*アトランタ級軽巡洋艦 1番艦 アトランタ[#k4405be8]

&attachref(./Atlanta_top_img.jpg,30%);

#fold(他画像){{
-''「灼熱の熱帯」迷彩''
&attachref(./AtlantaTropical.jpg,33%);
2020年サマーセールで販売された迷彩。武器庫にてコミュニティトークンで購入できる。
https://worldofwarships.asia/ja/news/sales-and-events/summer-sale-2020/
}}

#contents
*性能諸元 [#Ability]
RIGHT:&color(DarkGray){編集時 ver.15.7.0};

・基本性能
|>|>|>|CENTER:SIZE(12):|c
|~Tier|7|~種別|&color(Red){プレミアム艦艇};|
|~艦種|[[巡洋艦]]|~派生元|-|
|~国家|[[アメリカ]]|~派生先|-|
|>|>|CENTER:SIZE(12):|LEFT:SIZE(12):|c
|~生存性|>|継戦能力|27500|
|~|>|装甲|13mm-89mm&br;・防郭 13mm-89mm&br;・艦首/艦尾 16mm&br;・砲郭 13mm&br;・装甲甲板 13mm-32mm|
|~|対水雷防御|ダメージ低減|-|
|~機動性|>|機関出力|75,000馬力[hp]|
|~|>|最大速力|32.5ノット[kt]|
|~|>|旋回半径|610m|
|~|>|転舵所要時間|8.4秒|
&br;

|>|>|>|>|>|CENTER:SIZE(12):|c
|~隠蔽性|~ |~通常|~火災|~煙幕|
|~|海面発見距離|11.0km|13.0km|4.6 km|
|~|航空発見距離|6.4km|9.4km|-|
&br;

|>|>|>|>|CENTER:SIZE(12):|c
|~射撃管制装置|~船体|~モジュール|~主砲射程|~最大散布界|
|~|-|Mk7 mod.1|13.3km|116m|
&br;
|>|>|>|CENTER:SIZE(12):|SIZE(12):|>|CENTER:SIZE(12):|SIZE(12):|c
|~主砲|~船体|~口径|~基数×門数|~最大ダメージ(火災)|~装填|~180度旋回|~弾種|
|~|-|127mm/38|8基×2門|HE弾 1800(5%)&br;AP弾 2100|4.8秒|7.2秒|HE Mk32&br;AP/SC Mk38|
&br;

|>|>|>|>|>|>|>|>|CENTER:SIZE(12):|c
|~魚雷|~船体|~口径|~基数×門数(片舷)|~最大ダメージ|~装填|~射程|~雷速|~発見|
|~|-|533mm Mk15 mod.3|2基×4門(4門)|16633|98秒|4.5km|65kt|1.3km|
&br;

|>|>|>|>|>|>|>|>|>|CENTER:SIZE(12):|c
|~対空砲|~船体|~距離|~口径|~基数×門数|~爆発数|>|~秒間ダメージ|~命中精度|~継続ダメージ&br;有効ゾーン|
|~|~|~|~|~|~|~爆発半径内|~継続的|~|~|
|~|-| 短|20mm Oerlikon Mk4&br; 28mm/75 Mk2 mod.2|8基×1門&br;4基×4門|>| -| 84|85.0%|0.1-2.4km|
|~|~| 長|127mm/38 Mk32 mod.12|8基×2門| 5| 1470| 175|90.0%|0.1-5.8km|
&br;

・アップグレード
|>|>|>|>|>|CENTER:60|c
|BGCOLOR(#eeaaaa):スロット1|BGCOLOR(#eeaaaa):スロット2|BGCOLOR(#eeaaaa):スロット3|BGCOLOR(#aaccaa):スロット4|BGCOLOR(#aaccaa):スロット5|BGCOLOR(#aaccaa):スロット6|h
|○|○|○|○|||

