Ho-Ri 3

Last-modified: 2024-12-07 (土) 17:14:36

Tier10 日本 駆逐戦車 / 日本語表記: 試製五式砲戦車 ホリIII

Ho_Ri_III.jpg
↑ 帝国車輌らしからぬ大胆な傾斜装甲がスタイリッシュだが、一方で主砲の十五糎加農砲は車体規模に対してやや過剰な印象。
足回りはトーションバー式サスペンションと千鳥足転輪が採用されドイツ風の外観になっている。

スペック(v1.20.1)

耐久値2,000
車体装甲厚(mm)300/50/35
最高速度(前/後)(km/h)35/18
重量(初期/最終)(t)65.6
実用出力重量比(hp/t)15.24
主砲旋回速度(°/s)28
視界範囲(m)400
本体価格(Cr)6,100,000
修理費(Cr)
超信地旋回可/不可
ロール万能型駆逐戦車
 

武装

名称発射速度(rpm)弾種平均貫通力(mm)平均攻撃力AP弾DPM精度(m)照準時間(s)弾速(m/s)総弾数弾薬費(Cr)重量(kg)俯仰角
14.9 cm Type 97 Cannon3.92AP
AP
HE
303
360
90
700
700
900
2,7450.342.5980
1,150
900
402,135
6,400
1,620
5,070-7°/+15°
 

エンジン

名称馬力(hp)引火確率(%)重量(kg)
Kawasaki Type 97 V12 Kai1,000151,250
 

履帯

名称積載量(t)旋回速度(°/s)重量(kg)
Type Ho-Ri 3803610,000
 

無線機

名称通信範囲(m)重量(kg)
Type 3 Ko-B750560
 

乗員

1Commander2Gunner3Driver4Radio Operator5Loader6Loader
 

拡張パーツ

改良型換気装置Class1装填棒Class1砲垂直安定装置×改良型旋回機構Class1改良型照準器Class1追加グローサーClass1
改良型無線機×車長用視覚システム×改良型モジュール構造Class1改良型装甲材Class1内張り装甲Heavy
 

隠蔽性

非発砲発砲時
静止時12.14%1.74%
移動時7.3%1.04%
 

派生車両

派生元Ho-Ri 1(TD/218,700)
 

射界

射界左10°/右10°
 

開発ツリー

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14.9 cm Type 97 Cannon
(初期/)
Type 3 Ko-B
(初期/)
Type Ho-Ri 3
(初期/)
Kawasaki Type 97 V12 Kai
(初期/)
 

車両に関する変更履歴

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v1.20.1新規実装

解説(v1.20.1)

  • 火力
    射界や俯角は前身から据え置きだが、同格駆逐戦車の多くが俯角-6°程度であるため相対的には悪くはない。
    • 14.9 cm Type 97 Cannon
      前身であるHo-Ri 1の14.9cm砲を順当に強化した砲。
      単発火力は700と他国の大口径砲車輌に比べ僅かに劣るが、その分装填時間は短くDPMは単発700オーバーの砲の中ではトップ。このことから小口径砲に対しては単発火力で、大口径砲に対しては手数で優位を取ることができる。
      砲性能に関しては精度こそ据え置きだが照準時間や拡散が改善されたことで取り回しが更に良くなり、これまで苦手だった咄嗟撃ちにも強くなった。

      通常弾・課金弾共に標準化に優れるAP弾であり、他の弾種に比べて傾斜装甲に強い。スペック上の貫通力はTier相応だが注目すべきは課金弾の貫通力360mmで、これは自走砲を除けばゲーム内最高のAP弾貫通力である。標準化を加味すると375mm/APCRや395mm/HEATに匹敵し、E 100の車体正面上部装甲ですら真正面から貫通しうる。
      HE弾の威力は同格の大口径砲と比べ見劣りし、通常弾とは異なりDPMでも追いつかれてしまっている。
      弾速はいずれも大口径砲としては優秀で、特に課金弾の1,150m/sは大口径砲の中でも上位。
      総弾数は40発とかなり余裕がある。弾薬費は相変わらず威力の割に高めなので収支は悪い。

