Dreadnought

Last-modified: 2024-04-22 (月) 16:11:49

ドレッドノート級戦艦

すべての始まり.jpg

性能諸元

編集時 ver.0.7.10.2

・基本性能

Tier3種別プレミアム艦艇
艦種戦艦派生元-
国家イギリス派生先-
生存性継戦能力37,400
装甲10-305mm
・防郭 0-1mm
・艦首・艦尾 0-1mm
・砲郭 0-1mm
・装甲甲板 0-1mm
対水雷防御ダメージ低減13%
機動性機関出力23,000馬力[hp]
最大速力19.0ノット[kt]
旋回半径520m
転舵所要時間11.6秒


隠蔽性 通常副砲主砲火災煙幕
海面発見距離11.9km--14.3km9.4 km
航空発見距離7.0km-0.0km10.0km-


射撃管制装置船体モジュール主砲射程最大散布界
-Mk III mod.113.7km197m


主砲船体口径基数×門数最大ダメージ(火災)装填180度旋回弾種
-305mm/45 Mk Ⅹ5基×2門HE弾 5,200(32%)
AP弾 8,100
30.0秒60.0秒305mm HE Mk Ⅱa
305mm AP Mk Ⅵa


副砲船体口径基数×門数最大ダメージ(火災)装填射程
-76mm/50 QF Mk.I17基×1門HE弾 1,100(4%)5.0秒3.0km



・アップグレード

スロット1スロット2スロット3スロット4スロット5スロット6
搭載可能アップグレード

搭載可能アップグレード

1Icon_modernization_PCM030_MainWeapon_Mod_I.png主砲兵装改良1主砲および魚雷発射管の機能停止発生率 -20%
主砲および魚雷発射管の抗堪性 +50%
主砲および魚雷発射管の修理時間 -20%
Wows_icon_modernization_PCM031_SecondaryWeapon_Mod_I.png副兵装改良1副砲の抗堪性 +100%
対空砲座の抗堪性 +100%
Wows_icon_modernization_PCM032_PowderMagazine_Mod_I.png弾薬庫改良1自艦の弾薬庫誘爆率 -70%
Wows_icon_modernization_PCM039_CrashCrew_Mod_I.png応急工作班改良1応急工作班の有効時間 +40%
2Wows_icon_modernization_PCM020_DamageControl_Mod_I.pngダメージコントロールシステム改良1浸水発生率 -3%
火災発生率 -5%
Icon_modernization_PCM069_Movement_Mod_I.png機関室防御主機損傷確率 -20%
主機修理時間 -20%
操舵装置損傷確率 -20%
操舵装置修理時間 -20%

・消耗品

搭載可能消耗品

搭載可能 消耗品

スロット消耗品使用
回数
準備
時間
有効
時間
効果
RCrashCrew2.png8015
(21)
火災・浸水・損傷したモジュールの修復
TConsumable_PCY010_RegenCrew.png48028自艦のHPを回復する
回復量:最大HPの 0.5 [%/秒]

ゲーム内説明

ドレッドノートは、それ以前の戦艦とは一線を画する革新的な戦艦です。その大きな特徴は、世界で初めて中間砲・副砲を全廃し、単一口径の主砲のみを搭載していた点であり、蒸気タービン機関を採用した世界初の戦艦でもありました。そして本艦は、それ以前の戦艦に比べ、サイズ、速力、兵装の全てにおいて大幅に凌駕していました。

解説

イギリスのTier3戦艦。ツリー艦Bellerophonに似ているが、本艦の方が鈍足・短射程の代わりに隠蔽が良いという差別化がなされている。

  • 主砲
    前1基、側舷に各1基、後2基。他艦と同じく正面へ撃てるのは1基だけ。
    4番砲塔も背負い式では無いため後方に撃てない角度がある。
    射程13kmはベレロフォンより短く、ナッサウ・河内よりは長い。
    威力・貫通力はベレロフォンと同じ。
  • 副砲
    史実では対水雷艇用として使っていた76mm砲を射程3kmで全周に配置。数はベレロフォンより多い17基。威力は弱い。ちなみに砲塔の上に乗ってるものは副砲としてカウントされていないらしい。
     
