Tier7 ドイツ 重戦車 / 日本語表記: VI号戦車 ティーガーI型 
↑ Pz.Kpfw. VI H Ausf. H2 + 7,5 cm Kw.K. 42 L/70
初期状態。VK 36.01 (H)の改良砲塔と同じであり、7,5cm戦車砲用に開発されたTiger Iの試作砲塔。
史実では近距離での貫通力に優れた7,5cm戦車砲を搭載する為の砲塔であり、本来ならこちらが"改良型砲塔"とも言える。
↑ Pz.Kpfw. Tiger Ausf. E + 8,8 cm Kw.K. 36 L/56
56口径8,8cm戦車砲を搭載したTiger Iの史実装備。
v0.9.14までのL/56は完全なドアノッカーだったが、現在では貫通力が向上し、中継ぎとしてぎりぎり戦える性能に。
Tier・性能・外観が異なるが、本ゲームにはTiger 131やHeavy Tank No. VIといった史実装備の兄弟が存在する。
↑ Pz.Kpfw. Tiger Ausf. E + 8,8 cm Kw.K. 43 L/71
最終状態。
砲塔は見た目以上に投影面積が小さい。
HDモデルの改良に伴い、キューポラに機銃が追加された。また車体正面下部の予備履帯が砲塔側面へ移動したが、判定はもともとなかったので防御力に変化はない。
スペック(v1.10.0) 
車体
耐久値 | 1,400⇒1,500 |
---|---|
車体装甲厚(mm) | 100/80/80 |
最高速度(前/後)(km/h) | 40/12 |
重量(初期/最終)(t) | 55.54/57.61 |
実用出力重量比(hp/t) | 12.15 |
本体価格(Cr) | 1,390,000 |
修理費(Cr) | 約10,000 |
超信地旋回 | 可 |
ロール | 万能型重戦車 |
武装
名称 | 発射速度(rpm) | 弾種 | 平均貫通力(mm) | 平均攻撃力 | AP弾DPM | 精度(m) | 照準時間(s) | 弾速(m/s) | 総弾数 | 弾薬費(Cr) | 重量(kg) | 俯仰角 |
7,5 cm Kw.K. 42 L/70 | 15.00 | AP APCR HE | 150 194 38 | 135 135 175 | 2,025 | 0.35 | 2.3 | 925 1,156 925 | 130 | 109 2,800 98 | 1,740 | -8°/+15° |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
10,5 cm Kw.K. L/28 | 7.5 | AP HEAT HE | 64 104 53 | 350 350 410 | 2,625 | 0.55 | 2.3 | 470 376 470 | 70 | 120 4,000 128 | 2,100 | |
8,8 cm Kw.K. 36 L/56 | 9.52 ⇒10.91 | AP APCR HE | 145 194 44 | 220 220 270 | 2,095 ⇒2,400 | 0.38 | 2.3 | 773 966 773 | 92 | 252 3,200 252 | 2,050 | |
8.8 cm Kw.K. 43 L/71 mod.Vlt | 7.69 | AP APCR HE | 203 237 44 | 280 280 370 | 2,154 | 0.34 | 2.5 | 1,000 1,250 1,000 | 72 | 405 4,400 295 | 2,562 | -7°/+13° |
砲塔
名称 | 装甲厚(mm) | 旋回速度(°/s) | 視界範囲(m) | 重量(kg) |
Pz.Kpfw. VI H Ausf. H2 | 100/80/80 | 24 | 370 | 8,250 |
---|---|---|---|---|
Pz.Kpfw. Tiger Ausf. E | 100/80/80 | 18 | 380 | 8,950 |
エンジン
名称 | 馬力(hp) | 引火確率(%) | 重量(kg) |
Maybach HL 210 TRM P45 | 650 | 20 | 850 |
---|---|---|---|
Maybach HL 230 TRM P45 | 700 | 20 | 1,300 |
履帯
名称 | 積載量(t) | 旋回速度(°/s) | 重量(kg) |
Pz.Kpfw. VI H Ausf. H1 | 57 | 24 | 19,000 |
---|---|---|---|
Pz.Kpfw. Tiger Ausf. E | 61 | 26 | 19,000 |
無線機
名称 | 通信範囲(m) | 重量(kg) |
