コムソモレツ
性能諸元
性能諸元の数値は、アップグレード・艦長スキル・信号旗・迷彩の補正がかかっていない素の状態の数値を入力してください。プレミアム艦艇の場合も迷彩を外した値を記入してください(ツリー艦との性能比較に必要です)。
・基本性能
Tier | 4 | 種別 | ツリー艦艇 |
---|---|---|---|
艦種 | 空母 | 派生元 | Izyaslav |
国家 | ソ連 | 派生先 | Serov |
生存性 | 継戦能力 | (A) 31,000 (B) 31,700 | |
装甲 | 全体 | 6-20mm | |
艦首甲板 | 16-20mm | ||
甲板 | 13-19mm | ||
艦尾甲板 | 16-20mm | ||
底部 | 20mm | ||
対水雷防御 | ダメージ低減 | 7% | |
機動性 | 機関出力 | 11,000 馬力 | |
最大速力 | 17.0[kt] | ||
旋回半径 | 640m | ||
転舵所要時間 | (A) 10.9秒 (B) 7.8秒 |
隠蔽性 | 通常 | 火災 | 煙幕 | |
---|---|---|---|---|
海面発見距離 | 8.6km | 10.8km | - | |
航空発見距離 | 5.6km | 8.6km | - |
・艦載機
種別 | 機体 | 兵装 | 生存性 | 速度(最速) | 小/中隊機数 | 最大ダメージ(火災) | 貫通 | ペイロード | 発見距離 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
攻撃機 | Polikarpov I-15 | RS-132 | 830 | 126(166) | 4/4 | 2150 (8%) | 26mm | 4 | 10.0km |
種別 | 機体 | 兵装 | 生存性 | 速度(最速) | 小/中隊機数 | 最大ダメージ(雷速) | 射程 (安全距離) | ペイロード | 発見距離 |
雷撃機 | Polikarpov R-5T | TAN-12B | 1,220 | 87(122) | 3/3 | 3333 (41knot) | 6km (661m) | 1 | 10.0km |
種別 | 機体 | 兵装 | 生存性 | 速度(最速) | 小/中隊機数 | 最大ダメージ(火災) | 反跳回数 | ペイロード | 発見距離 |
反跳爆撃機 | TsKB ShON | FAB-100 | 1,080 | 92(127) | 4/4 | 6100 (35%) | 1 | 1 | 10.0km |
・兵装
副兵装 | 船体 | 口径,搭載基数×門数 | 最大ダメージ(火災率) | 発射速度 | 射程 |
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A | 102 mm/45 Model1911 3基1門 130 mm/55 Model 1913 4基1門 | 1500(7%) 1900(9%) | 755m/秒 823m/秒 | 4.0 km | |
B | 100 mm/45 (Minisini砲座) 3基2門 130 mm/55 Model 1936 (B-13-IIc 砲座) 4基1門 | 1400(6%) 1900(8%) | 800m/秒 870m/秒 | 4.0 km |
対空砲 | 船体 | 距離 | 口径 | 基数×門数 | 爆発数 | 秒間ダメージ | 命中精度 | 有効ゾーン | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
爆発半径内 | 継続的 | ||||||||
A | 長 | 102mm/45 Model 1911 | 3基×1門 | 1 | 840 | 11 | 100% | 3.5-4.0km | |
B | 長 | 100mm/50 | 3基×2門 | 1 | 910 | 25 | 100% | 3.5-4.6km |
・アップグレード
スロットA | スロットB | スロットC | スロットD | スロットE | スロットF |
○ | ○ | - | - | - | - |
搭載可能アップグレード
・消耗品
ゲーム内説明
コムソモレツは小型で比較的低速の航空母艦であり、訓練艦を改装した艦でした。
解説
ソビエト連邦Tier4の航空母艦、ツリー艦艇。
- 抗堪性
