Tier 9 イギリス 重戦車 / 日本語表記: コンカラー
↑ Conqueror Mk. II + OQF 32-pdr Gun Mk. II
砲塔に対して主砲が細く短く頼りない。
この初期砲塔には120mm砲が搭載できないので注意。
↑ Conqueror Mk. II ABP + 120 mm Gun L1A1
砲塔の中空装甲が特徴的な最終状態。14mmの空間装甲として機能する。
以下の画像を見てもらえれば分かる通り、ver.によって初期砲塔が様々なのもこのWoTでのConquerorの特徴の一つ。
↑ Centurion Action X** + OQF 20-pdr Gun Type A Barrel
見た目も性能もCaernarvonの最終状態とほぼ同一だが、砲塔の名称(アスタリスク1個の有無)が僅かに異なっている。
また、Centurion Action Xの砲塔とは名称(アスタリスク2個の有無)と一部のOVMが異なる。
↑ Centurion Mk. III + OQF 20-pdr Gun Type A Barrel
どう見てもCaernarvonである。
スペック(v1.10.0)
車体
耐久値 | 1,850⇒1,950 |
---|---|
車体装甲厚(mm) | 152/76/38 |
最高速度(前/後)(km/h) | 34.3/12 |
重量(初期/最終)(t) | 65.13/65.81 |
実用出力重量比(hp/t) | 14.44 |
本体価格(Cr) | 3,600,000 |
修理費(Cr) | 18,000前後 |
超信地旋回 | 可 |
ロール | 万能型重戦車 |
武装
名称 | 発射速度(rpm) | 弾種 | 平均貫通力(mm) | 平均攻撃力 | AP弾DPM | 精度(m) | 照準時間(s) | 弾速(m/s) | 総弾数 | 弾薬費(Cr) | 重量(kg) | 俯仰角 |
OQF 32-pdr Gun Mk. II | 10.17 | AP APCR HE | 220 252 47 | 280 280 370 | 2,847 | 0.33 | 2.1 | 878 1,098 878 | 50 | 660 4,400 260 | 2,972 | -10°/+15° |
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120 mm Gun L1A1 | 5.31 | AP APCR HESH | 259 326 120 | 400 400 515 | 2,124 | 0.33 | 1.9 | 1,067 1,334 1,067 | 35 | 1,060 4,400 1,200 | 2,850 |
砲塔
名称 | 装甲厚(mm) | 旋回速度(°/s) | 視界範囲(m) | 重量(kg) |
Conqueror Mk. II | 254/89/70 | 30 | 400 | 13,800 |
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Conqueror Mk. II ABP | 254/89/70 | 32 | 400 | 14,400 |
エンジン
名称 | 馬力(hp) | 引火確率(%) | 重量(kg) |
Rolls-Royce Meteor Mk.IVB | 650 | 20 | 744 |
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Rolls-Royce Meteor Mk.IVC | 750 | 20 | 744 |
Rolls-Royce Meteor M120 | 810 | 20 | 744 |
Rolls-Royce Griffon | 950 | 20 | 952 |
履帯
名称 | 積載量(t) | 旋回速度(°/s) | 重量(kg) |
Conqueror Mk. I | 65.504 | 24 | 12,000 |
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Conqueror Mk. II | 68 | 26 | 12,000 |
無線機
名称 | 通信範囲(m) | 重量(kg) |
WS No. 19 Mk. III | 550 | 40 |
---|---|---|
WS No. 22 | 700 | 40 |
SR C42 | 750 | 40 |
乗員
1 | Commander | 2 | Gunner | 3 | Driver | 4 | Loader(Radio Operator) |
---|
拡張パーツ
Class1 | Class1 | Class1 | Class1 | Class1 | Class1 | ||||||
× | × | Class1 | Class1 | Heavy |
隠蔽性
非発砲 | 発砲時 | |
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静止時 | 4.9%⇒4.81% | 0.91% |
移動時 | 2.45%⇒2.4% | 0.46% |
派生車両
派生元 | Caernarvon(HT/110,000) |