FuG 5 | 310 | 50 |
---|---|---|
FuG 7 | 415 | 70 |
FuG 12 | 710 | 150 |
乗員
1 | Commander | 2 | Gunner | 3 | Driver | 4 | Radio Operator | 5 | Loader |
---|
拡張パーツ
![]() | Class2 | ![]() | Class2 | ![]() | × | ![]() | Class2 | ![]() | Class2 | ![]() | Class2 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
![]() | × | ![]() | × | ![]() | Class2 | ![]() | Class2 | ![]() | Medium |
隠蔽性
非発砲 | 発砲時 | |
---|---|---|
静止時 | 6.21%⇒6.61% | 1.49% |
移動時 | 3.13%⇒3.34% | 0.75% |
派生車両
派生元 | VK 36.01 (H)(HT/45,050) |
---|---|
派生先 | Tiger II(HT/78,000) |
開発ツリー
7,5 cm Kw.K. 42 L/70 (初期/53,000) | ┳ ┃ | 8,8 cm Kw.K. 36 L/56 (9,500/66,000) | ━ | Pz.Kpfw. Tiger Ausf. E (11,130/33,220) | ━ | 8.8 cm Kw.K. 43 L/71 mod.Vlt (16,500/112,180) | ━ | Tiger II (78,000/2,450,000) |
Pz.Kpfw. VI H Ausf. H2 (初期/15,820) | ┃ ┗ | 10,5 cm Kw.K. L/28 (3,800/28,000) | ||||||
FuG 5 (初期/630) | ━ | FuG 7 (1,360/8,160) | ━ | FuG 12 (7,200/43,200) | ||||
Maybach HL 210 TRM P45 (初期/35,500) | ━ | Maybach HL 230 TRM P45 (18,800/54,000) | ||||||
Pz.Kpfw. VI H Ausf. H1 (初期/15,000) | ━ | Pz.Kpfw. VI H Ausf. E (9,705/21,600) |
車両に関する変更履歴
v0.9.0 | HDモデル化 |
v0.9.2 | 車輌モデルのビジュアルモデルを改良 |
v0.9.6 | 車輌のモデルの不具合を修正 |
v0.9.15 | 8,8 cm Kw.K. 36 L/56のAP弾の貫通力を132mmから145mmに増加 |
v0.9.17.1 | 8,8 cm Kw.K. 36 L/56のAPCR弾の貫通力を171mmから194mmに増加 改良砲塔の防盾装甲厚を増加 |
v0.9.22 | 車輌モデルのビジュアルモデルを改良*1 |
v1.9.0 | 7,5 cm Kw.K. 42 L/70の総弾数を110発から130発に変更 10,5 cm Kw.K. L/28の総弾数を60発から70発に変更 派生元車輌からTiger (P)を削除 |
v1.10.0 | 8,8 cm Kw.K. 43 L/71を8.8 cm Kw.K. 43 L/71 mod.Vltに換装: -装填時間を6.7秒から7.8秒に変更 -照準時間を2.7秒から2.5秒に変更 -砲弾ダメージを240/240/295から280/280/370HPに変更 改良砲塔の防盾装甲厚を増加*2 |
解説 
- 概要
Tier7のドイツ重戦車。
ヘンシェル社が開発した有名な重戦車であり、数々の神話的活躍から戦車大国ドイツを象徴する戦車の一つである。
独語読みでは「ティーガー」または「ティーゲル」であり、英語読みはご存知「タイガー」。本車の装甲が当てにならない理由として以下のものがある。
・史実でTigerと戦った同世代車(T-34-85やM4 Sherman等)が概ねTier4~6に分類されている中、本車はTier7重戦車として扱われている。つまり、マッチングの仕様上、新しい時代の先鋭化された戦車や、設計図上にしか存在しない強力な車両と戦わなければならない事。
・格下車両であっても、史実で使用された物よりも強力な砲や弾薬を使用できる事。
・史実の想定された交戦距離よりもゲーム内の交戦距離が非常に近い事。これらの要因から、結果として漫画や映画で見られる『敵の弾をガンガン弾きつつ、遠距離から一方的に撃破するプレイ』は不可能に近い。
