グラーフ・ツェッペリン級航空母艦



性能諸元
・基本性能
| Tier | 8 | 種別 | プレミアム艦艇 |
|---|---|---|---|
| 艦種 | 空母 | 派生元 | - |
| 国家 | ドイツ | 派生先 | - |
| 生存性 | 継戦能力 | 52,600 | |
| 装甲 | 9-100mm ・防郭 20-40mm ・艦首・艦尾 21mm 装甲甲板 25mm | ||
| 対水雷防御 | ダメージ低減 | 16% | |
| 機動性 | 機関出力 | 200,000馬力[hp] | |
| 最大速力 | 32.0ノット[kt] | ||
| 旋回半径 | 1140m | ||
| 転舵所要時間 | 13.7秒 | ||
| 隠蔽性 | 通常 | 火災 | |
|---|---|---|---|
| 海面発見距離 | 15.7km | 17.7km | |
| 航空発見距離 | 10.0km | 12.0km |
・艦載機
| 種別 | 機体 | 兵装 | 生存性 | 速度(最速) | 小隊/中隊/甲板 (機数) | 最大ダメージ(火災) | 貫通 | ペイロード | 発見距離 | 復旧時間 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 攻撃機 | Me-155A | Wfr.Gr.21E | 1,320 | 136(176) | 2/8/12 | 4450 (25%) | 40mm | 4 | 10km | 79s |
| 種別 | 機体 | 兵装 | 生存性 | 速度(最速) | 小隊/中隊/甲板 (機数) | 最大ダメージ(浸水) | 射程 | ペイロード | 発見距離 | 復旧時間 |
| 雷撃機 | Ta-152C-1/R14 | LT F5b | 1,710 | 181(221) | 3/9/14 | 5333 (29%) | 6.0km | 1 | 10km | 80s |
| 種別 | 機体 | 兵装 | 生存性 | 速度(最速) | 小隊/中隊/甲板 (機数) | 最大ダメージ(火災) | 貫通 | ペイロード | 発見距離 | 復旧時間 |
| 爆撃機 | Ta-152C-1/R14 | PD500 | 1,650 | 181(221) | 2/8/12 | 5800 (AP) | 344mm | 1 | 10km | 92s |
・兵装
| 副兵装 | 船体 | 口径 | 基数×門数 | 最大ダメージ(火災) | 装填 | 射程(手動) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| - | 150 mm L/55 MLC/36 105 mm L/65 Dop. L. C/31 | 8基×2門 6基×2門 | HE弾 1700(8%) HE弾 1200(5%) | 7.5秒 3.4秒 | 6.3km(9.5km) |
| 対空砲 | 船体 | 距離 | 口径 | 基数×門数 | 爆発数 | 秒間ダメージ | 命中精度 | 有効ゾーン | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 爆発半径内 | 継続的 | ||||||||
| - | 短 | 20mm Flakvierling38 | 7基×4門 | - | 98 | 95% | 2.0km | ||
| 中 | 37mm Flak LM/42 | 11基×2門 | 203 | 100% | 3.5km | ||||
| 長 | 105 mm L/65 Dop. L. C/31 | 6基×2門 | 6 | 1,400 | 126 | 100% | 5.2km | ||
・アップグレード
| スロット1 | スロット2 | スロット3 | スロット4 | スロット5 | スロット6 |
| ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
搭載可能アップグレード
| 1 | 飛行機隊改良1 | 航空母艦へ帰還中の航空機の速力 +20% | |
| 副兵装改良1 | 副砲の抗堪性 +100% 対空砲座の抗堪性 +100% | ||
| 2 | ダメージコントロールシステム改良1 | 浸水発生率 -3% 対水雷防御ダメージ軽減率 -3% 火災発生率 -5% | |
