Tier 10 ドイツ 駆逐戦車 / 略称: Jg.Pz. E 100 / 日本語表記: E-100駆逐戦車
改造元のE 100と同様、車体正面上部の括れた部分は200mmから150mmへとNerfされた。
尤も、そんな所狙う位なら車体下部を狙うので大した問題では無いだろう。
スペック(v1.10.0)
車体
耐久値 | 2,200 |
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車体装甲厚(mm) | 200/120/150 |
最高速度(前/後)(km/h) | 30/12 |
初期重量(t) | 133.94 |
実用出力重量比(hp/t) | 8.96 |
主砲旋回速度(°/s) | 26 |
視界範囲(m) | 390 |
本体価格(Cr) | 6,100,000 |
修理費(Cr) | 約23,000 |
超信地旋回 | 可 |
ロール | 攻撃的駆逐戦車 |
武装
名称 | 発射速度(rpm) | 弾種 | 平均貫通力(mm) | 平均攻撃力 | AP弾DPM | 精度(m) | 照準時間(s) | 弾速(m/s) | 総弾数 | 弾薬費(Cr) | 重量(kg) | 俯仰角 |
17 cm Pak | 2.33 | AP HEAT HE | 299 420 85 | 1,050 1,050 1,400 | 2,451 | 0.35 | 2.7 | 925 925 925 | 24 | 2,200 7,200 1,430 | 7,680 | -6°/+17° |
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エンジン
名称 | 馬力(hp) | 引火確率(%) | 重量(kg) |
Maybach Neues Projekt | 1,200 | 15 | 750 |
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履帯
名称 | 積載量(t) | 旋回速度(°/s) | 重量(kg) |
Jagdpanzer E 100 | 150 | 20 | 30,000 |
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無線機
名称 | 通信範囲(m) | 重量(kg) |
10WSc | 720 | 160 |
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乗員
1 | Commander | 2 | Gunner | 3 | Driver | 4 | Radio Operator | 5 | Loader | 6 | Loader |
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拡張パーツ
Class1 | Class1 | × | Class1 | Class1 | Class1 | ||||||
× | × | Class1 | Class1 | Superheavy |
隠蔽性
非発砲 | 発砲時 | |
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静止時 | 3.02% | 0.33% |
移動時 | 1.82% | 0.2% |
派生車両
派生元 | Jagdtiger(TD/210,000) |
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派生先 | なし |
射界
射界 | 左8°/右8° |
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開発ツリー
17 cm Pak (初期/365,000) | |
10WSc (初期/51,600) | |
Maybach Neues Projekt (初期/135,000) | |
Jagdpanzer E 100 (初期/82,500) |
車両に関する変更履歴
v0.9.3 | トランスミッションが砲撃を受けた際に火災が発生しなくなるよう修正 |
v0.9.6 | 視認範囲を400mから390mに変更 |
v0.9.7 | HDモデル化 |
v0.9.9 | 車輌モデルに関する不具合を修正 |
解説
- 概要
v0.7.5で追加されたTier10のドイツ駆逐戦車。
17 cm 戦車砲を搭載する為、E 100を固定戦闘室化した計画案である。
主砲の17cm砲は全車両中3位のAP単発火力に加え、HEAT弾は全車両中トップの貫通力を誇る。