本ゲームでは装甲の厚い車両であっても、ハルダウンや豚飯等のテクニックを駆使しなければそういった運用は不可能だが、そもそも本車両は装甲が薄すぎるので、そういったテクニックを駆使しても相手にしっかりと弱点を狙われると同格以上の攻撃を防げる事は極めて少ない。
特にドイツ重戦車はわかりやすい弱点があるものが多いので、重戦車ルートを進むのならばしっかりと腕を磨こう。
- 火力
VK 36.01 (H)から引き継いだ3種の砲を使用している間は、性能不足に悩まされる事になる。*3
いずれも単発火力ないし貫通力に難があるため、ひたすら丁寧にキューポラや覗視孔などの弱点を狙っていくほかない。
兎も角も最終砲を載せてからが本番なので開発を急ごう。- 7,5 cm Kw.K. 42 L/70
Pantherの史実砲。
引き継ぐ砲の中では一番、APの貫通力と精度がマシだが、単発火力がわずか135しかなく、同格HTの撃破に10~12発も貫通させる必要がある。到底正面戦闘をこなせる性能ではない。 - 10,5 cm Kw.K. L/28
いわゆる十榴だが、Tier5から搭載出来る砲であり、このTier帯ではもはや無用の長物。
与えられるダメージは雀の涙ほどでしかない上、性能もPz. IV Hから全く改善されていない。 - 8,8 cm Kw.K. 36 L/56
Tiger Iの史実砲。
APの貫通力は同格にすら弾かれる程度だが、DPM自体はかなり高い。スキルや拡張パーツで集中的に強化すれば*4発射速度を4秒近くにまで抑えられる。
初期砲塔でも搭載可能であり、とりあえず前2種のようにTier6戦車にすら苦戦する程ではなくなるが、依然として同格以上に対して厳しい性能である事は変わらない。 - 8.8 cm Kw.K. 43 L/71 mod.Vlt
v1.10.0で8,8 cm Kw.K. 43 L/71に置き換わる形で実装された新型砲。貫通力は変わっていないが、単発火力がそれぞれ280/280/370に引き上げられた。
ただし装填時間も下げられているため、DPMはほぼ据え置き。
また、優秀な精度をそのままに照準時間が短縮されており、以前にもまして狙撃しやすくなっている。
なお、本砲を装備できるのはTiger I、Tiger II、E 75の3両だが、Tiger IIとE 75では初期砲のため実質Tiger I専用砲と言える。高い精度と貫通力によるドイツ戦車らしい遠距離狙撃だけでなく、近距離戦に持ち込まれてもそのDPMと高HPを活かして、いわゆる「タイマン勝負」では格上のTier8重戦車にも十分に打ち勝てる実力がある。
ただし、同格以上を相手にする場合はこちらの砲撃が弾かれることがある一方、装甲の薄さからこちらが敵の砲撃を弾ける可能性は低い。
また、弾薬庫が破損しやすい位置にあり、もし破損すると自慢のDPMが一気に削ぎ落とされるので過信は禁物。
自分と相手のHP差や周囲の敵の布陣をよく見て、確実に倒せるという状況でDPM勝負に持ち込むようにしていこう。
- 7,5 cm Kw.K. 42 L/70
- 装甲
車体の正面装甲はTier7重戦車としては極めて薄く、同Tier帯どころか格下相手でも正面から相手すると簡単に貫通されてしまう。貫通のしやすさと角張った外見から、『豆腐』と揶揄される事も。
垂直に配置された装甲板はほぼカタログ通りの性能しかない。同じく装甲の薄いAMX M4 45と比べると、傾斜を加味した車体正面装甲や正面にエンジン判定がある点は劣るが、側背面にも重戦車として最低限の装甲が施されているのは救いと言える。
ただし、HPだけは1,500とTier7重戦車の中で2位タイ(ともすれば他国のTier8と肩を並べるレベル)を誇り、同格HTの主砲ならば他の多くのHTと比べて1~2発多く耐えられるという強みもある。
また、他のHTと比較すると敵が確実に抜ける点を良く狙わず撃ってくる事が多い為、タイミングを見計らって傾けると意外と弾く事もある。敵の射撃タイミングで側面を確実に弾く角度で見せると良く弾いてくれる。- 砲塔
v1.10.0にて正面装甲が強化され、防楯の全域が210mm以上となった。以前に比べれば格段に硬くなったと言える。
俯角はそれなりに取れるので、ハルダウンで脆い車体を隠すよう心がけよう。
ただしハルダウンをしても弱点が大きく、また同格の課金弾には210mmの防盾を貫通できる砲も少なくないため、T29やBlack Princeほどの安定感は無い。
砲塔側面は80mmでやや前に絞られた形状の為、よそ見は非推奨。
キューポラはやや大きいため狙われやすい。また、天板が25mmしか無く、75mm超のAP・APCRならば3倍ルールによって傾斜に関係なく貫通されてしまう。 - 車体
