Tier 9 アメリカ 重戦車 
↑ M89 + 105 mm Gun T5E1/45
今までのT1 HeavyからT32までとは一線を画す、キュッと絞り込まれた砲塔が印象的。
M46 Pattonの改良砲塔を大型化したような容姿だ。
↑ T140 + 120 mm Gun M58
機銃が装備された他、v0.9.15.1より防盾周りに幌が追加され、一気に近現代的な風貌になった。
↑M89砲塔&105 mm Gun T5E1
↑T140砲塔&120 mm Gun M58
砲塔の形状は機銃の有無で確認でき、主砲がより近代的な見た目になっている。
v0.9.15までは幌が付いていなかった。
スペック(v1.10.0) 
車体
耐久値 | 1,750⇒1,850 |
---|---|
車体装甲厚(mm) | 229/45/45 |
最高速度(前/後)(km/h) | 34/12 |
重量(初期/最終)(t) | 54.39/56.69 |
実用出力重量比(hp/t) | 15.17 |
本体価格(Cr) | 3,640,000 |
修理費(Cr) | 16,878~ |
超信地旋回 | 可 |
ロール | 万能型重戦車 |
武装
名称 | 発射速度(rpm) | 弾種 | 平均貫通力(mm) | 平均攻撃力 | AP弾DPM | 精度(m) | 照準時間(s) | 弾速(m/s) | 総弾数 | 弾薬費(Cr) | 重量(kg) | 俯仰角 |
105 mm Gun T5E1/45 | 6.38⇒6.45 | AP APCR HE | 208 245 53 | 320 320 420 | 2,043⇒2,065 | 0.4⇒0.39 | 2.1 | 945 1,181 945 | 60 | 1,000 4,800 680 | 2,400 | -8°/+15° |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
120 mm Gun T122 | 5.26⇒5.45 | AP HEAT HE | 242 340 60 | 400 400 515 | 2,105⇒2,182 | 0.4 | 2.6⇒2.5 | 945 1,067 945 | 33 | 1,060 4,400 900 | 2,790 | |
120 mm Gun M58 | 6 | AP HEAT HE | 258 340 60 | 400 400 515 | 2,400 | 0.37 | 2.3 | 1,067 1,067 1,067 | 33 | 1,060 4,400 900 | 3,100 |
砲塔
名称 | 装甲厚(mm) | 旋回速度(°/s) | 視界範囲(m) | 重量(kg) |
M89 | 254/86/53 | 32 | 370 | 12,000 |
---|---|---|---|---|
T140 | 254/99/53 | 32 | 390 | 13,600 |
エンジン
名称 | 馬力(hp) | 引火確率(%) | 重量(kg) |
Continental AV-1790-5B | 810 | 20 | 569 |
---|---|---|---|
Continental AV-1790-7C | 860 | 20 | 569 |
履帯
名称 | 積載量(t) | 旋回速度(°/s) | 重量(kg) |
T97E1 | 57.5 | 26 | 8,000 |
---|---|---|---|
T97E2 | 62.5 | 28 | 8,000 |
無線機
名称 | 通信範囲(m) | 重量(kg) |
AN/GRC-3 | 410 | 120 |
---|---|---|
AN/GRC-7 | 745 | 120 |
乗員
1 | Commander(Radio Operator) | 2 | Gunner | 3 | Driver | 4 | Loader | 5 | Loader |
---|
拡張パーツ
Class1 | Class1 | Class1 | Class1 | Class1 | Class1 | ||||||
× | × | Class1 | Class1 | Heavy |
隠蔽性
非発砲 | 発砲時 | |
---|---|---|
静止時 | 4.62% | 0.83% |
移動時 | 2.34% | 0.42% |
派生車両
開発ツリー
105 mm Gun T5E1/45 (初期/118,000) | ━ | 120 mm Gun T122 (25,000/230,000) | ━ | T140 (23,000/55,000) | ━ | 120 mm Gun M58 (60,000/310,000) |
M89 (初期/43,500) | ||||||
AN/GRC-3 (初期/21,600) | ━ | AN/GRC-7 (9,000/54,000) | ||||