---|---|
派生先 | Super Conqueror(HT/255,000) |
開発ツリー
OQF 32-pdr Gun Mk. II (初期/120,000) | ━ | Conqueror Mk. II ABP (28,300/59,000) | ━ | 120 mm Gun L1A1 (60,000/300,000) | ━ | Super Conqueror (255,000/6,100,000) |
Conqueror Mk. II (初期/50,500) | ||||||
WS No. 19 Mk. III (初期/22,000) | ━ | WS No. 22 (4,500/25,000) | ━ | SR C42 (9,000/54,000) | ||
Rolls-Royce Meteor Mk. IVB (初期/16,000) | ━ | Rolls-Royce Meteor Mk. IVC (31,000/84,000) | ━ | Rolls-Royce Meteor M120 (27,000/92,000) | ━ | Rolls-Royce Griffon (45,000/100,000) |
Conqueror Mk. I (初期/31,500) | ━ | Conqueror Mk. II (23,000/62,000) |
車両に関する変更履歴
v0.9.8 | 車両モデルがHD化 |
v0.9.10 | 初期砲塔をCenturion Action X**砲塔へ置き換え |
v0.9.20.1 | 初期砲塔をCenturion Action X**からConqueror Mk. IIに変更 改良砲塔をConqueror Mk. IIからConqueror Mk. II ABPに変更 OQF 32-pdr Gun Mk. IIを追加 OQF 20-pdr Gun Type A Barrelを削除 OQF 20-pdr Gun Type B Barrelを削除 初期履帯の最大積載量 65,004kgから65,504kgに変更 120 mm Gun L1A1の装填時間を10.5秒から11.3秒に変更 車体装甲(mm)を130/50.8/38.1から152.4/76.2/38.1に変更 120 mm Gun L1A1の俯角を-7°から-10°に変更 |
解説
- 火力
v0.9.20.1にて20ポンド砲は2門とも削除され、新たにOQF 32-pdr Gun Mk. IIが初期砲として追加された。
同アップデートによって俯角は-10°にまで強化された一方、120mm砲の発射速度がやや低下した。- OQF 32-pdr Gun Mk. II
Caernarvonから引き継ぐ32ポンド砲。
HTとしては極めて高いDPMを有するが、その他の性能は言うまでもなく格下HTと同等。
貫通力はAPCRでさえ120mm砲のAPに及ばず、深刻な貫通力不足に悩まされるだろう。
フリー経験値も活用して早急に砲塔→主砲を換装しよう。 - 120 mm Gun L1A1
Conquerorの史実砲であり、改良砲塔でのみ搭載可能。
Tier9重戦車としては単発火力がM103と並び最低タイだが、それ以外の高性能が単発火力を補って余りある。優れた精度とレティクル拡散と短い照準時間によって精密射撃や咄嗟の射撃を得意としている。
貫通力も十分であり、得意の精度を活かして的確に弱点を撃っていけば、殆どの相手にダメージを与える事ができる。
単発火力が低いとは言え、Black Princeらのような大きな短所と言う程ではない。
HEは120mmもの高い貫通力を有したHESH*1となっており、軽装甲の相手には積極的に撃つのもいいだろう。
全体的に扱いやすい強力な砲だが、総弾数がたった35発しかなく、長期戦になると弾切れが有り得るという欠点がある。
- OQF 32-pdr Gun Mk. II
- 装甲
車体正面上部と砲塔正面の傾斜装甲により、頭出しをすることでTier相応の防御力を期待できる。
ただし正面以外の防御力は危ういため、出来るだけ側面から撃たれないように気を配りたい。
HPは1,950とTier9としては高く、使いどころを戦況によって見極めると良いだろう。- 砲塔
v0.9.8以前は不安が残るものだったが、v0.9.9のHDモデル化に伴い強化されている。
またv0.9.20.1にてそれまでの改良砲塔が初期砲塔に、改良砲塔は空間装甲を纏った新型の砲塔に置き換えられた。
砲塔正面は最大254mmの分厚い装甲と空間装甲、複雑な傾斜によって高い防御力を誇る。
キューポラは狙いづらい形状で、傾斜部分(69.9mm)はAPとAPCRは跳弾で防ぐことができ、HEATでも310mmとなり貫通力の高いもの以外は弾ける。ただし垂直な部分は120~150mm程度で普通に貫通されてしまう。
天板は50.8mmあり、口径152.4mmまでのAP・APCRは跳弾可能だが、155mm砲等の一部の大口径砲には貫通される恐れがある。
大きく俯角を取ればキューポラや天板を隠すことが出来る。v0.9.20.1にて俯角が大きく強化されたため積極的なハルダウンが可能となった。
防楯は中央部が254mm、左右傾斜部が178mm厚220mm~240mm相当(ただし外縁部は裏装甲があり400mm以上)になっており、狙われると通常弾でも抜かれる可能性がある。ハルダウン中も小刻みに動くなどの対応が必要。 - 車体
