*U型潜水艦 HMS Undine N48 [#u6544ccc]
&attachref(./408A70DB-3152-42FC-8879-AFC3F25268D8.webp);
#contents
*性能諸元 [#z26f5815]
RIGHT:&color(DarkGray){編集時 ver.15.4.0};
・基本性能
|>|>|>|CENTER:SIZE(12):|c
|~Tier|6|~種別|ツリー艦艇|
|~艦種|[[潜水艦]]|~派生元|''[[Icarus]]''|
|~国家|[[イギリス]]|~派生先|''[[Sturdy]]''|
|>|>|CENTER:SIZE(12):|LEFT:SIZE(12):|c
|~生存性|>|継戦能力|(A)9,200&br;(B)9,600|
|~|>|装甲|16-25mm|
|~|対水雷防御|ダメージ低減|0%|
|~機動性|>|機関出力|825 馬力[hp]|
|~|>|最大速力|20.0ノット[kt]|
|~|>|旋回半径|320m|
|~|>|転舵所要時間|5.9秒|
|~水中機動性|>|潜行中の最大速力|16.0ノット[kt]|
|~|>|潜航舵の転舵所要時間|9.1秒|
|~|>|潜航/浮上の最高垂直速度|2.6m/秒|
&br;
|>|>|>|>|CENTER:SIZE(12):|c
|~隠蔽性|~潜行深度・状態|~海面|~火災|~航空機|~煙幕|
|~|水上|5.5km|0.0km|2.0km|0.0km|
|~|潜望鏡深度|0.0km|?|0.0km|?|
|~|最大深度|発見不可|0.0km|0.0km|0.0km|
&br;
|>|>|>|CENTER:SIZE(12):|SIZE(12):|>|CENTER:SIZE(12):|SIZE(12):|c
|~副砲|~口径|~基数×門数|~最大ダメージ|~装填|~射程|~装甲貫通力|~180度旋回|
|~|76mm/45 20cwt QF HA CPV|1基×1門|1,500(SAP)|5.0秒|4.0Km|22mm|3秒|
&br;
|>|>|>|>|>|>|CENTER:SIZE(12):|c
|~魚雷|~船体|~種別|~口径|~基数×門数|~射程|~雷速|~最大ダメージ|~装填|~切替時間|~被発見|~装填手の数|
|~|A|標準|533mm Mk VIII Mod 0|艦首:6門|9.0km|75kt|5,933|45秒|-|1.7km|3/0|
|~|B|標準|533mm Mk VIII Mod 0*|艦首:6門|10.0km|75kt|6,533|45秒|-|1.7km|3/0|
&br;
|>|>|>|>|>|CENTER:SIZE(12):|c
|~ソナー|~準備時間|~ピンガーの効果時間|~ピンガー速度|~ピンガー幅|~最大射程|
|~|6.5秒|22/50秒|500m/秒|15m|10.0km|
&br;
|>|>|>|>|>|CENTER:SIZE(12):|c
|~潜航能力|~潜航能力|~潜航能力消費|~回復レート|
|~|300単位|1.0単位/秒|0.6単位/秒|
&br;
・アップグレード
#fold(搭載可能アップグレード){{
搭載可能アップグレード
|BGCOLOR(#eeaaaa):A|&ref(アップグレード/Icon_modernization_PCM030_MainWeapon_Mod_I.png,nolink,70%);|主砲兵装改良1|主砲および魚雷発射管の機能停止発生率 -20%&br;主砲および魚雷発射管の抗堪性 +50%&br;主砲および魚雷発射管の修理時間 -20%|
|~|&ref(アップグレード/Icon_modernization_PCM084_Pinger_Mod_I.png,nolink,70%);|ソナー改良1|ソナーが機能停止する確率 -25%&br;ソナーの修理時間 -25%|
|~|&ref(アップグレード/Wows_icon_modernization_PCM039_CrashCrew_Mod_I.png,nolink,70%);|応急工作班改良1|消耗品の動作時間 +40%|
|BGCOLOR(#eeaaaa):B|&ref(アップグレード/Icon_modernization_PCM069_Movement_Mod_I.png,nolink,70%);|機関室防御|主機損傷確率 -20%&br;主機修理時間 -20%&br;操舵装置損傷確率 -20%&br;操舵装置修理時間 -20%|