Continental AV-1790-5B (初期/80,000) | ━ | Continental AV-1790-7C (45,000/100,000) | ━ | T110E5 (185,000/6,100,000) | ||
T97E1 (初期/31,500) | ━ | T97E2 (24,300/61,500) |
車両に関する変更履歴
v0.9.0 | HDモデル化 |
v0.9.15.1 | HDモデルに変更を適用 |
v1.10.0 | 105 mm Gun T5E1(貫通力: 198/245/53mm)を105 mm Gun T5E1/45に換装: -貫通力: 208/245/53mm -T140砲塔の着弾分布: 0.39m -M89砲塔の装填時間: 9.4秒 -T140砲塔の装填時間: 9.3秒 -両砲塔の照準時間: 2.1秒 初期履帯の移動/車体旋回に伴う照準拡散を9%減少 改良履帯の移動/車体旋回に伴う照準拡散を10%減少 120 mm Gun T122(T140砲塔)の装填時間を11.4秒から11秒に変更 120 mm Gun T122(T140砲塔)の照準時間を2.6秒から2.5秒に変更 120 mm Gun M58(T140砲塔)の装填時間を11.2秒から10秒に変更 T140砲塔の装甲を強化 車体装甲を強化 |
解説 
- 概要
v0.7.2でT34との置き換えで追加されたTier9のアメリカ重戦車。
戦後、ソ連のIS-3に対抗してクライスラー社が開発・量産した重戦車である。
日本では「Fighting Monster(ファイティングモンスター)」の愛称で知られている。*1
- 火力
120mm砲がラインナップに追加され、T32から攻撃面が大幅に強化される。
俯角は-8°とそこそこだが、それまでのアメリカ重戦車から劣化している点には注意しよう。- 105 mm Gun T5E1/45
T32からの引継ぎ砲。火力・貫通力共にTier9重戦車としては心許ない。 - 120 mm Gun T122
初期砲塔&初期履帯でも搭載可能。
105 mm Gun T5E1から精度・照準時間が劣化するが、単発火力・貫通力が実用的な域に達する。
M58の下位互換に過ぎないものの、乗り出し用の主砲としては悪くない性能だ。
フリー経験値を用いて最低でもこの砲は開発しておきたい。 - 120 mm Gun M58
M103の史実砲。
改良砲塔への換装が必須だが、フリー経験値に余裕があるなら断然こちらから乗り出すべきである。
T122から発射速度・精度・照準時間が順当に強化される。
他国のTier9重戦車と比べて単発火力こそ乏しいが、発射速度がかなり高いのが特徴。DPMはTier9HTとしてはEmil IIに次いで2位の値を誇る。
精度および照準拡散は平均的。v1.10.0にて照準拡散がかなりBuffされたので、以前よりも当てやすくなっただろう。
Conquerorと同様に手数型の主砲ではあるが、総弾数が33発と少ないためやや注意が必要。
- 105 mm Gun T5E1/45
- 装甲
車体の防御力は平凡であり同格には通用し辛いが、砲塔はそれなりの強固さを持つ。積極的にハルダウンしていこう。
車体、砲塔共に真正面を向いた際にもっとも防御力が高まる形状をしている上、側面装甲がかなり薄いことに留意されたい。
耐久値は改良砲塔で1,850と、Tier9重戦車の中ではやや低い値になる。- 砲塔
v1.10.0にて弱点であった防楯上の装甲が強化され、キューポラ以外の全域が300mm超相当となった。天板は傾斜の緩い部分が50~60mmに増厚され、以前のように平地からでも3倍ルールで簡単に貫通されることはなくなった。
ただし天板の傾斜のきつい部分とキューポラは相変わらず弱点なので、上から撃ち下ろされることだけはないように気を配ろう。最大俯角でハルダウンを行えばこれらの弱点は全て隠すことが出来る。
上記の解説はすべて正面向きであることが前提である。敵に対して少しでも横を向くとあっさりと貫通されるので注意が必要だ。
初期砲塔は正面向きでも大半の部位が200~240mm相当とかなり脆いため、早急に換装してしまいたい。 - 車体
正面上部や先端部分は丸みを帯びたきつい傾斜があり、230mm~300mm超の防御力を発揮する。ただし最も防御力を発揮するのは外縁部のみであり、大部分は250mm前後である。
正面下部は114.3mm+傾斜で160~200mm程度の防御力しかなく、格下にも容易く抜かれてしまう弱点だ。
側背面装甲は前身から劣化しており、側面は60~45mm程度とHEが貫通しかねないレベル。背面に至っては大部分が27.9mmしかない。
v1.10.0にて誘導輪裏装甲が厚くなり、斜め前から誘導輪を撃たれた際に弾きやすくなった。ただしアテに出来るほどではない。