| 航空機エンジン改良1 | エンジンブースト時間 +10% | ||
| 3 | 副砲改良2 | 副砲最大射程 +20% 副砲弾の最大散布界 -20% | |
| 対空砲改良2 | 対空砲座の最大射程 +20% | ||
| 雷撃機改良1 | 雷撃機の攻撃時間 +5秒 | ||
| 攻撃機改良1 | 攻撃機の攻撃時間 +2秒 | ||
| 4 | ダメージコントロールシステム改良2 | 浸水復旧時間 -15% 消火時間 -15% | |
| 攻撃機改良2 | 攻撃機のHP +7.5% | ||
| 雷撃機改良2 | 雷撃機のHP +7.5% | ||
| 爆撃機改良2 | 爆撃機のHP +7.5% | ||
| 5 | 隠蔽システム改良1 | 発見距離 -10% 自艦を攻撃中の敵が射撃した砲弾の最大散布界 +5% | |
| 航空管制改良1 | 航空機の復旧時間 -5% 航空母艦の甲板上の機数 +2 |
・消耗品
| スロット | 消耗品 | 使用 回数 | 準備 時間 | 有効 時間 | 効果 |
|---|---|---|---|---|---|
| R | |||||
| T | |||||
| Y |
ゲーム内説明
グラーフ・ツェッペリンは、多数の副砲および両用砲を備えた高速の航空母艦であり、全てのドイツ海軍艦艇の中で最高の推力を誇りました。二次大戦中におけるドイツの艦艇建造計画の優先度変更に伴い、本艦は未完成に終わりました。
航空母艦を建造する重要性を認識したドイツ指導部は、この艦種の運用方法を学ぶために日本に専門家の一団を派遣しました。最初の航空母艦は、進水式の際にグラーフ·ツェッペリンと命名されました。建造の過程で、本の設計は何度も修正されました。当初の艦首はアトランティック·バウに置き換えられ、外部バルジも追加されました。未完成であった本艦は、赤軍がシュテッティンを占領する前に自沈しました。戦後、この航空母艦は浮揚され、ソ連で徹底的に調査が行われました。しかし本艦を完成させる計画は却下され、後に訓練標的艦として破壊されました。
解説
初心者で購入を検討されている方へ
ドイツTier8プレミアム空母。Asiaではver.0.6.9.1.1にて実装。日本とアメリカ以外では初の空母となる。
当初2017/8/25に実装されたのだが、諸般の事情により販売停止に。
そしてそれから1年半が過ぎた2019/4/12に販売再開となった。
- 抗堪性
HPは52,600と良好で同格巡洋艦よりも多い。
装甲はほぼ全周21mmに甲板が25mmと一部の駆逐艦のHE弾が防げる程度の紙装甲である。しかしドイツ謹製のタートルバック装甲は搭載しており、バイタル判定も深く艦首側には存在しない(下画像)。相手に艦首を向けてしっかりと防御姿勢を取れば簡単にはバイタルを貫通されないため、装甲の割には打たれ強い。火災抵抗は他空母同様に50%だが、対水雷防御は16%しかなく魚雷には弱い。空母の応急工作班は動作時間が30秒と長いのでHE弾にもある程度の耐性がある。
- 艦載機
艦載機はドイツらしく速度に優れるがHPが低く、旋回性も悪い。甲板機数は多くないが補充は早く帰還速度も速いため丁寧に使えば中盤までは中隊を維持できる。中隊規模の割に甲板機数が少なく敵の防空網に突っ込むとあっという間にストックが尽きてしまうので注意。航空機の速度と生存性は最優先で強化しておこう。通常ドイツ艦載機は消耗品のエンジン冷却の使用回数3回に動作時間10秒の優遇を受けているのだが、本艦の雷撃機と爆撃機のエンジン冷却は通常仕様である。また、ドイツ空母ではあるが爆撃機が修理班を持っていない点にも注意が必要。
- 攻撃機
2機4小隊で8機中隊を構成する。1回の攻撃で1機あたり4発のHEロケット弾を合計8発発射する。甲板機数は12機で準備時間は79秒と良好だがHPは低い。HEロケット弾の威力は4,450と高く火災誘発率は25%、貫通力は40mmと良好である。アメリカ空母の攻撃機には性能で一歩及ばないが、発射数で補っており攻撃前の機銃掃射も3.9秒と1秒程度短い。甲板機数や準備時間でもこちらの方が勝っており、威力と利便性を両立している。