Caernarvonから正面上部装甲が強化され、152.4mm+60度傾斜で300mm相当(APの標準化と撃ち下ろしを加味すると250mm前後)の防御力を持つ。
正面下部装甲は76mm厚と極めて薄く、傾斜を加味しても100mm程度にしかならない。最悪高貫通HEにも抜かれる可能性があり、その上弾薬庫判定もあるので極力晒さないように立ち回りたい。
車体側面は前身から特に強化されていない。
- 砲塔
- 機動性
重戦車としてはかなり優秀。
最高速度こそ34km/hで頭打ちなものの、最終エンジンである950馬力のRolls-Royce Griffonは非常にトルクフルな為、出力重量比が良く加速が優秀な上に急な斜面でも失速しにくい。
また、履帯・砲塔の旋回性能も重戦車としては速い部類に入り、状況に応じた柔軟な運用が可能である。
とはいえ後退速度は他の重戦車同様に遅めに設定されているので、劣勢時の退避の判断などは早めに行いたい。 - その他
本車を乗り出す前に、改良履帯・改良砲塔・120mm砲の開発をフリー経験値で済ませたい。
初期履帯では最終エンジンを積むのが精一杯で、改良砲塔と120mm砲を装備することができない。
前述のとおり初期砲では貫通力に苦しむため、改良履帯の開発を先んじて進めるか、拡張パーツの改良型装甲材の購入を検討しよう。 - 総論
走攻守が高水準でまとまった優秀な重戦車である。
本車は頼れる装甲が砲塔正面のみである都合上、装甲を活かすには地形の影響を受けるので、正面切っての撃ち合いはさほど得意ではない。
だが、砲性能・機動性・装甲の総合的なバランスに優れているので、交戦距離を問わずに役割を果たせるのが本車最大の強みだ。
その汎用性を活かし、場面によって適した運用を心掛け、戦闘全体を通した柔軟な運用で勝利をものにしていこう。
史実
コンカラー (FV214 Conqueror) とは、第二次世界大戦後イギリス陸軍が開発、保有した重戦車である。
“コンカラー(Conqueror)” とは「征服者」の意味。
イギリスでは特にノルマン・コンクエストによってイングランドを征し、ノルマン朝を開いた「“征服王”ウィリアムI世」を指す。
第二次世界大戦中、A41センチュリオン戦車と併行して開発されたA45重戦車はドイツ国防軍のティーガーII重戦車に対抗するものであった。
しかし、試作車の完成は戦後の1948年と大幅に遅れ、火力もセンチュリオンと同等であったため、翌年には開発中止となった。
さらにA45の設計を発展させたFV201重戦車も提案されたが、これもまた計画中止となった。
その後、冷戦が激しくなる中、ソビエト連邦軍の独立重戦車連隊に配備されたIS-3重戦車の重装甲が、主力戦車であるセンチュリオンの20ポンド砲では撃ち抜けないであろうと懸念されていた。
そこでイギリス陸軍はFV214の名で55口径120mm砲を搭載する重戦車の開発を決定した。
FV214は不採用となったA45及びFV201の設計をさらに発展させ、主力戦車センチュリオンを火力支援する重戦車というコンセプトで開発が進められた。
先に車体だけ完成したFV214にセンチュリオンの砲塔を搭載したFV221カーナーボンによる運用試験を経て、本命のFV214の試作車は1950年に完成した。
しかし、試験や改良に時間がかかり、コンカラーMk.1と命名され量産に入った1955年頃にはソ連軍はIS-3の発展型であるT-10重戦車の配備を行っていた。
また、対戦車兵器の発達により重戦車のコンセプトそのものが時代にそぐわなくなり、生産は改良型Mk.2を含め3年後に180輌で終了した。
コンカラーは敵重戦車を駆逐する支援戦車であり、これは大戦中のシャーマン・ファイアフライの任務に類似するものであった。
ゆえにセンチュリオン1個小隊につき1輌、1個戦車連隊あたりで9輌が配備された。
1956年にBAOR(British Army of the Rhine:ライン派遣軍団)に配備が開始され、ここではセンチュリオン2個小隊に対しコンカラー1個小隊がまとめて運用された。
コンカラーはステレオ式測遠機を大型の旋回式キューポラに搭載した。
これは車長から砲手への照準オーバーライド、目標ハングオーバー機構を持つ、当時としてはトップレベルの射撃統制装置であった。
120mm砲の強力な攻撃力と重装甲の防御力を誇っていたコンカラーだが、オフロードでの機動力は劣っていた。
さらにセンチュリオンが105mm砲を搭載するようになると、火力面でも存在意義を失ってしまった。
1963年からセンチュリオンと共に後継戦車であるチーフテンへの更新が始まり、コンカラーは1966年に西ドイツ駐留の戦車連隊での任を解かれた。
退役したコンカラーは射撃訓練の標的となるかスクラップとして売却され、その殆どが姿を消した。
現在、ボービントン戦車博物館にて余生を送っているコンカラーも存在する。
実車解説動画(英語) Part 1
http://youtu.be/fu2eONh2GLs
実車解説動画(英語音声&EUユーザー向け各国語字幕)
http://youtu.be/UvV9lLbhT1E
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