#fold(搭載可能アップグレード){{
搭載可能アップグレード
|BGCOLOR(#aaccaa):1|&attachref(アップグレード/MainWeapon1.png,nolink,70%);|主砲兵装改良1|主砲および魚雷発射管の機能停止発生率 -20%&br;主砲および魚雷発射管の抗堪性 +50%&br;主砲および魚雷発射管の修理時間 -20%|
|~|&attachref(アップグレード/SecondaryWeapon1.png,nolink,70%);|副兵装改良1|副砲の抗堪性 +100%&br;対空砲座の抗堪性 +100%|
|~|&attachref(アップグレード/PowderMagazine1.png,nolink,70%);|弾薬庫改良1|自艦の弾薬庫誘爆率 -70%|
|BGCOLOR(#aaccaa):2|&attachref(アップグレード/DamageControl1.png,nolink,70%);|ダメージコントロールシステム改良1|浸水発生率 -3%&br;対水雷防御ダメージ軽減率 -3%&br;火災発生率 -5%|
|~|&attachref(アップグレード/Engine1.png,nolink,70%);|推力改良1|主機損傷確率 -20%&br;主機修理時間 -20%|
|~|&attachref(アップグレード/SteeringGear1.png,nolink,70%);|操舵装置改良1|操舵装置損傷確率 -20%&br;操舵装置修理時間 -20%|
|BGCOLOR(#aaccaa):3|&attachref(アップグレード/MainGun2.png,nolink,70%);|主砲改良2|主砲装填時間 &color(red){+5%};&br;主砲旋回速度 +15%|
|~|&attachref(アップグレード/SecondaryGun2.png,nolink,70%);|副砲改良2|副砲最大射程 +20%&br;副砲弾の最大散布界 -20%|
|~|&attachref(アップグレード/Guidance1.png,nolink,70%);|射撃システム改良1|主砲弾の最大散布界 -7%&br;魚雷発射管旋回速度 +20%&br;副砲最大射程 +5%&br;副砲弾の最大散布界 -5%|
|~|&attachref(アップグレード/AirDefense2.png,nolink,70%);|対空砲改良2|対空砲座の最大射程 +20%|
|BGCOLOR(#aaccaa):4|&attachref(アップグレード/DamageControl2.png,nolink,70%);|ダメージコントロールシステム改良2|浸水復旧時間 -15%&br;消火時間 -15%|
|~|&attachref(アップグレード/Engine2.png,nolink,70%);|推力改良2|最大出力への到達時間 -50%&br;艦が移動を開始する際のエンジン出力を向上|
|~|&attachref(アップグレード/SteeringGear2.png,nolink,70%);|操舵装置改良2|転舵所要時間 -20%|
}}

・消耗品
#fold(搭載可能消耗品){{
搭載可能消耗品
|CENTER:36|CENTER:48|CENTER:64|CENTER:36|CENTER:36|CENTER:36|LEFT:420|c
|~スロ&br;ット|消耗品|名称|使用&br;回数|準備&br;時間|有効&br;時間| 効果|h
|~R|&attachref(消耗品/consumable_PCY009_CrashCrewPremium.png,nolink,70%);|[[応急&br;工作班>消耗品#b9a2217d]]|∞|60|5|火災を消化し、浸水を復旧し、損傷したモジュールを修理する。また敵潜水艦の魚雷誘導を阻止する。|
|~T|&attachref(消耗品/Consumable_PCY010_RegenCrewPremium.png,nolink,70%);|[[修理班>消耗品#yd3903f6]]|2|80|28|自艦のHPを回復する&br;回復量:+137 [HP/秒]|
|~Y|&attachref(消耗品/Consumable_PCY049_Auxiliary_and_Torpedo_Weaponry_Coordination.png,nolink,70%);|[[副兵装・雷装連携>消耗品#ha0a8983]]|3|120|30|兵装「空襲」の準備時間 -20%&br;魚雷発射管の装填時間 -20%&br;副砲ダメージ +10%&br;対空集中砲火の秒間進捗率 +1.2%|
|~|&attachref(消耗品/Consumable_PCY016_SonarSearchPremium.png,nolink,70%);|[[水中聴音>消耗品#b2ea69cc]]|3|120|100|敵艦、敵魚雷の強制捕捉範囲(煙幕内も含む)を向上させる&br;魚雷強制捕捉距離:3.00 [km]&br;敵艦強制捕捉距離:4.00 [km]&br;最大潜航深度の潜水艦補足距離:2.00 [km]|
|~U|&attachref(消耗品/RLSSearch2.png,nolink,70%);|[[警戒&br;レーダー>消耗品#n20de29a]]|3|120|25|一定範囲内のすべての敵艦を探知する&br;敵艦捕捉距離(水上):8.50 [km]|
}}

