*戦艦エジンコート HMS Agincourt[#Title]
#attachref(./agincourt.jpg,nolink)
#contents
*性能諸元 [#Ability]

RIGHT:&color(DarkGray){編集時 ver.13.0.0.0};

・基本性能
|>|>|>|CENTER:SIZE(12):|c
|~Tier|5|~種別| &color(Red){プレミアム艦艇};|
|~艦種|[[戦艦]]|~派生元|-|
|~国家|[[イギリス]]|~派生先|-|
|>|>|CENTER:SIZE(12):|LEFT:SIZE(12):|c
|~生存性|>|継戦能力|(-) 48,400|
|~|装甲|艦首艦尾|19mm|
|~|~|中央甲板|38mm|
|~|~|中央側面|152-229mm|
|~|~|上部構造物|13-305mm|
|~|~|砲塔|38-305mm|
|~|~|防郭|25-38mm|
|~|対水雷防御|ダメージ低減|(-) 14%|
|~機動性|>|機関出力| 34,000馬力[hp]|
|~|>|最大速力| 22.0ノット[kt]|
|~|>|旋回半径| 670m|
|~|>|転舵所要時間|(-) 13.4秒|

//船体が1種類のみの場合、(A)の表記は不要で数値のみを記載、船体欄には「-」
//プレミアム艦艇の派生元・派生先は「-」
&br;
|>|>|>|>|>|>|>|CENTER:SIZE(12):|c
|~隠蔽性|~ |~通常|~火災|~煙幕|~最良|
|~|海面発見距離|11.87km|13.87km|9.35km|10.68km|
|~|航空発見距離|8.7km|11.7km|-|7.83km|
&br;
|>|>|>|>|CENTER:SIZE(12):|c
|~射撃管制装置|~船体|~モジュール|~主砲射程|~最大散布界|
|~|-|Mk Ⅴ mod.1|15.34km|213m|
&br;
|>|>|>|CENTER:SIZE(12):|SIZE(12):|>|CENTER:SIZE(12):|SIZE(12):|c
|~主砲|~船体|~口径|~基数×門数|~最大ダメージ(火災)|~装填|~180度旋回|~弾種|
|~|-|305mm/45|&color(Red){7};基×2門|HE弾 4,400(31%)&br;AP弾 8,100|36.0秒|45.0秒|HE Mk Ⅱa&br;AP Mk Ⅵa|
//主砲の口径は口径と砲身長のみを記載し、型は書かない
//弾種はサイズのみ省略して記載、サイズ表記のないものはそのまま記載
//ページの横幅に収まらない場合は口径・弾種の文字サイズを縮小 SIZE(11):
&br;
|>|>|>|>|>|>|CENTER:SIZE(12):|c
|~副砲|~船体|~口径|~基数×門数|~最大ダメージ(火災)|~装填|~射程|
|~|-|152mm/50 BL Mk.Ⅷ|20基×1門|HE弾 2,200(12%)|4.0秒|5.5km|
|~|~|76mm/50 QF Mk.Ⅰ|10基×1門|HE弾 1,100(4%)|2.7秒|5.5km|
//副砲を装備していない場合、枠ごと削除
&br;
|>|>|>|>|>|>|>|>|CENTER:SIZE(12):|c
|~空襲|~船体|~機体|~小隊数|~出撃機数(HP)|~搭載量|~射程|~最大ダメージ|~準備時間|
|~|-|S.25 Sunderland|1|1(2,000)|1|6.0km|3,400|30秒|
&br;
//空襲を装備していない場合、枠ごと削除
|>|>|>|>|>|>|>|CENTER:SIZE(12):|c
|~対空砲|~船体|~距離|~口径|~基数×門数|~継続的秒間ダメージ&br;(爆発ダメージ((斉射1回あたりの爆発数×砲弾1発の爆発半径内秒間ダメージ)))|~命中精度|~有効ゾーン&br;0.1km - |
|~|-|-|-|&color(Red){0};基×&color(Red){0};門|-|-%|-km|
//対空砲を装備していない場合、枠ごと削除
//該当する距離の対空砲を装備していない場合、行ごと削除
//文字数が多くなりがちなので、適宜文字を小さく編集してください
&br;
・アップグレード
|CENTER:70|CENTER:70|CENTER:70|CENTER:70|CENTER:70|CENTER:70|c
|BGCOLOR(#eeaaaa):スロット1|BGCOLOR(#eeaaaa):スロット2|BGCOLOR(#eeaaaa):スロット3|BGCOLOR(#aaccaa):スロット4|BGCOLOR(#aaccaa):スロット5|BGCOLOR(#aaccaa):スロット6|h
|○|○|○||||

