VK 36.01 (H)

Last-modified: 2025-11-13 (木) 19:21:17

Tier6 ドイツ 重戦車 / VK 36.01 H / 読み方:ファウカー 36.01(ヘンシェル)

VK_36_01_H_1.jpg
↑ VK 36.01 (H) + 7.5/5.5 cm Waffe 0725
初期状態。

VK_36_01_H_2.jpg
↑ Pz.Kpfw. VI H Ausf. H2 + 8,8 cm Kw.K. 36 L/56
最終状態。
史実的にはTiger Iの7,5cm戦車砲用砲塔として設計されたもの。なお、砲塔リング径が違うため、本来であればそのままでは取り付けられない。
HD化の際に砲塔前部の角の切り欠きが無加工の状態に変更されている。

v1.27.0以前

VK3601_Fruh_Neu.jpg
↑ VK 36.01 (H) + 10,5 cm Kw.K. L/28

HD化前

gel.jpg
VK 36.01 (H) + 7.5/5.5 cm Waffe 0725
Tier6としてはAPCR弾の貫通力が強烈なゲルリッヒ砲。
先細りした特徴的な砲身で貫通力を上げているのでコンパクト。

 

75mm.jpg
Pz.Kpfw.VI H Ausf.H2 + 7.5cm KwK42 L/70
HD化前は砲塔前部の角が切り欠かれていた。

 

88.jpg
Pz.Kpfw.VI H Ausf.H2 + 8.8cm KwK36 L/56

 

syoumen.jpg

スペック(v2.0.0)

車体

耐久値1,180⇒1,250
車体装甲厚(mm)100/60/60
最高速度(前/後)(km/h)50.5/14
重量(初期/最終)(t)40.1/42
実用出力重量比(hp/t)13.1
本体価格(Cr)935,000
修理費(Cr)5,270~
超信地旋回
ロール突破型重戦車
 

武装

名称発射速度(rpm)弾種平均貫通力(mm)平均攻撃力AP弾DPM精度(m)照準時間(s)弾速(m/s)総弾数弾薬費(Cr)重量(kg)俯仰角
7,5/5,5 cm Waffe 072515AP
APCR
HE
157
221
38
135
135
175
2,0250.342.11,170
1,260
790
85186
3,200
38
720-8°/+20°⇒-8°/+15°
8,8 cm Kw.K. 36 L/568.7AP
APCR
HE
145
194
44
220
220
270
1,9130.362.3773
966
773
64252
3,200
252
2,050-8°/+15°
 

砲塔

名称装甲厚(mm)旋回速度(°/s)視界範囲(m)重量(kg)
VK 36.01 (H)80/60/60243607,680
Pz.Kpfw. VI H Ausf. H2100/80/80243708,250
 

エンジン

名称馬力(hp)引火確率(%)重量(kg)
Maybach HL 174 V151020850
Maybach HL 17455020850
 

履帯

名称旋回速度(°/s)重量(kg)
VK 36.01 (H)3013,000
VK 36.01 (H) verstärkteketten3313,000
 

無線機

名称通信範囲(m)重量(kg)
FuG 12710150
 

乗員

1Commander2Gunner3Driver4Radio Operator5Loader
 

拡張パーツ

改良型換気装置Class2装填棒Class2砲垂直安定装置×改良型旋回機構Class2改良型照準器Class2追加グローサーClass2
改良型無線機×車長用視覚システム×改良型モジュール構造Class2改良型装甲材Class2内張り装甲Medium
 

隠蔽性

非発砲発砲時
静止時7.47%⇒6.47%1.54%
移動時3.7%⇒3.21%0.76%
 

派生車両

派生元VK 30.01 (H)(MT/27,000)
派生先Tiger I(HT/45,050)
 

開発ツリー

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7,5/5,5 cm Waffe 0725
(初期/18,300)
VK 36.01 (H)
(初期/9,680)
Pz.Kpfw. VI H Ausf. H2
(4,415/14,560)
8,8 cm Kw.K. 36 L/56
(9,500/66,000)
Tiger I
(45,050/1,390,000)
FuG 12
(初期/43,200)
Maybach HL 174 V1
(初期/?)
Maybach HL 174
(6,200/27,200)
VK 36.01 (H)
(初期/9,970)
VK 36.01 (H) verstärkteketten
(4,935/15,440)
 

