MKA

Last-modified: 2023-01-15 (日) 18:52:08

Tier 2 ドイツ 軽戦車 (配布戦車)

MKA_2.png

スペック(v1.10.0)

車体

耐久値400
車体装甲厚(mm)25/18/16
最高速度(前/後)(km/h)40/15
重量(t)12
実用出力重量比(hp/t)16.67
本体価格500G相当
修理費(Cr)
超信地旋回不可
 

武装

名称発射速度(rpm)弾種平均貫通力(mm)平均攻撃力AP弾DPM精度(m)照準時間(s)弾速(m/s)総弾数弾薬費(Cr)重量(kg)俯仰角
4,5 cm Kanone15.79AP
AP
HE
50
78
23
55
55
65
8680.422.3750
750
500
20014
800
13
385-10°/+20°
 

砲塔

名称装甲厚(mm)旋回速度(°/s)視界範囲(m)重量(kg)
mittlerer Kampfwagen für Ausland25/16/16383201,300
 

エンジン

名称馬力(hp)引火確率(%)重量(kg)
Maybach HL 9820020550
 

履帯

名称積載量(t)旋回速度(°/s)重量(kg)
mittlerer Kampfwagen für Ausland14464,000
 

無線機

名称通信範囲(m)重量(kg)
FuG 634570
 

乗員

1Commander2Gunner(Loader)3Driver4Radio Operator
 

拡張パーツ

改良型換気装置Class3装填棒×砲垂直安定装置×改良型旋回機構×改良型照準器×追加グローサーClass3
改良型無線機×車長用視覚システム×改良型モジュール構造×改良型装甲材Class3内張り装甲×
 

隠蔽性

非発砲発砲時
静止時15.5%3.83%
移動時11.63%2.87%
 

車両に関する変更履歴

クリックで表示
v1.3.0新規実装
v1.9.0総弾数を99発から200発に変更
修理費用を50%ダウン
HPを200から400に変更

解説(v1.9.0)

  • 概要
    v1.3.0で追加されたTier2のドイツ配布軽戦車。 ホリデー作戦2019で配布。
    1930年代後期、クルップ社が開発した輸出用の試作戦車である。
    MKA*1とは、「輸出用中型戦車」の意。
     
  • 火力
    ドイツ車輌では珍しい45mm砲を搭載する。俯角は-10°と十分。
    • 4,5 cm Kanone
      Tier2配布戦車としては火力、貫通力共に高く、同格のフランス軽戦車や格上戦車相手でも通常弾で貫通できる威力がある。精度や照準時間は平均的であり、課金弾がAPのため弾速はAPCRの車輌より劣るが実用には困らない程度でクセが少ない。
      一方で装填時間がやや長いためDPMは低めで、敵が多かったりDPMの高い車輌相手だと不利になる場合がある。味方と敵とのパワーバランスを見極めながら戦っていこう。
       
  • 装甲
    砲塔、車体共に前面装甲は25mm。一番薄い箇所で16mmなので機関銃なら跳弾を期待できる程度の装甲厚。昼飯、豚飯で弾きたい所だが切欠き部分や操縦室の飛び出し分部がウィークポイントになりやすい。小刻みに動くなどして弱点を狙いにくくするなど工夫した方がいいだろう。
    一方でHPは400もある。これは同格ではPz.Kpfw. II Ausf. Dに次いで高い数値であり、場合によってはごり押しも可能。できるだけ体力を温存して後半で体力勝負で一気に決めるなど有効に活用したい。
     
  • 機動性
    最高速度40km/hは決して速い方ではないが、トルクがあるため出足はよく、坂道も苦にならない程度の速度を維持できる。また、回り込むなどして遠距離支援攻撃や増援に駆けつける等、十分な速力のおかげで難なくこなせる。
     
  • 総論
    飛び抜けた能力があるわけではないが、これといった致命的な欠点もなく、全てがそれなりのレベルでまとまっているバランスの良い戦車である。
    接近戦も狙撃もこなせる柔軟さから、戦況に応じて幅広い役割を担当できる。慎重に戦えば体力の高さも相まってしぶとく戦う事も可能だろう。
    一方で単独で攻めたり、逆に複数の敵に攻め込まれたりすると低いDPMでは不利に陥りやすい。この車輌に限ったことではないが、常に相手と味方の戦力差を意識して臨機応変に立ち回ろう。この車輌にはそれが可能な火力と体力と足がある。

史実

詳細

MKA.jpg

Mittlerer Kampfwagen für Ausland(ミットレラー・カンプフヴァーゲン・フューア・アオスラント)(MKA)はドイツのクルップ社によって開発されていた輸出用中型戦車である。

