NC 70 Błyskawica

Tier10 ポーランド 駆逐戦車 / 略称: Błyskawica / 日本語表記: ブウィスカヴィーツァ

スペック(v1.24.1)

車体

武装

エンジン

履帯

無線機

乗員

拡張パーツ

	Class1		Class1		Class1		Class1		Class1		Class1
	×		×		Class1		Class1		Heavy

隠蔽性

派生車両

射界

開発ツリー

車両に関する変更履歴

解説(v1.24.1)

• 概要
  v1.24.1で追加されたTier10のポーランド駆逐戦車。
  Błyskawicaとは「稲妻」の意。「ł」はLに斜線を足した文字で、英語のWと同じ発音。
  深溝ライフル砲と星型弾底弾を使用できる。
   

• 火力
  俯仰角は-7°/15°と平均的だが射界は左右5°とかなり狭い。
  • GG-85/175 mm
    前身と同じ主砲であるが性能は全体的に強化され使用感は大きく変わっている。
    単発火力こそ変化はないが装填時間が1.3秒短縮された結果、近距離戦ならば単発火力800の大ダメージでありながら全車両中1位のDPMを出せるようになった。装填時間を重点的に強化すれば10秒を切ることができ、高単発の手数型というロマンのあるスタイルも可能になる。
    また、砲性能はここにきて照準時間、精度、拡散が大幅に改善され優秀な値となる。これまでとは一転して遠距離狙撃を楽にこなし、近距離では威力に対してかなりの高性能と言って良い。

    星型弾底弾の威力は800~300と変わらず、300m以内ならば威力は520以上と重戦車に優位、200m以内ならば威力は630以上と同格駆逐戦車と同程度、100m以内ならば威力は744以上と砲性能を考慮すれば同格駆逐戦車にも優位を取れる。
    逆に400m以遠となると単発火力は355以下となり中戦車並の威力しか発揮できないため、駆逐戦車としてはの火力は近~中距離向けの調整である点に変化はない。

    砲弾の性能は前身から変化がなく、砲弾の口径も変わらず85mmであるため傾斜に弱く28mmを超える装甲には跳弾される可能性がある*1。標準化や距離減衰を考えれば貫通力は同格重戦車と同程度であり、決して戦えないわけではないが駆逐戦車として防御姿勢の相手を無理やり貫通するような働きができないのは大きな弱点といえる。

    深溝ライフル砲の特性から砲弾の弾速は変わらずゲーム内トップ。
    HE弾は威力変化の影響を受けないが、代わりに遠距離戦ほど相対的に価値が上がる。特に遠距離から狙撃ポジションにブラインドショットを入れる場合などは下手に課金弾を撃つよりはHE弾を使ったほうが有効なこともある。
    威力低下を前提としてか総弾数は60発とかなり多く砲弾の配分には余裕がある。

     

• 装甲
  装甲や車両耐久力は順当に強化されているが周りの火力も強化されており装甲が活かせる場面は限定的。攻撃的駆逐戦車としては少し打たれ弱い。
  弾薬庫の耐久力も相変わらず低く口径155mmを超える砲弾には一撃破壊されかねないので強化は必須。
  • 戦闘室
    戦闘室正面は200mmの50°傾斜で280mm程度と、重戦車の通常弾までならば防いでくれる。俯角を取った場合は対AP弾で320mm程度、対HEAT弾で360mm程度の防御力とこちらも重戦車の課金弾まではシャットアウトしてくれる。ただし同格の駆逐戦車にはいずれも貫通されうるので注意が必要。また、撃ち下ろされると簡単に貫通されるため低所や密着しての戦闘は避けなければならない。
    正面左右の傾斜部分は平地でも対AP弾で350mm程度の防御力とまず貫通されることはない。防楯周辺は500mm以上の防御力を発揮し貫通は不可能。
    前身と比べると前面装甲の面積は小さくなっており、遠距離からの貫通は容易ではない。
    向かって右上にキューポラがあるが形状は薄く、軽く俯角をつけるだけで容易に隠すことができる。

    戦闘室側面は100mmと適切な角度をつけておけばそこそこの防御力を発揮してくれるようになった。
    戦闘室背面は装甲厚60mm、天板は40mmと自走砲のHE弾の貫通をある程度は防げるようになったのは嬉しい。

  • 車体
    車体正面上部は戦闘室の延長だが、下部は傾斜込みで200mm程度の防御力と広い弱点。前身から車体下部の面積が大きくなった点は痛いところ。
    角度をつけて車体下部の防御力を上げることはできるが効果は僅かであり、戦闘室左右の傾斜部分の防御力低下や防楯横の薄い部分を晒すリスク、射界の狭さから履帯切りのリスクなどが高いため基本的に敵に正面を向けて左右に振る程度に止めよう。