通称「100駆」。「100突(凸)」とも呼ばれるが(WoT的には)間違い。*1
- 火力
- 17 cm Pak
非常に高い貫通力と単発威力を併せ持ち、HEATの貫通力420mmはゲームに登場する全ての砲弾の中でトップ。単発4桁を誇る高火力砲のため、相手にとってこの車両と出会ったら戦慄を覚える事は間違いない。ただし発射速度は自走砲並みに遅い。発射の隙をつかれて側背面にまとわりつかれないような位置取りや味方との連携が必要になる。
単発威力はイギリス駆逐戦車のFV215b (183)、FV4005 Stage IIにわずかに劣るが、砲性能全般ではこちらが勝っている。乗員のスキルや装備次第では分間3発撃てる事が魅力(新型装填装置(装填棒+弾薬庫の改良でも可能)、改良型換気装置、戦友、チョコ)。*2参考までに戦友、装填棒(スロット1)のみで21.3秒になる)。DPMは同格駆逐戦車の中では平均的な値。
この砲ならではのテクニックとして、三倍ルールの活用がある。AP弾は170/3≒56mm以下の装甲には跳弾されないため、重戦車の厚い砲塔天板など、通常は貫通出来ない装甲も弱点として狙うことが出来る。
砲性能はドイツらしく優秀で、砲精度や照準時間は口径を考えるとかなり良い値である。このため拡張パーツや野戦改修で強化すると遠距離での狙撃運用も可能になる。車体旋回時の拡散は優秀だが、砲身旋回時の拡散は大きめ。
俯角-6°、射界は左右8°と非常に狭く、地形適応性は低い。このため機動力の低さと相まって近距離戦では不利になりやすい。
大口径の割に装弾数は24発と余裕があり、弾種をバランス良く搭載できる。特に高威力のHE弾は最低限の貫通力もあるため使い所は多い。装填手2名に搭乗員スキルの直感を取得させておくと7秒前後で弾種を切り替えられるため、余裕があれば取得しておくとよいだろう。
- 17 cm Pak
- 装甲
全体的に厚い装甲を持ち、耐久値も駆逐戦車としては最も高く重戦車並であるが、弱点が良く知られていることもあり最前線で安心できるほどの防御力は持ち合わせていない。
側背面の装甲は他国の重駆逐戦車と比べると厚い。車体形状は素直な角型であるため、E 100やMausと同様に昼飯の角度(よそ見)が使える。
背面は段差のない150mm装甲なので、HEダメージはかなり減衰させることが出来る。
昼飯や豚飯の姿勢を取ることで全体的に装甲を稼ぐことはできるが射界が狭いため反撃はできず、機動輪も積極的に狙われるため出来れば障害物などでハルダウンし弱点を隠していきたい。- 戦闘室
防盾は大半が最低でも500mm相当、大部分が800mm以上になり、貫通させることは不可能。*3
防楯周辺の正方形の増厚部分は300mm傾斜で350mmとこれまた強固。
外縁部は250mm厚で傾斜込みで290mm相当であり、通常弾なら弾くことができるが、課金弾には容易に貫通されてしまう。決して悠長に晒すことのないように。
戦闘室の上にある機銃塔は180~210mm程度と非常に脆い。
車体下部を隠すハルダウン時に少し車体前部を持ち上げるように乗り上げれば、機銃塔を隠しつつ戦闘室正面の傾斜を稼ぐことが可能。
戦闘室の側面は垂直ではあるが150mmと厚いため、昼飯の角度時でも簡単には貫通されることはない。ハルダウンと併せてこちらもうまく活用したい。 - 車体
車体前面上部は400mm相当となるためほぼ抜かれることはない。
しかし車体前面下部は面積が広く傾斜込み230mm程度の装甲しかないため、同格はもとよりTier8にも抜かれる可能性がある。
車体下部にはトランスミッション判定もあるため、撃たれるとエンジンが損傷する(トランスミッションだけの被弾なら火災は発生しない。ただしエンジン本体もトランスミッションよりは遠いものの大口径砲なら届く距離の為、本体損傷・発火する可能性はある)。昼飯の角度を取れば通常弾ならば弾く可能性もあるが、基本的に車体前面下部は隠したい。
車体側面はE 100譲りの空間装甲と分厚い履帯判定があり強固。
車体天板もE 100と同様40mm厚しかない上に前に大きく張り出しているため、自走砲の砲撃を受けると正面からでも大メージをもらうことがある。また、斜面などで前傾した姿勢になると車体天板を撃ち抜かれる可能性があることにも注意が必要。
スポンソンの底面は30mmしかなく、至近弾からの爆風には弱い。
- 戦闘室
- 機動性
機動性は同格駆逐戦車の中では最低レベルである。表記上は最高速度30km/hであるが、履帯性能が低いため平地では26km/h程度しか出ない。また、旋回速度もかなり低く、平原などの広い場所で孤立すると起動輪を撃たれ続けたり、重戦車にすらNDKでハメ殺される恐れがある。最低でも壁や崖の近くを確保し取り付かれた場合でも対処できるようにしておきたい。壁際ならば車高の低い戦車に背後を取られた場合でも、巨体と重量を利用し逆に踏み潰す事も不可能ではない。