1935年に再軍備を果たしたドイツは外貨を得るため、既に実用化していた自国の戦車を他国に売ることを計画した。それはイギリスのヴィッカース6トン戦車やフランスのルノーR35のように他国に戦車を輸出して収益を得ていたことに誘発されたためだった。またそれら諸外国の輸出用戦車よりも性能の高い戦車を売る事を画策したが、I号戦車以外の車輌は重く運搬に向かないうえ、自国の最新技術が流出する事も懸念されたため、既存の車輌を簡素化するか再設計して輸出向け戦車を開発する事となった。

 

売り込む国の需要に合わせるため、まず3つの分類を作成した。
「Leichter Kampfwagen für Ausland(LKA)」(輸出用軽戦車)
「Mittlerer Kampfwagen für Ausland(MKA)」(輸出用中戦車)
「Schwere Kampfwagen für Ausland(SKA)」(輸出用重戦車)
この分類を基に、さらに砲、装甲、エンジン等によるグレードが作られた。

 

1937年2月5日に提出されていた計画では6車種検討されていた。

1.M.G. K.A.(l.K.A.1)・・・ 2丁のMG13機関銃を装備し85馬力のエンジンを搭載した4.5tの軽戦車。
2.2cm K.A.(l.K.A.2)・・・ 2cm砲とMG13機関銃1丁を装備した5.2tの軽戦車。
3.2cm K.A.v.・・・ LAK2の装甲をより厚くし130馬力のエンジンを搭載した7tの軽戦車。
4.4,5cm K.A.(m.K.A.)・・・ 4,5cm砲を装備しMG13機関銃を2丁装備した7tの中戦車。
5.4,5cm K.A.v.・・・ m.K.A.の装甲を強化しエンジンを300馬力にした10tの中戦車。
6.7,5cm K.A.(s.K.A.)・・・ 7,5cm砲を装備した14tの重戦車。

 

計画は何度か修正され4月28日には5つに変更された。

1.M.G. K.A.(l.K.A.1)・・・ 初期案1とほぼ変わらず。最高速50km/h
2.2cm K.A.(l.K.A.2)・・・ 初期案2とほぼ変わらず。最高速50km/h
3.4.5cm K.A.v.(M.K.A.)・・・ 初期案4のm.K.A.と初期案5の4,5cm K.A.v.を統合。最高速40km/h
4.2,5cm K.A.v. (K.A.v.)・・・ 初期案3とほぼ変わらず。最高速40km/h
5.7,5cm K.A.(s.K.A.)・・・ 初期案6とほぼ変わらず。最高時速35km/h

 

MKAのベースにはクルップが提案したIII号戦車開発案を輸出用に設計を変更したものが採用された。
クルップとダイムラー・ベンツはのちのIII号戦車となる車輌の開発計画の競争入札に参加。最終的にダイムラー・ベンツの案が採用されたが、クルップは自社の開発案に自信を持っており、これを輸出用戦車として再設計することにした。

LKAはI号戦車A型。SKAはMKAの主砲を75㎜に変更したものとされた。

 

主砲はMKA用に新規に4.5cm Kanone/50を開発。重さ1,385kgで初速750m/s。1km先の厚さ40mmの装甲を貫通できる性能を持っていた。エンジンは当時開発中の「Maybach HL 76」を載せる計画であったが、試作車輌は「Maybach HL 98」が搭載されている。重量は12tに抑えられ輸出に適した重さを維持していた。
全体的な外観や足回りのボギー式リーフサスペンション等、自社が開発したIV号戦車によく似ている。これはIII号戦車開発計画の競争入札時にIV号戦車の設計を流用したり共通化を図っていた為と考えられる。
開発中に装甲が薄すぎるので厚みを増やしたり、エンジンコンパートメントと冷却システムは最新のものだったため、技術流出を避けるため簡素化されるなど幾度か改良や仕様の変更がなされた。

 

1938年9月に車体が完成。その年の10月に主砲が完成し12月には砲塔が完成。完成した車輌は1940年頃に試験され合格した。

しかし、LKAことI号戦車はすでにスペインや中国に少数が売却されていたが評価は芳しくなく、SKAは高価過ぎるとの理由で早い段階でキャンセルされてしまった。さらに1939年9月のドイツ軍のポーランド侵攻によって第二次世界大戦が勃発し、ドイツは自国の戦車を作る事で手がいっぱいになり輸出用戦車を作る余裕など無くなってしまっていた。
ドイツ軍が使うにも、あえてIII号戦車に劣るよう設計された戦車を採用するはずもなく、結局、試作車輌1輌のみで計画はすべてキャンセルされ試験車輌はスクラップにされた。

 

参考:
Firearm Central - mittlerer Kampfwagen für Ausland(英語)
Off The Mark ー Let's Take A Look: Mittlerer Kampfwagen fuer Ausland(MKA)(英語)

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*1 Mittlerer Kampfwagen für Ausland:ミットレラー・カンプフヴァーゲン・フューア・アオスラント