Type 3 Chi-Nu Kai

Last-modified: 2024-04-05 (金) 20:07:37

Tier 5 日本 中戦車(課金戦車) / 略称:Chi-Nu Kai / 日本語表記: 三式中戦車 チヌ改 

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チヌの車体に試作型チトの砲塔(Chi-Toの初期砲塔)を搭載している。
HD化に伴い機関銃が削除された為、チヌとの見分けがつきにくくなった。

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後姿
チトの初期砲塔と同じく砲塔の角が丸くなっている。

v0.9.14以前

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チヌとは違い機関銃が付いているので見分けがつく。チトの初期砲塔とほぼ同一。

 

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後姿
チトの初期砲塔と同じく砲塔の角が丸くなっている。

スペック(v1.10.0)

車体

耐久値630
車体装甲厚(mm)50/25/20
最高速度(前/後)(km/h)38.8/16
初期重量(t)21.30
実用出力重量比(hp/t)11.27
本体価格1,500G
修理費(Cr)
超信地旋回
 

武装

名称発射速度(rpm)弾種平均貫通力(mm)平均攻撃力AP弾DPM精度(m)照準時間(s)弾速(m/s)総弾数弾薬費(Cr)重量(kg)俯仰角
7.5 cm Tank Gun Type 512AP
AP
HE
124
155
38
125
125
175
1,5000.372.3821
821
821
6082
2,800
60
1,489-6.5°/+20°
 

砲塔

名称装甲厚(mm)旋回速度(°/s)視界範囲(m)重量(kg)
Type 3 Chi-Nu Kai75/50/50303506,500
 

エンジン

名称馬力(hp)引火確率(%)重量(kg)
Type 100 V-1224015630
 

履帯

名称積載量(t)旋回速度(°/s)重量(kg)
Type 3 Chi-Nu Kai23.30386,300
 

無線機

名称通信範囲(m)重量(kg)
Type 94 Mk. 4 Hei Kai40090
 

乗員

1Commander2Gunner3Driver4Radio Operator5Loader
 

拡張パーツ

改良型換気装置Class2装填棒Class2砲垂直安定装置×改良型旋回機構Class2改良型照準器Class2追加グローサーClass2
改良型無線機×車長用視覚システム×改良型モジュール構造Class2改良型装甲材Class2内張り装甲Medium
 

隠蔽性

非発砲発砲時
静止時13.85%3.60%
移動時10.37%2.70%
 

車両に関する変更履歴

クリックで表示
v0.9.15HDモデル化
v1.9.0総弾数を52発から60発に変更
修理費用を24%ダウン
HPを480から630に変更

解説

  • 概要
    v0.8.9で追加されたTier5の日本課金中戦車
    Chi-Toの砲を搭載し火力の強化を図った、Chi-Nuの改良型の試作車輌である。
     
    日本戦車ツリー実装に先駆け、最初に実装された日本戦車。
    実装当初はプレミアムショップ限定販売だったが、すぐにv0.8.10でゲーム内ショップから購入可能になった。
    また、WG Asia 3周年記念キャンペーンのミッション景品として配布された。
     
  • 火力
    • 7.5 cm Tank Gun Type 5
      同格の日本中戦車Type 3 Chi-Nuの最終砲とほぼ同性能。
      貫通力は通常弾のAPで124mmと優秀であり、Tier5課金戦車としては最も高い。
      史実で使用するのが徹甲榴弾であることが反映されたのか、1発のダメージも125と高く、このTier帯の中戦車としてはトップクラスである。
      ただし75mmクラスの砲としては装填速度がやや遅い。単発が高い分、DPMは同格中戦車の75mm砲と大差無いので、HP頼みのダメージ交換も出来なくはない。
       
      ここまではChi-Nuの最終砲と同性能だが、本車の砲は俯角が-6.5°とかなり狭くなっているのが大きな欠点である。
      それでも並のソ連・ドイツ戦車クラスの俯角ではあるが、紙装甲と低機動を地形で補う日本中戦車としては、地形への適応力の低さはかなり痛い。
      因みに俯角-6.5°というのは日本中戦車の中で最下位*1である。
       
  • 装甲
    砲塔正面の装甲厚だけならば75mmとChi-Nuよりもやや堅め。
    しかし、傾斜が無くほぼ垂直なのでカタログ通りの性能しかない。
    防楯の縁の部分のみは150mmあるので、運が良ければ敵弾を防いでくれる事もある。
    なお、砲塔側面や車体の装甲はどこも薄く、特に車両側背面や天板に至っては軽戦車の機関砲や自走砲の榴弾ですら高確率で貫通する。
    しかも車体に乗員やモジュールがぎっしり詰まっているようで、大口径榴弾で複数の乗員やモジュールに被害が出る事もある。
    基本的に被弾=貫通と考え、被弾しない立ち回りを徹底しよう。
     