      全体を見ても目立った欠点がなく高い水準でまとまった優秀な主砲といえる。しかし、あくまでも「大口径砲としては」の話であり、その点には注意が必要である。

       
  • 装甲
    車体正面が傾斜装甲になったためこれまでとは特性が変わるが、基本的には前身のTier9から据え置きである。
    課金弾が飛び交うTier10戦場では頼れる防御力とは言い難く、これまで以上に繊細な運用が求められるようになった。
    後述する通り側背面の装甲は弱体化しており、同格の自走砲は火力が向上しているためその脅威度は更に跳ね上がっている。
    耐久値は駆逐戦車としては平均より少し上程度に留まる。
    画像による解説

    画像による解説
    hori3_armor_0.png
    tanksggより
    本車両の通常弾で正面斜め20°の角度から少し見上げる形で見た場合*1解説用
    車体下部の垂直部分と戦闘室側面の上端部分の装甲が薄く、車体正面の切り欠きの傾斜が殺されている事がわかる。
    紫の跳弾判定部分は角度さえ付ければいずれかの部分は跳弾判定にも持ち込める程度で実装甲厚自体は薄い。
    実装甲が厚いのは黄色の戦闘室正面と、青色の防盾周りの空間装甲の正面のみ。

    • 戦闘室
      戦闘室正面の装甲厚は前身から変わらず、防楯とその縁が350mm、それ以外の箇所が300mm。通常弾であれば防いでくれるものの、課金弾に対しては簡単に貫通される広い弱点となるため悠長に晒すことは避けたい。
      前身にはあった正面上端の傾斜部分がなくなっており、俯角を取った場合の防御力が僅かに低下している。また範囲はかなり狭いが砲身真下の駐退機カバーの下部が50mmの空間装甲となっており、裏には装甲がないため格下だろうと容易に貫通されうる。砲身を下に向ければ隠せるが、撃ち合っている際には気をつけるべき箇所である。

      戦闘室側面はこれまで通りの装甲厚50mmと言いたいところなのだが、上端の切り欠き部分は装甲厚35mmとかなり薄くなっており、横方向から飛んできた自走砲の榴弾が突き刺さることもあるため非常に厄介である。

      背面は前身から弱体化し一律35mmの装甲厚となってしまった。当然軽戦車のHE弾すら簡単に貫通する。
      そして戦闘室天板は装甲厚が20mmまで薄くなっており、自走砲の榴弾が頻繁に貫通する。

       
    • 車体
      車体正面上部は100mm+65°の傾斜装甲となり、対APで230mm相当、HEATで270mm相当の防御力となる。平地では簡単に貫通される広い弱点だが、俯角を取り撃ち上げられる形にすれば、AP弾やAPCR弾は跳弾し対HEAT弾でも400mm前後の防御力になるため貫通されなくなる。また、横方向にきつめの角度をつけることでも傾斜を稼ぎ跳弾できるため、障害物で側面を隠しながら撃ちに行ったり下がる場面で跳弾することがある。
      逆に密着するなど至近距離では撃ち下ろされる形となり、防御力は200mmを切るほどに低下してしまう。この車輌での近接戦は避けるべきだろう。

      車体正面左右の切り欠きは装甲厚110mm+きつめの傾斜がついており、正面からならば対AP弾で250mm程度、対HEAT弾で300mm程度の防御力を発揮する。少し角度が変わるだけで跳弾や貫通不可能な数値になるため中央部分に比べれば大きな弱点とはならない。こちらも俯角を取ることで防御力が増すためハルダウンとの相性は良い。ただし、少しでも角度がつくと途端に左右どちらかの防御力が失われるため、繊細な操作が求められる。

      車体正面下部の垂直部分は装甲厚120mmであり基本的に貫通される弱点であるため最優先で隠したい。最下段は50mm厚68°傾斜で、打ち下ろす形ならば口径150mm以下のAP系砲弾の跳弾を誘える。とはいえHEATや大口径が多いこのTierでは気休め程度だろう。

      車体側面はこれまで通りほぼ垂直の50mm装甲。履帯は何故か20mmの空間装甲と前身よりも薄くなってしまっている。また、履帯の上に張り出した車体の底面部分も装甲厚が20mmまで低下しており、俯角を取ると履帯ごと貫通されかねない弱点となっている。自走砲の榴弾の直撃は勿論のこと、至近弾でもかなりのダメージが入ってしまう新たな弱点となっている。
      砲身下の天板は30mmと、戦闘室よりはマシ程度。

      これまで通り車体正面を貫通されるとモジュールや乗員に損害が出るが、モジュールの耐久力の向上や傾斜装甲になったため跳弾を狙えるなど以前ほどには頻繁に破損しなくなっている。特に弾薬庫の耐久力は異様に高く、攻撃的重戦車並の値に上昇している。
      装甲配置の変更やTierが上がったこともあり、昼飯や豚飯はあまり意味を成さなくなってしまった。