  • 対空
    無い。
    ライト兄弟が飛んだのが1903年。この艦は1906年就役である。
     
  • 機動力
    19knと標準的。計画的な航行が必要。
     
  • 魚雷
    無い。史実では搭載していたのだが……。
     
  • 隠蔽性
    12km。発見されてから逃げ切るような足も無いので注意。
     
  • 総評
    Tier3戦艦として平均的な性能であり、極端な弱点なども無い。熟練の戦艦乗りなら問題ないだろう。
     
    問題なのは敵として遭遇した場合で、高確率で熟練の戦艦乗りが乗っている。

史実

日本海海戦(1905)は「副砲による艦上構造物破壊」の有効性を証明した。
主砲2基で舷側を狙い、接近して大量の副砲で決着をつけるのが当時の基本戦術である。
 
戦艦ドレッドノートは「速度」と「射程」でこれを覆した。
 
速度で優位なら戦況が優勢でも劣勢でも、常に有利な射程と姿勢で戦える。
接近できなければ副砲は届かず、しかもドレッドノートは常に主砲4基で狙ってくる。
「1隻で2倍の火力を持っている!」
この衝撃は各国の設計思想を変更させ、海戦は新しい時代へと突入する事となった。
 
 
 
尚、主砲を多数搭載することは、純粋な手数の面以外からも極めて有利だった。上述の日本海海戦では、統一管制による「斉射戦」の有効性も示された。同海戦で日本側が行った射撃法は、
 
 
①艦橋の測距儀で距離を測定
②敵の相対速度、距離を各砲塔および砲郭に伝達
③副砲は一斉に射撃を行う
④艦橋から弾着を観測、修正を指示
⑤再び副砲が斉射、タイミングが合えば主砲も同時に射撃
 
 
というものだった。この「斉射戦」では、艦全体として同じ条件で射撃を行うため、散布界を正確に判定でき、修正射撃も独立撃ち方に比べて格段に行いやすくなった(独立撃ち方では、着弾の水柱が誰のものかわからず、修正射撃は事実上不可能)。
 
 
一方、前弩級戦艦の戦闘のセオリーは、冒頭にある通りである。水平弾道での射撃を行う距離では、装填に一分(初期のマジェスティック級や富士型では最長五分 )もかかる主砲より、中口径の副砲や小口径補助砲の速射戦が有利だった。だいたい、主砲しか有効弾を出せない距離で撃っても当たらないのが従来の常識である。
 
 
斉射戦は、より大遠距離でもまとまった命中が望めるという可能性を示したが、距離が離れるほどに主砲・副砲の着弾時間が開き、統一管制が難しくなる。(日本海海戦では交戦距離が短かったため問題にならなかった。) よって、砲をどちらかに統一することが望まれ、戦艦では当然ながら主砲側に口径が合わせられた。「斉射戦に特化した、遠距離砲戦に圧倒的に有利な戦艦」それが初の弩級戦艦たるドレッドノートだった。
 
 
 
ちなみに同時期に存在した巡洋艦もまた斉射戦に特化していき、本ゲームでも見慣れた姿に変貌していく。戦艦に次ぐ有力な艦種だった装甲巡洋艦は副砲が廃止され、主砲を戦艦並に拡大、それを弩級戦艦の標準門数搭載した巡洋戦艦へと進化していく。防護巡洋艦は、より小口径の副砲に口径を統一し、高速性と軽度の装甲を身につけた軽巡洋艦に進化。そして軽巡洋艦は大型化の一途を辿り、主砲をかつての装甲巡洋艦並みに拡大した重巡洋艦を生み出すことになる。
時代に置いていかれた「最新鋭」の前弩級戦艦や準弩級戦艦、従来型の巡洋艦は、第一次大戦で現実を突きつけられることになった。
 
 
 
ドレッドノートと同規模の艦をドレッドノート 級(略してド級。またこの場合、同型艦という意味ではない)と呼ぶ。日本では弩(いしゆみ)の字をあてて弩級とも書く。
ドレッドノート以前の艦は「前ド級」「準ド級」(pre-dreadnought)と呼ばれ時代遅れとなり、
ドレッドノートを超える規模の艦は「超ド級(超弩級)」(super dreadnoughts)と称される等、歴史的に重要な1隻となった。オライオン級戦艦が最初の超弩級と言われている。
 
姉妹艦は居ない。
 
 
しかし、第1次世界大戦(1914)には既に時代遅れの低速艦となってしまい、1921年に解体されてしまった。

WGによる解説「ドレッドノート (HMS Dreadnought): 近代戦艦の始祖!

