Tier8 イギリス 重戦車 (課金戦車) 日本語表記:キャリバン
スペック(v1.15.0)
車体
| 耐久値 | 1,500 |
|---|---|
| 車体装甲厚(mm) | 130/35/35 |
| 最高速度(前/後)(km/h) | 33/12 |
| 重量(t) | 40.668 |
| 実用出力重量比(hp/t) | 18.44 |
| 本体価格(Cr) | 9,450G相当 |
| 修理費(Cr) | |
| 超信地旋回 | 可 |
| ロール | 支援型重戦車 |
武装
| 名称 | 連射間隔(s) | 各装填時間(s) | 弾種 | 平均貫通力(mm) | 平均攻撃力 | 弾倉合計攻撃力 | 精度(m) | 照準時間(s) | 弾速(m/s) | 弾倉/総弾数 | 弾薬費(Cr) | 重量(kg) | 俯仰角 |
| 残弾数 | |||||||||||||
| QF 6-inch Caliban | 3.75 | 40/25 (計:65) | HE AP | 180 292 | 850 600 | 1,700 1,200 | 0.58 | 4.1 | 354 500 | 2/25 | 1,850 4,800 | 2,000 | -10°/+12° |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 0/1 |
砲塔
| 名称 | 装甲厚(mm) | 旋回速度(°/s) | 視界範囲(m) | 重量(kg) |
| Caliban | 250/80/50 | 23 | 370 | 9,000 |
|---|
エンジン
| 名称 | 馬力(hp) | 引火確率(%) | 重量(kg) |
| Meteorite Mk.202 | 750 | 20 | 800 |
|---|
履帯
| 名称 | 積載量(t) | 旋回速度(°/s) | 重量(kg) |
| Caliban | 43 | 30 | 10,000 |
|---|
無線機
| 名称 | 通信範囲(m) | 重量(kg) |
| SR C45 | 750 | 40 |
|---|
乗員
| 1 | Commander(Gunner) | 2 | Loader(Radio Operator) | 3 | Driver |
|---|
拡張パーツ
| Class1 | × | Class1 | Class1 | Class1 | Class1 | ||||||
| × | × | Class1 | Class1 | Heavy | |||||||
隠蔽性
| 非発砲 | 発砲時 | |
|---|---|---|
| 静止時 | 7.01% | 1.05% |
| 移動時 | 3.42% | 0.51% |
車両に関する変更履歴
| v1.15.0 | 新規実装 |
解説(v1.15.0)
- 概要
v1.15.0で追加されたTier8のイギリス課金重戦車。
初出はホリデー作戦2021の大きなボックス。その後は不定期に課金販売されている。ConquerorとCenturionの次世代車輌として計画された160mm砲*1搭載戦車である。
「Caliban」はシェイクスピアの戯曲「テンペスト」に登場する怪物の名前。キャラバン(caravan、隊商)ではない。
- 火力
- QF 6-inch Caliban
2発装填のオートリローダー。
火力はHEで850、APで600と、同格重戦車を2~3発で倒す威力を誇る。
通常弾(HE)は榴弾としてはかなり高い貫通力を持つが、同格HTの正面装甲の弱点に貫通させるには精度ともども物足りず、重戦車が前線で使用するには頼りない。弾速も354m/sと同格の自走砲よりも遅く、使い勝手は良くない。
プレミアム弾(AP)の貫通力は駆逐戦車並であり非常に高い。おまけに口径が大きいため標準化が強く働き、50mm以下の装甲には跳弾されない。
APの価格は威力の割には安く、車輌の収支も良好なので、APをメインとして重装甲車輌に対応できる構成にしてくのが無難だろう。
敵の車種に応じて弾種交換をしていきたい、といいたいところだが、後述の装填の遅さから判断が難しく、直感パークを活用しても装填には40秒程度かかってしまう。
