クニャージ・スヴォーロフ(帝政ロシア弩級戦艦設計案)
性能諸元
・基本性能
Tier | 3 | 種別 | ツリー艦艇 |
---|---|---|---|
艦種 | 戦艦 | 派生元 | Bogatyr |
国家 | ソ連 | 派生先 | Gangut |
生存性 | 継戦能力 | (A) 35,600 (B) 37,900 | |
装甲 | 0-1mm ・防郭 0-1mm ・艦首・艦尾 0-1mm ・砲郭 0-1mm ・装甲甲板 0-1mm | ||
対水雷防御 | ダメージ低減 | (A-B) 10% | |
機動性 | 機関出力 | 33,200馬力[hp] | |
最大速力 | 22.0ノット[kt] | ||
旋回半径 | 650m | ||
転舵所要時間 | (A) 13.6秒 (B) 9.7秒 |
隠蔽性 | 通常 | 副砲 | 主砲 | 火災 | 煙幕 | |
---|---|---|---|---|---|---|
海面発見距離 | 11.7km | - | - | 0.0km | 0.0km | |
航空発見距離 | 7.5km | - | 0.0km | 0.0km | - |
射撃管制装置 | 船体 | モジュール | 主砲射程 | 最大散布界 |
---|---|---|---|---|
A-B | mod.1 | 11.5km | 170m | |
A-B | mod.2 | 12.6km | 183m |
主砲 | 船体 | 口径 | 基数×門数 | 最大ダメージ(火災) | 装填 | 180度旋回 | 弾種 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
A-B | 305mm/52 | 5基×2門 | HE弾 4500(33%) AP弾 8600 | 36.0秒 | 56.3秒 | HE AP |
副砲 | 船体 | 口径 | 基数×門数 | 最大ダメージ(火災) | 装填 | 射程 |
---|---|---|---|---|---|---|
A | 120mm/50 | 14基×1門 | HE弾 1700(8%) | 8.6秒 | 3.0km | |
B | 130mm/55 | 14基×1門 | HE弾 1900(9%) | 7.5秒 | 3.0km |
対空砲 | 船体 | 口径 | 基数×門数 | 秒間平均ダメージ | 射程 |
---|---|---|---|---|---|
A | - | なし | 0 | 0.0km | |
B | 75mm/0 | 8基×1門 | 35 | 3.0km |
・アップグレード
スロット1 | スロット2 | スロット3 | スロット4 | スロット5 | スロット6 |
○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
A | 主砲兵装改良1 | 主砲および魚雷発射管の機能停止発生率 -20% 主砲および魚雷発射管の抗堪性 +50% 主砲および魚雷発射管の修理時間 -20% | |
副兵装改良1 | 副砲の抗堪性 +100% 対空砲座の抗堪性 +100% | ||
弾薬庫改良1 | 自艦の弾薬庫誘爆率 -70% | ||
D | ダメージコントロールシステム改良1 | 浸水発生率 -3% 対水雷防御ダメージ軽減率 -3% 火災発生率 -5% | |
推力改良1 | 主機損傷確率 -20% 主機修理時間 -20% | ||
操舵装置改良1 | 操舵装置損傷確率 -20% 操舵装置修理時間 -20% |
・消耗品
使用回数は第1消耗品、詳細は消耗品を参照
ゲーム内説明
クニャージ・スヴォーロフは「近代的な火砲を備えた大型の高速戦艦」を設計するための計画に基づいており、日露戦争の戦訓を活かして開発されたものでした (新建艦計画)。主砲としては、当時としては卓越した弾道特性を誇る 305 mm 砲が採用されていました。