前述のとおり装甲は薄く、さらに車体側面前方のスポンソン(履帯の上の張り出した部分)に弾薬庫、車体正面下部にトランスミッションが配置されている等、お世辞にも撃たれ強い構造とは呼べないので、遮蔽物や地形を利用して極力弱点を隠す位置取りと、修理キットの携行を忘れずに。
同TierのTiger (P)と違いほぼ箱型なので、昼飯や豚飯の角度をとった場合に極端に装甲の薄い部分を相手に向ける事が少ないのは救い。
側面は垂直の80mmだが、履帯裏は60mmと薄い。履帯は40mmの装甲判定で、P虎よりも厚くなっている。- 昼飯時
相手に対して30°~45°の昼飯だと正面100mm装甲の厚さは115mm~140mm程度にしかならず、格下の貫通力の低い通常弾程度しか防げない。同格以上の砲にはまず貫通される。
60°でようやく200mmで、同格の通常弾を防げるかどうかといったところ。正面下部のトランスミッションを撃ち抜かれる危険が高いため正面を晒す戦闘は極力避けるべき。
70°で約292mmになり、この角度で家屋など上部も隠せる障害物から顔を出すと(292mm状態の)正面下部のほんの一部だけを見せる事ができるため相手が無駄弾を撃ってくれる可能性がある。この角度なら強制跳弾も狙いやすい。だが角度間違いや頭の出し過ぎ等のミスをすると履帯を撃ち抜かれる可能性が高い為、リスクが大きい。
- 豚飯時
豚飯は正面下部を隠しやすいが、側面80mm装甲は60°で160mm、67°で204mm、70°で233mmと角度がかなりシビア。また履帯と車体上部の間の装甲厚が薄い部分を狙われると貫通されやすい。しかし装填中でも敵の視認状態を維持でき、弱点となる車体前面下部を隠すせるうえ、当車両の装甲の薄さから敵の無駄撃ちを誘発させやすくなるという利点も有る。今後の車両でも必須の技術となるため扱えるようにしておこう。
もちろん豚飯とて万能なわけではない。
・HE弾HESH弾の非貫通ダメージは防げず、食らう可能性がある。特に、KV-2や日本重戦車、T49などの大口径榴弾には昼飯も豚飯も分が悪い。貫通されなくても300以上のダメージを受けてしまうことが多い。
・車体側面の弾薬庫部分を自ら撃たせることになるため貫通されると危険。
・射撃の為に後退する場合、後退速度と相手の再装填を考慮しないと履帯ごと打ち抜かれる。
・下がった状態で履帯をやられると正面をさらけ出したまま動けなくなる。
・昼飯より移動距離が長いため味方の移動を阻害する可能性がある。
・上から降り注ぐSPGの砲弾には無意味。
・始めから砲塔正面を狙われていたら意味がない。
- 昼飯時
- 砲塔
- 機動性
最上位エンジン装備で路面状態がよければ、同格重戦車に比べかなり俊敏な機動を行うことが出来る。これは本車の大きな長所の1つである。
一方、前進の瞬発力の割に、後退が非常に遅い。そのため飛び出し撃ちを行うと、遮蔽物の後ろに素早く戻れず、思わぬ反撃を受けかねない。履帯と砲塔旋回の遅さから元々近距離戦を苦手としているが、この欠点がその傾向に拍車をかけている。
また急発進急制動の度に車体が大きく揺れるため照準がぶれ易く、凹凸のある場所や斜面での射撃が安定しない。
- 総論
DPM・精度は同Tierの中でもトップクラスなので、最前線を上位Tier重戦車が構築している場合は、近~中距離から的確に弱点を撃っていけば、格上を抑えて与ダメージトップになる事も難しくない。丁寧に戦い戦闘後半まで高い耐久値を保てば、最後のラッシュ時に大きな助けになる。隠蔽率は低いので射撃後はこまめに陣地転換を。見つかった時のために、隠れられる障害物や逃げ道を確保しておくのが理想。
自分より防御面で有利な車両が居る場合は一番前で撃ちあっている車両の一両後ろ辺りが無難な位置。ただし駆逐のように後方へ位置取りするのは必要な時に前に出るのが間に合わなくなるため、いつでも(HPが減った車両と)最前線を交代できる程度の距離を保つと良い。
史実 
写真は1943年4月21日に捕獲されたティーガーI で、分析の後イギリス軍需省によって1951年9月25日にボービントン戦車博物館へと正式に寄贈されたアフリカ戦線第501重戦車大隊所属の131号車。左下の砲弾は8.8cm KwK36 L/56のもの。2003年12月、ABROによる大規模な修復作業の末、完全に稼動可能なエンジンを装備しており現在自力で走行できる唯一のティーガーIである。そのため映画Furyでも実際に走行しているシーンなどに使用された。
1935年、30t級突破戦車として開発が始まった新型戦車は、戦局の推移の中でVK 30.01 (H)、VK 30.01 (P)、VK 36.01 (H)、VK 45.01 (P)など様々な試作車が製作され、規模が拡大していったが、最終的に1942年、VK 36.01 (H)を拡大し、VK 45.01 (P)に搭載されていた砲塔を搭載した57tの車両が、VI号戦車E型「ティーガー」として採用された。