**ゲーム内説明 [#ybaab16a]
アトランタ級軽巡洋艦は、駆逐艦との連携作戦のために設計されていました。本級のネームシップであったアトランタは、第二次世界大戦中にミッドウェイ海戦に参加し、ソロモン諸島沖でアメリカ海軍の任務部隊を援護しました。1942年11月12日、本艦はガダルカナル島の戦いにおいて日本の駆逐艦から魚雷 1 本を被雷し、続いてアメリカの艦艇が誤射した203mm砲弾数発を被弾しました。そしてその翌日に、曳航中に艦長の命令により自沈処分されました。本艦は第二次世界大戦を通して5個の従軍星章を受章しました。

**解説 [#z49e4eb5]
''[[初心者で購入を検討されている方へ>プレミアム艦#ub90aa72]]''
アメリカのTier7巡洋艦、プレミアム艦艇。
装甲は薄いが連射性が高いという特徴を持つアメリカ軽巡ツリーが存在するが、本艦はそれを更に尖らせた性能になっており、運用方法が大きく異なる点に注意が必要。
実装されてから既に約10年以上が経過している古豪艦なので解説やコメントが現状とところどころ異なる点にも注意が必要。

-''抗堪性''
--''HP''
HP27,500は同格同国の[[Helena]]よりも低いが、ver.15.4から消耗品「修理班」を搭載された事で生存性が向上している。対駆逐戦など、多少の砲戦でのダメージをリカバリーできる耐久性を獲得している。
--''装甲''
「動く棺桶」と揶揄される程の紙装甲しかない。
船体を覆う装甲板の装甲が13mmしかなく、8インチ(20.3cm)以上のAP弾に強制貫通されてしまう。これは艦を敵艦に向けて縦になるよう防御姿勢をしてもバイタルパート(VP)を貫通されてしまう事を意味する。また、大口径砲を持つ仏駆やAP弾が特殊なパンアメリカ駆逐艦などの砲弾もVPまで突き刺さり痛打を貰いやすい。本艦の主砲は高発射レートのため、トリガーハッピーになりやすく、その際に致命傷になり得るダメージを受けやすい。撃つべき時と我慢して隠蔽する時を周囲の状況に応じてしっかり使い分けないとすぐに沈むだろう。