母艦耐久も対空も非常に低い、がT4空母自体母艦性能は非常に低いため気にするほどでも無い。 - 航空機
全機同時攻撃をする。本艦もとい本ツリーの艦載機の火力は
他国の艦載機の「一小隊より多く」「一中隊より少ない」という特徴がある。つまり反復を許す状況ならば他艦載機の方が火力が出るという事である。ソ空の18番である一斉攻撃も、艦の対空が低く中隊をフルに使った反復攻撃が期待できるT4においてはメリットどころかデメリットになり得る。- 攻撃機
貫通力発火率ともに悪くなく、全弾命中で理論上1万を叩き出せる高火力ロケット。しかしその代償として機銃掃射時間が6秒と異常に長い。これはエイムが難しい事もそうであるが、長いリアクションタイム故に完璧に偏差を取っても敵の回避が間に合いかねないという事。散布も広く横に広いため、絞り切っても小型艦に縦られたらまず有効打は出ない。駆逐艦のような高機動艦は狙うだけ無駄である。
タダでさえ機銃掃射時間が長いのに散布の問題から回避動作の鈍い大型艦に真横から侵入しないとダメージを上手く出せないという非常に当てるまでが大変な兵装である。しかしT4空母の1shot1万は非常に優秀であり、またこれらの特徴は次級以降にも引き継がれる。当空母で完璧に扱えるよう練習をしたい。 - 雷撃機
一度に3本の魚雷を投下する。3本で1万、耐水対防衛のダメージ軽減を加味するとフルヒットで5000~8000が相場であろう。信管作動距離がとても長いため小型艦には当てづらい - 反跳爆撃機
一段反跳する。
- 攻撃機
- 総評
史実
ロシア人と海軍航空の付き合いは意外に古い。
航空機が兵器として華々しくデビューした最初の世界大戦において、帝政ロシアは貨客船等を改造した水上機母艦を黒海やバルト海に複数配備し、運用していた。
であるからして、こうした「原初の航空母艦」の運用経験豊富な白い先達たちから権力を奪取したアカい後輩たちも、当然のように航空母艦という艦種に着目するようになった。
内戦の余熱も冷めやらぬ1925年、未成状態のまま放擲されていた巡洋戦艦イズメイルを航空母艦に改装して就役させるという案が発表された。
これがソビエト連邦において最初に登場した「航空母艦」の建造計画である。
さらに同時期、火災事故を起こして放置されていた戦艦ポルタワの空母改装計画も持ち上がった。
世界の主要国たちはワシントン条約によって主力艦を続々と空母へ改装していたが、このグローバルスタンダードな流れは当時世界から孤立していたソ連にまで届いていたのである。
しかしながら、両者とも翌1926年に計画が中止されてしまった。
予算不足が原因であった。とにかくカネがないのである。まだまだ内戦の傷すら癒えていない時期のことであった。
農奴たちをすり潰して回していた前近代国家を重工業で回る近代国家へと作り変える作業は端緒にもついていない、そんな時期である。
ソビエトはまだまだ貧しかった。
そうした次第であったので、1927年に第三弾として提案された航空母艦建造案はそれまでの二案より小粒なものであった。
ベースとして選ばれたのは排水量1万トンと少しの練習艦コムソモーレツ(1922年に「オケアン」から改名)。1903年就役の練習艦である。
この小柄な練習艦に二段式格納庫を設置し、その上に飛行甲板を張って空母に仕立て上げるというオーソドックスな改装空母であった。
ただし、アイランド構造の艦橋が左舷側に設置されていたり、102mm連装砲塔を艦橋前後に2基ずつ、艦尾飛行甲板下に左右1基ずつ、艦種右舷側に2基の計8基16門も装備する重武装ぶりであったり、設計には少々オーソドックスでない部分も見て取れる。
搭載機数は42機(戦闘機26/攻撃機16)と、小さな複葉機の時代であったことを割り引いてもやたらに多く設定されている。露天係止や分解して部品状態で搭載したものも含めての数字なのか、はたまた見積もりが甘いのかは良く分からない。
ともあれ空母未経験者が作成したにしてはそれなりに空母がましい図面であり、ここから設計作業をより詳細に詰めていけば実用化も十分可能なものになるだろうと思われた。
しかし、設計作業の継続と船体改修作業の開始がどちらも予算不足を理由に中止されてしまった。こうなった原因は当時のソ連海軍のお家事情にある。
1920年代中盤から1930年代中盤にかけてのソ連では「大型艦艇を捨て、潜水艦と魚雷艇に駆逐艦や嚮導駆逐艦等の小艦艇、それに陸上攻撃機を海軍の中軸として整備する」という新思想による改革が花盛りとなっていたのである。