|~|&ref(アップグレード/Icon_modernization_PCM085_Pinger_Mod_II.png,nolink,70%);|ソナー改良2|ソナーピンガーの速度 +10%|
|~|&ref(アップグレード/icon_modernization_PCM100_DamageControl_Mod_III.png,nolink,70%);|ダメージコントロールシステム改良3|火災によるダメージ -5%&br;浸水によるダメージ -5%|
|BGCOLOR(#eeaaaa):C|&ref(アップグレード/Icon_modernization_PCM070_Torpedo_Mod_IV.png,nolink,70%);|魚雷発射管改良1|艦載魚雷の雷速((他の補正を考慮しない値)) +5%&br;魚雷発射管の旋回速度 +20%&br;魚雷発射管が機能停止する確率 -40%|
|~|&ref(アップグレード/Icon_modernization_PCM082_Autonomy_Mod_I.png,nolink,70%);|潜航能力改良1|秒間の選考能力の回復 +10%|
|~|&ref(アップグレード/icon_modernization_PCM104_SubmarineLocator_Mod_I.png,nolink,70%);|改良型潜水艦探知機1|「潜水艦探知機」の準備時間 -20%|
|BGCOLOR(#aaccaa):D|&ref(アップグレード/Wows_icon_modernization_PCM023_DamageControl_Mod_II.png,nolink,70%);|ダメージコントロールシステム改良2|火災消火時間&br; -15%浸水復旧時間 -15%|
|~|&attachref(アップグレード/icon_modernization_PCM024_Engine_Mod_II.png,nolink,70%);|推力改良1|加速時における最大出力までの到達時間 -50%|
|~|&ref(アップグレード/icon_modernization_PCM090_SteeringGearSubmarine_Mod_II.png,nolink,70%);|潜水艦操舵装置|転舵所要時間 -50%&br;潜航舵の転舵所要時間 -50%|
}}
・消耗品
#fold(搭載可能消耗品){{
搭載可能消耗品
|CENTER:48|CENTER:48|CENTER:48|CENTER:48|CENTER:48|LEFT:440|c
|~スロット|消耗品|使用&br;回数|準備&br;時間|有効&br;時間|効果|h
|~R|[[&ref(tmp/応急工作班II.png);>消耗品#SSDamageControlParty]]|3|60秒|15秒|火災・浸水・損傷したモジュールの修復|
|~T|[[&ref(消耗品/PCY045_HydrophoneNew_0.png);>消耗品#Hydrophone]]|4|30秒|30秒|潜航中に使用することで、視程を超える位置にある地形や敵の水上艦艇、水上及び潜望鏡深度の潜水艦をハイライトすることができます。&br;艦発見距離:6.0[km]&br;ピンガー間のインターバル:4[秒]|
|~Y|[[&ref(消耗品/Consumable_PCY048_SubmarineLocator_0.png);>消耗品#SubmarineSurveillance]]|-|330秒&br;120秒|60秒|潜航中の潜水艦を発見します。&br;潜水艦の発見:6[Km]&br;1回目の使用に用意時間330[秒]が必要|
}}
**ゲーム内説明 [#hf87d2cf]
U級潜水艦は、当初は対潜訓練用の非武装標的として設計されましたが、計画が承認された後に、魚雷発射管を搭載することが決断されました。その結果として、艦首部が6門の魚雷発射管を備える形に再設計されました。本級は電気モーターで移動し、ディーゼル・エンジンを発電機として使用していました。第二次世界大戦が勃発すると、アンディーンは第6潜水戦隊の1隻として任務に従事しました。そして1940年1月7日にドイツの補助掃海艇によって撃沈されました。
**解説 [#vca1a694]
イギリスのTier6潜水艦、ツリー艦艇。