-''主砲''
--''砲塔''
127mm連装砲を片舷7基、''計14門''を指向可能。最大14発の弾を装填速度5.0秒で敵艦にお届けすることが出来る。砲塔旋回も非常に早いので非常に扱いやすい。一方で砲塔が非常に脆いので機能停止になりやすい。数は多いので多少は目を瞑れるのが救いだが、抗堪性の項でも触れたように装甲が薄いので極力被弾をしないよう戦う必要がある。
--''射程と弾道''
現在の射程はデフォルトで13.3kmになっている。
実装初期の頃はデフォルトで11.1kmしかなく、「上級射撃訓練」と呼ばれる射程を延長させるスキルの取得が望ましかった。しかし、ver.0.10.0で先のスキルが廃止された事に伴い現在は素の射程が13.3kmになっている。
米駆と同じ主砲のため、弾道特性は非常に悪い。特に最大射程で砲撃しようものなら最大ズームだと敵艦を画面からはみ出させなければならない程の偏差を求められる。島を越えた砲撃には最適だが、航行する敵艦に命中させようとした場合はそれなりのエイム力が求められる。
--''DPM''
素のDPMは315,000と非常に高く、単純計算ならTier9の[[Seattle]]よりも高い。対駆逐艦については姿を10km以内に捉えようものなら、その圧倒的な投射量で大損害を与え、数秒のうちにHPを吹き飛ばす事が可能。煙幕を張られてもレーダーで丸裸にできるので、向かってくる駆逐艦を見つけたら生かして帰さないつもりで仕留めよう。ただし、上でも記述したように弾道が悪いため、少しでも距離を取られてしまうと途端に当てにくくなり、後述するように装甲は使い物にならないため、深追いは厳禁。
付け加えて、砲口径自体が駆逐艦のそれであるため貫通力は低く、艦長スキル「[[榴弾用慣性信管(通称「IFHE」)>https://wikiwiki.jp/wobships/艦長スキル/巡洋艦#InertiaFuseForHEShells]]」を取得しないと投射量の割にはダメージが伸びないことがほとんどである。火災発生率は下がるものの、有効打を出すためにはスキルの取得は必須と言える。AP弾に関しては6kmまで接近すれば敵巡洋艦のVP貫通を狙う事はできるが、本艦の装甲の脆さを考えると危険。魚雷を搭載しているのでそちらを使おう。

-''魚雷''
本艦の左右それぞれに四連装魚雷を1基づつ搭載している。射程が4.5kmしかないので使う場面はほとんどないが、島伝えに強引に接近する敵艦相手に刺し違い覚悟の切り札にはなるので忘れないように使おう。

-''爆雷''
空襲ではなく投下式の爆雷を搭載している。
使う場面はほとんど限られるが水中聴音を持っているため敵潜水艦と交戦する時は積極的に使っていこう。なお、特定のオペレーションや期間限定のイベントなどで、機雷源が出現する場面が多々ある。この際に本艦の爆雷2グループ分を投下すれば機雷源を潰す事が可能なので積極活用しよう。

-''対空火力''
--''対空システムについて''
''&color(red){性能が様変わりしているので注意。};''
ver.15.7から対空システムの仕様変更により、消耗品「対空防御砲火」が廃止された。これにより、使用回数''無制限''で使えていた対空防御砲火で戦う事が出来なくなっている。その補填として本艦の対空集中砲火の性能が、他艦よりも優遇されている。
この仕様変更により瞬間的に高い対空火力を出せなくなったが、対空防御砲火の機能は対空システムに組み込まれた事で消耗品の自由度が増している。以前なら防御砲火と水中聴音のどちらか選択する事になっていたが、現在は水中聴音を採用しやすい環境になったと言える。しかし、以前は敵航空機を寄せ付けないほどの火力だったが、現在は最初の1回目の攻撃は通るくらいには火力が低下しているので性能は下がったと言えなくもない。
--''対空火力の性能''
長距離対空砲は継続ダメージが優秀であり、爆発数もデフォルトで5個とそれなりの性能を有しているが、[[Flint]]や[[Chumphon]]と違い中距離対空砲を持たない事から航空機が踏み込んできた時の火力が不足している。継続ダメージを主体とする中距離対空砲が無いことは継続ダメージの底上げを主体とする対空スキルのバフの効果が薄い事も意味する。艦隊防空を得意とする一方で、単独での防空力はそこそこ止まりとなる点は覚えておこう。

-''機動性''
速力32.5ノットは一般的な巡洋艦のレベル。
転舵所要時間はサイズの割にやや長めだが、旋回半径は良好で小回りはきく。
島裏で隠れる事が多いのでUG「推力改良1」は積極的に採用したい。