ちなみにBZ-176と比べると、APとHEの関係が逆になっており、APは威力ではやや劣るが貫通力では大きく勝り、HEは威力はやや勝るものの貫通力では劣っている。装填時間に関しては初弾が40秒もかかるため、最初の会敵に間に合わないことも多い。2発目は25秒とかなり短縮されるがそれでもKV-2よりも遅く、オートリローダーであることから装填棒も載せることができないため、時間に対する火力はかなり低い。
1発を弾倉に残した単発運用をするのが最も効率がよく、これが基本の運用となる。
連射間隔は3.75秒と火力の割にはかなり短く、瞬間火力は非常に高い。ただし2発撃ち切ってしまった後は長い隙を晒すことになるため味方の援護は不可欠。連射は必殺技のようなものと捉え、無暗に使わないようにしよう。照準時間・精度・拡散・弾速はいずれも最低レベルであり、精度以外はKV-2よりも悪い。至近距離以外では、絞り切るまでにかなりの時間がかかってしまい、射撃機会を逃すことが多いほか、これによって得意な戦闘距離も限定されている。
俯角は10°と良好。
- QF 6-inch Caliban
- 装甲
正面装甲はそこそこ確保されているが、側面装甲が非常に薄いため注意が必要。
HPは1,500と低いが、車体の大きさがかなり小さめで、障害物に隠れやすい点はスペックに現れない長所だ。- 砲塔
俯角を10°取ることができ、砲塔の傾斜とあわせてハルダウンとの相性が良い。
砲塔正面は220mm程度と平地でも通常弾なら防げなくもない程度の装甲は持ち合わせている。キューポラは80mm程の弱点。
俯角を最大限に取ると砲塔の装甲は傾斜込みで300mm程度と格上の砲弾でも防ぐことのできる値になる。ただし砲塔上部は揺動砲塔のように分離しているため、俯角を取った状態では傾斜が減り250mm程度になってしまう。
砲身を上に向けることで砲塔上部の傾斜もきつくなり弱点であるキューポラも隠すことができるが、砲身を上げすぎると砲身真下の240mm程度の部分を見せてしまうので注意。
よそ見をすると砲身や砲塔の側面の装甲が薄い部分を晒してしまうので注意。
砲身付け根の周りは狭いが250mmの垂直装甲となっている。 - 車体
正面上部はやはり220mm程度と砲塔とそれほど変わらない。アメリカ重戦車のような曲面になっているため昼飯の角度をとっても防御効果は薄い。
砲塔と同様に俯角を最大限に取ると300mm程度になるのでハルダウン時に晒して多めに前に出ることができる。
車体下部は170mm程度とやや薄い。
側面装甲は全域にわたって35mmしかなく、相手によっては3倍ルールで貫通されてしまう。豚飯の姿勢を取ると40mm前後しかない突き出た砲塔基部や車体後部の出っ張りを晒してしまう。状況によっては豚飯で貫通可能な面積を減らせるが多用できるものではない。
- 砲塔
- 機動性
前進速度33km/h、後退速度12km/hと重戦車の中でも低めの値だが、出力重量比は重戦車の中でもトップクラスであり加速、登坂力は優秀。また車体の旋回速度も平均的な値であるため短距離の移動などは数値ほどのストレスは感じさせない。
- 総論
絶大な瞬間火力と引き換えに自走砲並の取り回しという極端な主砲を搭載し、条件付きの装甲に瞬発力重視の足回りといった実に英国らしい一台である。
その性能から最前線での撃ち合いをしたくなるが、車両のロールにあるように本車両は支援型重戦車である。長い照準時間や装填時間から味方のカバーは必須であり、単騎で活躍するタイプの車両ではない。一歩引いた位置でチャンスを伺い味方と連携して確実に戦果を挙げていきたい。
史実
1962年に英国ロイヤル・ミリタリー・カレッジ・オブ・サイエンスで提唱された計画のひとつがCalibanである。
見た目のエレガントさやインパクトには欠けるものの、相当の機動性、信頼に足る装甲、そして脅威的な火力のすべてを兼ね備えた優秀な車輌になるはずだった。
しかし、その実現に不可欠な先進技術があまりにも複雑かつ高額であったため、同時期に生産または開発されていた他の車輌と比べると量産兵器としての優秀さに欠けると判断された。
結果的に計画は設計段階で打ち切られ、試作車輌の製造には至っていない。