日露戦争で戦艦が失われた後、ロシア海軍は新しい軍艦を必要としていました。当時建造中だった戦艦ドレッドノートとミシガンの特徴が1906年に知られるようになったため、口シア海軍本部は火力の点でこれらに匹敵する艦艇の建造を検討しました。そして排水量22,000トンの装甲艦の予備設計計画が1907年9月に開発されました。本案は10門の305mm砲を5基の連装砲塔に搭載し、14門の120mm副砲と厚さ 203 mmの主装甲帯を備え、巡航速度22ノットを発揮する案でした。これを具現化したのがこのクニャージ·スヴォーロフです。
解説
- 主砲
305mm連装砲を5基搭載しており、片舷10門指向可能。しかし砲配置が独特で、右舷側と左舷側とで射角が異なる。前方への射角(特に右斜め前)は劣悪だが、後方は少しましになっている。
- 対空
A船体では対空砲が文字通り存在しない。B船体になると一応対空火力を持つようになるが、ほとんど役に立たない。
- 抗堪性
HPは平均的だが、防郭の装甲は薄め。また、バイタルが高いため横を向くとバイタルを抜かれやすい。しかし、100mm以上の装甲帯が艦首から艦尾まで施されているため、防御姿勢を取ればかなり耐える事ができるだろう。
- 機動性
T3戦艦の中では速度、転舵速度共に優秀である。
- 隠密性
T3戦艦の中では平均的。
史実
対馬での厳しい敗戦とその後の講和から年が替わった1906年、復興を目指すロシア帝国海軍は戦訓の分析と、それに基づく次世代戦艦の仕様策定作業を開始した。
4月には海軍大臣を議長とする特別会議が創設され、次世代戦艦の運用思想・必要とされる性能の水準・所定の性能を得るために必要とされる新技術・その新技術の利害得失といった事柄について、短期間に何度も激しい議論が交わされた。
その結果、次世代戦艦には「21~22ノットの最大速力が発揮可能であること」「305mm砲を8門以上と、可能であれば120mm砲を20門装備すること」「舷側装甲は艦の中央部で203mm、先端部で127mm以上確保すること」といったことが求められることとなった。
これ従って海軍技術委員会が予備設計案を作成することとなり、さらにその審査・選定を目的とする特別委員会も立ち上げられ、委員会の長にはクサヴェリー・クサヴェリエヴィチ・ラトニク中将が就任した。
1906年6月、技術委員会より9種類の予備設計案の提出を受けた特別委員会は最終草案が満たすべき追加条件を策定した。
これによって、新戦艦の全長は152.4m、全幅は25.3mまでに制限され、主砲塔は連装砲塔5基を梯形配置で積むことが要求された。主砲の中心線配置は艦の全長が増大し過ぎることを理由に不許可とされた。
最終草稿はどうやら各所から色々と提出されたようではあるのだが、最後まで残ったものは英ヴィッカース社案とサンクトペテルブルク新造船所案の2つだった。6月27日の会議で両案の比較検討が行われ、性能はほぼ同等であると判断された。
英国は「もし着手した場合、20ヶ月での建造が可能」との見積もりを出しており、一方ロシア側の建造期間見積もりは「少なくとも3年」であった。
しかしながら、特別委員会は次世代戦艦の海外建造は好ましくないと判断し、国産設計案を優先すべきとの結論を下した。加えて、速やかにこの設計案に基づく新戦艦を2隻建造開始するべきであると勧告している。
本艦の「背負い式の二番砲塔から船体が一段高くなっていて、ケースメート式の副砲が設置されている」という形状からして、WoWsにおける「クニャージ・スヴォーロフ」はこのサンクトペテルブルク新造船所(程なくアドミラルティ工廠へ統合)から提出された、ドミトリー・ヴァシリエヴィチ・スクヴォルツォフ少将の手による設計案を具現化したものであろう
この新戦艦に建造資金を提供すべき否かの検討は、1906年後半に行われた。
財務大臣、閣僚会議、国防評議会、そしてニコライ二世による検討の結果、本計画への資金提供は却下されてしまい、それ以上計画が進展することはなかった。
仮に予算がついていれば、英国の「ネプチューン」に一歩先んじて世界初の主砲梯形配置弩級戦艦となり得たかもしれないし、ならなかったかもしれない。