拡張パーツのターボチャージャーや野戦改修の試作型強化サスペンションなどで強化すれば、最高速度は34km/h程度までは出せるようになり、足回りはかなり改善される。
- 偵察性
隠蔽率は同格車両の中で最低レベルなので簡単に発見されてしまう。ヘイトの高さと足の遅さも相まって、自走砲には狙われやすい。長い装填時間はしっかりと身を隠してこまめにスポットを切ること。
幸い視認範囲は良好である。
- 総論
口径に対して優秀な砲性能を備え、機動力を犠牲に重厚な装甲を持つ、本ツリーの特性を突き詰めた一台である。
優秀な砲性能に高い単発火力と貫通力、狭い射界と低い隠蔽率に機動性、弱点の多い装甲といった特徴から、基本的には近距離戦に弱く遠距離戦に強い仕上がりである。
格下相手には強気で攻めることもできるが、Tier10戦場では中盤まではある程度後方からの狙撃に徹した方が戦果に繋がりやすいだろう。終盤は装甲の特性を活かしつつ温存した高い耐久力で前に出ていきたい。
最前線に出る場合は、側背面をカバーしてくれる味方が必須であり、単騎では回りこまれてあっさり撃破される危険性がある。そのため、味方が疲弊してから前に出ては手遅れであり、タイミングはしっかりと見極めなくてはならない。
また、後方の茂みから姿を見せずに狙撃を行うと、敵からするとそこは「一方的に4桁ダメージをもらう危険地帯」であり、強くプレッシャーをかけることができる。一撃4桁ダメージの存在感は本車両の一つの武器であり、存分に活かして戦いたい。
史実
E 100をベースとした自走砲、対空車輌、駆逐戦車を開発する計画がありましたが、開発が開始されることはありませんでした。(ゲーム内説明文)
1944年3月下旬、クルップ社は射距離4kmで200mmの装甲を貫徹することができる、15cm StuK L/63と17cm StuK L/53*4を開発した。
この17cm砲を運搬するプラットフォームとしてGrille 17が製造されたが、この巨砲のシャーシの選定については特に決められていなかった。
このほぼ同時期にMausとE 100の計画が再開されており、新砲塔の設計が行われていた。
この新砲塔は上記の主砲とは無関係の再設計ではあったが、潜在的な搭載プラットフォームとして見なされていた。
しかし計算結果としては、やはり新設計の旋回砲塔には搭載することができず、固定砲塔とせざるを得ない結果だったようである。
149mm砲または173mm砲が指定されたE 100のスケッチ。
その後1944年5月9日、クルップ社とポルシェ社にMaus車体を利用した突撃砲の起草が打診され、ここでは15cm StuK L/63が主砲として選定されている。
しかしながら、この計画は車高が鉄道の制限を超えることが発覚し、より車体の小さいE 100を使用するように計画は変更された。
1944年5月29日、クルップ社はE 100車体の149mm砲と173mm砲の1:5スケールモデルの文書草案の作成の許可申請を行い、結果として149mm砲の方が選ばれ、砲は再設計され68口径に伸長されたものが使用されることとなった。
Sturmgeschutz E-100の15 cm StuK L / 68の設計図は、1944年7月4日に完成。主砲のデザインは、MausおよびE 100用の12.8 cm KwK L / 55のデザインと酷似していたとされる。
15cm StuK L/68の砲架の設計図。
E 100を復活させるプロジェクトと並行して、このE 100を駆逐戦車に改造する作業は続けられ、StuG E 100 の1:5スケールモデルは完成し、グデーリアンに提出された。
しかし、7月10日にヒトラーは全ての超重戦車とその自走砲の計画のキャンセルを命じ、既に作成中のE 100とMaus6両の製造は続けることができたものの、それ以上の計画は破棄されることとなった。
1944年7月4日付のE 100車体の自走砲に15cm StuK L/68を搭載した設計図のデータ。
車輌の設計図自体は残っていないものの、主砲設計図の前部装甲板の傾斜、トランスミッションと起動輪をフロントからリアに移動する変更などから、後部戦闘室の可能性が高いと見られており、ゲームではそれに基づいて戦闘室の形状を設計したと思われる。
参考
情報提供
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使用感や装備など、アーカイブ、スペック、解説に表記されています。
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