- 砲塔
- 機動性
最高速度は34km/hとそれなりだが、加速力はT32から順当に強化されてる。
一方で後退は12km/hとやや劣化しており、飛び出し撃ちをした際に後退がもたつく事もあるだろう。
十分な砲塔旋回速度を有しているため、野戦改修の後退速度上昇は優先的に取得したい。
- その他
改良砲塔のT32では視認範囲が400mあったが、改良砲塔のM103では390mへ劣化している。
拡張パーツや搭乗員スキルで少しでも補いたいところだ。
また初期無線は410mとかなり短いため、T71 DA等と互換性のある改良無線を事前に開発しておくと良い。
- 総論(v1.9.1以前)
ハルダウンを戦術の主軸に据えたバランス型の重戦車である。
バランス型とはいえ全体的に欠点の目立つ性能をしており、前線を張るには装甲が薄く、中戦車的運用をするにも機動性が足らず、遠距離射撃をしようにも精度が物足りない。
肝心のハルダウンをしても、弱点の多い装甲やT32から劣化した俯角などの要因から無双するのは難しい。
似た特性のConquerorと比較すると、残念ながら現状では劣化性能と言わざるを得ない。*2
器用貧乏な戦車ではあるが、裏を返せば使い手の実力がもろに反映される車両と言える。臨機応変に立ち回って勝利をものにしていこう。
史実 
第2次世界大戦終了直後の1945年9月7日に、ドイツの首都ベルリンにおいて行われた連合軍代表部隊の合同記念軍事パレードに参加した、ソ連軍のIS-3重戦車に強い衝撃を受けた西側はこの戦車に対抗するための新型重戦車の開発に狂奔することになる。
そしてアメリカ陸軍は1948年8月に、新たなコンセプトに基づいた軽、中、重各種戦車の開発計画をスタートさせたが、新型重戦車については、このIS-3重戦車を遠距離から撃破できる性能を持つことが求められた。
当初のプランは、当時デトロイト戦車工廠の手で開発が進められていたT34重戦車をベースとしながら、車体長の短縮を図り、各部に増加装甲を装着して新型の軽量型120mm戦車砲を装備するというものであり、試算では戦闘重量58tとなるとされていた。
1948年12月1日、この新型重戦車はT43の呼称で開発が決まり、基本仕様がまとめられた。
そして1950年6月25日に朝鮮戦争が勃発したことに伴い、T43戦車は早急な実戦化が求められ、同年12月にはクライスラー社に対して80両のT43戦車の製作が発注された。
その後、発注数は300両に増えたが、この中には試作車6両も含まれていた。
1953年5月には、T43E1戦車の第6号車と生産型である第8号車が試験のために朝鮮に送られ、1954年10月までに2両合わせて7,030kmを走破し、主砲弾を176発射撃している。
この際に提出された報告書では、砲塔と主砲、弾薬、FCSなどの問題が指摘され、CONARC(Continental Army Command:大陸陸軍)の標準装備としては不適切とされてしまった。
この結果、CONARCはT43E1戦車の配備を取り止め、1955年8月には保管状態とすることが決定された。
しかし検討の結果、1955年11月に資材資格報告局は、CONARCが問題としている98カ所の改良を提案する運びとなった。
この中には、砲塔操作装置やFCSの換装が含まれる大掛かりな改修であったが、1956年2月に承認され、保管状態にあった74両のT43E1戦車が改修を受けてM103戦車に変身し、6両は改修を受けないまま様々な試験に供された。そして4月26日「120 mm Gun Combat Tank M103」として制式化されることとなる。
なお、一般的に言われる「Fighting Monster(ファイティングモンスター)」という愛称は公式ではなく、アメリカなどでは知られていない名称である。
書籍*3で勝手に付けられたものが半ば公式のように日本で広まってしまった事が原因のようだ。
1958年1月には、西ドイツに展開する第899戦車大隊にM103戦車が配備され、同隊は1958年5月に第2重戦車大隊と改称された。これは、通常の中戦車装備の戦車大隊と区別するものといわれ、6個小隊から成る中隊4個で編制されていた。
各小隊はM103戦車を3両、ジープ1両を装備し、大隊としてのM103戦車の配備数は72両となっていた。
つまり、M103戦車のほとんどを同隊が受領したことになる。
その後、海兵隊などにも再生産され配備されるが、その重量故に運用上の制約が大きく現場では不評であり、結局ベトナム戦争などにも投入されることもなく「M103戦車」は一度も実戦を経験しないまま退役し、アメリカの重戦車の歴史に終止符を打つこととなる。
実車解説動画(英語) Part 1
http://youtu.be/kmUQ4uiWoT8
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