り、輸送機からの空中投下が可能。
パレットに載せて固縛した状態で空中へ放出し、3個のパラシュートを開いて降下させる。
また、低高度パラシュート抽出システム(Low-Altitude Parachute Extraction System = LAPES)と呼ばれる方法によっても降下させる事もできる。
この場合、超低空を飛行する輸送機からパレットに載せた状態でパラシュートを開傘して機外に引き出し、そのままパラシュートによって減速して着地させる。
なお、乗員は車両とは別個に空挺降下し、着地後に合流して車両に搭乗する。
M551は制式採用後、1955年~1975年のベトナム戦争に投入された。
しかし、残念な事に
・地雷や対戦車兵器の被害を受けやすい脆弱な装甲(余りにも脆いため、地雷を踏むと衝撃で弾薬庫に誘爆して文字通り吹き飛ぶ)
・高温多湿による整備性の悪さ
・障害物の多い地形では不利な低重量
・湿地での機動性に難のある幅の狭い履帯
など運用上の欠点が多かった為、兵士達の評価は良いものではなかった。
そもそも売りであるシレイラミサイルは、対戦車戦闘の少なさや北ベトナムを通じてソ連へ鹵獲される事を恐れ、ベトナムには持ち込まれなかった。(そもそもミサイル誘導中は移動出来ないため活躍できるのか微妙だが)
ベトナム戦争では空中投下の機会も無かったが、のちに1989年のパナマ侵攻にて初めてパラシュートで投下された。
ただし、着地の衝撃で半数ほどのM551が損傷・故障し、まともに運用できたのは残り半数のみであった。
アメリカ陸軍ではM551の発展型として共通の車台を用いた各種の派生型を構想し、それらを装備した「空挺突撃車両戦闘部隊」の編成が検討されていた。
しかし、M551の運用結果が芳しくなかった事から、それら派生型は計画段階で中止となってしまった。
ちなみに、ゲームで再現されているのは試作型である。こちらのサイトから、実際の写真を見ることができる。
コメント
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ツリー化、枝化とは?
- コメント1 -- 2018-09-28 (土) 6:00:00
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- コメント3に関連したコメント4 -- 2018-09-28 (土) 9:00:00
上のように、関連するコメントを子要素にすることを「ツリー化」「枝化」などと言います。
この「ツリー化」を行わないと、どのコメントに対する意見なのか分かりにくくなることがあり、混乱を招くため、必ず関連するコメントをするときは「ツリー化」を行ってください。
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