貫通力が微妙な値であるため重装甲の相手には艦首や上部構造物を狙うといった工夫が必要になる。火災誘発率は優秀なので貫通できない相手には火災を狙うのも良いだろう。アメリカ空母よりはマシとは言え攻撃前の機銃掃射はやはり長く、高機動の相手に当てるのはそこそこ難しい。とは言え数少ない対駆逐艦兵装なので上手く使いこなしたい。弱点としては速度の遅さで、巡航速度136kt、加速時でも176ktと長距離移動にはかなりの時間を要する。また、HPの低さから高対空艦に突っ込むとあっという間に溶かされてしまう。狙う相手は慎重に吟味しよう。
攻撃機の詳細
攻撃準備時間は3秒、攻撃時間は5秒、クールダウンも5秒と攻撃機の標準的な値で照準は早め。
旋回性能は良好で飛行時は180°旋回するのには5秒程度しか要さない。一方で攻撃時間の5秒間は旋回速度が大きく低下するが、攻撃準備時間中の3秒間ならば50°ほど旋回できるのである程度は姿勢の修正は可能。攻撃動作はほぼ直進であり爆風の回避には向かない。そのため爆風を避けながら敵艦に接近する必要があるが速度が遅いため対空砲に曝される時間が長くなり、HPの低さと相まって高対空艦に攻撃を通すのは難しい。よほどの場合を除いて低対空艦専用と割り切ろう。
先述の通り高機動の相手に当てるのは難しく、威力と利便性を両立した結果として中途半端な弾数となり弾幕を張るといったこともできず器用貧乏な一面がある。他機種の方が役割が明確で高機動であるため利用しやすいが、HPが残り僅かな敵を確実に仕留めたい場合などは本機が本領を発揮する。また、撃墜されても痛手になりにくいため損害覚悟で攻撃を通したい場面でも利用しやすい。
実装初期は照準が縦長だったようである。
- 雷撃機
3機3小隊で9機中隊を構成する。1回の攻撃で3本の魚雷を投下する。甲板機数14機に準備時間80秒と良好でHPも平均程度は確保されている((尚、この機体、史実では高高度戦闘機である。
魚雷の威力は平均程度であるが浸水発生率が29%と低めな点に注意。雷速は35ktと遅く安全距離も雷速の割には広めである。また、魚雷の射程が6kmと長く低速長射程であるため、投下した魚雷が6km進むのに65秒程度を要する。魚雷の照準は大きく開いた形をしており、絞りきってもわずかに広がるように投下される。巡航速度が181ktとかなり速く、加速時には221ktと高速である。エンジンブースト時間も長いため強化すれば長距離を短時間で移動することができる。
雷撃機の詳細
攻撃準備時間は4秒、攻撃時間は10秒、クールダウンは5秒。強化しても照準時間は6秒と長めで旋回すると簡単に照準が広がってしまう。
旋回性能は低く180°旋回するのに8秒程度を要する。速度があるため爆風を交わしきれずに突っ込んでしまう事も多く爆風の回避には向かない。攻撃時には更に旋回速度が半減し、照準の広がりやすさも合わさって咄嗟の修正は難しい。攻撃時間を最大限利用すれば90°旋回した上で照準を絞ることはできるため、侵入コースの自由度は意外と高い。実は速度と攻撃時間をフルに活かせば敵艦の9km先から攻撃動作に入り、降下しながら直進することで爆風を無視して雷撃を通すことができる。アップグレードの隠蔽システム改良1を搭載すれば航空機の被発見距離を9kmに短縮でき、敵の視界外からアプローチを開始できる。この方法では魚雷の投下までに14秒を要するため高機動の艦艇には回避動作を取られてしまうが、戦艦など大型艦相手ならば不意を突くことができる。また、修理班を持つため高対空艦相手に1小隊でも攻撃を通せる点は雷撃機の強みである。
エンジンブースト時間や航空機の速度を強化していれば15kmを一息で移動できる。これは15km以内の敵ならばエンジンブーストを使って即座に攻撃できることを意味し、島影などに母艦を着けることで半径15kmの範囲に連続発艦攻撃が可能になる。魚雷の雷速の遅さと射程の長さから魚雷が長時間航行することは前述のとおりだが、これを利用すると背を向けて逃げる敵に対して追いかけるように魚雷を投下して並走させることで長時間にわたり敵の進行方向をロックすることができる。味方に側面を晒すように誘導すれば、敵に対して転舵による被雷かバイタル貫通かの選択を迫ることもできる。
また、進行方向をロックした敵にたいして再度別方向から雷撃することで単独でクロス雷撃を行う事も可能。特に高機動の相手に雷撃する場合に有効な戦術なので良く練習しておこう。雷撃機の発艦直後に雷撃を行い即座に帰投という動作を繰り返すと、母艦の前方に最大6回分18発の魚雷を同時に展開できる。余り使い所は無いが、島影に隠れている時に敵艦が詰めて来たときや、接近戦を挑んできた敵が煙幕に隠れた場合等には有効な戦術なので覚えておこう。