(ゲーム内説明文)
1950年代はConquerorとCenturionが主力であったが、近い将来陳腐化すると予想されたため、次世代の戦車として構想された車輌案の一つ。
次世代車輌の案はChieftainがメインではあったが、かといって他のプロジェクトに取り組む必要性を排除するわけでは無かった。
開発はRoyal Military College of ScienceのSchool of Tank Technologyが主導し、Project Calibanと名付けられた。
性能要件として、兵員輸送車に随行できる機動性を持つ事、なるべくサイズと重量を減らす事(使用可能な道路を兵員輸送車に近づけたいため)、敵戦車を撃破する火力を持つ事とされた。
車体は前方操縦席、中央戦闘室、後部エンジンルームという伝統的な配置と、揺動式砲塔の組み合わせが計画された。
正面装甲は130mmの70°傾斜(上端)および60°傾斜(中央)となっており、最大260mm程の実効装甲厚に達した。下部は30mmの40°傾斜。
側面装甲は25mmの装甲と10mmのパーツであり、砲弾防御ではなく小口径銃弾や破片防御のみの効果であった。
砲塔は揺動式で20°の仰角と12°の俯角を取る事が出来た。
エンジンはMeteorite Mk.202ガソリンエンジンが採用され、Z5 Merritt Brownギアボックスに接続された。また4kW×2の発電機が搭載された。
懸架装置は5つの装甲転輪にそれぞれ独立したトーションバーサスペンションを持つ事とされた。また負荷分散を最適化する為に転輪の間隔は均等ではなく、2番目の転輪は少し前に配置された。
主砲は160mm砲を採用。
160mm砲弾は重すぎるため、30発の砲弾を自動装填装置により装填する事とされた。
弾薬はAPHEで、弾頭重量は60pdr(27.25kg)に達すると思われた。計算上は2,000ヤード(1,830m)で仮想敵のソ連車輌を撃破可能であった。1,000ヤード(914m)での命中率は98%、1,500ヤード(1,370m)での命中率は88%と想定された。
補助武装として機関銃を2丁装備する事にしたが、戦闘室のスペースが狭いため1つは砲塔の左側に搭載し、砲身は砲塔外部に出す事とされた。もう1つはキューポラハッチの上に搭載された。
またスモークグレネードランチャーも砲塔側面に装備された。
自動装填装置により搭乗員は3名に減らす事ができ、操縦手が車体前部右側、砲手が砲塔左側、車長が砲塔右側に配置された。
車輌のサイズや重量は不明確なままである。一部の橋梁の移動要件に関係するためおそらく30~35tであったと思われる。
ConquerorとCenturionは最高速度が35km/hしか出ず、兵員輸送車に随行できないという問題があり、路上最高速度はそれ以上が求められたはずである。
ひとまずこのような計画で提出されたものの、それ以上の発展は無く、その後はChieftainが主力戦車として採用された。
軍が比較的安定した技術と運用が出来るChieftainを優先したのは想定に難くなく、大胆な計画は採用されづらいのは当然と言える。
しかもCalibanが設計されていたころ既にChieftainはテストされており、大きな問題もなく近々量産体制に入れる状態であった。
結局Calibanは計画が完成した時点でChieftainに対して160mm砲という火力しか優位性が無く、更に核弾頭発射となると更なる困難が想像され、膨大な時間的・金銭的なリソースが必要になる事は明白であり、採用の可能性は乏しかっただろう。
引用元
https://en.topwar.ru/149084-proekt-caliban-atomnyj-tank-po-britanski.html
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- 10榴 好きのNoobな私には楽しい戦車。照準がガバくても 弾速が遅くても、Hetzer他で慣れてるし回転砲塔だしで、連射で1.200ダメ取って撃破した時などはホント快感。一芸に秀でた特徴のある戦車としても貴重かと。クレジットも稼げてメリットも有るし。 -- 2021-12-28 (火) 09:45:51
