Tier 10 アメリカ 重戦車
M103から砲塔が大幅に小型化されたが、巨大な副砲塔が弱点となっている。
スペック(v1.10.0)
車体
耐久値 | 2,200 |
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車体装甲厚(mm) | 254/76/38 |
最高速度(前/後)(km/h) | 37/12 |
初期重量(t) | 53.76 |
実用出力重量比(hp/t) | 16.28 |
本体価格(Cr) | 6,100,000 |
修理費(Cr) | |
超信地旋回 | 可 |
ロール | 万能型重戦車 |
武装
名称 | 発射速度(rpm) | 弾種 | 平均貫通力(mm) | 平均攻撃力 | AP弾DPM | 精度(m) | 照準時間(s) | 弾速(m/s) | 総弾数 | 弾薬費(Cr) | 重量(kg) | 俯仰角 |
120 mm Gun M58 | 6.82 | AP HEAT HE | 258 340 60 | 400 400 515 | 2,727 | 0.35 | 2 | 1,067 1,067 1,067 | 42 | 1,060 4,400 900 | 3,100 | -8°/+15° |
---|
砲塔
名称 | 装甲厚(mm) | 旋回速度(°/s) | 視界範囲(m) | 重量(kg) |
T53 | 203/127/76 | 32 | 400 | 11,000 |
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エンジン
名称 | 馬力(hp) | 引火確率(%) | 重量(kg) |
Continental AOI-1490 | 875 | 20 | 1,200 |
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履帯
名称 | 積載量(t) | 旋回速度(°/s) | 重量(kg) |
T110E27 | 60.05 | 30 | 8,000 |
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無線機
名称 | 通信範囲(m) | 重量(kg) |
AN/VRC-3 | 745 | 160 |
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乗員
1 | Commander(Radio Operator) | 2 | Gunner | 3 | Driver | 4 | Loader |
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拡張パーツ
Class1 | Class1 | Class1 | Class1 | Class1 | Class1 | ||||||
× | × | Class1 | Class1 | Heavy |
隠蔽性
非発砲 | 発砲時 | |
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静止時 | 4.56% | 0.82% |
移動時 | 2.28% | 0.41% |
派生車両
派生元 | M103(HT/185,000) |
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派生先 | なし |
開発ツリー
120 mm Gun M58 (初期/310,000) | |
T53 (初期/66,000) | |
AN/VRC-3 (初期/51,600) | |
Continental AOI-1490 (初期/100,000) | |
T110E27 (初期/82,500) |
車両に関する変更履歴
v0.9.10 | HDモデル化 |
v0.9.17.1 | キューポラの装甲厚を減少 前部駆動輪の裏の側面装甲厚を254mmから76.2mmに変更 |
v1.10.0 | 車体装甲を強化 移動に伴う照準拡散を22%減少 砲塔旋回に伴う照準拡散を25%減少*1 装填時間を10秒から8.8秒に変更 |
解説
- 火力
- 120 mm Gun M58
T110戦車の搭載予定だった史実砲。
M103の最終砲と同じものであり、Tier10重戦車としては単発火力が低い。
とはいえ、トップクラスの貫通力は据え置きであり、発射速度・精度・照準時間は順当に強化されている。特にDPMはSuper Conquerorに匹敵し、Tier10重戦車の中でもかなりの上位となる。
照準拡散もv1.10.0にて改善され、こちらもSuper Conquerorに次ぐ数値である。
- 120 mm Gun M58
- 装甲
M103から順当な進化を見せ、副砲塔を除く砲塔正面と車体上部は通常弾であればほぼ防げる程度の装甲を手にした。
しかし車体側背面は、これまでと同様投入される戦場的にもはや非装甲と言っていいほどに装甲が薄く、さらに車体正面下部やかなり大きな副砲塔など、正面から狙いやすい弱点も多く、装甲厚に胡座をかかずに弱点をなるべく隠す立ち回りを行わなければ簡単に撃破されてしまうだろう。また、幅広でむき出しの履帯も狙われやすく、移動時に切断されると敵に脆弱な側背面を晒すことになり非常に危険である。- 砲塔
正面は200mmを超える装甲に加え丸く絞られた形状なため、非常に安定した防御力を誇る。