- 爆撃機
2機4小隊で8機中隊を構成する。1回の攻撃で2発のAP爆弾を投下する。甲板機数12機に準備時間92秒と平均程度であるがHPは爆撃機としては低め。雷撃機と同じ機体を使っているため機動力は非常に高く、艦長スキルで強化すれば最大238ktを出すこともできる。AP爆弾の威力が5,800と低く投下数も2発と少ないが、貫通力は344mmもあり格上戦艦のバイタルでもサクサク貫通する。投下高度が高いほどAP爆弾の貫通力は高くなるが、攻撃動作が複雑な上に元が高貫通なので余り気にせず命中させることに専念したほうが良いだろう。
照準円は真円に近い円形であり進入角度を調整する必要がないという利点を持つ*1。ただし投下数が少ないため照準円内でかなりバラけ、命中やバイタル貫通は運頼みと攻撃の確実性は低い。
甲板の広い大型艦には有効だが、駆逐艦や潜水艦に対しては全くダメージを出すことができないので注意。爆撃機の詳細
攻撃準備時間は0.1秒、攻撃時間は8秒、クールダウンも8秒。照準時間を強化していると2秒で照準を絞る事ができ修正が効きやすい。
雷撃機と同じ機体であるため旋回性能が低く、180°旋回するのに8秒を要する。やはり爆風の回避には向かず攻撃時には旋回能力が半減するが、前述の通り照準の収束が早いので90°程度の修正ならば可能。本機の攻撃は特殊で、攻撃準備時間がほぼ存在しないため攻撃開始と同時に照準を絞らずにAP爆弾を投下できてしまう。攻撃時に攻撃ボタンを連打していると意図せず投下してしまうので注意。逆に言えば至近距離の敵に対しても即座に爆弾を投下することができ柔軟性は高い。
攻撃動作も独特で、上昇なしに急降下を始め高度が下がると水平飛行に移るS字を描く。水平飛行時は戦艦の艦橋と変わらないほど低高度まで接近するため、爆弾投下の偏差を計算する必要がない。また、水平飛行時は高速で距離を詰める事ができるため、エンジンブーストを利用すれば敵艦から5km程度の距離から攻撃を開始できる。対空圏への進入時から加速していればこちらも爆風を無視して直線で攻撃を通す事ができる。先述の通り照準円の形状から進入方向にこだわる必要性が無く攻撃の自由度は非常に高い。また、雷撃機同様にエンジンブーストで長距離を移動できるため、前述の攻撃動作と組み合わせれば14km以内の敵に対して一息に攻撃を通す事ができる。雷撃機と交互に発艦すれば延々と連続攻撃が可能になるので航空機の足回りはぜひ強化しておこう。
余談ながらなぜか降下時にJu87の特徴的な風切り音が発生する。サイレン装置を外付けしているのだろうか。
- 攻撃機
- 副砲
ゲーム内最強クラスの副砲である。
副砲は船体中央に105mm砲6基12門と艦首艦尾に150mm砲8基16門が搭載されている。
火力や火災誘発率は口径相応だが、貫通力に優れ散布界が異常に狭いため命中率が高く実質DPMに優れる。射程も6.3kmとドイツ艦の優遇を受けているため強化すると広範囲をカバーできて強力。消耗した巡洋艦や迂闊に射程に入ってきた駆逐艦ならば簡単に返り討ちにしてしまう火力があり、大型艦との接近戦でも副砲と艦載機の挟み撃ちにすることができる。空母であるため副砲特化にするメリットは少ないが、アップグレードの副砲改良1くらいは乗せておいてよいだろう。
副砲の詳細
150mm砲は前後左右に均等に配置されているが、105mm砲は右舷艦橋の前後に集中配置されており、左右両用である。そのため片舷に対して合計20門を指向できるが反対側には残りの150mm砲8門で対応することになる。射角は狭く全門指向するには船体を前後に60°程傾ける必要がある。駆逐艦相手ならばそれでも良いのだが、巡洋艦や戦艦相手にこれだけ傾けると流石に主砲で滅多打ちにされてしまう。角度30°でも50%程度のDPMを出す事ができ十分優秀な火力なので大型艦相手には欲張らずに防御姿勢を維持しよう。
例外的に左後方のみ36°あたりで80%程度のDPMを発揮することができる。大型艦と撃ち合う場合は艦尾を向けて引き撃ちの形に持ち込むとよいだろう。あるいは艦首側を向けて自動副砲で応戦しながら艦載機を発艦して挟み撃ちにしても良い。105mm砲は貫通力が26mmあるため巡洋艦や軽装甲の戦艦相手に有効打を出すことができ、150mm砲に至っては貫通力が38mmに達するので格上戦艦の艦首や艦尾を貫通できてしまう。また、発射数は片舷で毎分270発以上あり、最大強化ならば毎分380発程度と手数が多い*2。