イギリスの潜水艦ツリーは他のツリーとは異なる特性を多く持ち、初心者には非常に扱いが難しいとされている。
基礎的な性能がまとまっているアメリカやドイツの潜水艦に対し、イギリスの潜水艦は「できないこと」が多く、このツリーで癖がついてしまうと潜水艦の基礎が身につかないままになる可能性があるため注意が必要である。
-''抗堪性''
HPは1万を切っており、同格潜水艦の中でも最低クラスである。格下の駆逐艦と同程度のHPしかないため、後述する鈍足さも相まって、一度敵に見つかると生還するのは困難である。敵に発見されないよう、常に細心の注意を払って行動する必要がある。
-''副砲''
本艦が搭載している砲は「主砲」ではなく副砲である。
実装初期に比べて弾道性能が改善されたが、それでも命中率は低く、頼りにはならない。瀕死の敵を沈めるために浮上して副砲でトドメを刺そうとするような真似は厳禁である。
-''ソナー''
--''ピンガー''
後期ソナーは射程10km、準備時間6.5秒と、Tier6潜水艦としては十分な性能である。しかし、ピンガー速度は500m/sとドイツ潜水艦並みに遅いため、命中させるには相応の練習が必要である。
--''ハイライト''
効果時間は1回目が25秒、2回目が50秒と、Tier6潜水艦としては平均的な数値である。本艦の後期魚雷の雷速は75ノットであり、最大射程の10km先まで到達するのに約51.3秒かかる。5km以上先の敵艦に誘導魚雷を命中させる場合は、ハイライトを更新するか2回の重ねがけが必要になることを覚えておくべきである。
-''魚雷''
注意点として、イギリスの潜水艦には(一部のプレミアム艦を除き)誘導しない通常魚雷(代替魚雷)が搭載されていない。
そのため、英潜ツリーを進める際は威力の低い''誘導魚雷のみ''で戦う必要がある。通常魚雷が使える他国艦に比べ、平均与ダメージが低くなりやすいのが難点である。この誘導魚雷をいかに効果的に運用できるかが、英潜を乗りこなす鍵となる。
--''魚雷発射管''
英国艦特有の外装式魚雷発射管により、Tier6でありながら艦首側に6門もの魚雷発射管を備えている。他国艦の多くは4門であるため、一度に斉射できる門数は本艦が勝る。しかし、魚雷装填時間は45秒/門と長く、装填手の数は発射管の半数(3人)しか配置されていない。この関係で1分間あたりの投射量は他国艦と比較して低いため、むやみに撃ち尽くすとすぐに魚雷が枯渇する。全門発射は控え、状況に応じて計画的に射撃する必要がある。
--''魚雷''
魚雷の単発威力は他国艦に比べて高めに設定されている。一方で雷速は75ノットと平均的だが、発見距離がやや長いため、リアクションタイム(魚雷発見から命中までの猶予時間)は厳しめである。ハイライトの項で触れた通り、5km以遠の目標を狙う際はピンガーのかけ直しが必須である。
-''潜行能力''
イギリス潜水艦は潜行能力(潜水時間)が他国より長く設定されており、本艦の場合は300単位(秒)、つまり5分間の潜航が可能である。潜望鏡深度や最大深度に長時間留まれるが、回復レートが1秒あたり0.6単位と低いため、一度使い切ると全回復までにかなりの時間を要する。この回復レートはアップグレード「潜水艦操舵装置改良」や艦長スキル「改良型バッテリー効率」を積んでも0.825単位までしか改善されない。消費しすぎないよう、こまめに浮上して酸素を回復させる意識が重要である。
-''機動性''
''&color(red){非常に悪い};''。
水上および潜望鏡深度での速力はたったの20ノットしかない。鈍足で知られるアメリカ戦艦にすら置いていかれるほどの劣悪さである。速力信号旗やスキルを併用しても24ノット程度が限界であり、追撃や離脱は非常に困難である。後述する消耗品の探知距離も他国に比べて短いため、前に出すぎず、Tier6としては長大な10km射程を活かした遠距離雷撃が主体となる。
-''水中機動性''
水中機動性とは最大深度まで潜った際の機動性である。
最大深度まで潜った際の水中速力は16ノットだが、実はこれでも他国艦の中では最速の部類に入る。もちろん、見つかった後に水中に逃げても簡単に追いつかれ、真上に爆雷を落とされてしまうものだが、万が一発見された際は、この水中速力と長い潜行時間を活かして生存圏へ離脱を図るのが得策である。
-''隠蔽性''
海面発見距離は5.5kmであり、同格トップクラスの優秀な隠蔽を誇る。