#fold(搭載可能アップグレード){{
搭載可能アップグレード
|BGCOLOR(#eeaaaa):1|&attachref(アップグレード/Icon_modernization_PCM030_MainWeapon_Mod_I.png,nolink,70%);|主砲兵装改良1|主砲および魚雷発射管の機能停止発生率 -20%&br;主砲および魚雷発射管の抗堪性 +50%&br;主砲および魚雷発射管の修理時間 -20%|
|~|&attachref(アップグレード/Wows_icon_modernization_PCM031_SecondaryWeapon_Mod_I.png,nolink,70%);|副兵装改良1|副砲の抗堪性 +100%&br;対空砲座の抗堪性 +100%|
|~|&attachref(アップグレード/Wows_icon_modernization_PCM032_PowderMagazine_Mod_I.png,nolink,70%);|弾薬庫改良1|自艦の弾薬庫誘爆率 -70%|
|~|&attachref(アップグレード/Wows_icon_modernization_PCM039_CrashCrew_Mod_I.png,nolink,70%);|応急工作班改良1|応急工作班の有効時間 +40%|
|BGCOLOR(#eeaaaa):2|&attachref(アップグレード/Wows_icon_modernization_PCM020_DamageControl_Mod_I.png,nolink,70%);|ダメージコントロールシステム改良1|浸水発生率 -3%&br;火災発生率 -5%|
|~|&attachref(アップグレード/Icon_modernization_PCM069_Movement_Mod_I.png,nolink,70%);|機関室防御|主機損傷確率 -20%&br;主機修理時間 -20%&br;操舵装置損傷確率 -20%&br;操舵装置修理時間 -20%|
|BGCOLOR(#eeaaaa):3|&attachref(アップグレード/Wows_icon_modernization_PCM006_MainGun_Mod_II.png,nolink,70%);|主砲改良2|主砲装填時間 主砲旋回速度 +15%|
|~|&attachref(アップグレード/Icon_modernization_PCM012_SecondaryGun_Mod_II.png,nolink,70%);|副砲改良1|副砲最大射程 +20%&br;副砲弾の最大散布界 -20%|
|~|&attachref(アップグレード/Wows_icon_modernization_PCM033_Guidance_Mod_I.png,nolink,70%);|射撃システム改良1|主砲弾の最大散布界 -7%&br;魚雷発射管旋回速度 +20%&br;副砲最大射程 +5%&br;副砲弾の最大散布界 -5%|
}}

・消耗品
#fold(搭載可能消耗品){{
搭載可能消耗品
|CENTER:36|CENTER:48|CENTER:64|CENTER:36|CENTER:36|CENTER:36|LEFT:420|c
|~スロ&br;ット|消耗品|名称|使用&br;回数|準備&br;時間|有効&br;時間| 効果|h
|~R|&attachref(消耗品/consumable_PCY009_CrashCrewPremium.png,nolink,70%);|応急&br;工作班|∞|80|15|火災を消化し、浸水を復旧し、損傷したモジュールを修理する。また敵潜水艦の魚雷誘導を阻止する。|
|~T|&attachref(消耗品/Consumable_PCY010_RegenCrewPremium.png,nolink,70%);|修理班|4|80|28|自艦のHPを回復する&br;回復量:最大HPの 0.5 [%/秒]|
}}