非常に目立つ副砲塔はv0.9.17.1アップデートにより装甲が薄くなり、防御力は全域240mm程度となった。Tier8にも抜かれかねない弱点であるため、左半身を隠すなどして対応したい。
側面はソ連等のお椀型砲塔に比べるとやや抜かれやすい。多少のよそ見程度なら問題ないが、敵のいる方向に面積の広い側面を見せないようにしよう。 - 車体
車体装甲スペック値の254mmは車体前部のライトより前の尖った部分だけであり、上面は140mm厚程度である。しかし傾斜が70度近くに達する為実装甲厚は350mmを超え、強制跳弾も発生しやすく、かなり安定した防御力を見せる。
反面、車体下部は傾斜がやや緩く(50度程度)、装甲厚も130~150mm程度の為、貫通力200mm程度でも抜かれることがある。基本に忠実に車体下部を隠すように立ち回ろう。
側面上部は76.2mmあるが、側面下部はたったの44mmしかなく、132mm以上の大口径砲のAP・APCRには3倍ルールで貫通されうるウイークポイント。いくらきつい豚飯も意味がないので、駆逐戦車や一部の重戦車には要注意。
- 砲塔
- 機動性
最高速度こそ普通なものの、加速がよく移動時のストレスは殆ど感じない。旋回速度も車体・砲塔ともに高く、重戦車らしくない小回りの利いた動きが可能で、主砲が持つ早い連射速度と照準時間を存分に活かすことが出来る。
唯一の欠点として、相変わらず、後退速度が-12km/hと遅めになっている。優勢時でも、調子に乗って前に出すぎないようにしたい。
- 総論
総評として、派生元であるM103をバランスそのままに一回り強化したような性能で、扱いやすいアメリカ戦車の集大成の座に相応しい車両になっている。
そしてほぼ隙の無い性能になっているため、戦場を選ばない使用が出来る。
ただ気になるのは副砲塔の大きさと、側背面の装甲である。
なるべく側面を見せないような立ち回り&小刻みな運転でキューポラを狙う敵を翻弄しよう。
WG車両紹介動画
https://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=i4M_WfotF58#t=525
史実
1950年代初期に開発が開始され、ベルニーズアルプスの狭いトンネルを通過できるような設計制限をもとに、開発された。しかし設計図以上の開発はなかった。
T110E5はT110計画の第5案にして最終案である。
この案ではE3・E4から大きくデザインを変更し、砲塔を有する車両へと再設計された。
しかし、砲塔を有するT110戦車はベルントンネルを通過できるサイズに収めきれず、さらにM103とコンセプトが被ってしまった事もあり、目標達成が困難な事から計画は中止された。
一部参考元では本ゲームや従来の参考元とは異なる見解が述べられている。
そちらではE3やE4、E5といった名称は架空のものであるとも言われている(この項では本ゲームに倣って呼称する)。
- TS-31 / T110E1
1954年のデトロイトの新型重戦車会議では、(鉄道トンネルの世界基準である)ベルントンネルの通過できるサイズに収める事、2年以内に試作車両が製造できる事が必要条件とされた。
会議ではTS-2、TS-5、TS-6、およびTS-31などが提示され、その中で開発継続が決定されたのがTS-31であった。
TS-31は車高の低い戦車ではあったが、狭いベルントンネルに収まるサイズでは無かった。
- T110E2
クライスラー社から提案されたTS-31より僅かに小型化した改修案。
こちらの案では車長はエンジンの上に座るような搭乗員配置となっており、車長が高温に悩まされた可能性がある。
しかもこれでもベルントンネルの通過にはサイズが大きすぎた上に、製造担当のデトロイト・アーセナルから操縦手席の確保が困難であるとして却下された。
- T110E3
TS-31への回帰したようなデザインの改修案。
ただし、この案では射撃時の主砲の反動で車長が圧殺される可能性があり、それを避けるためには車長に窮屈な座り方を強制する事になったので却下された。この案でも、副砲塔の天辺がベルントンネルの天井に当たってしまい、横幅も広すぎる。
- T110E4
製造担当のデトロイト・アーセナルが提案した改修案。この案では、トランスミッションが後部に配置されている。
しかし、操縦手を囲むように車体正面が大型燃料タンクで埋め尽くされており、もちろん却下された。また、高さ、幅ともに基準を満たしていない。
- T110E5
本ゲームにおけるE3(とE4)と同じデザインの案。こちらも、トランスミッションが後部に配置されている。
この改修案ではエンジンのメンテナンス性の向上を図ろうとしたが、車長席に干渉しないようにすると剛性に欠ける事が判明し、車長席下から車体後部をまたぐ形でエンジンを配置した。
車高はぎりぎり目標を達成したものの、横幅がベルントンネルの基準をクリアできず、この案は却下された。
- T110E6 / The definitive version of the T110
本ゲームにおけるE5と同じデザインの案。
無砲塔に固執する必要性が無い事にようやく気付いたクライスラー社の提案であり、装填手を1人降ろして搭乗員を4人とし、大幅に戦闘室内を圧縮する予定だったようだ。
M103とターレットリングのサイズを合わせて互換性を持たせたが、やはり横幅がベルントンネルが通過できるようなサイズに収めきれず、計画は中止となった。
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