航空母艦も「改革すべき旧弊」たる大型艦の一員として扱われてしまったため、これを建造しようとする試みはあらゆる理由でもって阻止されていた。「予算不足」とはそういうことでもあった。まぁ実際カネは乏しかったのだが。
1930年代中盤以降に「古い思想」である外洋艦隊決戦論へと回帰したことでこうした逆風吹き荒れる状況は改善されたものの、その頃にはコムソモーレツが航空母艦に改装される可能性は完全に失われていた。
結局コムソモーレツは大祖国戦争をレニングラードでひっそりとやり過ごし、戦後は再び練習艦として毎年やってくる多くの士官候補生たちの学習の場となり、1956年に練習艦の任を解かれ水上兵舎となり、1961年にスクラップとして解体され59年の生涯を終えた。
大往生と言って良いだろう。
基準排水量 | 11207t |
---|---|
満載排水量 | 12597t |
全長 | 149m |
全幅 | 17.4m |
喫水 | 7.62m |
機関出力 | 11000hp(5500hp*2) |
最高速度 | 15ノット |
乗員 | 917名 |
航続距離(10ノットでの巡航時) | 7000浬 |
兵装 | 102mm連装両用砲B-2 8基 |
40mm五連装機関砲 2基(おそらく英国からポンポン砲を輸入することを想定していたと思われる) | |
搭載機 | 戦闘機 26機/攻撃機 16機 |
小ネタ
:機関のヒミツ
本艦は練習艦というその性質上、火手と機関士の教育目的で様々な種類のボイラーが雑多に搭載されていた。
当然航空母艦の機関が雑多なボイラーで構成されていてはマトモに運用できないので、改装の際に未成巡洋戦艦からいくつかボイラーを持ってきてそれに積み替える予定だった。
:ソビエト初の艦載機
1930年代初頭、当時開発中の単発軽複葉攻撃機LSh-1をベースとする特殊用途攻撃機「ShON」の開発作業が開始された。
特殊用途とはすなわち、当時設計作業中であったコムソモーレツ改装空母における運用である。
元となったLSh-1はいわゆる「シュトルモヴィク」の原初の機体であり、地上への機銃掃射に特化した設計となっていたが、艦上攻撃機であるShONは胴体下に大型爆弾が搭載できるようになっていた。
また、当時ShONと並行してLSh-1の重装甲・武装改善バージョンであるTSh-1およびその改良型であるTSh-2の開発作業が進んでいたため、ShONもエンジンと操縦席下方は装甲で防御されていた。
当然のことながら艦載機であるため主翼は後方へ折り畳めるよう改良された。着陸装置も着艦可能なように補強されていたようである。
安価かつ単純に製造できることを目的として設計されており、飛行試験の結果もおおむね好意的なものであったが、肝心の空母本体の建造が絶望的になったため正式採用されることはなかった。
せめてゲーム内では存分に空母から発艦させて無念を晴らしてやるといいだろう。
全幅 | 13.00m |
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全長 | 8.64m |
自重 | 1820kg |
全備重量 | 2670kg |
発動機 | BMW-VI 液冷12気筒(680hp) |
乗員 | 2名 |
最大速度 | 226km/h |
巡航速度 | 196km/h |
実用上限高度 | 4000m |
航続距離 | 500km |
武装 | 7.62mm PV-1機関銃 5丁 |
爆弾 400kg |
なお、本機の名前である「ShON」とは『特殊用途攻撃機』を意味する「Shturmovik Osobogo Naznacheniya」の単語の頭文字をそのまま持ってきたものである。ド直球。
余談だが、ShONとその準同型機であるLSh-1・TSh-1・TSh-2は全てポリカルポフが設計作業に関与している。なんだ、搭載機全てポリカルポフ製じゃないか
:実際の空母設計案とWoWsの「コムソモレツ」の違い
ゲームに登場する「コムソモレツ」と実際の設計案との間には、
- 1.アイランド構造なはずの艦橋がブリッジ構造
- 2.上甲板に二段式格納庫を設置せず、支柱を立ててその上に飛行甲板を張っているだけ
- 3.左舷側1本にまとめられているはずの煙突が左右両舷に1本ずつ
- 4.飛行甲板上と艦種右舷側に積んでいるはずの連装砲塔を積んでいない
- 5.バルジを装着しているはずが装着してない
といった大きな違いがある。