射程は最大強化で9.5kmとかなり広い。隠蔽が悪く本艦の副砲威力を知っている相手は近寄って来ないため、副砲射程に捉えるには島影を利用して敵を上手く誘い込む必要がある。v14.7からは空母の副砲を手動で発砲できるようになった。最大強化の手動副砲は射程が14.4kmまで拡大し、アップグレードで強化した海面発見距離の14.1kmよりもわずかに広くなる。また、駆逐艦の主砲射程も超えるため一方的に撃たれて反撃できないという事態も減る。
弾速が遅いため14km先に着弾するまでに10秒程度かかるが、大型艦相手ならば偏差射撃で十分に命中させることができる。
手動副砲では装填時間が2割前後増加するが、精度は倍程度に改善されるため実質DPMは大きく向上する。主砲と比較した場合は駆逐艦と巡洋艦の中間程度の火力となる。
- 機動性
前進速度は32ktと平均的だが、加速時間が短めで転舵も早いため足回りは良好。ただし旋回半径は1,140mとかなり大きいため狭い場所での方向転換には注意。
- 隠蔽性
悪い。
海面発見距離は15.7kmと戦艦並であり、格上を含めて空母内で最悪クラスである。v14.7の仕様変更で航空発見距離は10kmまで短縮され航空機には見つかりにくくなったためかなり動き易くなった。最大強化した場合は海面発見距離を11.8km、航空発見距離を7.5kmまで短縮できる。とは言え艦長スキルでは肝心の航空機の帰還速度が大幅に低下するため、強化する場合はアップグレードの隠蔽システム改良1だけで良いだろう。
- 対空性能
対空性能は高くない。
長距離対空砲の射程が短く、中距離と短距離の対空砲はDPSが低いため頼りにならない。爆風は6発と多いので最低限の自己防衛は可能。航空機に狙われた場合はしっかりと回避行動を取ろう。
- 総評
高速の艦載機と最強クラスの副砲を搭載しドイツ空母の特徴を突き詰めた玄人向けの一隻である。
雷撃機と爆撃機の速さは最大の武器であり、戦場のどこにいても即座に火力を送り込む事ができるため立ち回りの柔軟性が高い。また、高速を活かして敵の対空迎撃をほぼ無視できるのも強みだろう。異常な副砲火力も本艦の長所であり、試合終盤などには悪くない抗堪性や機動力を活かして母艦を前線に押し出すことで優位を作ることができる。一方で隠蔽の悪さ、艦載機のHPの低さ、艦載機の火力の低さ、微妙な対空能力など上記以外はほぼ弱点である。特に艦載機の火力の低さは如何ともし難く、一撃が軽く災害誘発能力も低いため高耐久で回復力に優れた戦艦などには苦戦する*3。かと言って火力を出そうと反復攻撃を仕掛けると対空圏にとどまる時間が長くなり航空機を消耗してしまうので悩ましい。攻撃の操作性や確実性の低さから高機動の相手も苦手である。
副砲も確かに強力ではあるが火力としては同格巡洋艦の主砲並であり、射界制限や母艦の機動性を考えると積極的に使用できるものではない。何よりも隠蔽性の悪さから副砲の有効射程まで安全に近づくには相応の腕が求められる。艦載機の機動性と副砲火力で弱点を補うのはドイツ空母の特徴ではあるが、本艦はそれを突き詰めてしまっているため大変ピーキーなバランスに仕上がっている。そのため先を予想して試合展開を作るような動きが必要であり、漫然と敵艦を攻撃しているだけでは勝利に繋がらない。艦載機の機動力から他の空母よりも選択肢は多いのだが、選択肢が多いだけに狙うべき敵や助けるべき味方の取捨選択も重要になってくる。
統計的には同格の平均程度の成績を出してはいるが、上位プレイヤーに限れば同格空母の下位に落ちるあたりは本艦の扱いの難しさが表れていると言えるだろう。イベントやオペレーションなどのPvE戦や特定条件のミッションなどには高い適正を発揮することがある。
史実
グラーフ・ツェッペリン級航空母艦とは、英独海軍協定がドイツとイギリスの間に結ばれた後、再軍備計画であるZ計画の一環として、1930年代半ばにエーリヒ・レーダー海軍元帥により建造が計画されたドイツ海軍の4隻の航空母艦である。実際に起工したのは2隻であったが、そのどちらも完成することは無かった。