-''隠蔽性''
最良隠蔽は9.4kmでマッチ帯の巡洋艦の中ではかなり優秀。しかし、生存性の問題により、相手に接近して不意打ちを仕掛ける用途には向かず、有利な位置取りをするためと考えた方がよい。

-''消耗品''
--''修理班''
実装初期は持っていなかったが、ver.15.4から修理班を搭載された事で生存性は上がっている。しかし、本艦以外にも中Tierのほぼ全ての巡洋艦も修理班が配られた事で相対的に優位に立ったとは一概に言えない。小口径の敵艦相手と砲戦した際に負ったダメージを多少リカバリーできる程度で考えておこう。
--''副兵装・雷装連携''
ver.15.7から対空システムの仕様変更により、廃止された「対空防御砲火」の代わりに搭載された消耗品。使用回数はデフォルトで3回と有限である。
この消耗品を使う事で4つほどの機能がアップするが、実際に使える機能は対空集中砲火の進捗を進める機能だけしか使い道がない。この進捗率を上げる事で対空集中砲火の発動を早められるが、性能が微妙なので水中聴音とどちらを採用するか悩ましいところ。
--''水中聴音''
お馴染みに水中ソナーである。「副兵装・雷装連携」と同枠。
以前は対空防御砲火と選択する事になっていたが、先の消耗品が対空メカニズムに組み込まれた事で当消耗品を採用しやすくなった。特に敵潜水艦と会敵する事が多くなった昨今の戦場では重宝するだろう。
--''警戒レーダー''
Tier7としては[[Indianapolis]]、[[Belfast]]と同様に警戒レーダーを持っている。効果時間は25秒、距離8.49km。

-''総評''
米軽巡ツリーから更に装甲を薄くして生存性を低くした代わりに、圧倒的な投射量で敵を圧倒する艦である。
撃たれ弱く一発の重さもないが、その投射量は敵から見て非常に目立つ。島陰に隠れてこれでもかという砲弾の雨を降らせ、レーダーを活用して敵駆逐を牽制・撃滅するのが主な仕事となる。
トリガーハッピーな艦というイメージを持たれがちだが、本質は甘えた動きが一切許されず島や僚艦を上手く利用する非常にシビアな立ち回りを要求される艦である。
その独特な使用感から「使うのは難しいが使いこなせると非常に楽しい」・「噛めば噛むほどに味が出るスルメ艦」と言え、それを愛する熱心なファンも多い。
オペレーションや期間限定イベントで採用しやすく、圧倒的な投射量で戦果を上げやすいので興味がある方はオススメ。



**史実 [#zb8895af]
-''建造''
#fold(''建造''){{
アトランタ級軽巡洋艦は、アメリカ海軍が駆逐艦戦隊の旗艦(駆逐隊嚮導艦)としての運用を想定して設計した軽巡洋艦であり、のちにその強力な対空兵装から「対空巡洋艦」として運用された艦級である。したがって、単純にオマハ級の後継として設計された艦とするよりも、駆逐艦戦隊旗艦としての性格を持つ新型軽巡洋艦として計画されたとする方が正確である。実際、米海軍の資料でもアトランタは「もともとは駆逐艦戦隊旗艦として構想された」と説明されている。
最大の特徴は、38口径5インチ両用砲を多数搭載したことである。アトランタ級の基本型では5インチ砲を連装8基、計16門搭載し、対艦・対空の双方に使用できる強力な火力を備えていた。これに加えて、就役時には1.1インチ機関砲や20mm機関砲なども装備され、艦隊防空を強く意識した兵装構成となっていた。
また、駆逐艦戦隊旗艦として敵水上艦艇との水雷戦闘にも対応できるよう、21インチ4連装魚雷発射管を左右両舷に1基ずつ、計8門装備していた。一方、アトランタ級には巡洋艦として一般的だった水上機搭載設備は設けられていなかった。このため、通常の巡洋艦とは異なり、偵察用水上機よりも対空戦闘と駆逐艦戦隊の指揮・護衛を重視した設計だったといえる。
装甲は比較的軽く、舷側装甲は最大約95mm、甲板装甲は約32mmで、重巡洋艦のブルックリン級や後続のクリーブランド級などと比較すると防御力は限定的だった。これは大型砲を搭載する巡洋艦との砲戦よりも、高速性と多数の両用砲による対空戦闘を重視した設計思想によるものである。
アトランタ級として建造されたのはアトランタ、ジュノー、サンディエゴ、サンフアンの4隻で、その後、設計を一部変更したオークランド級4隻(オークランド、リノ、フリント、ツーソン)が建造された。さらに戦時中には、安定性の改善などを図った発展型のジュノー級3隻(2代目ジュノー、スポケーン、フレズノ)が建造され、これら同系統の艦は合計11隻となった。
オークランド級では復元性改善のため5インチ砲を4基減らして12門とし、後期のジュノー級ではさらに設計を改めて5インチ砲12門を2層配置とした。また、後期型では魚雷発射管も撤去された。なお、2代目ジュノーは1944年9月に起工され、1945年7月に進水、1946年2月に就役しており、11隻のうち最後の3隻は第二次世界大戦終結後に就役した。
}}