車両に関する変更履歴

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v0.7.0性能変化
v0.8.8中戦車から重戦車へ車種変更
v0.9.9HD化
v0.9.158,8 cm Kw.K. 36 L/56のAP弾の貫通力を132mmから145mmに増加
v0.9.17.18,8 cm Kw.K. 36 L/56のAPCR弾の貫通力を171mmから194mmに増加
v1.9.07,5/5,5 cm Waffe 0725の総弾数を72発から85発に変更
7,5 cm Kw.K. 42 L/70の総弾数を55発から65発に変更
10,5 cm Kw.K. L/28の総弾数を42発から50発に変更
修理費用を10%ダウン
収益性を2%ダウン
Pz.Kpfw. VI H Ausf. H2砲塔時のHPを950から1,060に変更
VK 36.01 (H)砲塔時のHPを850から1,000に変更
派生元車輌からPz.Kpfw. IV Ausf. Hを削除
v1.10.08,8 cm Kw.K. 36 L/56の着弾分布を0.38mから0.36mに変更
8,8 cm Kw.K. 36 L/56の砲塔旋回時の着弾分布を25%減少
後退速度を12km/h から14km/hに変更
Pz.Kpfw.VI H Ausf.H2砲塔時のHPを1,060から1,200に変更
VK 36.01 (H)砲塔時のHPを1,000から1,100に変更
v1.27.1砲塔「VK 36.01 (H)」に搭載できる主砲「7,5/5,5 cm Waffe 0725」を追加
砲塔「Pz.Kpfw. VI H Ausf. H2」に搭載できる主砲「7,5/5,5 cm Waffe 0725」を追加
砲塔「Pz.Kpfw. VI H Ausf. H2」に搭載できる主砲「8,8 cm Kw.K. 36 L/56」を追加
ガソリン・エンジン「Maybach HL 174 V1」を追加
砲塔「Pz.Kpfw. VI H Ausf. H2」に搭載できる主砲「7,5/5,5 cm Waffe 0725」を削除
砲塔「Pz.Kpfw. VI H Ausf. H2」に搭載できる主砲「7,5 cm Kw.K. 42 L/70」を削除
砲塔「Pz.Kpfw. VI H Ausf. H2」に搭載できる主砲「8,8 cm Kw.K. 36 L/56」を削除
砲塔「Pz.Kpfw. VI H Ausf. H2」に搭載できる主砲「10,5 cm Kw.K. L/28」を削除
砲塔「VK 36.01 (H)」に搭載できる主砲「7,5/5,5 cm Waffe 0725」を削除
砲塔「VK 36.01 (H)」に搭載できる主砲「7,5 cm Kw.K. 42 L/70」を削除
砲塔「VK 36.01 (H)」に搭載できる主砲「10,5 cm Kw.K. L/28」を削除
ガソリン・エンジン「Maybach HL 150」を削除
無線機「FuG 5」「FuG 7」をそれぞれ削除(パッチノートに記載なし)
v2.0.0詳細

解説(v2.0)

  • 火力
    俯角はいずれも-8°とそこそこで、頭出しや稜線射撃はやりやすい方である。
    豊富な耐久値を活かして手数で勝負するのに適している。
    • 7,5/5,5 cm Waffe 0725
      ゲルリッヒ砲(ゲル砲と略されることがある)。
      単発火力こそ前身と同等だが、発射速度と貫通力が大幅に強化されている。
      貫通力に優れており、通常弾で157mm、課金弾で221mmと8,8cm砲を上回る。とくに課金弾は一部の重装甲車両を除き、格上相手でも十分に通用する数値である。
      精度と弾速も優秀で、中距離での弱点狙撃や支援射撃において極めて信頼性が高い。
      一方で、単発火力の低さから敵への圧力は弱く、連射による手数勝負を意識する必要がある。また課金弾のコストが重く、運用次第ではクレジット面での負担が大きくなる点にも注意したい。
      なお、砲自体が軽量なため、8,8cm砲装備時よりも車両の加速性能がわずかに改善されるという副次的な利点もある。
       
    • 8,8 cm Kw.K. 36 L/56 (3601)
      最終砲。搭載には改良砲塔の開発が必要となる。
      単発火力は220と大きく上昇。Tier6重戦車内では依然控えめではあるが、障害物を挟んだ単純なターン制の攻防で恩恵を感じるだろう。
      またDPMや精度・照準時間はやや低下するが、口径を考慮すると優秀な部類である。
      一方貫通力は通常弾で145mmと低い。相手に応じて課金弾を使って対応することになるが、こちらも194mm止まりであり、Tierボトム時には格上の重装甲車両に対してなかなか有効打を与えることができない場合もある。
      陣地転換できない場合は闇雲に撃ち合いに行かず、装填速度とモジュールダメージの高さを活かして履帯を切ったり、要所で耐久値を活かして被弾を請け負うなどサポートに徹するのも一手である。
 