ドイツ海軍は日本の空母設計を研究した後に本計画を立案していた。それでもなおドイツの造船技術者達は、こうした艦船の建造経験の不足、北海における空母運用の実際状況、この艦船の作戦目標が全体的に明快さを欠いたことによって困難に直面した。この不明確さは、たとえば本級が巡洋艦並みの主砲を装備したことにも現れた。この主砲は通商破壊とイギリス巡洋艦に対する防御を想定したものだったが、アメリカと日本の空母設計ではこうした主砲は除去されていた。両国の空母は機動部隊において運用するという方針に沿って設計されており、他の巡洋艦から護衛されるため空母固有の重武装は不要で、艦載機の離着艦を混乱なく継続することができた。
ドイツ海軍とドイツ空軍間の政治的内紛、またドイツ海軍自体にも高官達の中で論争があったこと、さらにアドルフ・ヒトラーの興味が薄れたこと、これらが航空母艦建造の足枷となった。労働者や資材の不足によってさらに建造が遅延し、1939年にレーダーは空母の建造数を4隻から2隻へと減らした。それでもまだドイツ空軍では、空母運用のための最初の部隊となる操縦士達の訓練を行っており、航空作戦を準備していた。第二次世界大戦の勃発にともない、優先順位はUボート建造へと移行した。このため、「空母 A」「空母 B」と呼ばれていた建造中の艦のうち、「空母 B」が造船台から解体された。一方「空母 A」―グラーフ・ツェッペリンと命名された空母―はさしあたり研究が続けられたものの、1940年に中止が決定された。この空母のために予定された飛行部隊はこの時に解隊となった。
タラント空襲における航空機の役割、ドイツ戦艦ビスマルクの追撃戦、真珠湾攻撃とミッドウェー海戦は、現代の海上戦における航空母艦の決定的な有用性を示した。ヒトラーの許可により、残された空母の上で建造作業が再開された。進展は再び遅延したが、今度は空母で用いるために特に設計された新型航空機が必要だったこと、戦時情勢を考慮してこの艦を近代化する必要があったことによる。ドイツ海軍水上部隊の能力に対してヒトラーは幻滅し、これにより建造作業は最終的な停止に至った。この艦は戦争終了後にソビエト連邦によって接収され、1947年に標的艦として沈められた。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
小ネタ
本艦の目玉として超強力な副砲が挙げられる。最大射程は9.5kmもあり、装填速度も速く、片舷指向数も20門でシュリーフェンと同値である。さらに副砲散布界がwows実装艦艇中最小の散布界であり、最大射程での散布界が68mという化け物じみた性能をしている。*4戦艦の副砲の手動制御スキルと違って最初から超高精度で飛んでいくため、9.5km以内なら間違いなくwows界最強の副砲を持っていると言えよう。シナリオでは大活躍してくれるため、副砲だけで10万ダメージを叩き出すこともザラにある。ぜひ一度試されてみてはどうだろうか。
編集用コメント
- 旧仕様の解説のままだったからとりあえず格納 -- 2019-04-12 (金) 20:18:21
- 現環境での解説追記。 -- 2019-04-15 (月) 20:00:31
- 爆撃のコツを追記してみました。 -- 2019-04-22 (月) 12:51:24
- 解説をアプデ後の物に変更、色々追記、諸元そのまま -- 2020-07-09 (木) 05:39:48
- 乙、謎にずっと速度がぶっ飛んでるままの解説だったのがやっと正確になった。じゃ、緒元や以前からあったちょっとした誤字を直しときました。 -- 2020-07-09 (木) 23:25:25
- 小ネタ書き込みますた -- 2024-05-10 (金) 11:28:42
- 解説を少し追記+コメントの過去ログの追加。 -- 2024-07-21 (日) 12:54:39
- 装甲レイアウト追記 -- 2024-09-20 (金) 17:32:22
- region→fold置き換え・ゲーム内説明追記 -- 2024-12-07 (土) 18:30:03
- 解説をまとめ直しました。 -- 2025-08-28 (木) 18:40:39
- 旧解説を削除 -- 2025-10-04 (土) 16:35:43
コメント欄
- 諸先輩達にお聞きしたいのですが、この子のアプグレと艦長スキルは何がオススメでしょうか?ここを読んだら色々難しい子なのは分かったのですが、少し前のブラックフライデーコンテナから出たので、港で眺めているだけではもったいないと思いトレーニングやCOOPで練習してみたいと思います。 -- 2024-12-23 (月) 17:52:22