**ゲーム内説明 [#Explain]
ブラジルの弩級戦艦[[リオデジャネイロ>Rio de Janeiro]]は、1911年にエルスウィックで起工されましたが、ブラジルは経済状況の悪化により建造をキャンセルしました。本艦はその後オスマン帝国に買い取られ、スルタン・オスマン1世と改名されたトルコ海軍艦隊に加えられる予定でした。しかし第一次世界大戦が勃発したため、リオデジャネイロはイギリス政府に「貸与」され、エジンコートとして就役しました。1916年 、本艦はユトランド沖海戦に参加し、ドイツ艦艇に数発の命中弾を与えました。

**解説 [#Manual]
''[[初心者で購入を検討されている方へ>プレミアム艦#ub90aa72]]''
イギリスのTier5戦艦、プレミアム艦艇。
ブラジルがイギリスに発注したものの、建造途中でオスマン帝国に売却された。その後、第一次世界大戦の情勢悪化に伴い、イギリスが強制接収するという数奇な運命を辿った艦である。本艦(エジンコート)は、最終的にイギリスへ引き渡された時点の姿を再現した艦。なお、もしオスマン帝国への売却が行われず、ブラジルに引き渡されていた場合のif艦艇として、パンアメリカ所属の「Rio de Janeiro(リオ・デ・ジャネイロ)」も存在する。こちらは性能も艦影も大きく異なる別艦扱いとなっている。

-''抗堪性''
HPは48,400と並。装甲は薄くバイタルパート(以下、VP)までの装甲圧は最大で305mmしかない。VPも巨大であり、全身VPと言って差し支えないレベル。VPは水面下であり、装甲帯やタートルバック装甲など一揃えあるものの、このTierでは珍しいものではない。艦首の19mm装甲も広く、抗堪性は同格と比べ劣るといえる。上部構造がスカスカなのが救いか。水雷防御も14%と低い。
#fold(装甲レイアウト){{
#attachref(./AgincourtLayout.png)
#attachref(./AgincourtLayout02.png)
}}

-''主砲''
12インチ連装砲を&color(Red){7基14門};も搭載している。同格では最大門数であり、本艦の特徴の1つである。非常に門数が多いものの、装填時間が36秒と遅いため、DPMは同じ12インチの多砲門艦である[[Oktyabrskaya Revolutsiya]]と大差がない。
距離に伴うAP弾貫通力の減衰が特に顕著であり、約8kmを境に軽巡の[[Mikoyan]]に負ける。巡洋艦のバイタルを抜くには苦労しないが、戦艦のVPを抜くことは至難の業。対大型艦は貫通ダメージを積み上げる事が求められる。
HE弾には優遇があり76mmまで貫通可能。14門の暴力、また精度ゆえに一斉射で複数火災を貰える事も多い。
射程は''15.3km''と同格では最下位のグループである。ボトムでは苦労するだろう。
精度は''米英散布にσ1.5''と、ゲーム全体でも最下位のグループである。狙って複数弾当てられるようなものではなく、中遠距離ではかすりもしないことも良くある。
奇抜な砲配置の割には射角が良く、前方17度で5基、36度で全門指向できる。5番砲塔が全周であり5基が前方に旋回する点も便利である。砲旋回も並み以上。

-''副砲''
本艦の2つ目の特徴として強力な副砲が挙げられる。
6インチ砲20門と3インチ砲10門の2種からなり、片舷にはその半分が指向可能。まず、[[Oklahoma]]同様、&color(red){散布界と射程が優遇されている};。その上6インチ砲の装填時間が脅威の&color(red){4秒};であり、諸々の強化で3.4秒まで縮まる。火災発生率も12%と高く、なにより6インチであることから弾かれにくい。射程は素で5.5kmと長く、特化すれば最大8.3kmまで伸ばせる。
欠点としては本艦の速力では狙って接近戦に持ち込みづらい点が挙げられる。後述するが、本艦の速力22ノットは[[金剛型>Kongo]]を除けばTier5戦艦としては平均的だが、副砲戦艦としては鈍足と言わざるを得ない。真っ直ぐ突っ込んでも副砲射程圏内に入る前に火炙りにされやすい。オペレーションでも早々使える場面は多くないため、副砲特化を検討している場合は要注意。