      対自走砲に関して

      対自走砲に関して
      自走砲への耐性は大きく下がっている。
      特にこのTierでは自走砲の代替HE弾の威力が軽く1,000を超えるため、貫通した場合は一撃でヘルスの半分以上を持っていかれてしまう。側背面の薄さから至近弾でもかなりのダメージが入り、時には隣りにいる味方に直撃した榴弾の爆風で味方より大きなダメージを貰うという悲しいことも起きうる。
      後部戦闘室であり車体正面装甲が傾斜装甲になったため、正面装甲で榴弾を受けて大ダメージが入るということも珍しくない。また、装甲の薄さからスタン時間も長くなりがちである。

      前線に出てくるため見つけやすい上、車高の高さ故に当てやすく、天板などの薄さに対して機動力は低く、火力の脅威度から早めに排除したいなど、本車両は自走砲から狙われる要素が全て揃っている。そのため一度見つかると執拗に狙われることとなる。
      自走砲の有無の確認は勿論のこと、射線や砲撃タイミングの管理、スポット切りなど、常に敵の自走砲を意識した立ち回りが求められる。
      回避運動をするだけの最低限の瞬発力はあるので、搭乗員スキルの音響探知は是非取得したい。

       
  • 機動性
    装甲を犠牲にしたお陰か機動性は前身から向上している。とは言え見た目の割に素早いという程度で最高速度などはやや物足りない。
    野戦改修のレベル8で前進速度を強化できるようになったため、拡張パーツのターボチャージャーと組み合わせると43km/hまで出せるようになっている。後退速度も素の状態で18km/hと同格駆逐戦車の中でも上位に入り、こちらも強化すれば22km/hでスムーズに後退することができる。このため戦闘距離のコントロール能力は高い。

    エンジン出力が向上したことで出力重量比も改善しており*2、操作に対して素直に反応してくれる。車体旋回速度は優秀で、同格の駆逐戦車と重戦車の中ではトップクラスである。とは言え固定砲であるため快速車両に取り付かれるのは危険なことに変わりない。エンジンの引火率は15%に低下している。
    車重と機動力から体当たりが有効のように思えるが、車体先端の装甲が薄いため自身の受けるダメージも大きくなっている。体当たりする場合はしっかりと相手を見極め、最終手段と考えた方が良いだろう。

     
  • 偵察性
    隠蔽性は前身から大きく低下しているためこれまでの感覚で行動するのは危険である。とはいえ劣悪というほどでもなくObj. 268/4Badgerに一歩劣る程度。拡張パーツや搭乗員スキルで補えば十分実用的な数値となる。
    視認範囲は全駆逐戦車中トップタイの400m。中戦車や軽戦車にも匹敵するレベルであり、状況によっては非常に強力な武器となるだろう。
     
  • 総論
    高い火力に厚い装甲と十分な機動力を併せ持った優秀な万能型駆逐戦車である*3
    特に主砲は大口径砲とは思えない取り回しの良さに高い貫通力が加わりストレスを感じさせず、中戦車のような機動力と広い視認範囲はこの火力を柔軟に運用するための基盤を提供している。

    一方で、装甲性能と隠蔽率の低下の影響は大きく、これまで攻撃的駆逐戦車寄りの調整であったのがここに来て万能型駆逐戦車であることを思い出したかのように装甲には頼れなくなってしまった。特に先述の通り自走砲への耐性は極端に低く、試合によっては行動を大きく制限されることも多々ある。また、特定の性能に特化した相手に遅れを取るのは万能型の宿命である。

    とは言え本ツリーの売りである状況への対応力が失われたわけではなく、ここまで開発を進めてきたプレイヤーならば大きく向上した機動力を以て十分に適応できるだろう。車体正面が単純な傾斜装甲になったことも純粋な強化であり、防御姿勢を作れる状況ならば依然として継戦能力は高い。
    これまでに培った知識と経験を活かし、敵の優位を潰し自身に有利な状況を作り出すよう立ち回りたい。

史実

Ho-Ri_1_Sloped_Armour_Plan_history.jpg
本ゲームに実装されている「Ho-Ri 3」は、大日本帝国陸軍が開発していたホリ後部戦闘室案のモックアップを基にした駆逐戦車である。
なおHo-Ri 1、Ho-Ri 2と異なり、Ho-Ri 3(ホリIII型)という名称は史実的には存在しないものであり、架空の名称である。

