Tier 8 ドイツ 駆逐戦車 / 日本語表記:フェルディナント
↑ 8,8 cm Pak 43 L/71
初期状態。Ferdinandの史実装備だが、Tier8駆逐戦車としては性能不足なので早く砲を換装したい。
↑ 12,8 cm Pak 44 L/55
最終状態。防盾が大型化して分厚くなる。
スペック(v1.10.0)
車体
耐久値 | 1,500 |
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車体装甲厚(mm) | 200/80/80 |
最高速度(前/後)(km/h) | 30/10 |
重量(初期/最終)(t) | 65.9/66.75 |
実用出力重量比(hp/t) | 12.58 |
主砲旋回速度(°/s) | 26 |
視界範囲(m) | 370 |
本体価格(Cr) | 2,570,000 |
修理費(Cr) | 約13,000 |
超信地旋回 | 可 |
ロール | 万能型駆逐戦車 |
武装
名称 | 発射速度(rpm) | 弾種 | 平均貫通力(mm) | 平均攻撃力 | AP弾DPM | 精度(m) | 照準時間(s) | 弾速(m/s) | 総弾数 | 弾薬費(Cr) | 重量(kg) | 俯仰角 |
8,8 cm Pak 43 L/71 | 9.84 | AP APCR HE | 203 237 44 | 240 240 295 | 2,361 | 0.32 | 2.3 | 1,000 1,250 1,000 | 50 | 252 4,400 252 | 2,562 | -8°/+14° |
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10,5 cm Pak L/52 | 7.32 | AP APCR HE | 200 244 60 | 320 320 420 | 2,341 | 0.34 | 1.7 | 950 1,188 950 | 40 | 1,030 4,800 650 | 3,000 | |
12,8 cm Pak 44 L/55 | 5.13 | AP APCR HE | 246 311 65 | 490 490 630 | 2,513 | 0.35 | 2.3 | 920 1,150 920 | 30 | 1,070 4,800 935 | 3,480 |
エンジン
名称 | 馬力(hp) | 引火確率(%) | 重量(kg) |
2xPorsche Typ 100/1 | 600 | 20 | 670 |
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2xPorsche Typ 100/3 | 670 | 20 | 720 |
Porsche Deutz Typ 180/2 | 840 | 15 | 720 |
履帯
名称 | 積載量(t) | 旋回速度(°/s) | 重量(kg) |
Ferdinand | 66.4 | 18 | 20,550 |
---|---|---|---|
Elefant | 68.95 | 21 | 20,550 |
無線機
名称 | 通信範囲(m) | 重量(kg) |
FuG 7 | 415 | 70 |
---|---|---|
FuG 12 | 710 | 150 |
乗員
1 | Commander | 2 | Gunner | 3 | Driver | 4 | Radio Operator | 5 | Loader | 6 | Loader |
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拡張パーツ
Class1 | Class1 | × | Class1 | Class1 | Class1 | ||||||
× | × | Class1 | Class1 | Heavy |
隠蔽性
非発砲 | 発砲時 | |
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静止時 | 10.89% | 1.76% |
移動時 | 6.56% | 1.06% |
派生車両
派生元 | Jagdpanther(TD/77,500) |
---|---|
派生先 | Jagdtiger(TD/150,300) |
射界
射界 | 左15°/右15° |
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開発ツリー
8,8 cm Pak 43 L/71 (初期/112,180) | ━ | 10,5 cm Pak L/52 (16,800/116,490) | ━ | 12,8 cm Pak 44 L/55 (63,000/310,000) | ━ | Jagdtiger (150,300/3,450,000) |