- 弾速遅いから遠距離から打てば放物線を描いて装甲の傾斜を殺せたり天板抜ける…が精度が悪い ぐぬぬ -- 2021-12-30 (木) 09:11:46
- 自分で使うと弾倉全部吐いてダメージ稼ぎたくなるけど、敵対すると一発づつ撃ってくる相手のほうが怖い。無理に突っ込むとAPでも1200ダメージだからその場に居るだけで抑止になる。 -- 2021-12-30 (木) 19:49:42
- ティア7重戦車で遭遇すると恐怖でしかない。かつてのKV2やKV-1Sのワンパン思い出したツーパンだけど。所でこの手の戦車で再販売とかするのか?結局100BOX開けたもののコイツだけ出なかったよorz -- 2021-12-31 (金) 14:55:17
- 去年のボックスのBisonteとGSORは普通に再販されてるから、そのうち再販されると思うよ。 -- 2021-12-31 (金) 15:13:22
- 100戦乗ったけど...まぁネタ戦車以外の何者でもない。真面目に乗れば乗るほどストレスたまる -- 2021-12-31 (金) 20:47:33
- 一発ずつ装填を待つのが一番DPMが高いけど状況によっては2発を一両に叩き込むのも有り。味方重戦車が1両いれば3.75秒で同格重戦車の大半を撃破できる。 -- 2022-04-05 (火) 15:55:20
- まあリローダーならそらそうよ -- 2022-04-06 (水) 13:57:14
- 尖り過ぎたせいか、単発砲に調整したバージョンがテストされるみたいだな。 -- 2022-04-21 (木) 19:35:09
- BZ重戦車とか言う完全上位互換が産まれたわけだが、今現在のこいつの立ち位置ってどうなん? -- 2022-12-18 (日) 19:58:20
- つまり来年末はBZの上位互換が出てくるわけだ。1年は使い倒せた車両だよ -- 2022-12-18 (日) 20:18:03
- どこをどう見たら完全上位互換なんだ?APの貫通もリローダーもBZにはない代物なんだが?どちらが強いかは置いといて、こいつはこいつの強みがあるでしょ。特性全然違うし… -- 2022-12-18 (日) 23:11:36
- このWikiに限らずだけど、何も考えず上位互換みたいな極端な表現使いたがる人結構多いからあまり気にしない方がいい。差別化できてるのは誰の目にも明らかだろうし -- 2022-12-19 (月) 21:02:34
- 互換って言葉の意味すら知らない奴が増えてるよな。 -- 2022-12-21 (水) 01:47:53
- 立ち位置のことを言えば十分役目があり活躍出来ると思う。BZが出たとしてもAP貫通力の優位性は消えない。扱いは難しいが、立ち位置的には実装当初からそんなに変わっていないと思う。立ち位置が危ぶまれてるのはどいらかというとohoの15榴等の明らかに時代遅れな榴弾砲を詰んだ戦車くらいだろう -- 2022-12-21 (水) 12:28:50
- primegameでレンタルできるので試乗してみたけど、これは楽しいな。BZも持ってるが、こいつはそれとは違う楽しさがある。 APの高い貫通力が魅力的だ、上手くやれば格上でも抜ける。頭もそこそこ弾くし、間違ってもBZの下位互換ではないよ。格上のカチカチに手が出ないBZとは違います。(精度は悪いけど)プレアカならフル金弾にしてもそこそこ収支がよい。購入も一考かなと思う -- 2023-04-30 (日) 23:27:14
- 使い心地はT30に近い印象。精度は悪いけど貫通と俯角が優秀なので撃ち合いでの苦労は少ない。ラッシュにはめっぽう弱いが、膠着した戦線ではかなり強力。収支に関してはフル金でもマイナスになることは稀。この戦車で気をつけなきゃいけないのは、射撃云々よりも装甲活用だと思った。ある程度の装甲とHPはあるので、適度に弾受けもしていかないと、DPMの低さも相俟って味方HTへの負担が大きい。T54E1やAMX50みたいな軽装甲支援型と同じ感覚で使ってると、HPを余らせるということが多い。 -- 2025-07-16 (水) 14:38:07