    車体側面は装甲厚70mmと最低限の防御力が確保されており、角度を維持すれば跳弾を狙うことができる。
    履帯は駆逐戦車の中では厚めの30mm空間装甲であり、HEAT弾を吸収することがある。AP系の砲弾には跳弾以外で防御力を発揮できないのは相変わらずだが、前身から確実に強化されたと言える。
    車体背面は装甲厚50mm、天板は20mmと薄い。

     

• 機動性
  機動性は前身から一回りほど強化され非常に優秀。
  前進速度45km/hと後退速度15km/hは万能型駆逐戦車に近い値で、強化すれば前進50km/h程度、後退20km/h程度は出せるようになる。
  出力重量比と旋回速度も優秀で足回りのストレスはほとんどない。
  特に後退速度と旋回速度は本車両の生命線でもあるので野戦改修や拡張パーツでしっかりと強化しておきたい。前進速度と出力重量比は十分な値であるため、足回りを強化する場合はターボチャージャーよりも旋回機構や機動性強化システムを採用して火力の強化も図りたい。

  車重は55tと相変わらずで攻撃的駆逐戦車としてはかなり軽い。前面装甲も実厚はそこまで厚くないため体当たりする際は相手を選ぶ必要がある。

   

• 偵察性
  視認範囲は370mと相変わらず駆逐戦車の中でも低い値だが、搭乗員パークや消耗品で強化すれば十分な値ではあるため拡張パーツを他に回す余裕ができた。
  隠蔽率は前身から大きく低下してしまっているが、他の駆逐戦車も同じく低下しているため同格の中では平均程度。
  特に隠蔽率は本車両の生存性を支える重要な要素であるため、搭乗員パークや迷彩で最低限は強化しておきたい。
   

• 総論
  近距離限定の超火力に優れた機動力と装甲を併せ持った攻撃的駆逐戦車である。
  星型弾底弾の特性に高い砲性能が加わり近距離戦では圧倒的な火力を発揮できる。特に装甲は防御姿勢を取れば重戦車に貫通されることはなく、優れた機動力は得意の戦闘距離の維持を可能にしている。
  また、高い弾速と砲性能の改善から遠距離戦もある程度こなせるようになり、悪くない隠蔽も強化すれば機動力と相まって取れる選択肢はかなり広くなる。

  一方で遠距離戦での威力の低下はやはり弱点であり、定番の狙撃ポジションでは全くダメージが出ないということも多い。
  生存性に関しても俯角を取らなければ装甲が活きず、同格の駆逐戦車相手には簡単に貫通されてしまう。射界の狭さなどから至近距離での戦闘が苦手なのもこれまで通りである。攻撃的駆逐戦車らしい装甲と火力を活かしての突破は苦手で、迂闊に前に出ると簡単に撃破されてしまう。
  また、重戦車並の貫通力しか持たないため防御姿勢の相手を崩せず膠着することも多い。何より厚い装甲と高貫通弾を持つ攻撃的駆逐戦車は天敵である。自身が攻撃的駆逐戦車であるためその天敵を高確率で対面に引いてしまうのは一つの欠点だろう。

  以上のように火力と装甲を発揮するには常に地形と相手を選ぶ必要があり、攻撃的駆逐戦車と万能型駆逐戦車の中間的な位置づけと言えるだろう。
  幸い対応力は高く得意地形で待ち構える形での迎撃はかなり強い。何より重戦車に対して圧倒的に有利であり一方的に制圧してしまうことも珍しくない。
  逆に駆逐戦車の相手は苦手であるため、近距離でのDPM勝負に持ち込むか味方と連携して処理したい。

   

史実

駆逐戦車《NC 70 Błyskawica》は敵の要塞を破壊し、同時に敵の自走砲や歩兵戦車を抑圧、破壊する対装甲車車輌として開発された。この計画では、高い初弾速を誇る新たな兵装を搭載することとなっていた。設計の複雑さと費用を抑えるため、主砲は反動を吸収する機構なしで戦闘室に固定される計画だった。パワーユニットにはガスタービン・エンジン2台が搭載されていた。計画は設計図のみが存在している。

情報提供

愚痴や日記など生産性のない話題は外部総合掲示板をご利用ください。
マスター(M)バッジ報告は専用スレができましたのでそちらへお願いします
使用感や装備など、アーカイブ、スペック、解説に表記されています。
↓アーカイブに重複内容が無いか確認し、考えてから書き込みをしましょう。
アーカイブ１
コメントの際、当該wikiのモラルを尊重した行動をお願いします。