FuG 7 (初期/8,160) | ━ | FuG 12 (7,200/43,200) | ||||
2x Porsche Typ 100/1 (初期/29,900) | ━ | 2x Porsche Typ 100/3 (12,000/39,850) | ━ | Porsche Deutz Typ 180/2 (31,000/45,300) | ||
Ferdinand (初期/18,860) | ━ | Elefant (14,550/32,234) |
車両に関する変更履歴
v0.9.6 | HDモデル化 |
v0.9.9 | 車輌モデルに関する不具合を修正 |
v0.9.12 | 10,5 cm Pak L/52 砲の弾速を 805/1,006/805 m/s から 950/1,188/950 m/s に変更 |
v0.9.13 | 12,8 cm Pak 44 L/55 砲の再装填時間12秒から11.7秒に変更 耐久値1,200HPから1,500HPに変更 |
v1.9.0 | 派生元車輌からTiger (P)を削除 |
解説
- 概要
Tier8のドイツ駆逐戦車。
大戦中期、ポルシェ社が余剰のTiger (P)の車体をベースに開発した有名な重駆逐戦車である。*1
改称後の名称である「Elefant」から「象」と呼ばれることもある。
- 火力
どの砲も俯角を-8°とそれなりに取れる。
また左右の射界が15°と砲固定の駆逐戦車としては広めなのも強み。- 8,8 cm Pak 43 L/71 / 10,5 cm Pak L/52
Jagdpantherからの引き継ぎ砲。
前者は発射速度・精度、後者は火力・照準時間に優れるが、Tier8駆逐戦車としてはどちらも力不足であり、早急な換装が求められる。 - 12,8 cm Pak 44 L/55
単発火力は490、通常弾のAPは貫通力246mm、課金弾のAPCRは貫通力311mmと優秀である。
ドイツの高Tierで長らくお世話になる主砲であり、精度・照準時間などもバランス良くまとまっている。
APCRを使用すればTier10重戦車でも弱点を安定して抜けるので、ボトム戦場でも火力に困る事は殆どない。
総弾数がやや少なめになっているので、弾種の配分と選択、残弾管理には注意を払いたい。
- 8,8 cm Pak 43 L/71 / 10,5 cm Pak L/52
- 装甲
戦闘室正面はほぼ垂直の200mm装甲で、格下に対しては有効である。優秀な左右射界を活かして10°程度の昼飯をすることで、同格の砲弾もそれなりに弾くことができる。ただし切り欠きが丸見えになってしまうため、遠距離の場合か、車体を隠す遮蔽物を用意できる場合のみにしよう。
防盾は非常に堅牢。裏にある分厚い部分の装甲厚が300mmに達しており、貫通400mmはないと防楯を射抜くことは不可能である。
車体はTiger (P)と同じ装甲配置。大部分が200mmだが、車体下部や正面左右の切欠き部分(ヘッドライトのある部分)は80mmと薄くなっている。
俯角もそこそこ取れるので、車体を隠し戦闘室だけを見せるハルダウンも可能。このテクニックはJagdtiger、Jagdpanzer E 100でも活用できる。
側面、背面は均一な80mm厚。
弱点をある程度隠しながら撃ちに行ける射界の広さは次のJagdtigerにはない強みであり、角からの飛び出し撃ちや豚飯での殴り合いで多いに役立ってくれる。相手次第で強気に行くか、それともTiger IIのように味方に受けてもらってダメージを稼ぐかを吟味していこう。
- 機動性
Jagdpantherと比べると旋回性能がガタ落ちしており、高機動車両に接近されると手も足も出なくなってしまうため、位置取りや味方との連携が非常に大切である。
最上位エンジンに換装すれば重戦車に追随出来る程度の速力と加速性能は獲得できる。だが、貧弱な下位エンジンでは劣悪な加速力と、エンジンが破損した車両のような旋回性しか得られない。運用の幅も違ってくるのでどの時点で開発するか悩ましい要素である。未開発ならここで研究しておけば、後にポルシェ戦車ルートに進む際に楽になるだろう。
ちなみに最上位エンジンPorsche Deutz Typ 180/2はディーゼルエンジンであり、消費アイテムの100/105オクタンガソリンが使用できなくなる。
- 開発
本車輌の初期状態は絶望的な機動性とTier7相当の火力しか持たず、性能の低さに苦しめられる。この車両に限ったことではないが、Tier8からは車両の購入費や研究に必要な経験値が大きく跳ね上がる。特に本車は主砲とエンジンの開発費を含めると10万近い経験値が必要になる。事前に開発計画をしっかり建ててから購入することをお勧めしたい。