小ネタ

速射砲は副砲に含まない(含む)
当時の副砲は15.2cm、中間砲は23.4cm等で、解説の「副砲全般」はこれらの事を指す。
その代わりに対魚雷艇や駆逐用として7.6cm速射砲を多数配備した。
しかしWows的には副砲として評価されてしまい、解説との齟齬が発生している。
尚、副砲は駆逐艦の進歩に伴い「やっぱり必要だよね」となり、後の戦艦ですぐ復活(というか5~6インチ口径まで強化)した。
 
潜水艦を撃沈した戦艦
当時の戦艦は体当たりもする為、衝角を備えていた。
しかし遠距離特化のドレッドノートは副砲と一緒にこれも廃した。
そして1915年。独逸の潜水艦U-29を体当たりで撃沈。
今後戦艦という艦種が建造される可能性は低く、潜水艦が戦艦に体当たりされる可能性はもっと低い。
おそらく歴史上唯一の撃沈記録となる。
 
戦艦だけど魚雷を積んでいた
これは英国に限らず、近距離戦闘が想定された当時の戦艦は魚雷を搭載していた。
しかし長距離戦闘では使用せず、使わなければ危険な爆発物でしかない。
その為、撤去される事となった。
Wows的には低Tierだし積んでいたほうが強かったかもしれない。
 
酸素魚雷も計画していた
当時の技術では難しく、搭載を断念。
大日本帝国海軍が酸素魚雷開発に成功したのは1933年である。
 
隣り合う弾薬庫とタービン室
機関が艦中央に配置された結果、後方4番砲塔と5番砲塔の間にタービン室が設置された。
弾薬庫かタービン室に直撃を受けた場合、甚大な被害が発生する配置である。
  
主砲の上に速射砲
副砲の代わりに配備された速射砲は、主砲の上にも配置された。
しかし遮蔽物が無く、敵の砲撃を避けられないどころか、主砲を撃てば爆風を直接受ける。
これは次級のベレロフォンで改善された。
 
見張りの燻製
見張り用のマストが2本の煙突の間に配置されており、風向きによっては蒸し焼きにされるほどの高温だった。
内火艇を使う際のクレーンが煙突後方にあったほうが便利という理由だが、煙で見張りができず本末転倒。
これは次級ベレロフォンで改善された。
しかしその次級では再び位置を改悪し、KGVで改善されるまでそのままだった。
(しかも位置を変更した理由が「その方が英国的にカッコイイから」だったという説もあるという……)
 
生まれる前から時代遅れ
ドレッドノートの出現により、それまでの戦艦は全て時代遅れとなった。
当然、各国で既に建造中だった戦艦も数多くあり、大日本帝国の薩摩型、フランスのダントン型など。
これら最新鋭として生まれるはずだった戦艦は、完成前から時代遅れの旧式艦とされてしまった。
当時の造船・設計関係者の無念はいかばかりか。
 
ちなみにイギリスの最新鋭艦ロード・ネルソン級も完成前に時代遅れの烙印を押された。
当時イギリスは「世界一の戦艦保有国」であった為、「世界一の時代遅れ戦艦保有国」となった。
もちろん当のイギリス海軍はそのような状況になることを理解しており。旧式戦艦の再編計画を作成し、試験艦たるドレットノートのフィードバックを待つことなくド級戦艦を順次着工していった為、他国が混乱、再計画をしている間に以前より大きく差をつけることに成功した。
また、これ以後巡洋戦艦や超ド級の建造等、暫くの間世界の最先端を進むことになる。
 
ドレッドノート=すごい・デカい・革新的
本来の意味である「勇敢」「恐れを知らない」に加え、
新たに「(スケール等が)非常に大きい」という意味でも使われるようになった。
日本ではドレッドノートの頭文字を取ってド級・弩級とも言われる。
SFやアニメ、ゲーム等でもよく見かける単語である。
また、戦艦の区別でも前弩級(三笠など)、準弩級(薩摩など)、弩級(まさにこれ)、超弩級(それ以降。金剛や長門、大和などは全てこの部類に入る。)

ドレッドノート・ホウクス 贋エチオピア皇帝事件
1910年、ドレッドノートはアビシニア(エチオピア)の王族一団をウェイマスで乗せ、ロンドンへ送迎した。
お召列車から乗った王族一団は大変感激し、戦艦のいたるところを指しては「ブンガ!ブンガ!」と叫んだ。
また士官たちに勲章を授与し、スワヒリ語のカードを渡し、国歌演奏の歓迎を受けた。
そしてロンドンに到着した翌日、タブロイド紙デイリー・ミラーにネタばらしした。
 
一団は大学生の仮装であり、勲章はニセモノで、エチオピアでスワヒリ語は使われていない。
しかも演奏された国歌はザンジバルのもので、演奏した側も聞いた側も、誰もそれに気づかなかった。
エチオピアに詳しい将校が長期出張中なのもきちんと調べ上げてあった。
 
本物だったのは2つ。
きちんと代金を支払って用意し、ウェイマスに到着したお召列車。
そして当時の法律を何も犯していなかった為、一団を処罰しなかった英国である。さすがジョークの国。
 
