L6/40

Last-modified: 2024-04-05 (金) 20:07:37

Tier 2 イタリア 軽戦車 (日本語表記:レッジェーロ・セーイ・クワランタ )

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↑ L6/40 + Cannone da 37/40

 

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↑ L6/40 + Mitragliera Breda cal. 20 mod. 35

スペック(v1.10.0)

車体

耐久値340
車体装甲厚(mm)30/15/15
最高速度(前/後)(km/h)42.3/15
重量(初期/最終)(t)6.87/6.92
実用出力重量比(hp/t)15.61
本体価格(Cr)3,800
修理費(Cr)
超信地旋回不可
 
名称(通常砲)発射速度(rpm)弾種平均貫通力(mm)平均攻撃力AP弾DPM精度(m)照準時間(s)弾速(m/s)総弾数弾薬費(Cr)重量(kg)俯仰角
Cannone da 37/4024AP
AP
HE
39
60
18
40
40
45
9600.422640
640
550
1557
800
9
95-12°/+20°
名称(機関砲)連射弾数/間隔(s)弾倉交換時間(s)弾種平均貫通力(mm)平均攻撃力弾倉合計攻撃力精度(m)照準時間(s)弾速(m/s)弾倉/総弾数弾薬費(Cr/G)重量(kg)俯仰角
Mitragliera Breda
cal. 20 mod. 35
/0.253.5AP
AP
38
49
11
11
1320.471.6825
840
12/6003
400
69-12°/+20°
 

砲塔

名称装甲厚(mm)旋回速度(°/s)視界範囲(m)重量(kg)
L6/4030/15/1542320350
 

エンジン

名称馬力(hp)引火確率(%)重量(kg)
SPA 18VT v27020350
SPA ABM 210820430
 

履帯

名称積載量(t)旋回速度(°/s)重量(kg)
L6/407521,300
L6/40 mod. 447.5561,300
 

無線機

名称通信範囲(m)重量(kg)
R.F. 1 C.A.31017
 

乗員

1Commander(Gunner,Radio Operator,Loader)2Driver
 

拡張パーツ

改良型換気装置Class3装填棒×砲垂直安定装置×改良型旋回機構×改良型照準器×追加グローサーClass3
改良型無線機×車長用視覚システム×改良型モジュール構造×改良型装甲材Class3内張り装甲×
 

隠蔽性

非発砲発砲時
静止時15.33%3.65%
移動時11.46%2.73%
 

開発ツリー

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Cannone da 37/40
(初期/1,950)
Mitragliera Breda cal. 20 mod. 35
(150/2,900)
L6/40
(初期/570)
R.F. 1 C.A.
(初期/620)
SPA 18VT v2
(初期/330)
SPA ABM 2
(100/950)
L6/40
(初期/280)
L6/40 mod. 44
(95/570)
 

車両に関する変更履歴

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v1.0.1新規実装
v1.9.0Cannone da 37/40の総弾数を68発から155発に変更
Mitragliera Breda cal. 20 mod. 35の総弾数を300発から600発に変更
修理費用を50%ダウン
収益性を23%ダウン
HPを170から340に変更
コレクション車輌に移行

解説(v1.9.0)

  • 概要
    v1.0.1で追加されたTier2のイタリア軽戦車。(コレクション車輌
    1930年代中期、フィアット社及びアンサルド社がL3豆戦車の派生型として開発・量産した軽戦車である。
     
  • 火力
    俯角は-12°と優秀で地形対応力は十分。
    • Cannone da 37/40
      初期砲(Fiat 3000の最終砲)であり通常の戦車砲。
      精度や課金弾の貫通力は最終砲より一応優れてはいるものの、DPMは低く弾速もかなり遅い。よほど機関砲が合わないということでなければ最終砲を使う方が無難だろう。
       
    • Mitragliera Breda cal. 20 mod. 35
      最終砲であり1セット12発の機関砲。
      貫通力は低めだが1弾倉あたりの攻撃力はそれなり。
       