初期履帯は積載重量に余裕が無く、10,5cm砲を積むと無線すら換装できなくなるので、まずは履帯の開発を優先することになる。クレジットに余裕があるなら拡張パーツの改良型装甲材を搭載するのも良い。
本車輌の要である12,8cm砲は幸いJagdpanther IIと互換性があるので、機動性に優れるあちらで先に研究しておくのも手である。
またエンジンはTiger (P)、VK 45.02 (P) Ausf. Aと共通である。
- 総論
貫通のインフレが進んだ現在、同格以上に貫通200mmを超えるような車両が続々と登場しており、本車の装甲は以前と違って頼りになるものではなくなってしまった。だが格下相手では本車の重装甲ぶりは健在である。
ソ連の貫通175mm族を始めとする格下HT相手には本車の威力を如何なく発揮されるであろう。
さらにv0.9.13でHPが1,200から1,500と大幅にUPされ同格TDの中でT28らと並んでトップタイのタフネスを誇るようになった。体力的には同格重戦車と肩を並べる程である。
T28には出来ない重戦車と行動を共にできる機動力を活かせば、序盤は体力を温存し、中終盤で豊富な体力と優秀な砲火力を生かして消耗した味方重戦車隊に代わって前線で躍り出て敵を蹴散らす事も十分に可能だ。
そういった事から、敵にとって脅威度が高いため、自走砲に狙われる事も多い。常に敵自走砲の射界を意識して立ち回るようにしよう。
v0.9.13で漸く、本車とJagdpanther IIと明確な役割の区別がなされたとも言える。
史実
ドイツ 駆逐戦車 / 略称: Ferdi / 日本語表記: フェルディナント
フェルディナント(ドイツ語:Panzerjäger Tiger (P) "Ferdinand" )は、第二次世界大戦で使われたドイツの駆逐戦車の一つである。
1944年2月27日にヒトラー総統の提案によりエレファント (Elefant) と改称された。正式番号はSd.Kfz. 184である。
砲身長71口径 PaK43/2 L/71 88mm対戦車砲を装備し、その全備重量、実に68トン。
マイバッハHL 120 TR 水冷12気筒320馬力ガソリンエンジン2基を装備し、前面装甲200ミリ
いかなる連合軍戦車も一撃で破壊しうる重駆逐戦車であり、まさに無敵であった。
開発経緯
ドイツには2種類の虎がいた。ひとつはヘンシェル社のVK4501(H)。VI号重戦車ティーガーIとしてドイツ軍重戦車の代名詞となり、その活躍は後年にも伝えられている。
もうひとつは、20世紀最高の自動車設計者として有名なフェルディナント・ポルシェ博士が設計した虎、VK4501(P)。俗にポルシェティーガーとも呼ばれる。、VK4501(P)の特徴はエンジンで発電機を回し電動モーターを稼動させる駆動方式(ガス・エレクトリック)機構を採用したことである。モーター駆動にすれば、複雑で重いトランスミッションが要らなくなり、前進後退等の操行も簡単になる長所があった。
1942年7月27日、クンマースドルフにおいてヘンシェル社のVK4501(H)と比較テストが行われた。
テストの結果、エンジン、電気機構、駆動系、懸架装置、無線機その他に問題があることが判明、VK4501(P)はノロノロと這いずり回り、すぐに煙を吹き、地面にめりこんでしまうのであった。
しかし、審査結果を待たずに90輌分の車台の生産許可がおりており、ニーベルンゲン製作所に90輌分の車台装甲板が山積みになっていた。
1942年9月22日の総統会議において、クルップ社が開発中であった新型対戦車砲、71口径8.8cm対戦車砲PaK43を装備した固定式戦闘室、200mmの前面装甲を持つ重突撃砲の開発計画に車体を転用することが決定した。
この決定に伴い、アルケット社に対して自走砲化の設計が命じられ、1942年11月30日にはその作業を終了した。
設計
長大で重量のある71口径8.8cm対戦車砲PaK43を搭載するため、巨大な発電、駆動機構を車体中央に移し戦闘室は車体後方に設置した。この為、通信士と操縦士は他の乗組員から分離された。発電用に2基搭載していた空冷ポルシェエンジンは信頼性の高い2基の300馬力(221キロワット)マイバッハHL 120 TRMエンジンに換装された。
71口径8.8cm対戦車砲PaK43は、ソ連軍のT-34中戦車を距離3500メートルで正面から撃破可能であった。
エンジン換装により、稼働率はやや向上したが、依然としてエンジン、懸架装置、駆動機構の信頼性に乏しく燃料効率が絶望的であり、不整地を10~15km/hの速度で100km移動するのに約1000リットルの燃料が必要であった。
実戦投入
第653重駆逐戦車大隊及び、第654重駆逐戦車大隊に各45輌、計90輌が配属。
1943年6月、同大隊は東部戦線に出撃、IV号突撃戦車ブルムベア42輌装備の第216突撃戦車大隊と共に第656重駆逐戦車連隊を構成し、中央軍集団の主力として89輌のフェルディナントが「ツィタデレ作戦」に参加。