1はおそらく鳳翔が2年少々で「邪魔やなこれ」とばかりにアイランドをちょん切ってしまった事例をWG設計局が参考にしたのであろうと思われる。鳳翔よりさらに小柄なコムソモーレツではさぞかしアイランドが邪魔になっただろう。
アイランドの代わりに設置されているブリッジの位置は練習艦時代と(おそらく)同じ場所なので、2の上甲板の差異と3の煙突の差異は「改装にあたって練習艦の上部構造物を撤去する工事しかせず、それ以上艦をいじっていない」ということかもしれない。
4に関しては「残念だが当然」以外に何も言うべきことはない。WG設計局もこんな過積載で海に出るのは無茶だと考えたのだろう。武装が無理のない範囲に留められていることが5に繋がると考えられる。バルジでbuffしなくても安定性は確保できるということだ。
全体的にWG設計局謹製のコムソモレツは「より安く、より手軽に、よりハードルを低く」という考えで作成されているように思われる。
「こういう艦が作りたい」という野心でもって作成された実際の設計案と、「このぐらいなら当時のソ連でも作れそう」という一歩引いた目線で作られたWG設計局案との違いなのかもしれない。
編集用コメント
- 一先ず性能諸元を追記。空母はそんな乗りこなしていないので解説は誰かに任せた -- 2021-09-25 (土) 10:34:09
- DevBlogから画像を持ってきました。 -- 2021-10-19 (火) 15:00:19
- 少し書いてみました。修正そして総評誰かお願いします -- 2023-01-04 (水) 12:54:25
コメント欄
- これ格納庫無しの甲板駐機のみ? -- 2021-09-21 (火) 20:36:59
- 装甲モデルに「格納庫装甲板」区画が存在するし、エレベーターらしき構造も見えるから艦内に格納庫あるんじゃないかな -- 2021-09-21 (火) 21:37:07
- エレベーターあるのかないのか分かんなかったけど永久迷彩外したらはっきり見えるようなったわ。飛行甲板と舷側を繋ぐ壁がないから輸送艦って感じの見た目してるね(嫌いではない) -- 2021-09-22 (水) 02:24:36
- 装甲モデルに「格納庫装甲板」区画が存在するし、エレベーターらしき構造も見えるから艦内に格納庫あるんじゃないかな -- 2021-09-21 (火) 21:37:07
- 虚無僧猛烈 -- 2021-09-22 (水) 00:23:49
- oh!モーレツ! -- 2021-09-22 (水) 06:06:32
- 近づけばclemsonでもバイタル抜ける👍 -- 2021-10-10 (日) 22:50:30
- (HE弾) -- 2021-10-10 (日) 23:10:27
- オムレツみたいな名前だ -- 2021-10-21 (木) 13:04:01
- ...w -- 2021-10-31 (日) 00:46:26
- 他の空母使ってると、こいつくそ強く感じるわ -- 2021-11-13 (土) 11:53:05
- 遠距離対空が皆無のこのティアで一斉射撃なコイツはクッソ強いぞ? 他の艦なら防空受けつつ往復ビンタするところを一発突入すりゃフル火力でるからなあ -- 2021-11-13 (土) 11:55:41
- 今の空母魚雷ってカスダメなんだな、20本近く当てて浸水1とか泣いた。戦艦でも魚雷はやめた方がいい? -- 2022-02-26 (土) 12:02:37
- 航空魚雷が艦載魚雷と同じだったらぶっ壊れなので...。戦艦だけを狙う必要はないけど、巡洋艦や戦艦が雷撃機の主目標ではある -- 2022-03-05 (土) 20:44:17
- 最弱空母かもなー。かなりの苦行艦 -- 2022-04-04 (月) 19:30:50
- この艦自体も苦行だし、味方もクソだからまじで勝てない。ソ連艦最悪の苦行艦では? -- 2022-07-15 (金) 23:12:30
- 魚雷がホントに当てにくい。雷速遅すぎだろ -- 2023-03-30 (木) 13:26:36
- HEの反跳爆撃で抜かれた...だと... -- 2023-05-20 (土) 12:59:22
- 低ティア巡洋艦の悲しき宿命 -- 2023-05-21 (日) 18:19:49
- ちっちゃな船体から赤いプロペラ複葉機が飛びたってちょこっとダメージを与えるのがかわいいと思う -- 2023-06-10 (土) 23:50:02