ティーガーの武装は高射砲から発展した8.8cm KwK36 L/56であり、当時の連合軍戦車を遠距離から破壊可能である一方、正面装甲は100mmに達し、連合軍戦車は近接射撃でも容易には貫通できないという、まさに圧倒的なものであった。更に足回りには悪路に強いトーションバーと挟み込み式転輪を採用し、セミオートマチックトランスミッションとハンドル型操向装置を採用するなど、当時のドイツの科学力を結集した戦車だった。
しかしそれゆえに、その機構は繊細で、無理をするとすぐに故障し、頻繁な整備が必要な為専門の整備中隊が用意される程だった。また最終的に57tに達した重量は運用を制限するとともにパーツの損耗を早めることになった。なによりその約1300両(現存するのは僅か6両)という生産数は、万単位で生産される敵戦車(T-34/76だけでも34,780輌生産されていた)と対峙するにはあまりに少なかった。
前述の通り、ティーガーはもともと突破戦車として開発されたが、戦局の流れは既にドイツ不利に傾いており、1943年夏のツィタデレ作戦が攻勢作戦としてはほとんど唯一のもので、残りは防衛・救援作戦だった。ティーガーを装備する部隊は突破してきた敵を撃退する「火消部隊」の役割を担っていたが、防衛作戦においては機動力がそれほど必要とされないため、ティーガーの装甲と火力が有効に働く結果となった。
その威風堂々とした佇まいと強力な火力と装甲から、ドイツ陸軍にはティーガー戦車の不敗神話が浸透しており、ティーガー戦車部隊は東西各方面から引っ張りだこで前線に長く滞在していることが多く、ミヒャエル・ヴィットマンやオットー・カリウスなど多くのエースを輩出した。
彼らの累計撃破数は100両を遥かに超える凄まじいもので、連合国軍を文字通り「恐怖のどん底」に落としいれた。
これは、「タイガーショック」とも呼ばれ、ティーガーを恐れる余りノイローゼに陥る兵士まで現れた。故に、生産数は少ないながらも世界で最も有名な戦車に数えられている。
しかし大戦後半になるとIS-2などティーガーに匹敵する性能を持つ戦車が登場したため、ドイツはさらなる怪物戦車であるVI号戦車B型「ティーガー2」を実戦に投入することになる。
ティーガー2の生産開始以降も、ティーガーは前線で戦い続けた。ドイツ軍最後の戦いとなったベルリン攻防戦にも参加し、ブランデンブルク門の前で死闘を繰り広げた末に撃破されたティーガーの写真が残されている。
ティーガーの改良型としていくつかプランがあり、7.5cm KwK42 L/70を装備した砲塔を搭載するプランもあった。これはH2型と呼ばれ、途中からこの型への移行を行う予定で設計が行われたが、結局変更は中止され、従来の8.8cm KwK36 L/56を搭載したタイプが最後まで生産された。
1943年後半には砲塔をそのままに8,8 cm KwK 43 L/71を搭載する改良案が計画され、クルップ社が提供した砲塔を基にヴェクマン社による試作が行われた。しかし完成は遅れ、後継車輌であるティーガーIIに譲る形で廃案となっている。
防御面では曲面装甲を車体前部に「装着」したいわゆる増加装甲プランがあったが、これは諸々の事情でペーパープランで終っている。
更に発展型としてF型が計画されたとの事なのだが、これは一切の記録も図面も今現在発見されておらずどういった内容だったのかは一切謎との事。
【小話】
大日本帝国陸軍がティーガー戦車のライセンス生産を考え、実車も購入したのは大変有名だが
ティーガーはその後契約に基づき10月14日発送、27日にはボルドーに到着、そこで足止めをとなる。
戦局の悪化から日本へ輸送できなかったティーガーは結局ドイツ軍にそのまま貸与という形が取られ
後に第101 SS重戦車大隊へ配備されている。
※(H)=Henschel ヘンシェル社
(P)=Porsche ポルシェ社
参考資料
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%82%AC%E3%83%BCI
http://combat1.sakura.ne.jp/6GOUE.htm
実車解説動画(英語音声&EUユーザー向け各国語字幕) Part 1
http://youtu.be/_JhKTKsdlB8
写真の131号車稼働動画(Restored WW2 Tiger Tank 131 At Bovington Tank Museum 2013.)
http://youtu.be/YKldF0KIDIQ----
加筆・整理お願いします
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