-''対空火力''
''&color(red){絶無};''
まさかの''対空砲どころか機銃の1丁も無い''。それもそのはず、本艦は航空機による対艦攻撃が起こりえなかったWWIのユトランド沖海戦が初陣にして最後の戦いであり、その後すぐ解体されてしまっている。航空機には全くの無力であり、対空集中砲火といった攻撃すらできないただの経験値ボックスである。味方の対空圏を意識した行動を心掛けよう。

-''機動性''
22ノットとTier5戦艦としては並の速力。副砲片手に敵の懐に斬り込むのは難しく、接近戦を望むならば島伝いで接近するなど、工夫が必要になる。
旋回性能は並なので、ジグザグ航行など魚雷対策は忘れずに。

-''隠蔽性''
非常に良好。
デフォルトで11.9km、最良で10.7kmと短い。あの巡洋艦の[[古鷹>Furutaka]]と同値であり、多数の巡洋艦に先手が取れる。

-''総評''
多大な砲門数を武器に戦う戦艦らしい戦艦と言える。
主砲と副砲を含めた圧倒的な砲門数と優れた隠蔽性と引き換えに、装甲と砲性能、対空火力を失った癖の強い性能になっている。対巡洋艦だと速力が不足し、対戦艦だと火力が不足しがちになる。前線を張ろうにも低速力と薄い装甲、対空火力皆無のために前線を支える事が困難である。味方艦艇に混ざり、火力支援をしながらゆっくりと敵艦隊と距離を詰めていき、戦闘終盤ではお得意のインファイトを持ち込んで高い瞬発力で勝利をものにしよう。

**史実 [#History]
#fold(''ブラジルの戦艦発注から売却まで''){{
''ブラジルの戦艦発注から売却まで''
1907年以降、ブラジルによるミナス・ジェライス級弩級戦艦2隻の建造をきっかけとして、南アメリカ南部のアルゼンチン・ブラジル・チリ、いわゆる「ABC三国」による建艦競争が激化した。その流れの中でブラジル海軍がイギリスに発注した3隻目の弩級戦艦が、「リオ・デ・ジャネイロ」である。
本艦は1911年9月14日、ニューカッスルのアームストロング社エルスウィック造船所で起工された。建造開始当時は、イギリス海軍のオライオン級に代表される13.5インチ砲搭載の超弩級戦艦がすでに登場していた時代であった。しかし本艦はあえて12インチ砲を採用し、その代わり装備数を増やすという設計となった。
その結果、完成時の本艦は12インチ連装砲塔7基、計14門という、実際に完成した弩級戦艦として最多となる主砲搭載数を誇る極めて特異な戦艦となった。さらに6インチ副砲20門も搭載しており、艦全体に多数の砲塔と砲門が並ぶ、他に類を見ない姿となっていた。1913年1月22日に進水している。
しかし、建造中にブラジルの経済状況は悪化した。コーヒーやゴムの輸出収入が減少し、海外からの資金調達も困難になったため、高額な弩級戦艦を維持する余裕がなくなっていった。また、海外ではさらに大型の主砲を搭載した新型戦艦の建造が進んでおり、完成時には12インチ砲搭載艦である本艦が旧式化する可能性も問題視された。
このためブラジル政府は1913年10月頃に本艦を売却する方針を決定し、建造途中の本艦を購入する国を探すこととなった。ブラジルは後継として15インチ砲級の新型戦艦を建造する構想も検討したものの、実際の建造には至らなかった。
こうして「リオ・デ・ジャネイロ」は1913年12月、オスマン帝国に売却されることとなった。
}}