- 対NPC用ロマン枠と割り切って副砲特化にしています。対人戦はもっと向いてる空母がいる・・・悲しいけれど -- 2024-12-23 (月) 19:35:51
- なるほどーロマン枠!考えてみます。ありがとう -- 2024-12-23 (月) 20:41:29
- 今はまだオペとかPvEで楽しむ枠。スロ3副砲スロ5隠蔽、スキルは制空権・副砲専門家・航空機装甲・抗堪・防御砲火専門家・強化型航空機装甲・隠れた脅威とか、うっかりでもタゲ向いたら沈むので味方より一歩引いた位置で戦う感じ。戦果振り返るとダメが大抵副砲>航空攻撃になる。空母刷新来たら副砲強化されるみたいなのでもしかしたら輝く…かも -- 2024-12-23 (月) 21:42:00
- 照準安定化や強化型航空機装甲や高速魚雷はプレイスキルでなんとかするって心にきめれば、ポイントたくさん余るはずなのですきなスキルをすきに取ってしまっていいと思います。GZは弱い弱い言われているのもあって、かなり自由にできますよ。迎撃機はおすすめできないですが、防空特化GZも不意を突けて面白い戦場になると思います。 -- 2025-01-04 (土) 13:05:16
- 対NPC用ロマン枠と割り切って副砲特化にしています。対人戦はもっと向いてる空母がいる・・・悲しいけれど -- 2024-12-23 (月) 19:35:51
- IFHE未取得のコサックでHP1万台のこれに対応したんでですが、主砲40発命中(射撃数54発)しても1もダメージ与えられませんでした…そして副砲で返り討ちに -- 2025-01-19 (日) 16:27:02
- 駆逐が多いとつらい…GZは一撃小さいから速度活かした偵察とある程度の駆逐粘着が重要だと思ってるんだけど駆逐が多いとそうも言ってられない。ましてや空母4隻の戦場だとなおのこと強みが活かしにくい。 -- 2025-01-27 (月) 22:42:17
- 今日ランクでこいつ見たけど副砲強すぎて観戦しててびっくりした 乗ってる人もうまかったし自分のせいで負けるような試合だったから感謝しかない -- 2025-07-31 (木) 21:32:23
- こいつもはや艦載機飛ばさない方が強い可能性があるくらい副砲強くて笑った。独駆第二レベルの精度の小口径砲を普通に良弾道で14.4kmまで撃てるから、冗談抜きでもともと高かったオペレーション適正がさらに向上して最適艦の一隻になりそう。 -- 2025-08-07 (木) 17:46:22
- ていうか本当に楽し過ぎるな...すんごい忙しいけどもはや別の艦艇に載ってるレベルで立ち回れるわ。あ、弾道はやっぱり全然悪弾道でした -- 追記 2025-08-07 (木) 18:06:09
- 14.9じゃない? -- 2025-08-07 (木) 18:18:42
- 集弾率がえげつないが悪弾道すぎて最大距離だと戦艦にすら偏差がズレて当たらないな… -- 2025-08-07 (木) 23:39:18
- 1年ぶりにもどってきたんじゃが空母副砲打てるようになったのね。GZはどうよ?最強になった? -- 2025-08-13 (水) 23:59:31
- 副砲を手動で撃てるようになった事で、最大14kmを超える射程で撃ちまくれる。ランダムは知らんが、オペだと結構稼げるぞい。 -- 2025-08-14 (木) 04:02:37
- うーん昔と変わらん評価! -- 2025-08-14 (木) 12:06:02
- 副砲を手動で撃てるようになった事で、最大14kmを超える射程で撃ちまくれる。ランダムは知らんが、オペだと結構稼げるぞい。 -- 2025-08-14 (木) 04:02:37
- いや手動いらんて(((ノ´□`)ノ :・'.::・〓■●~ -- 2025-08-26 (火) 23:35:34
- この艦に関しては射程そのままに手動の選択肢が出来たので良いのでは? -- 2025-08-27 (水) 00:06:21
- 遠くの駆逐艦を撃つときなんかは特にあえて適当な艦載機を遊覧飛行させてAIに副砲任せたほうが当たりそうな気がするんだがどうなんだ -- 2025-08-29 (金) 07:53:16
