Tier 9 ドイツ 駆逐戦車 / 日本語表記: ヤークトティーガー
↑ 12,8 cm Pak 44 L/55
初期状態。Jagdtigerの史実装備。
Tiger IIの延長車体に箱型の戦闘室が追加されている。
↑ 12,8 cm Pak L/66
最終状態。クルップ社が計画した長砲身型Jagdtigerの史実装備。
主砲が55口径から66口径へ長砲身化し、威圧感が増している。
スペック (v1.10.0)
車体
耐久値 | 2,100 |
---|---|
車体装甲厚(mm) | 250/80/80 |
最高速度(前/後)(km/h) | 38/12 |
重量(初期/最終)(t) | 74.55/75.50 |
実用出力重量比(hp/t) | 9.27 |
主砲旋回速度(°/s) | 26 |
視界範囲(m) | 390 |
本体価格(Cr) | 3,550,000 |
修理費(Cr) | 17,640~ |
超信地旋回 | 可 |
ロール | 攻撃的駆逐戦車 |
武装
名称 | 発射速度(rpm) | 弾種 | 平均貫通力(mm) | 平均攻撃力 | AP弾DPM | 精度(m) | 照準時間(s) | 弾速(m/s) | 総弾数 | 弾薬費(Cr) | 重量(kg) | 俯仰角 |
12,8 cm Pak 44 L/55 | 5.5 | AP APCR HE | 246 311 65 | 490 490 630 | 2,697 | 0.35 | 2.3 | 920 1,150 920 | 40 | 1,070 4,800 935 | 3,480 | -7.5°/+15° |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
12,8 cm Pak L/66 | 5.26 | AP APCR HE | 276 352 65 | 560 560 700 | 2,947 | 0.33 | 2.3 | 1,200 1,500 1,200 | 36 | 1,260 4,400 1,055 | 3,980 |
エンジン
名称 | 馬力(hp) | 引火確率(%) | 重量(kg) |
Maybach HL 210 TRM P30 | 650 | 20 | 850 |
---|---|---|---|
Maybach HL 230 TRM P30 | 700 | 20 | 1,200 |
履帯
名称 | 積載量(t) | 旋回速度(°/s) | 重量(kg) |
Jagdtiger | 75.0 | 24 | 23,350 |
---|---|---|---|
Jagdtiger verstärkteketten | 79.0 | 26 | 23,350 |
無線機
名称 | 通信範囲(m) | 重量(kg) |
FuG 5 | 310 | 50 |
---|---|---|
FuG 7 | 415 | 70 |
FuG 12 | 710 | 150 |
乗員
1 | Commander | 2 | Gunner | 3 | Driver | 4 | Radio Operator | 5 | Loader | 6 | Loader |
---|
拡張パーツ
Class1 | Class1 | × | Class1 | Class1 | Class1 | ||||||
× | × | Class1 | Class1 | Superheavy |
隠蔽性
非発砲 | 発砲時 | |
---|---|---|
静止時 | 10.66% | 1.73% |
移動時 | 6.38% | 1.03% |
派生車両
派生元 | Ferdinand(TD/150,300) |
---|---|
派生先 | Jagdpanzer E 100(TD/210,000) |
射界
射界 | 左10°/右10° |
---|
開発ツリー
12,8 cm PaK 44 L/55 (初期/310,000) | ━ | 12,8 cm Pak L/66 (64,800/339,000) | ━ | Jagdpanzer E 100 (210,000/6,100,000) |
FuG 5 (初期/630) | ━ | FuG 7 (1,360/8,160) | ━ | FuG 12 (7,200/43,200) |
Maybach HL 210 TRM P30 (初期/36,000) | ━ | Maybach HL 230 TRM P30 (18,800/55,000) | ||
Jagdtiger (初期/28,100) | ━ | Jagdtiger verstärkteketten (21,300/62,000) |
車両に関する変更履歴
v0.9.10 | HDモデル化 |
v0.9.13 | 耐久値を1,800から2,100に変更 |
v1.9.0 | 派生元車輌からJagdpanther IIを削除 |
解説
- 火力
俯角はどちらの砲でも-7.5°と及第点。- 12,8 cm Pak 44 L/55
Ferdinandから引き継ぐJagdtigerの史実砲。
同格重戦車のVK 45.02 (P) Ausf. Bなども使用する砲であり、課金弾を多用すればL/66までの繋ぎとしては悪くない性能を発揮する。 - 12,8 cm Pak L/66
Jagdtigerの専用砲。
単発火力・貫通力・精度・発射速度・弾速が高水準に纏まっている。
単発火力は560と44 L/55から順当に強化されており、通常弾のAPは貫通力276mm、課金弾のAPCRは貫通力352mmと優秀だ。
また、トップクラスのDPMも有しているため、継続的に射撃できるように立ち回っていこう。
- 12,8 cm Pak 44 L/55
- 装甲
全体的に重装甲ではあるが、Tier帯を考えると史実のような鉄壁要塞とは言い難い。特に車体は弱点なので、ハルダウンを駆使しなければ防御力は発揮出来ない。
また、車体が非常に大柄で被弾しやすいという欠点もある。
一方、駆逐戦車でありながら2,100というTier9戦車ではMäuschenに次ぐ高耐久を有している。
