アンジェリカ

• パッシブとアクティブでCTにズレがあり、タイミングの調整が難しい。
  スキルの回転ペースが異なるため徐々にズレていき、3,40秒頃になれば最大火力時に射速150が重なるため瞬間的なDPSは非常に高くなる。
  ただ30秒はあまりにも遅い。かといって長期戦向きかというと、50秒以降は再びズレていくためDPSは落ちる。
• HGのスキルとのタイムスケジュールが重ならず、自動発動だと解決されない。
  最大限に効果を発揮する場合、最初にスキルの発動タイミングを合わせる必要がある。
• 移動中はアクティブを発動しないため、ドリーマーや白ネイトのようなランニングさせられるボスが相手だとこの通りにはならない。

• 「La principessa del regno della pasta」
  義体化前の名前は『天使』を意味するアンジェリーナ、愛犬のペロと共に市場への買い物に向かう途中に車に轢き逃げに遭ってしまう･･･
  が、轢き逃げをしたのが実の父親であり、市場へおつかいを頼んだのも母親である、つまり彼女は両親によって殺害されかけたということになる。
  理由は経営する町工場の経営難をなんとかするため、アンジェリーナに掛けられた多額の保険金目当ての事故であった。

• 「そういう時はパスタ王子の出番さ」
  事故の負傷から義体となることで生き延びた彼女は公社の病室で目を覚まし、マルコーと初めて対面する。
  治療のための注射を怖がる彼女に、マルコーはパスタの国の王子様の童話を即興で作り、彼女に聞かせて気を紛らわせることにした。
  童話を気に入ってせがまれるうちにネタが尽きてきたため、周囲の暇な課員とビアンキ医師を捕まえて童話制作にいそしむこととなり、その光景を元陸軍兵士ジョルジョと元海兵隊員アマデオが若干呆れながら見つめる。
  ちなみに童話制作に携わったマルコーとビアンキ以外のメンバーは、元公安部所属エリートのプリシッラに元ロシア大使館付き武官(諜報員)のオリガというおよそ童話制作からは程遠いメンバーである。

• 「力は可能性なの 良いことにも悪いことにも使える可能性･･･」
  マルコーよりアンジェリカと名付けられた彼女はパスタの国の王子様を聞きながら、マルコーから銃の手ほどきをうけ、プリシッラからは溺愛され、オリガからは林檎の剥き方を教わるなどしていたある日。
  元兵士でありながら全く現場に出れないことにイラつくジョルジョとそれを諫めたアマデオとの間でナイフを持ち出す乱闘が発生するが、それをアンジェリカが体を張って食い止める。
  自分の持つ力の「可能性」で二人の流血を未然に防いだことをマルコーはほめたたえた。
  また軽傷を負いながらも、一流の兵士である二人の攻撃を捌き切った義体の性能をも立証することとなり、義体の実戦投入が決定されることになる。
  なお騒ぎを起こした二人は本来なら除隊物であるが、人手不足のため、罰として三か月のイギリスにあるヘリフォード送りとされた。*1
  三か月後、イギリスへの島送りから帰還したジョルジョとアマデオが花束を持ってアンジェリカに謝罪に来るが、この時アンジェリカには薬物投与による副作用の記憶障害が発生しており二人の乱闘騒ぎを忘れてしまってた。
  皮肉にも義体の能力を最初に示した彼女が、薬の副作用も最初に示すこととなった。
  この副作用の発症の後も体調不良か更なる記憶障害を起こしたようで、彼女は長期入院することとなる。
  また条件付けも度々行われたらしく、マルコー達が忘れたことを再び教え、更なる条件付けで教えたことを忘れる、ということを繰り返した結果、マルコーはアンジェリカに対して徐々に無力感と徒労感を感じ、遂には冷たく突き放す態度をとり始め、本編登場時にはもはやかつての本当の兄弟のような仲睦まじさは欠片も無くなっていた。
  • 「今では、あの子に物語を聞かせることもなくなった。
    あの頃してやった事、全てが無駄とは思いたくないが、彼女はもう、あの物語を覚えてはいない･･････」

• 「悪い夢でも見てんのか？ ふざけた世の中だぜ･･･」
  ようやく体調も回復し、義体の調整と条件付けも完了したアンジェリカとマルコーはある任務を公安部(諜報担当部門)から受ける。
  それは五共和国派の名うての暗殺者「ピノッキオ」を探っていた公安部員が行方不明になり、彼の捜索を行う作戦である。
  マルコー＆アンジェリカ組は一路ミラノへと向かい、マルコーの伝手を頼っての情報収集を行いながら、アンジェリカを心配してわざわざミラノまで来たプリシッラとオリガの協力を得てピノッキオへの情報を辿っていく。
  アンジェリカを心配する課員がいる一方で、マルコーは彼女をさらに突き放し、病み上がりを理由に武器の携帯すら認めないことで、彼女にさらなるストレスを与えることになってしまう。
  武器を持てないストレスと作戦現場での緊張感から遂には薬物への禁断症状が発症、武器ケースを預かっていたプリシッラの腕をへし折る事態へと発展する。
  薬物投与でなんとか沈静化したことで、応援にきたジャンの判断により翌日の作戦に参加することとなる、目標はピノッキオと繋がりのある「死体処理業者」*2
  作戦当日、以前と遜色ない体捌きでTMPを目標の乗る防弾フェラーリに命中させるなどし、多少だが考えを改めたマルコーから褒められたことをMG3を構えるリコと談笑しつつ喜ぶアンジェリカを見て、その現実離れした光景に負傷して動けない死体処理業者のブルーノは思わず笑ってしまうのであった。

