汚された神殿

概要

購入フェイズ中に呪いを獲得すると、アクション獲得ごとに溜まる勝利点トークンが得られるランドマーク。
ドミニオン初心者なら誰もが思うであろう「呪いをわざわざ購入するなんてことはあるのか？」という疑問に対し*1、プレイヤーがこぞって呪いを購入する機会が提供される。
また、購入フェイズ中の呪い獲得効果(儀式や呪われた金貨や絶望)でも誘発するので、これらと組み合わせるのも良いだろう。
ある程度溜めて、属州1枚分くらいの勝利点トークンを一気に得るのが理想だが、それを待っていると相手の手番に奪われてしまうかもしれない。
おまけに、うかつに勝利点トークンの乗ったアクションを獲得しては、ますます相手に利してしまう…などのジレンマが発生し、読み合いが生まれる。

利用法

• 呪いを購入する場合、実質的に勝利点トークンひく1の点数を持った勝利点カードを購入することと等しい。
  • 例えば、汚された神殿上に4勝利点トークンが乗っている状況であれば、呪いを購入してデッキが1枚増える＆3VP増加なので、実質0金で公領を購入したようなものとなる。
  • 勝利点カードの購入と大きく異なるのは、呪いが0コストで購入できる点。
    もっとも、購入権が1しかない状態でコインを余らせて購入するのでは大差ないので、事前にしっかり購入権を確保しておきたい。
  • 以下のような呪いを処理する方法があれば、デッキを汚さない勝利点獲得手段になるので、強力となる。
    • 望楼でリアクションし、獲得した呪いを廃棄する。または、交易人でリアクションし、獲得した呪いを銀貨に交換する。
    • 隠遁者などで、獲得した呪いがデッキに混ざる前に廃棄する。
    • 仮面舞踏会や大使で呪いを相手に押し付けるのを狙う戦略もあり。
• 呪いの山札が切れた場合は勝利点トークンを得られなくなるので、呪い撒きのアタックカードがある場合はサプライの残り枚数に注意しよう。
• 購入フェイズ中の呪い獲得効果(儀式や呪われた金貨や絶望や【呪われたカード】の獲得など)でも誘発するので、これらと組み合わせるのも良いだろう。
  • ターンプレイヤーの購入フェイズ中、自発的ではない手段で呪いを獲得することがあるが、この場合も汚された神殿の効果は誘発する。
    以下のアタック効果を仕掛ける際、「呪いを1枚獲得したことで2VP以上得る(=差し引き1VP以上増えた)」機会を与えてしまうのは、利敵行為になりかねないので注意が必要。
    • 沼の妖婆のアタックを受けている状態で購入によりカードを獲得した
    • 勝利点カードを獲得した際、他プレイヤーが黒猫でリアクションした
    • 他プレイヤーが封鎖の脇に置いていたカードと同名のカードを購入により獲得した
  • 呪われた村を購入し、呪詛の蝗害か疫病を受けた際に呪いを獲得することも有る。ランダムとは言え、呪いを受けても痛くない状況があることは覚えておくと良い。

詳細なルール

「集合以外の各アクションカードのサプライの山の上に2勝利点トークンを置く」準備について

• 分割された山札のように山札に異なるカードが含まれる場合、ランダマイザーに書かれている種類を参照する。具体的には城以外の全ての分割された山札はアクションカードの山札として扱うので、2勝利点トークンを置く。
  • ただし、山札の勝利点トークンは『アクションカードを獲得するとき』に移動するので、例えば剣闘士／大金の山札が(待ち伏せや剣闘士の効果などで)勝利点トークンが置かれたまま、一番上のカードが大金となった場合などは、大金を獲得しても勝利点トークンを移動させない。
• 廃墟もサプライに置かれる集合でないアクションカードの山札なので、2勝利点トークンを置く。
• 魔女娘が使用されるゲームで準備される災いカードの山札も、サプライであるため、集合でないアクションカードの山札であれば、2勝利点トークンを置く。
• アクションカードの山札に乗った勝利点トークンは、そのアクションカードの山札が枯れた場合*2も取り除かれることは無い。

「あなたがアクションカード1枚を獲得したとき、その山の上の1勝利点トークンをこの上に移動する」処理について

• 準備の際に勝利点トークンを乗せるのは集合でないアクションカードの山札だが、アクションカード獲得時の勝利点トークンの移動は集合カードの山札にも適用される点に注意。
  • 神殿を獲得した際の勝利点トークン獲得と汚された神殿の効果はいずれも獲得時効果であるため、好きな順番で処理できる(普通は神殿を獲得したプレイヤーが総取りする)。
• サプライ以外の場所からアクションカードを獲得した場合(墓暴きで廃棄置き場から獲得した場合など)でも、由来する山札からの勝利点トークンの移動は発生する。
• サプライの呪いの山札が枯れている状態でも、アクションカードの山札からの勝利点トークンの移動は発生する。
  • 呪いの山札が枯れていても、(購入フェイズ中であれば)廃棄置き場から呪いを獲得した時、汚された神殿の効果が誘発して点数を得る。
  • 大使などがあると後から呪いの山札が復活することもあるため、呪いが枯れている間の移動を忘れないように注意。

「あなたが自分の購入フェイズに呪い1枚を獲得したとき、この上の勝利点トークンをすべて得る」処理について

• 他のカード獲得に誘発する効果は同時に誘発するので、呪いを獲得したプレイヤーが好きな順番で処理できる。
  • 例えば、御守りによる「同ターン中の次のカード獲得時、『同コストの異なる名前のカード』を獲得しても良い」という効果を発揮していた際に、呪いを獲得した場合、廃墟(あるいはコスト減により0コストとなったアクション)を獲得しても良い。
    この処理に伴いサプライの山札から勝利点トークンを移動させた後で、汚された神殿の効果を処理し、勝利点トークンを受け取る、という動きができる。
• なお、呪いを獲得するタイミングで、望楼や交易人でリアクションすれば、呪いを受け取らずに済むが、それぞれの処理の違いに注意。
  • 望楼は、「獲得したカードを廃棄する(or山札の上に置く)」という効果なので、結果的に呪いはサプライから1枚減ることになる。
  • 交易人は「獲得したカードを銀貨に交換する」という効果なので、結果的に呪いはサプライから減らない。

余談1

• 読みは「よごされた-」ではなく「けがされた-」である。（日本語版の説明書で宮殿と公会堂の間に記載されている）

余談2

以下、海辺・繁栄・異郷2版発表に伴う2022年版エラッタ前のカードテキストを残しておく。

• 勝利点トークンを受け取る条件が、「購入フェイズ中の呪い獲得」ではなく「呪い購入」だった。

コメント

• 呪われた金貨があると、序盤から頻繁に汚された神殿の上が掃除される展開になる。旨みが無くなるとも言えるし、呪われた金貨のダメージが軽減されるとも言える。 -- 2023-04-14 (金) 14:54:40