#fold(''売却されたオスマン帝国艦をイギリスが徴収''){{
''売却されたオスマン帝国艦をイギリスが徴収''
「リオ・デ・ジャネイロ」の購入に名乗りを上げたのは、当時海軍力の近代化を急いでいたオスマン帝国であった。
当時のオスマン帝国海軍は旧式の装甲艦や前弩級戦艦が中心であり、ギリシャ海軍やロシア黒海艦隊などに対抗するため、新型戦艦の整備を急いでいた。すでにイギリスのヴィッカース社へ13.5インチ砲を搭載する超弩級戦艦「レシャディエ」を発注しており、さらに本艦を購入することで、一気に2隻の弩級戦艦を手に入れる計画であった。
オスマン帝国は「リオ・デ・ジャネイロ」を1913年12月に購入し、同艦を帝国の建国者にちなみ「スルタン・オスマン1世」と改名した。工事はそのまま続行され、1914年7月には海上公試も実施されていた。艦はまもなく完成し、オスマン帝国から派遣された乗員が受領する予定であった。
しかし、その頃ヨーロッパでは第一次世界大戦の危機が急速に高まっていた。
イギリス政府、とりわけ当時海軍大臣であったウィンストン・チャーチルは、オスマン帝国が将来的にドイツ側へ接近し、完成した2隻の弩級戦艦がイギリスやその同盟国に対して使用される可能性を警戒した。そこでイギリス政府は、オスマン帝国向けの「スルタン・オスマン1世」と「レシャディエ」の2隻を接収することを決定した。
1914年7月31日には「レシャディエ」が、続いて8月3日には「スルタン・オスマン1世」がイギリス海軍本部によって接収された。オスマン帝国の乗員はすでに艦を受領するためイギリスへ到着していたが、艦への乗艦は阻止された。チャーチルは、オスマン側が強行して艦に乗り込み自国旗を掲げようとする場合には、必要であれば武力によって阻止するよう命令していたという。
この接収は、まだイギリスがドイツに正式な宣戦布告を行う直前に実施されたものであり、オスマン帝国側からすれば、代金を支払い完成を目前に控えた戦艦を一方的に奪われたに等しい出来事であった。しかも、この2隻の購入費用にはオスマン帝国国内で集められた多額の寄付金が含まれていた。そのため接収は国内で大きな反英感情を生み出し、イギリスとの関係悪化を招く一因となった。
その直後、ドイツ地中海艦隊の巡洋戦艦「ゲーベン」と軽巡洋艦「ブレスラウ」がオスマン帝国へ逃げ込み、両艦は形式上オスマン帝国へ譲渡されることとなった。前者は「ヤヴズ・スルタン・セリム」、後者は「ミディッリ」と改名され、オスマン帝国海軍の戦力となった。
そして1914年10月29日、オスマン帝国艦隊は黒海でロシアの港湾を攻撃した。ヤヴズ・スルタン・セリムによるセヴァストポリ砲撃など、この「黒海襲撃」を契機としてロシアやイギリス、フランスとの戦争状態へ発展し、オスマン帝国は第一次世界大戦に本格的に参戦することとなった。なお、イギリスによる戦艦接収がオスマン帝国の参戦を直接決定したと断定することはできないものの、オスマン国内の反英感情を強めたことは確かである。
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#fold(''接収後の英戦艦「エジンコート」''){{
''接収後の英戦艦「エジンコート」''
イギリスに接収された「スルタン・オスマン1世」は、「エジンコート」と改名された。この艦名は、もともとクイーン・エリザベス級戦艦の追加艦に予定されていたものを転用したとされる。
1914年8月20日に完成したエジンコートは、イギリス海軍本国艦隊、後のグランド・フリートに編入された。完成直後の艦であったことに加え、7基もの連装主砲塔を搭載する極めて特殊な構造であったため、通常のイギリス戦艦とはかなり異なる存在だった。
第一次世界大戦中、エジンコートは1916年5月31日から6月1日にかけて行われたユトランド沖海戦に参加した。この戦いでは7基の主砲塔を一斉に発射した際、その猛烈な砲煙と爆風から「艦が爆発したのではないか」と周囲の艦艇に思わせたという逸話も残っている。