-''戦歴''
#fold(''戦歴''){{
第二次世界大戦が始まると、アトランタ級とその発展型は、当初想定されていた駆逐艦戦隊旗艦としてだけでなく、空母機動部隊などに随伴する対空巡洋艦として活躍した。特に多数の5インチ両用砲とレーダーを組み合わせた対空砲火は、敵航空機から空母や輸送船団などを守るうえで重要な役割を果たした。
1番艦アトランタは1942年のミッドウェー海戦後に太平洋へ進出し、同年10月の南太平洋海戦では空母エンタープライズの護衛に参加した。この際、日本軍機の攻撃に対して5インチ砲などによる猛烈な対空射撃を行い、エンタープライズの防空に貢献している。米海軍の記録では、アトランタはこの戦闘で複数の日本軍機を撃墜した可能性を報告していた。
しかし、アトランタ自身も激戦に巻き込まれた。1942年11月12日から13日にかけて行われた第三次ソロモン海戦では、日本艦隊との夜戦に参加し、戦艦比叡や日本の駆逐艦に対して砲撃を行った。しかし日本艦からの砲撃と魚雷攻撃を受けて大破し、さらに味方の重巡洋艦サンフランシスコからも誤射を受けた。最終的にアトランタは航行不能となり、13日に放棄・沈没した。
2番艦ジュノーもガダルカナル島をめぐる戦闘に参加し、11月13日の第三次ソロモン海戦で日本艦隊との戦闘中に損傷した。その後、戦場を離脱中だったところを日本海軍の潜水艦伊26に雷撃され、弾薬庫の爆発を伴って急速に沈没した。
一方、3番艦サンディエゴはアトランタ級を代表する防空巡洋艦として、太平洋戦争のほぼ全期間を戦い抜いた。空母部隊の護衛を中心に、ガダルカナル、マリアナ諸島、フィリピン、硫黄島、沖縄などの作戦に参加し、空母を狙う日本軍機に対する対空射撃を繰り返した。1945年には沖縄戦を支援する空母部隊にも随伴し、日本本土周辺での作戦にも参加している。
サンディエゴは単純な「戦果を挙げた砲戦艦」というより、空母部隊を守り続けた護衛艦として高く評価された艦である。その長期間にわたる活動の結果、第二次世界大戦で15個の従軍星章(Battle Stars)を授与された。なお、元の文章にある「18個」は誤りであり、米海軍公式資料では15個とされている。
}}