  • 装甲
    全体的に正面であっても頼りなく、昼飯や豚飯、ハルダウンを徹底しても、防御はあまり期待できないと思った方が良い。その代わりにHPは改良砲塔で1,250と非常に高いため、装甲で弾くよりも体力で耐えるタイプと言える。
    • 砲塔
      初期砲塔、改良砲塔ともに、同Tier以上の砲を弾けるほどの硬さはないため、ハルダウンは投影面積を減らす程度の効果しかない。格下のAPならある程度は阻んでくれるが、課金弾を使われると、格下であっても抜かれる確率が高い。
      • 初期砲塔
        正面装甲は80mm~100mm(防盾両脇の極一部の120mm)、防盾も100mmだが裏の開口部が広く80mm+100mmになる部分は殆どない。
      • 改良砲塔
        防盾は分厚そうな見た目に反して、100mmと変わらず相変わらず裏の開口部が広い。さらに大型化してしまい投影面積が非常に大きくなってしまう。
        8,8cm砲を搭載したときのみ防盾の砲の付け根周辺の厚さが135mm程度になる。
        キューポラは80mmしかないが、わざわざそこを撃たなくても防盾を容易に貫通できるので、過度に気を使う必要もない。
    • 車体
      正面100mmはTier6HTの中では平均的な厚さだが、上部は傾斜が殆どないため数値どおりの100mm。45°の昼飯でも140mm程度にしかならない。同格はもちろん、格下の課金弾にも抜かれやすい。ただし、前身から105mm榴弾による致命傷を受けにくくなったという利点はある。機銃口は周囲と同様100mm判定で、弱点ではない。
      正面下部は100mmで25度の傾斜があるため実質110mm、予備履帯の部分は実質127mmある。車体上部に比べれば若干傾斜で硬いが、ドイツ戦車恒例のトランスミッションの存在によりエンジン破損、及び火災が発生することもある。昼飯60度で実質220~254mmになり、砲塔や側背面も完全に隠せる障害物の陰からこの状態の車体正面下部だけを見せれば敵が無駄弾を撃ってくれる可能性はあるが、角度違いや頭の出し過ぎなどのミスをすることのリスクが大きい。
      側背面は60mmしかなくTier6HTとしては頼りない。豚飯時の実装甲厚も60度で120mm、65度で141mm、70度で175mmと、角度調節がかなりシビア。しかも、口径121mm以上のAPやAPCRは2倍ルールに入るので、豚飯の効果が薄くなってしまう。
      同格のVK 30.01 (P)や日本車両とは違い、箱型なので昼飯の角度を取った時に垂直に向けてしまう切り欠き部分がないのは救い。
       
  • 機動性
    出力重量比の低さからスピードに乗るまでに時間がかかり、特に上り坂などでは激しく減速してしまう一方で、中戦車時代の名残といえる最高速度の高さからちょっとした坂道を下るだけで50km/h前後の速度が簡単に出せる。平地や下り坂に限っては高めの機動力を発揮でき、敵の側背面に回り込むことで低めの貫通力*1を補う中戦車的な戦い方もある程度は可能となっている。
    とはいってもあくまで重戦車であるので、隠蔽率や履帯旋回速度は中戦車と比べられるものではないことに留意しておく必要がある。敵に接近を許してしまった場合は、超信地旋回で砲塔旋回を補助する等の工夫が必要。
     
  • 総論
    主砲のゲルリッヒ砲(7,5cm)、8,8cm砲はどちらも一長一短であり、好みのプレイスタイルに応じて使い分けるといいだろう。いずれの砲を搭載した場合も、同格重戦車に対して明確に尖った部分はなく不満を感じるかもしれない。重戦車の要である装甲は不足しており、とても最前線を張れるようなものではない。ドイツ戦車らしい高めの体力、精度を活かし、序盤は一歩引いた位置からの支援、味方・敵の布陣や状況を常に確認しつつ中盤以降は側面を突いていく裏取りから、体力、高DPMを使った格下戦車へのごり押しで、最前線の重戦車を支援していく立ち回りを求められる、扱いの難しい戦車である。
    しかし、この特徴は次のTiger Iにも似たような状態で引き継がれているため、あらかじめこの戦車で慣れておくべきなのかもしれない。

