タトラ級駆逐艦一番艦タトラ
性能諸元
・基本性能
Tier | 2 | 種別 | ツリー艦艇 |
---|---|---|---|
艦種 | 駆逐艦 | 派生元 | Gryf |
国家 | ヨーロッパ | 派生先 | Romulus |
生存性 | 継戦能力 | (A) 7,100 (B) 8,100 | |
装甲 | 6mm ・防郭 6mm ・艦首・艦尾 6mm ・砲郭 6mm ・装甲甲板 6mm | ||
対水雷防御 | ダメージ低減 | (A-B) 0% | |
機動性 | 機関出力 | 20,500馬力[hp] | |
最大速力 | 32.5ノット[kt] | ||
旋回半径 | 460m | ||
転舵所要時間 | 2.1秒 |
隠蔽性 | 通常 | 副砲 | 主砲 | 火災 | 煙幕 | |
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海面発見距離 | 6.2km | - | - | 8.2km | 2.0km | |
航空発見距離 | 2.4km | - | 4.4km | 5.4km | - |
射撃管制装置 | 船体 | モジュール | 主砲射程 | 最大散布界 |
---|---|---|---|---|
A-B | SUO Mk 2 mod.1 | 8.3km | 77m | |
SUO Mk 2 mod.2 | 9.1km | 83m |
主砲 | 船体 | 口径 | 基数×門数 | 最大ダメージ(火災) | 装填 | 180度旋回 | 弾種 |
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A-B | 100mm/50 Skoda K10 | 2基×1門 | HE弾 1450(6.0%) AP弾 1650 | 4.5秒 | 18.0秒 | HE 100mm HE M1919 AP 100mm AP M1910 |
魚雷 | 船体 | 口径 | 基数×門数(片舷) | 最大ダメージ(浸水) | 装填 | 射程 | 雷速 | 発見 |
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A-B | 450mm Torped M1913 | 2基×3門(6門) | 4200(N/A) | 40.0秒 | 8.0km | 55.0kt | 1.2km |
・アップグレード
スロットA | スロットB | スロットC | スロットD | スロットE | スロットF |
○ |
搭載可能アップグレード
A | 主砲兵装改良1 | 主砲および魚雷発射管の機能停止発生率 -20% 主砲および魚雷発射管の抗堪性 +50% 主砲および魚雷発射管の修理時間 -20% | |
副兵装改良1 | 副砲の抗堪性 +100% 対空砲座の抗堪性 +100% | ||
弾薬庫改良1 | 自艦の弾薬庫誘爆率 -70% |
・消耗品
ゲーム内説明
タトラ級はオーストリア=ハンガリー帝国海軍としては最高の駆逐艦級であり、海軍に先進的な艦艇を配備するという軍備計画の一環として建造されました。本級の火砲はチェコのシュコダ社製でした。
解説
- 主砲
他国より小さめな、100mm砲を使用。他国駆逐艦と比べて一撃の威力には劣るものの、装填速度が速い。
・副砲
史実で舷側に6門装備されていた7cm砲は、残念ながら飾りになっている。 - 魚雷
45cm魚雷を連装2基搭載。このtierの駆逐艦としては標準的。
tier2にして浸水率24%という高い値を誇る。これに次ぐのは魚雷大国である大日本帝国籍の海風(14%)であり、同じ浸水率ではtier2どころかtier8の陽炎と同値である。
問題はその威力である。欧駆の宿命で、ハッランドまで続く欠点。同数の魚雷をもつ海風と比べて大きく劣っており、全弾直撃させても同格駆逐艦をワンパンできない。
...まぁ確かに、この性能の魚雷に威力まで付随したら明らかにOPとなってしまうので妥当といえば妥当か。 - 対空
存在しないが、そもそも空母とマッチングしないため問題はないはず。一次大戦期の駆逐艦に対空能力を求めるのも酷な話だ。 - 抗堪性
耐久が8100しかなく当たり弱いので、立ち回りには気を付けよう。 - 機動性
速力は普通。遅くも速くもない。艦体の小ささも相まって、舵は素直に効いてくれる。 - 総評