潜水艦を体当たりで撃沈した際も、「ブンガ!ブンガ!」と祝電が入ったという。

編集用コメント

編集用のコメントはこちら
  • 史実欄変えました。もう少し上手く表現できたら良かったですが... -- 2018-11-19 (月) 16:35:26
  • 諸元、アプグレ、消耗品について微修正した。 -- 2022-08-17 (水) 12:56:49

コメント欄

  • ドレッドノートの迷彩付き画像も出来る方居ましたら貼って下さい。 -- 2018-12-31 (月) 03:30:27
  • アップデート0.8.0以降、空母戦ばかりになって待ち受け画面のような扱いになりました。 -- 2019-02-17 (日) 10:15:53
  • 気が付いたら、また売りに出ていたでござる。買おうかな... -- 2019-04-09 (火) 12:52:12
    • 自分のイベントで取り逃したので買おうかと思ったけど、Tier3にしてはお高いのね… -- 2019-04-09 (火) 21:23:28
  • 爆撃標的艦 -- 2019-05-19 (日) 17:36:17
  • これ空母に狙われたらどうすればいいの? -- 2019-07-23 (火) 00:58:14
    • どうすればいいかなんて策あると思ってんの? -- 2019-07-23 (火) 01:28:04
    • 天に祈って回避しまくれ -- 2020-08-13 (木) 08:33:29
      • wgは神wgは神wgは神wgは神うわああああ!どかああああん! -- 2022-11-24 (木) 15:29:30
  • あれ?波動砲は? -- 2019-11-29 (金) 08:34:13
    • 小林某「迷彩の依頼ならいつでも」 -- 2020-02-07 (金) 15:46:02
      • お引き取り願いたい -- 2020-02-07 (金) 16:26:20
  • 熟練の戦艦乗りなら問題ないだろう。・・・ワロタ。T3で熟練がいたらヤバすぎだろ。 -- 2020-02-07 (金) 17:25:03
    • プレミアム艦だしドレッドノートが好きなやつは居る -- 2022-01-20 (木) 21:04:40
  • この艦、イギリスはアホほど作ったんだよな・・・何考えてたんだろう。 -- 2020-06-22 (月) 16:56:34
    • ドイツもたくさん作ってたから。ライバル国家と戦争したときに海で負けると、植民地に色々頼ってる島国イギリスは干上がってしまう -- 2020-06-22 (月) 17:14:29
    • ドレッドノートに同型艦はいないけど -- 2020-06-28 (日) 11:08:44
    • 違う世界線の話してる? -- 2020-06-28 (日) 11:25:45
    • もしかして弩級戦艦=ドレッドノート級戦艦=ドレッドノートの同型艦だと思ってる? -- 2020-06-28 (日) 11:44:12
  • Tier2の三笠で実績稼いで旗沢山貰ってる人が居るみたいだけど、Tier3のこいつだとそこまで実績上げらない? -- 2020-08-13 (木) 08:43:14
    • 敵のHPが低いほど実績は稼ぎやすい(botが多いと尚良い)。なのでT3よりむしろT1の方が実績は稼ぎやすい。 -- 2020-08-13 (木) 08:53:32
    • そうなのか、T1艦を使うのもな~T2はプレ駆逐艦しか無いし、三笠は初心者プレゼント貰えなかった口だから (T-T -- 2020-08-13 (木) 12:23:32
  • なんか勝手に港にいたんだけどなんでだ、 -- 2020-10-13 (火) 19:29:58
    • うちにも勝手に港にいた!伊巡の位置がずれてたからなんだろうって思ったらこいつだった!なんかミッションとかあったんかな? -- 2020-10-15 (木) 04:14:50
    • steamのインベントリに入ってましたが、steam版でない方も同様に受け取ってるのでしょうかね (..; -- 2020-10-15 (木) 13:14:55
    • ああ、枝1だけどうちSteamだったわ -- 2020-10-15 (木) 14:16:13
  • 空母のエサ -- 2020-10-15 (木) 17:19:25
  • ブンガブンガ! -- 2021-01-09 (土) 19:58:42
  • 次の造船所イベントでレパルスと一緒に貰えるらしい -- 2021-11-09 (火) 19:48:48
  • 造船所楽しみ ほしかったんだよねドレッドノート -- 2021-12-02 (木) 23:12:42
  • この子やけに主砲の精度よくない? -- 2021-12-16 (木) 21:50:04
    • 分かる、投げた場所に綺麗にまとまって落ちる…扱いやすいよね -- 2022-01-20 (木) 21:07:14