史実

vk3601(h).jpg

1935年、30トン級突破戦車DW1として開発が始まり、D.W.1、D.W.2を経てVK 30.01 (H)が開発されていた。
1941年の戦局に伴い、イーグルネストで行われた会議でヒトラーの案も加わり、
これまでとは一線を画すVK 36.01 (H)が計画されたが、当時そのような新規開発計画を行う余裕など無く、
前述のVK 30.01 (H)を基に開発が進められた。
搭載予定の主砲はゲルリッヒ理論を用いた口径斬減方式の砲(ゲーム内名称は7.5cm KwK41 L/58 konisch)が採用されたが、砲身寿命が短く、タングステンという希少金属を多用するため、ヒトラーにより減口径砲の搭載を禁じられた。
代わってVK3601(H)と同時に開発されていたVK4501(P)の砲塔であった8.8cmを搭載する事になるが、
8.8cm砲塔をVK3601(H)に搭載するには車体幅が狭く、砲塔の口径リングが200mm違うことが発覚したため、車体全体を拡張せざるを得なくなった。
こうして開発計画はより大型化したVK4501(H)となりティーガーIへと繋がっていく。
余談だが競争相手のポルシェ社はテスト当日のギリギリまで突貫工事で無理やり車体を作っていて、テスト本番でエンジンすら掛からなかった。 という逸話がある。
※(H)=Henschel ヘンシェル社
 (P)=Porsche ポルシェ社

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  • ページを更新、HDモデル追加のため情報提供欄を解放しました。車両を持っている方画像の更新をお願いいたします。 -- 2015-07-21 (火) 07:11:22
  • 綺麗な今のガレージ画像に入れ替え作業してくれてる方サンクス!礼だけで手伝わなくてスマン!感謝してるぜ -- 2015-07-21 (火) 19:48:43
  • 日虎の貫通が追いついてしまい砲が一緒、日虎とVK3601Hは車体の差だけに。車体装甲は日虎の方が側面20mmほど厚い、が、横幅はこちらの方が圧倒的にスリム。日虎のように履帯の上にせり出した車体部分が弱点になったりしないので豚飯は36Hの方がやりやすい。但し2倍ルールにかかるソ連122mm砲には注意。あと車体下部は36Hのが堅い。砲塔は36Hは防盾の穴が大きいから日虎に一歩劣る、ただ投影面積は比較的スリム。全体的に車体のコンパクトさでは秀でる、横幅はMTの01P、01D、02Mより小さい。 -- 2017-03-10 (金) 08:33:40
    • 元から8.8cmの貫通力は同じだったろ -- 2017-03-10 (金) 09:20:35
      • ここんとこ数値だけで比較優劣運用まで語る奴で今しか知らないからしょうがない。他と違ってまだマシな記述だとおもうな。-- 2017-03-10 (金) 19:40:21
      • 今更だがゲル砲に88砲の貫通が(ほぼ)追い付いてしまったって意味かもしれない -- 2017-05-08 (月) 14:16:35
  • 8,8cmがだいぶ強化されてきているようだが、正直こいつは砲塔の防盾裏の開口部もっと狭くしてくれてもいいと思った。 -- 2017-03-10 (金) 16:19:30
    • 一応解説文も改良してみました。 -- 2017-03-10 (金) 17:33:59
  • 日虎と比較されているが他にも違うところがあるな。日虎は、防盾のおかげで砲塔正面装甲がほぼ160mm以上ある(砲塔装甲100mmとかいてあるが)。しかし、上にも言われているようにこいつは開口部が広いため端以外スペック通り100mmしかない。あと大きな点は、砲塔旋回速度がこいつは25度/秒(同ティアでは平均的)あるが日虎は20.8度/秒(これより下はオイとKV-2のみ)とかなり遅い部類に入る。また、通信範囲はこいつのほうが日虎より90mほど長い。 -- 2017-03-28 (火) 01:22:50
  • 史実の説明が正しければコイツには88は青紙レベルで本来載らなかったって事? -- 2017-05-11 (木) 01:40:17
    • 載せようとしたけど載らなかったから拡張して作られたのが後のTigerⅠってことでしょ -- 2017-05-11 (木) 12:56:48

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*1 通常弾を常用する場合に限る