この性能のおかげで、大抵の潜水艦や駆逐艦より先に発見されることはない。足の遅さは隠蔽差を利用した「早期潜航」で補うのが基本である。ただし、マッチング帯には優れた隠蔽とソナーを併せ持つ[[Lightning]]や[[Cossack]]といった駆逐艦が存在する。これらと遭遇した際は潜航が間に合わず距離を詰められる危険があるため、戦闘開始前には相手チームの編成を必ずチェックする必要がある。
-''消耗品''
--''受波器''
英潜の受波器は準備時間が30秒と短いが、使用回数に制限がある。また、探知範囲が6kmと狭く(他国は7~8km)、対潜索敵能力は相対的に低めである。浮上時に周囲に敵がいないか確認する、あるいは煙幕内に潜む敵の位置を特定するなど、使用タイミングを厳選しなければならない。
--''潜水艦探知機''
使用中、探知範囲内にいる潜望鏡深度または最大深度の敵潜水艦を照らし出す消耗品である。
こちらは回数無制限だが、受波器と同様に探知距離が6kmしかない。ドイツやソ連の潜水艦は探知距離が9kmあるため、索敵合戦では圧倒的に不利である。敵潜水艦を見つける能力が総じて低いため、単独で前に出ることはできず、常に味方の支援を受けられる位置取りが必要となる。この「索敵能力の低さ」をどう補うかが、英潜を使いこなす上での最大の課題である。
-''総評''
生存性と機動性の悪さ、リカバリーの効かない潜行能力、そして探知能力が低い消耗品。こうして並べると劣悪な性能に思えるが、攻撃面においても特筆して高いわけではなく、初心者には非常に扱いの難しい潜水艦である。
唯一の長所は、Tier6としては長大な10km射程を誇る魚雷である。この長射程を活かし、敵の航空爆雷の射程外から安全に雷撃を行うのが本艦の勝ち筋と言える。遠距離雷撃で敵の進撃を阻害するのが得意だが、熟練の敵であれば距離を詰めて沈めに来る。頼りない消耗品を駆使しつつ、敵を味方サイドへ引き込んで連携で沈めるなど、高度な戦術的判断が求められる一隻である。
**史実 [#i3771138]
-''U級潜水艦の史実''
#fold(''解説を開く''){{
--''建造''
第二次世界大戦直前から戦中にかけて、計49隻が建造された。ディーゼル・エレクトリック方式により、水上で11.75ノット、水中で9ノットを発揮する。排水量は約630トン(水上)と小型で、戦時急造に適した安価な潜水艦であった。その使い勝手の良さから北海や地中海で運用され、英国海軍潜水艦隊の主力の一翼を担った。
本級は建造時期によりグループが分類される。第1グループ(1937年度計画:3隻)、第2グループ(1938年度計画:12隻)、第3グループ(1940~41年度計画:34隻)である。第3グループは艦名が与えられず、P31~P49といった艦番号で呼ばれることが多かったが、1942年末に改めて命名された。ただし、既に戦没していた艦については命名が見送られた。
--''戦歴''
多数が建造され主力として活躍した一方、その激務ゆえに損失も多く、全49隻のうち計20隻が戦没した。また、連合国の戦力補強として多国へ貸与も行われ、自由フランス海軍(1隻)、オランダ海軍(1隻)、ノルウェー海軍(2隻)、ポーランド海軍(2隻)、ソビエト連邦海軍(3隻)が運用した。特にノルウェー海軍へ貸与された艦は、本級の隠密性を活かして活躍した。
--''最後''
戦後、生き残った艦の多くは旧式化のため退役し、1950年代半ばまでに全艦がスクラップとして解体された。大戦を生き抜いた艦の中には、スクラップとしての売却を免れ、潜水艦の運用訓練や研究に使用されたものもある。
}}
-''HMS Undine(N48)の史実''
#fold(''解説を開く''){{
--''建造''
HMSアンダイン(N48)は、カンブリア州バロー=イン=ファーネスのビッカース・アームストロング社にて1937年10月5日に起工(※就役ではなく起工)、1938年10月5日に進水し、1938年12月21日に就役した。U級潜水艦の第1グループとして建造された最初の艦である。
--''戦歴''