低威力ながら高性能な魚雷に、装填の速い主砲を生かして手数で攻めるタイプの駆逐艦。魚雷は高速で当てやすいため、駆逐艦の入門としても有用。
史実
オーストリア=ハンガリー二重帝国の駆逐艦。
地中海の覇権を争うイタリアに対抗する為に六隻が建造された。
艦名はそれぞれかつて二重帝国に属した国の山の名前、地名、湖の名前に由来する。
主機関に蒸気タービンを取り入れ当時の軍艦としては比較的高速な32ノット以上の最高速度を誇る。
武装はシュコダ社製の10cm砲を主砲として2門、副武装として7cm砲を片舷3門ずつの6門、水雷装備として45cmの連装魚雷発射管を一基装備した。
1913年から次々に就役し、六番艦のトリグラウが就役したのは第一次世界大戦勃発直後の1914年8月の事だった。
第一次世界大戦終結時点で4隻のタトラ級が生き残っていたが、その全てがイタリアへ賠償艦として譲渡された。
対イタリアを意識して作られた軍艦がそのイタリアへと引き渡された事は少し皮肉めいている。
小ネタ
本艦の艦橋上部両脇についているのは腕木通信機(semaphore)という物である。腕木通信は1793年にフランスで開発され18世紀から19世紀にかけて主にフランスで使用されていた通信方法で、腕木の形状により通信を行った。類似した物が欧州各国で使用され迅速な通信ネットワークを形成したが、より迅速性と確実性に富んだ、モールス信号を利用した有線電信の登場により、1840年代以降は先進国から急速に衰退した。1880年代にスウェーデンの離島で運用されていたのが最後の使用例とされている。
日本においては江戸時代には旗振り信号が実用化されており、電報、電話が普及し通信料金が下がる1918年頃まで使用された為、新規設備や整備費用の掛かる腕木通信は使用されなかった。
海軍においては有線電信が使えないこともあり、視界内での通信手段として手旗信号、旗流信号、回光信号と共に使用された。しかし、専用の大型設備が必要であり、視界内の長距離通信は回光信号装置の発達で、近距離での通信は手旗信号の方が利便性に優れていた為廃れていった。尚、手旗信号は腕木信号を元に開発されたため両者ともに(semaphore)セマホアと呼ばれる。
主砲を生産したシュコダ社は当時オーストリア・ハンガリー帝国最大の財閥で、WW1の戦後チェコスロバキアが独立した際同国最大級の財閥にもなった20世紀欧州最大の工業コングロマリットである。WoTのPz.Kpfw. 38 (t)の生産をした会社でもある。
編集用コメント
- 性能緒元について、分かる範囲で記載。 -- 2020-04-12 (日) 09:47:06
- 簡単ですが史実を追加しました二重帝国海軍は面白いですよ -- 2020-04-29 (水) 01:30:52
- ゲーム内説明が本家の説明と違うので修正 (スウェーデンのシュコダ社製)→(チェコのシュコダ社製) -- 2022-02-27 (日) 16:26:25
- 小ネタ追加 -- 2022-02-27 (日) 16:37:28
コメント欄
- トラックじゃないのか・・・ -- 2019-12-17 (火) 09:55:27
- ディーゼル機関を積載してるのかも? -- 2019-12-17 (火) 12:48:28
- シュコダってスウェーデンじゃないのでは -- 2020-02-24 (月) 17:33:39
- オーハンの船だしチェコのシュコダだと思う。 -- 2020-02-24 (月) 17:35:26
- 英語の方見てみたらちゃんと "the Czech company Škoda" って書いてあった。 -- 2020-02-24 (月) 18:31:40
- オーハンの船だしチェコのシュコダだと思う。 -- 2020-02-24 (月) 17:35:26
- 砲は2門なのかな? -- 2020-02-24 (月) 18:35:46
- いかにも副砲になりそうな小口径砲が舷側に並んでいるが、これは動かないのか…残念 -- 2020-04-09 (木) 12:39:06
- 7cm砲もったいないですよねぇ。まぁ、このチアでもほぼ役に立たないでしょうけれども……。 -- 2020-04-29 (水) 08:53:58
- T1なら通用しただろうね。元々WW1の駆逐艦だし -- 2022-02-27 (日) 16:23:53
- 7cm砲もったいないですよねぇ。まぁ、このチアでもほぼ役に立たないでしょうけれども……。 -- 2020-04-29 (水) 08:53:58