  • 装甲
    • 砲塔
      カタログスペック上は前面30mmであるが、防盾は空間装甲では無いものの40mmの装甲厚を持つ。同格中戦車M14/41の防盾は37mmなので、それよりも強固である。
       
    • 車体
      前面装甲は極端に薄い6mmの車体下部と左右切り欠きの15mmを除けば概ね30mm程度の装甲厚になっている。同格軽戦車の中ではそこそこ厚い方だが、徹甲弾の貫通を防げるほどのものではない。
       
  • 機動性
    最高速度や出力重量比は平均的な値。
    一方で車体の旋回速度は抜群であり、全車中でトップクラスである。*1
     
  • その他
    隠蔽性は並だが視認範囲はTier2としては優秀である。
     

史実

詳細

L6_40_history1.jpg
L6_40_history.jpg

 

1930年代に開発・量産されたL3豆戦車を拡大発展させた輸出用戦車として、フィアットとアンサルドの両社で試作していた5トンクラスの軽戦車の3つの試作車両の内、砲塔に26口径37mm砲を備えた3号機を原型として更なる改良が行われ開発された車輌。6トンクラスの軽戦車として1939年に試作車が完成し、各種試験を受けた後に翌年1940年にL6/40の名称で陸軍へ採用されている。

 

生産型では砲塔はより大型のものになり、武装も高初速で発射速度の高い20mmブレダM35機関砲に換装された。この機関砲は対空機関砲を車載用に改造したもので、榴弾および徹甲弾の使用が可能で砲口初速850m/秒、有効射程2,500m、最大射程5,500m、発射速度60発/分と当時の水準を越える性能であった。また主砲の左側には、副武装として8mmブレダM38車載機関銃が1挺同軸装備されている。ただし、これらの装備を搭載した砲塔内部は非常に狭く、戦闘時の操縦性には難があるものだった。

 

車体形状はL3豆戦車を発展させたものであったが、足回りの機構を一新されており、
二組の転輪を挟んだボギーをアーチ型アームで支えるトーションバー式サスペンションが採用された。更に履帯の接地長を稼ぐため、後部誘導輪は接地式になっていた。こうした仕様はM11/39以降リーフスプリング形式が主流であったイタリア戦車群に於いては異色な存在と言える。戦闘室には操縦手と車長兼砲手の2名が搭乗し、車体後部には68馬力のフィアットSPA社製18D型直列4気筒液冷ガソリンエンジンを搭載、そして車体前部で同社製の18TL変速機(前進4段後進1段)と連結し、路上で時速42km、不整地でも時速25kmの性能を出した。

 

1940年に583輌の生産発注が行われたものの、より安価で生産性の高いAB41装甲車(AB40装甲車にL6/40と共通の砲塔を搭載した車輌)の生産が優先されたため、実際に生産が開始されたのは1941年からであった。同年末にようやく部隊配備が開始され、主に北アフリカや東部戦線に展開する騎兵連隊や機甲師団にて運用された。各地の戦闘で貢献はしたものの、やはり戦前設計の車輌としての性能の限界は覆しようも無く、L6/40の生産は翌1942年末に283輌で打ち切られ、残り受注分はセモヴェンテ da 47/32自走砲への改造や、セモヴェンテ da90/53自走砲用の弾薬運搬車としての用途で車体のみが1943年まで生産された。残存したL6/40はイタリア降伏後にドイツ軍が接収し対パルチザン戦に使用した他、ドイツ側についた北イタリアのRSI軍でも使用された。更に大戦終結後もイタリア軍によって1950年代初頭まで運用されていた。

 
 

参考資料
『Viva!知られざるイタリア軍』吉川和篤著 イカロス出版
https://ja.wikipedia.org/wiki/L6/40
http://combat1.sakura.ne.jp/L6.htm

情報提供

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*1 tanks.ggにおけるEffective traverse(実際の旋回速度)では堂々の1位