- ↑使い分けですね。基本自動副砲で攻撃できるなら自動で十分間に合いますが、集弾性はやはり手動の方が高いですし。試合終盤に航空機が尽きたり補充待ちなんて場面では手動副砲は活躍しますし、射程が長いので島超えで砲撃もこなしやすいのは強みかと。 -- 2025-09-27 (土) 10:59:52
- この艦に関しては射程そのままに手動の選択肢が出来たので良いのでは? -- 2025-08-27 (水) 00:06:21
- 開幕単独行動してる出雲が居たので試しに雷撃と爆撃で狙って行ったら火力が足りず回復されてを繰り返して試合後半まで沈められず。航空機魚雷のダメージプールの変更が思った以上にきついですね。いっそ攻撃機で火災狙ったほうが良いかも? -- 2025-08-28 (木) 22:31:53
- ご存じの通り威力控えめで浸水もめったにしないので、雷撃機は縦横無尽に飛び回って油断した巡洋艦(たまに戦艦)を処していくのがいいと思います。不意を突くことを意識して、格上戦艦には粘着なしで。あとは、テクニックとして防御の弱い船首船尾を狙うとか。 -- 2025-08-29 (金) 01:02:41
- 敵味方の減った終盤に元気な格上戦艦が居ると割と詰みますよね。かと言って序盤から相手してると他が疎かになり劣勢になったりしますし。 -- 2025-08-29 (金) 07:58:43
- GZらしい楽しみ方をしたいならば、スタグラとかデモインとか、米ソレーダー艦は格上だろうが開幕雷撃や爆撃でプレッシャーかけていって、島越え爆雷撃、島越回避を駆使すればかなりの回転率と命中率を維持できるはずです。そこそこ前に出て、中盤で沈むのもまあ、GZの特権というかなんというか。 -- 2025-08-29 (金) 23:56:01
- ご存じの通り威力控えめで浸水もめったにしないので、雷撃機は縦横無尽に飛び回って油断した巡洋艦(たまに戦艦)を処していくのがいいと思います。不意を突くことを意識して、格上戦艦には粘着なしで。あとは、テクニックとして防御の弱い船首船尾を狙うとか。 -- 2025-08-29 (金) 01:02:41
- シナリオが楽しい。空母でスコア1位初めて取れた。 -- 2025-09-05 (金) 12:34:41
- スパコンから出たけど副砲特化でシナリオおもろいw -- 2025-09-07 (日) 16:11:34
- シナリオいいじゃん。射撃精度は良いし、敵は回避しないから手動射程ギリギリでも面白いぐらいに当たる。そしてゴリゴリ削れてくw -- 2025-09-14 (日) 00:49:23
- あれ、こいつ副砲に手動モードついてる・・・副砲特化手動で14.4kmとか最良隠蔽超えてるぞ -- 2025-09-27 (土) 01:29:20
- あースマンうえで散々書かれてた無視してください -- 2025-09-27 (土) 01:33:06
- v14.6で空母の副砲に手動モードが追加されて航空発見距離の10km上限とかいろいろ仕様変更がありましたね。 -- 2025-09-27 (土) 11:01:20
- 巡洋艦だろコレ -- 2025-11-03 (月) 17:48:17
- 秋月普通に撃ち負けるレベルかもしれない -- 2025-11-05 (水) 14:09:56
- まぁよほどの近距離でもなければ回避できる駆逐のほうが有利だとは思いますが、大抵は空母に到達した時点で消耗してますし自動副砲の射程内で航空機飛ばされると巡洋艦でもきついですね。 -- 2025-11-05 (水) 22:43:18
- こいつの副砲精度が良すぎて戦艦の副砲にストレス感じるレベル -- 2025-11-05 (水) 21:46:58
- 実は信濃の副砲も同じ精度と射程持ってるという。 -- 2025-11-05 (水) 22:46:59
- くそう、年末に向けて鉄貯めてるときに悪魔の囁きを・・・ -- 2025-11-06 (木) 19:27:54
- GZのアイデンティティが… -- 2025-11-18 (火) 21:01:36
- まぁTier8に信濃と同性能で貫通と門数で勝る副砲持ち込んでるこっちが異常なので。 -- 2025-11-18 (火) 23:17:01
- 実は信濃の副砲も同じ精度と射程持ってるという。 -- 2025-11-05 (水) 22:46:59
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