習熟訓練を経て、1939年8月31日に艦長アラン・スペンサー・ジャクソン中尉の指揮の下、ノーサンバーランド州ブライスから出撃。開戦直後の北海で哨戒任務に就いた。同時期に出撃した姉妹艦のユニティ(Unity)、ウルスラ(Ursula)らと共に、初期のU級が共通して抱えていた機関のトラブルに悩まされ、修理のために長期のドック入りを余儀なくされた。その後、1939年10月以降もデンマーク西岸やノルウェー沖での哨戒を繰り返したが、過酷な北海の海況と未成熟な機関の故障により、短期間での入渠と出撃を繰り返す厳しい運用状況であった。
--''最後''
1939年12月31日、ヘルゴラント湾哨戒のためブライスを出撃した。1940年1月7日09時40分頃、ヘルゴラント島南西約20マイルの海域で3隻の舟艇を発見。これらはドイツの対潜掃海艇(M-1201、M-1204、M-1207)であった。アンダインは攻撃を試みたが失敗。直後に反撃を受け、爆雷攻撃によってソナーが損傷し、操舵不能に陥った。
浮上せざるを得なくなったアンダインに対し、敵掃海艇からさらなる攻撃が加えられた。これ以上の抵抗および生還は不可能と判断したジャクソン艦長は、機密保持のための破壊措置を命じて自沈を決断した。乗組員は脱出し、ドイツ軍掃海艇によって救助され捕虜となった。アンダインは北緯54度08分、東経07度33分の海域で沈没し、現在もその地に眠っている。
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**小ネタ [#m6c33bac]
-''外装式魚雷発射管について''
艦首部に見られる特徴的なふくらみは、「外装式」の魚雷発射管が2門配置されている箇所である。
そもそも「U級」は乗員27名程度の小型潜水艦であったため、艦内の容積は極めて限られていた。艦内には内装式の発射管4門に加え、予備魚雷4本を搭載しており、艦内の魚雷総数は8本であった。そこに外装式発射管の2門を追加し、合計10門の魚雷を搭載可能とすることで、少しでも継戦能力や瞬間火力を高めようとした苦肉の策であったと言える。
とはいえ、艦首部にこのような突起物があれば、水上航行時にはそれほど大きな問題とはならなかったようだが、潜望鏡深度を維持しての航行には大きな障害となった。水中での抵抗や騒音の増大を招くこの外装式発射管は設計上の欠陥と見なされ、第2グループ以降のU級では、建造途中から撤去されることとなった。
-''艦名由来''
本級は「U級」あるいは一番艦の名を冠して「アンダイン級」と呼ばれる。この「Undine(アンダイン)」という名に馴染みがない場合、素直にローマ字読みをしてみるとその正体が分かる。そう、水の精霊「ウンディーネ(Undine)」である。
西欧では広く知られた精霊であり、本来は性別を持たない建前であるが、絵画や彫刻などでは「美しい女性」の姿で表現されることがほとんどであった。また、人間との悲恋の物語のモチーフとしても多用される。
敵艦を沈めるだけでなく、時には自軍の乗組員さえも冷たい海へと引きずり込んでしまう潜水艦の宿命。その恐ろしさを、英国流の辛辣なユーモア(諧謔)を込めて、あえてこの名で呼んだのではないかと勘繰るのも一興であろう。
-''『チビでいさましい(Small and Gallant)』''
U級潜水艦は排水量約630トン、乗員27名という小型で安価な設計であった。その小ささゆえに現場からは親しみを込めて「チビ(Small)」と呼ばれたが、その活躍ぶりから同時に「いさましい(Gallant)」とも評された。
この名声を不動のものとしたのが、U級の中でも最も戦果を挙げた「アプホルダー(HMS Upholder)」である。この艦は外装式魚雷発射管を装備した初期仕様の艦であった。マルコム・デイヴィッド・ウォンクリン少佐の指揮の下、マルタ島を拠点とする第10潜水戦隊で活動したアプホルダーは、わずか1年あまりの間に24回の哨戒任務を完遂した。
その戦果は圧倒的である。マエストラーレ級駆逐艦「リベッチオ」、潜水艦「トリチェコ」「サン・ボン」のほか、3隻の兵員輸送船、6隻の貨物船、さらには多数の補助艦艇を撃沈した。その撃沈総トン数は93,031トンに達し、英国海軍潜水艦の中で大戦中の最大戦果を記録した。
しかし、この「チビでいさましい」潜水艦の命運も長くは続かなかった。英国本土帰還前最後の任務となる25回目の哨戒のため、1942年4月6日にマルタを出撃したが、4月14日を過ぎても帰還せず消息を絶った。その後、英海軍本部はアプホルダーの喪失を認定した。
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