1943年11月までに、戦車582輌、駆逐戦車103輌、野砲133門、対戦車砲344門を撃破する戦果を上げた。ただし、同連隊も、39輌のフェルディナントを失った。本車は頑丈な装甲と強力な主砲により対戦闘車両においては向かうとこ敵なしであったが、航空機や重砲の大口径砲弾に対しては全ての重装甲車両と同様に不利であった。その為、本車の主な損失原因は機関室への重砲直撃弾による損傷であり、その他、自重量による履帯、ギヤなどの摩耗などの機械的故障により放棄、爆破された。(実質、自軍による自爆処理、放棄が大半であり敵に撃破された車両はほぼないと言っていいほどであった)
1943年11月29日、第653、第654重駆逐戦車大隊は独立対戦車大隊となり西方へ撤退し、休養地にてフェルディナントのオーバーホールを行なうよう命じられた。
改修
全てのフェルディナントが得たクルスクの戦いでの戦闘経験に基づき、改修要求が部隊から提出され、生き残った48輌のフェルディナントは製造会社のニーベルンゲン製作所へ送られ、修理、改修が行われた。改修内容は、火災対策、対戦車地雷対策、電気系統の改修、駆動機構の改修、装甲の補強等、広範囲に及んだ。また、戦闘室前面装甲板にボール・マウント式銃架が装着され、7.92mm機関銃MG34が取り付けられた。これは歩兵の肉薄攻撃などへの対策として装備されたが、フェルディナントの巨体とその砲撃音を恐れ歩兵が近づくことは少なかった。(自軍の戦車が何両も一方的に撃破されているのに敵車両(フェルディナント)は被害軽微で健在していると言った状況が頻繁に起こった為だと思われる)
再出撃
1944年2月1日、総統命令によりフェルディナントはエレファントと改称されることになった。
第654重駆逐戦車大隊は新型駆逐戦車のヤークトパンターを装備することになり、残ったエレファントは第653重駆逐戦車大隊に配属された。
1944年2月第653重駆逐戦車大隊の第1中隊はエレファント11輌を装備し、1944年2月にイタリア戦線に向かう。
1944年2月16日、ドイツ軍はヴィア・アンツィアーテに沿って行われる反攻作戦「フィッシュファング作戦」を開始、同中隊の任務は、ネットゥーノ付近の連合軍橋頭堡に対し、これを圧迫せんとするドイツ軍の支援であった。改修されたエレファントは技術的に洗練されていたが、イタリアの丘陵地帯と橋を通行することが困難であり、予備部品が不足していた。イタリア戦線のエレファントは連合軍の砲爆撃に悩まされ苦戦し、全損した。
1944年4月、第653重駆逐戦車大隊の本部及び、第2、第3中隊は、34輌のエレファントを装備、東部戦線に再出撃、南方軍が包囲されつつあったタルノーポリ付近に進出する。
ソ連軍の猛攻を凌ぎつつ、包囲された友軍の救出と撤退を重ねる。撤退中のエレファントには故障が多発し、燃料と予備部品の不足のため行動不能に陥り、また、泥濘地やエレファントの重量が耐えられない橋の前で、爆破処分せざるを得ない車輌が続出。
1944年10月、稼働可能なエレファントは14輌まで消耗し、東部戦線に残る第614重駆逐戦車中隊に編合され、第653重駆逐戦車大隊に対してはヤークトティーガーへの装備改編命令が出された。
1944年12月、ポーランドでのキールツァ撤退戦では、ソ連軍IS-2重戦車の122mmカノン砲をエレファントの正面装甲は跳ね返し、殺到するソ連軍の戦車部隊に手痛い損害を負わす活躍を見せる。
1945年2月25日、第614重駆逐戦車中隊は、前線から撤収後、ヴュンスドルフ西方のシュタンスドルフ地域にあった。この時点で、同中隊にはまだ4両のエレファントが残っていたが、その内、2~3輌は修理が必要であった。
1945年4月、エレファント2両が第72戦車猟兵大隊に装備され、海軍第2歩兵師団と共に、ドイツ国内のエセンで圧倒的なイギリス軍相手に奮戦した。
1945年5月、ベルリン攻防戦に加わる。独立第614重駆逐戦車中隊のエレファント4輌中、2輌は故障のためケーニヒヴスターハウゼン、ツォッセンの陣地に残置、残る2輌はベルリン市内での戦闘に参加し、最終的にソ連軍に捕獲された。
本車の戦闘力はソ連軍に大きな衝撃を与え、以来ドイツ軍の自走砲全体を何でも「フェアジナント」(フェルディナントのロシア読み)と総称するなど、強力な対戦車車輛の代名詞となった。
古い資料では「鈍重でトラブルが多くて使い物にならない」とするものが多かった。
しかし、1990年代後半以降は、新たに見つかったドイツ軍の運用側の報告書やソ連軍側の調査記録などから、電動駆動装置のトラブルが少なかったことや、その戦闘力が敵味方共に非常に高く評価されていたことが判明している。(2両で戦車50両前後を相手に勝利したという逸話も残っている。)
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