しかし、エジンコートはユトランド沖海戦以外では大きな海戦に参加することなく、第一次世界大戦を生き延びた。終戦後は急速に軍縮の時代へと移行し、旧式化した本艦の運命も決まることとなった。
ワシントン海軍軍縮条約では、イギリスを含む列強に戦艦の保有量制限と多数の既存主力艦の廃棄が求められ、エジンコートも廃棄対象となった。1922年12月にスクラップとして売却され、その後解体処分された。
こうして、ブラジルの3隻目の弩級戦艦として発注され、完成前にオスマン帝国へ売却され、さらに完成直前にイギリス海軍へ接収された「エジンコート」は、最初の発注からわずか10年余りで姿を消すこととなった。
なんの因果か、本艦が売却された1922年はブラジル独立100周年の年であり、また第一次世界大戦の敗戦によってオスマン帝国が消滅へ向かっていた時期でもあった。こうして見ると、ブラジル・オスマン帝国・イギリスという3つの国家の歴史に翻弄された本艦ほど、「完成までに2度も所有者が変わった戦艦」という経歴を体現した艦も珍しいのである。
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**小ネタ [#Digression]
#fold(''14門の主砲''){{
''14門の主砲''
本艦は12インチ連装砲を7基、合計14門搭載している。これは史実で建造された戦艦の中でも最多の主砲搭載数であり、WoWs実装艦でもこれに勝る戦艦は史実で建造中止となった[[Lyon]]といくつかの架空艦のみである。
また、本艦の砲塔の呼称も特殊なものとなった。通常イギリス海軍では戦艦の砲塔のうち前部のものを「A」「B」、後部のものを前から「X」「Y」、中央部のものを「P」「Q」「R」と呼んでいた。例えば[[Iron Duke]]なら前から「A」「B」「P」「X」「Y」となる。しかし、エジンコートはこれにあてはめられず、前から順に曜日の名前が振られていった。最前の砲塔は「サンデー(日曜日)」、最後尾は「サタデー(土曜日)」となる。
ちなみに、副砲装備数も最多で、6インチ砲20門、3インチ砲10門を装備する。これは発注した国の海軍の護衛艦艇が不十分だったせいで、敵巡洋艦や水雷艇にも自身で応戦する必要があったからである。
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#fold(''艦名について''){{
''艦名について''
イギリス海軍時代の艦名「エジンコート」は15世紀にフランスで行われた「アジャンクールの戦い」の英語読みにちなんでいる。
ヘンリー5世率いる7000名のイングランド軍がロングボウ隊を駆使して20,000名のフランス諸侯軍(しかも重装騎兵)と戦い、''数に劣るイングランド側が3倍近いフランス相手に圧勝した。''
そんなイギリスにとって輝かしい戦闘の名前を頂いているわけだが、''当の戦闘で大敗したフランスは第一次世界大戦当時の同盟軍である。''かなり煽りの効いた艦名と言える…かもしれない。
ちなみに同時代に建造された対地砲撃用のモニター艦にもかなり怪しい艦名が多い。ワーテルローの戦いでイギリス相手に敗退したフランス側の将軍の名前を使った「マーシャル・ネイ」と「マーシャル・スルト」は特に故意ではないだろうか。
なお、エジンコートの名前はバトル級駆逐艦の17番艦を経て、2024年頃の就役が予定されている最新鋭攻撃型原子力潜水艦「アスチュート級」7番艦に命名された。スコットランドのクライド海軍基地への配備が予定されている。
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*編集用コメント [#EditorialComment]
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#pcomment(./編集用,reply,5)
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*コメント欄 [#Comment]
#pcomment(./コメント,reply,15)