-''最期''
#fold(''最期''){{
アトランタ級の戦争中の損失は大きく、1番艦アトランタと2番艦ジュノーがともに1942年11月の第三次ソロモン海戦に関連する戦闘で失われた。
アトランタは11月13日の夜戦で日本艦隊と交戦した際、魚雷と砲撃によって大破し、さらに味方のサンフランシスコから誤射を受けたことで甚大な損害を受けた。翌日には放棄され、乗員のうち170名が戦死、103名が負傷した。
ジュノーは同じ戦闘で損傷した後、戦場から離脱中の11月13日朝、日本潜水艦伊26の魚雷攻撃を受けた。損傷していた艦体に魚雷が命中すると弾薬庫が誘爆し、艦はわずかな時間で沈没した。乗員約693名のうち、救助されたのは10名だけだった。
ジュノーの沈没では、特に有名な悲劇が起きている。乗艦していたジョージ、フランシス、ジョセフ、マディソン、アルバートのサリバン5兄弟が全員戦死したのである。ジョージは一度沈没を生き延びたものの、負傷した状態で海上を漂流し、その後死亡した。5兄弟の死はアメリカ国内で大きな衝撃を与え、以後、アメリカ海軍では近親者が同じ艦に乗ることを避ける方針が強化された。
なお、「生存者は10人だった」という記述は正しい。ただし、これは「沈没直後に約140人が生き残り、そのうち10人だけが最終的に救助された」という意味であり、沈没時に10人しか生存していなかったという意味ではない。多くの乗員が海上で数日間生存していたものの、負傷、脱水、低体温、サメの襲撃などによって次々と死亡した。
一方、サンディエゴは終戦まで生き残った。1945年8月27日、日本の降伏直前から本土周辺で活動していたサンディエゴは東京湾に入り、米海軍公式資料では「戦争開始以来、東京湾に入った最初の主要連合国軍艦」とされている。その後、横須賀海軍基地の占領や日本海軍の戦艦長門の降伏にも立ち会った。
ただし、元の文章にある「終戦後初めて東京湾へ入港した艦」という表現は少し修正が必要である。1945年8月28日に東京湾へ進入した連合軍艦艇のうち、掃海艦艇などがサンディエゴより先に入っており、サンディエゴは「最初の主要連合国軍艦」と表現するのが正確である。
サンディエゴは太平洋戦域で30万海里以上(約48万km)を航海した後、1946年に退役した。戦後にはCLAA-53へ類別変更され、1959年に除籍された。第二次世界大戦における15個のBattle Starsは、アトランタ級の中でも特に長く激しい戦争を戦い抜いた艦であったことを示している。

【参考】
アトランタ級をめぐっては、2隻の「ジュノー」が存在するため注意が必要である。1隻目は2番艦のUSSジュノー(CL-52)で、1942年11月13日に伊26の雷撃で沈没した艦である。もう1隻は発展型ジュノー級の1番艦となったUSSジュノー(CL-119)で、1946年2月15日に就役した別の艦である。後者は朝鮮戦争にも参加した。
}}

-''公式ムービー''
#youtube(4BL3WqoHyu4,320,180)


**小ネタ [#r9077913]
-''Atlantaを撃沈した暁''
第三次ソロモン海戦で、探照灯を照射した暁を沈めたのがアトランタである。
しかし暁同様、探照灯を照射していたのが仇となって比叡と長良から集中砲火を浴びた上に味方から誤射されて指令部が壊滅した挙げ句、撃沈直前に暁が放った魚雷で致命傷を受けてしまい、最期は自沈処分となった。
ジュノー(初代)は暗闇の中での乱戦で多数の命中弾を受けて戦場を離脱した後に、伊26の雷撃で撃沈された。


*編集用コメント [#l0e2ce71]
#fold(''編集用のコメントはこちら''){{
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*コメント欄 [#zd39f558]
#pcomment(./コメント3,reply,10)

*過去ログ [#pb160f12]
#fold(''Atlanta過去ログ一覧''){{
|140|c
|''Atlanta過去ログ一覧''|
#ls2
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