    耐久値は改良砲塔のChi-Nuと同等であり、同格中戦車の中でも決して低い数値ではない。
    ただし、薄い装甲のせいで大口径榴弾には極端に弱く、一発で致命傷になる事が多い。
    基本的にHPで凌ぐタイプの戦車なので、勝負どころ以外での無駄な被弾は極力避けたいところ。
     
  • 機動性
    率直に言ってかなり遅い。
    重量に比してエンジン出力が不足している都合上、加速がかなり鈍く、中戦車に求められる側背面取りや機動戦はやや厳しい。
    中戦車としては走り出しがとにかくもっさりしているので、陣地転換などの決断は早期に行いたい。
    一応、ディーゼルエンジンゆえにエンジンの引火率が低いという利点はある。
     
  • その他
    課金車両にしては珍しく無線距離が400mとかなり短い。
    これは同格最下位タイの劣悪な性能であり、広いマップでは通信途絶にも注意を払う必要がある。
    隠蔽性や視認範囲はTier5中戦車の中で平均的。
     
  • 総論
    最終状態のChi-Nuの砲塔正面装甲を強化した代わりに、機動力・俯角・無線などの各種性能を低下させた課金戦車である。
    実際の運用としては、一歩引いたところからの中遠距離狙撃がメインとなり、手数タイプの駆逐戦車に近い運用となる。
    他の日本中戦車と比べて砲の俯角がとれない為、稜線を用いてのハルダウン中でも、脆い車体を隠しての攻撃は難しい。
    幸い砲精度は良好なので、建物や茂みなどを駆使して忍耐強く狙撃していきたい。
     
    マッチング優遇がない車両ではあるが、分を弁えてこの車両の特性を活かした立ち回りをしていけば特に問題はない。
    通常弾でも充分戦える砲性能があるため、クレジット稼ぎには適した車両と言える。
     
    [タンクガイド] Type 3 Chi-Nu Kai
     

史実

詳細

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四式中戦車(チト)の試製2号車。ゲーム中の車両はこれと同じ砲塔を搭載している

 

『三式中戦車改(チヌ改)』は、本来の次期主力戦車である四式中戦車(秘匿名称:チト)の開発が予定よりも更に遅れていたため、連合軍戦車との差を縮めるために既に量産が進んでいた三式中戦車(秘匿名称:チヌ)四式中戦車の「試製七糎半戦車砲(長)Ⅱ型(制式名称:五式七糎半戦車砲)」を搭載し火力の強化を図った改良型である。

 

『チヌ改』の計画は昭和二十年二月時点の二十年度整備計画にて正式に盛り込まれており、同年三月十九日には愛知県伊良湖射場にて四式中戦車に搭載して行われた「試製七糎半戦車砲(長)II型」の射撃試験が行われた際、試験後に四式中戦車砲塔を三式中戦車車台に搭載し、射撃試験が行われている。この射撃試験は概ね良好であり、操作にも大きな問題は起こらなかったが、チヌ砲塔に直接搭載する場合を考慮して同月中に「試製七糎半戦車砲(長)II型」の細部に調整が加えられた。
なお、本ゲームにて課金戦車として販売されるチヌ改は、この射撃試験を行ったときの実験車の姿を再現したものであると思われる。

 

その後、三式中戦車は自砲塔に直接「五式七糎半戦車砲」を搭載する方針で量産計画が進められていたとされ、生産予定であった295輌のうち、昭和十九年度に生産された55輌を含む量産211号車以降の車両を「五式七糎半戦車砲」搭載型への生産転換を実施する予定であったが、この型の生産に入る前に終戦を迎えており、結局本車両を量産するに至らなかった。因みにこの型は本ゲームに於けるType 3 Chi-Nuの最終状態である。

 

余談ではあるがファインモールドより販売されている「三式中戦車『チヌ』長砲身型」は、前述の三式中戦車砲塔に直接「五式七糎半戦車砲」を搭載した型を再現したモデルであり、本ゲームの課金戦車として販売されるチヌ改とは砲塔形状が異なる。というか上述の通り通常戦車の方の三式中戦車の最終状態の方である。

 

※参考
決定版 決戦兵器 (歴史群像シリーズ 太平洋戦史スペシャル Vol.10)
月刊「丸」 2012年12月号

情報提供

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アーカイブ1

※実装または車両性能変更アップデートから3か月以上経過した車両であるため、管理人の提案に基づき新規コメント欄を非表示にします。本車両について語りたい方は外部掲示板を利用してください。


*1 砲塔を共用するType 4 Chi-Toの初期砲塔時の値と同等。改良砲塔時に限定すれば本車が飛び抜けて俯角が取れない