• 「再生可能なボディを持つ義体にとって　寿命というのは脳の寿命なんだろうね」
  死体処理業者捕縛以降、調子を取り戻したアンジェリカはマルコーと共に作戦をこなしていたが、不思議なことに自分そっくりな少女がでる夢を見るようになる…
  ビアンキ医師との面談においても記憶のフラッシュバックとも取れる記憶障害に追加して記憶の時系列の乱れが見られ始め、さらになぜか犬の幻覚を見始めるアンジェリカ。
  作戦行動中にかつての古巣である治安総局へと向かうマルコーに、いつも以上にお喋りな彼女は忘れているはずのマルコーの原隊「レザーヘッド」についても言及しはじめる。
  不思議に思い思索に耽ったその瞬間、治安総局に無人トラックが突っ込む爆弾テロが発生。近くにいたマルコーを爆風と破片から守るためアンジェリカは両手を広げて彼の前に立ちはだかった
  結果、マルコーは軽傷ですむが、アンジェリカは瀕死の重傷となり、治療の結果大幅に寿命が縮むという事態になる。
  元々最初期の義体ということでかなり無茶な投薬や実験も行われたアンジェリカだが、更に治療の際に用いられた薬品の影響によって「脳」が限界を迎えていることをジョゼから知らされる。
  見舞いに来たマルコーを見ても起き上がることすらできない状態となり、しかも犬の幻覚までみていることから、もはや寿命がきていることは明らかであった…
  アンジェリカに対して割り切った対応をとっていたマルコーだったが、その死を目前として心が再び揺れ動き始める。
  アンジェを「亡霊」と言いながらも、切り捨てることができない彼は近くに迫ったクリスマスプレゼントの要望を聞くと彼女が望んだのは「犬」であった。
  マルコーはそれを、かつてアンジェリーナであった頃に飼っていた犬のペロのことであると思い至り、二課メンバー達総出でペロの捜索を行う。
  それは奇しくもかつてアンジェリカのために童話を作った時のような一体感であった。

• 「むかしむかし あるところにパスタの国がありました」
  昏睡と覚醒を繰り返すアンジェリカ、技術部から告げられたタイムリミットは僅か一週間であった。
  マルコーはペロを見つけ出しアンジェリーナの親族に引き取られていたペロを借り受けアンジェの元へと急ぎ帰る。
  ペロとアンジェを遂に面会させた時、アンジェリカに起こるはずの無い"ロマン"が起こる。
  それは、条件付けによって封印されていたはずのペロとの記憶と、マルコーとの記憶を思い出したのである。
  両親から嫌われていたがペロがその隙間を埋めてくれたこと、ペロと別れた後はマルコーとプリシッラ達が愛情を注いでくれたことへの感謝であった…
  3日後、多くの公社メンバー達が見守る中でその時がついに訪れる。
  昏睡の後に目覚めたアンジェリカはすでにマルコーを識別できなくなっており、顔を歪めながら悔恨に押しつぶされていたマルコーを気遣って彼女は覚えていないはずのおとぎ話を語り始める。
  • 「おじさん…どうしたの…? どこか痛い? 怪我してるの?」
    「平気だよ　たいしたことない　大丈夫」
    「でも…苦しそうだよ…」
    「ああ…そうだな」
    「じゃあ…私が…お話を聞かせてあげるね。このお話は…悲しい時も元気が出るの。おじさんは･･･ パスタ好き？」
    「あぁ･･･好きだよ･･･」

黄昏どき 夕闇が冬の空に迫る頃 アンジェリカは静かに眠りに落ちた
これは公社にとって初の「寿命」で死を迎えた義体となった

読んでいただいた担当官諸氏にはお分かりだろうが、彼女に実装されるスキンはマルコーを爆弾テロから守った時の物である。
が、実装当初より担当官からはスキン名やグラフィックの組み合わせに「人の心が無い」とか散々な言われようであるが元ネタを知っていれば納得の評価であろう､､､
童話の始まり、と銘打たれているが、それが薬物の末期依存症による記憶障害と記憶の時系列の乱れからくる幻覚という救いの無さすぎるものであり、重傷グラフィックがあろうことか寿命を迎える要因になった爆弾テロ時のものという、もはや確信犯の所業である。
（重症を負う→修理を受けるとあら不思議、ワンちゃんがいるわー）

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