余談ではあるが、新戦艦設計特別委員会の長を務めたラトニク中将は「ポベーダ」や「アヴローラ」を筆頭に日露戦争参戦艦艇の大多数の主任設計技師を務めていた。そのため、対馬における敗因の検証過程で『戦犯』として扱われ始め、翌1907年『国内情勢』を理由に退役している。
処断される前に先手を打ったのだか、詰め腹を切らされたのだか……
小ネタ
編集用コメント
- ゲーム内説明追記(v12.10) -- 2023-11-17 (金) 19:43:30
コメント欄
- https://youtu.be/MjSRSgCSEHs なんだこの集弾は... Tier3かまじで -- 2019-03-17 (日) 09:14:40
- 三番砲塔は無理だが四番砲塔は左右に撃てそうな配置だな、無理なんだろうが・・・ -- 2019-04-27 (土) 00:55:24
- ケーニヒアルベルトがいるじゃない。こいつも梯形なら左右両舷に指向する事を考慮してるはずだからほぼ舷側晒さなきゃならない代わりに全門斉射出来るはず -- 2019-04-27 (土) 22:50:07
- バイタル抜けないけど出来るだけ貫通させて与ダメ稼ぎたいっていう、小口径戦艦でよくやるヤツ。アレやると普通にバイタルに刺さる。にしても第一砲塔が不安になるくらい前にある、前のめりに沈むんじゃなかろうか。 -- 2019-05-30 (木) 14:56:39
- 見た目のキモさでビックリした。 -- 2019-05-30 (木) 20:17:49
- 日本海海戦に参加したボロジノ級戦艦かと思ったら違うのか。それだったら固有艦長でロジェストヴェンスキー提督が出る・・・わけないか。 -- 2019-05-30 (木) 20:48:37
- あ、これ名前がスワロフになるのかw全然わからんかったww -- 2019-06-14 (金) 09:11:48
- 横晒すと漏れなくバイタル抜かれる柔らかさ -- 2019-05-31 (金) 16:43:08
- 国親父座ろう -- 2019-06-08 (土) 15:57:39
- なんかT3にしては砲精度良すぎない?Kawachiが憤死しそう -- 2019-06-10 (月) 17:14:16
- Kawachi君憤死するの何回目だろう。早く成仏して。 -- 2019-06-10 (月) 19:52:44
- 南無阿弥陀仏なむあみだぶつナムアミダブツ…(以下無限ループ) -- 顕如? 2019-08-14 (水) 22:04:35
- Kawachi君憤死するの何回目だろう。早く成仏して。 -- 2019-06-10 (月) 19:52:44
- すさまじいペラさで戦艦とのタイマンは無理 -- 2019-06-14 (金) 22:30:32
- T3にして10門で斉射出来る長所を全て台無しにする紙装甲、でも見た目が面白くてかなり好き。 -- 2019-07-28 (日) 09:18:43
- ランダム戦だと必ずと言っていいほど雷撃機に粘着される...運が悪いだけ? -- 2019-12-31 (火) 23:05:14
- 低ティア戦艦だとこいつに限ったことじゃないけど空母2隻MM引くと何もしないまま空母のえさになって終わるな。一回当たりの被雷を1本に抑えても反復攻撃で撃沈されるのはちょっと無理。 -- 2020-06-06 (土) 17:48:39
- 所詮は経空脅威を考える必要もなかった前弩級だからしゃーない -- 2020-06-11 (木) 19:29:09
- アーリーアクセスで戦艦だとTier3から開発しなくて済んでたんだが、新しいキャンペーンのために買ってしまったわ。B船体だと一応対空があるが、全く対空の無いドレッドノートと大して変わらんなw。Tier3でこの装填速度と砲塔旋回速度はT2,3駆逐艦が跋扈する戦場だとキツイものがあるな。 -- 2020-09-07 (月) 12:01:08
- 砲身命数尽きてるんじゃないかってくらい精度悪いな。1砲塔から撃って数キロ先の駆逐艦の前後に着弾したのには笑った -- 2020-12-18 (金) 01:52:18