 
小ネタ

モックアップそのものは写真のとおり実在するが、設計図は残されておらず、この模型通りの傾斜装甲案がプランとして存在したという証拠はない
モックアップでは戦闘室付近は比較的精密に作られているのに対し、車体部分は非常に簡素な造りになっているのが見て取れる。車載砲や機銃の行方はおろか、懸架装置の構造や操縦手の配置すらこの模型では示されておらず、設計案としての役目を果たせているようには思えない。
このことから、所謂”傾斜装甲案”は、「チリ車と同一の構造である車体部分の細部が省略された模型を見た、後世の人間によって生みだされた虚像」であるとする考えることもできる。
ただしモックアップそのものが未完成という見方も可能である。

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  • 砲基部の装甲について追記しました。 -- 2023-05-05 (金) 13:36:56
  • 防楯に50mmの部分があるのか。CC56みたいなバグの予感もするが -- 2023-05-05 (金) 14:17:09
    • 追記した者ですが、今日検証したところ実際に貫通したのでバグではありませんでした。 -- 2023-05-05 (金) 15:09:27
      • そうなんですね・・・検証お疲れ様です -- 2023-05-05 (金) 15:15:46
  • 解説加筆修正しています。 -- 2023-05-11 (木) 23:43:57
    • 装甲の画像追加しています。 -- 2023-05-12 (金) 00:47:51
  • 思ったよりスポスポ抜けるな…装甲は無いものと思った方がいいレベル。足回りの良いジロ位の気分で使うのがいいかも。 -- 2023-05-18 (木) 21:51:40
    • 100駆やV4的な見た目なのでつい期待してしまうが平地だと268より脆いぐらいかもね -- 2023-05-18 (木) 21:57:42
    • なんというかすべてが中途半端で、【自力で】勝ちにつなげられるビジョンが見えない。照準時間がすっとろいのでどれだけ旋回の能力が高かろうと、近~中距離での重戦車のまねごとは無理。防御に期待ができず、格闘性能が厳しいから結局待つことしかできず、それなら足がある分軽TDでいいやって気分になる。 -- 2023-06-06 (火) 22:19:15
      • Tier10で軽TDってグリレかStrvなんだけど、あいつらが自力で勝てる力があるとは… -- 2023-06-07 (水) 21:32:51
      • ああ、失礼・・・「自力で勝てる」って言うのはE3とかミノとかの重TDのことね。待つしかないなら、軽装でもいいからもっと足速い方が良かったなって意味です -- 2023-06-08 (木) 13:12:14
    • でもコイツ統計見るとV4並に勝率良いんだよね。 -- 2023-06-07 (水) 16:32:29
    • 見つかって後退する際に活きる装甲であって正面で打ち合うための装甲ではないからね、こいつは。おとなしく序盤は交通量取りやスナイプをして、後半HPと足とDPMを使った攻勢をかけていくのが良いと思われ。 -- 2023-06-07 (水) 22:13:20
  • 自走砲が天敵。直撃しなくても普通に痛い。 -- 2023-11-03 (金) 23:09:08
    • 側面の35mm部分にうまいこと刺さりやがるんだよな。ついでに背面が15mm減厚されてるのも地味に痛い・・・50mmあれば自走砲は貫通しないんだが。 -- 2023-11-04 (土) 11:31:20
      • 格下の自走でも普通にいいダメージ貰いますね。まあでも他の性能が良いのでその代償と思えば😅 -- 木主 2023-11-05 (日) 14:16:30
  • 50戦程度乗りましたがダメージを稼ぎやすいですね。課金弾使えばほぼ抜けますし、これ当たるんかいというシーンが多い。隠蔽も良いのでダブルブッシュを使えば見つからずに戦える。基本先手を取れるので市街地の絶妙な距離感がわかれば自分で見つけて撃って回避を繰り返せる…。アジアでも優等基準高いですがEUだとマンチコアの次に基準が高いのも納得です。 -- 2023-11-09 (木) 11:34:23

*1 大変理想的な角度であるが1°でもズレると跳弾判定となっている紫の部分のいずれかが貫通可能になるため実用ではない
*2 装甲は薄くなったが何故か車重は増している
*3 ちなみにv1.20.1時点でTier10の万能型駆逐戦車は報酬車両を含めて3両しか居ない希少な存在である