無駄な被弾をしなければ、しぶとく生き延びる事が出来るだろう。- 戦闘室
Ferdinandから順当に進化しており、戦闘室正面は250mm。
車体を障害物で隠し、頑丈な戦闘室だけを晒すハルダウンが強力である。
ただし、傾斜が殆ど無く、同格以上に撃たれると貫通されてしまうので過信できない。
主砲防楯は400mm以上ありまず貫通されない。防楯の範囲は広めなので戦闘室だけ出すように心がければ、格上の砲撃にも多少耐えられるだろう。 - 車体
正面上部は150mmの傾斜装甲となっている。およそ貫通力200mm程度までなら防ぎうるが、もはやこのTier帯では頼りになるとは言いがたい。
正面下部は100mm厚と更に薄く、貫通力180mmでも貫通されてしまう。さらにドイツ戦車特有のエンジンのトランスミッション判定が存在しており、火災は起きないものの、撃ち抜かれるとエンジンが破損する可能性が高い。
- 戦闘室
- 機動性
最高速度自体は38km/hとそれなりだが、エンジンが非力なので重量相応の鈍足であり、特に登坂では苦労させられる。
ただし、履帯性能は悪くない為、Ferdinand同様に重戦車に追随していく程度の実用的な機動力は確保されている。
重駆逐戦車らしく旋回は遅めであり、孤立すると快速戦車に一方的に撃破される可能性がある。
改良エンジンはJagdpantherと共通なので新たに開発する必要はない。
- その他
- 隠蔽率
隠蔽はFerdinandからほぼ据え置きで、あちらと同様駆逐戦車としては低い。
カモネット・搭乗員スキル・迷彩塗装・茂みをそれぞれ活用する事で多少はマシになるが、発砲補正で見つかる可能性が非常に高い。
茂みを二つ挟むなどの工夫を凝らせば継続的に射撃が可能だが、通常はある程度攻撃を加えたら配置転換する事も必要だ。
自走砲からのヘイトも高く、見つかった場合でも自走砲に撃たれないポジションを意識しておくと良い。
なお、次のJagdpanzer E 100は隠蔽が極めて悪く、搭乗員を本車両から引き継いだ場合、搭乗員スキルのカモフラージュが無駄になる可能性がある。
- 隠蔽率
- 総論
車高が低く隠蔽を取りやすいソ連戦車や、正面装甲が厚く俯角が良くてハルダウンが取りやすい米戦車と比べると本車は運用方法に注意を払う必要がある。低めの隠蔽率と高火力から、自走砲から優先的に狙われる可能性が高いことも留意したい。
最前線まで射線の通る後方に本車が控えていれば、敵にとって大いなる脅威になるはずである。
史実
JagdtigerはTiger IIを基にした重駆逐戦車である。
この車両の開発開始は早く、Tiger IIの開発開始とほぼ同時の1943年2月に開発指令が出されている。
その内容はTiger IIの車体にクルップ社で開発中の12.8cm対戦車砲・野砲両用砲を搭載することであらゆる戦車を遠距離から撃破できる駆逐戦車を製造するというものであった。
量産は1944年7月から開始された。総生産数は48両・77両・82両などと資料によってまちまちであるがヘンシェル型81両、ポルシェ型8両、8.8cm型4両の部隊交付は記録があり交付されていないものを含めると12.8cm装備ヘンシェル型83両、ポルシェ型10両、8.8cmPAK型8両は確認できる。
(45年4月に交付された4両が12.8cmなのか8.8cmなのか不明なので実数ははっきりしない)
Jagdtigerの基本デザインは他のドイツ駆逐戦車と同様で、元の戦車の旋回砲塔を廃して固定式の戦闘室を設けている。ただし、Tiger IIの車体そのままでは戦闘室容積が足りなかったため、全長が延長されている。
搭載砲の12.8cm Pak44 L55は第二次世界大戦における最強の対戦車砲であり、距離2000mにおいて148mmの装甲を撃ち抜くことができた。
(超重戦車Mausもこれと同型の砲を搭載する予定であった。)
Jagdtigerの装甲は戦闘室前面は250mm、車体前面150mm、側後面80mmはTiger IIと同じである。
連合軍はこの車両を正面から撃破できるような兵器は保有していなかったが
退却時に不用意に側面を晒して撃破されてしまった例が残っている。
Jagdtigerは極めて強力な車両ではあったが
大重量による機動性の低さと機械的故障の頻発のために非常に扱いにくい車両でもあった。
秘密兵器だった当車両だが、実態は消耗した重駆逐戦車隊が母体で熟練の搭乗員は多く無く
それを補う新兵乗員の訓練が不十分であった為、運用上の問題で稼動数を急速に減らしてしまう事になる。
特に脆弱なミッションに不慣れなドライバーの運用するヤクトタイガーは
構造上無理のあった変速機は頻繁に故障させ、ポルシェ型走行装置は制作上の理論は素晴らしかったが
実際には転輪の配置欠陥から不整地運用ができず運用上の制約があると報告され
これは最後まで改善されず付きまとうことになる。
3月以降は補修部品の補給も滞りがちになり、輸送用キャタピラのまま不整地へ投入されスタック、放棄など
理想条件の整わないまま戦闘を強いられるなど実態は精鋭、秘密兵器部隊とは思えない状況下で悪戦苦闘
燃料、弾薬、補修部品の補給の悪化から戦線の後退に追従できない不動、燃料切れ、回収不能車両を
惜しげもなく次々爆破放棄されるなど、戦闘外で失った数のほうが遥かに多いという
状況に陥り急速に戦力を消耗してしまう事になる。
終戦の日までそれなりの稼動を維持し戦果を挙げたTigerII、フェルディナンドと比較すると対照的である。
余談
上の写真はヘンシェル社のハウステンベック車両試験場で撮影された
生産四号車(305004号車)2017/12/22加筆
参考文献
大日本絵画:ティーガー戦車
同 :重駆逐戦車
同 :ドイツ国防軍の対戦車砲1939-1945
実車解説+α動画(英語音声&EUユーザー向け各国語字幕)
「Inside the Tanks - The_Challenger presents "The Jagdtiger" - World of Tanks」
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