Tier8 ドイツ 駆逐戦車 (課金戦車) / 略称:KanJPz / 日本名:カノーネンヤークトパンツァー
Lang HS.30歩兵戦闘車の延伸車体をベースにしており、装甲は非常に薄い。
主砲はSpähpanzer Ru 251のものを転用しているが、ゲーム内での性能は異なる。
後部に大量のOVMやスモークディスチャージャーが付いている。これらの物に、空間装甲の判定はない。
ジェリカンが2缶搭載されているが、燃料タンクの判定にはなっていない。
スペック(v1.10.0)
車体
耐久値 | 1,200 |
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車体装甲厚(mm) | 30/30/8 |
最高速度(前/後)(km/h) | 70/20 |
重量(t) | 25.7 |
実用出力重量比(hp/t) | 19.46 |
主砲旋回速度(°/s) | 22 |
視認範囲(m) | 360 |
本体価格 | 9,000G相当 |
修理費(Cr) | 約8,600 |
超信地旋回 | 可 |
ロール | 狙撃型駆逐戦車 |
武装
名称 | 発射速度(rpm) | 弾種 | 平均貫通力(mm) | 平均攻撃力 | AP弾DPM | 精度(m) | 照準時間(s) | 弾速(m/s) | 総弾数 | 弾薬費(Cr) | 重量(kg) | 俯仰角 |
90 mm Rheinmetall DM1 | 9.52 | AP HEAT HE | 238 250 102 | 240 240 320 | 2,286 | 0.32 | 1.8 | 1,030 1,145 755 | 51 | 355 4,000 350 | 914 | -8°/+15° |
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エンジン
名称 | 馬力(hp) | 引火確率(%) | 重量(kg) |
MB 837 Aa | 500 | 12 | 1,375 |
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履帯
名称 | 積載量(t) | 旋回速度(°/s) | 重量(kg) |
Kanonenjagdpanzer | 29.5 | 46 | 6,500 |
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無線機
名称 | 通信範囲(m) | 重量(kg) |
SEM 25A | 750 | 50 |
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乗員
1 | Commander(Radio Operator) | 2 | Gunner | 3 | Driver | 4 | Loader |
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拡張パーツ
Class2 | Class2 | × | Class1 | Class1 | Class1 | ||||||
× | × | Class1 | Class2 | Medium |
隠蔽性
非発砲 | 発砲時 | |
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静止時 | 23.60% | 5.62% |
移動時 | 14.14% | 3.36% |
射界
射界 | 左15°/右15° |
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車両に関する変更履歴
v0.9.10 | 実装 |
v0.9.15 | 車体旋回中の散布界を+20%に変更 照準時間を2秒から1.8秒に変更 通常弾の貫通力を212mmから238mmに変更 通常弾の飛翔速度を+28%に変更 |
解説
- 概要
v0.9.10で追加されたTier8のドイツ課金駆逐戦車。
戦後、Leopard 1を支援する為に西ドイツで開発・量産された駆逐戦車である。
v0.9.10にて2015年9/15~10/1と期間限定ながら正式に販売され、その後は他のプレミアム車輌同様に何度か定期的に販売されていた。
同Tierの他戦車と比べた場合、スペック(特に貫通力と火力)が大きく劣っているのは明白だが、マッチング優遇はないので注意。
v1.1.0で火力を強化されたKanonenjagdpanzer 105が実装され、本車の所持者にはKanJPz 105への無料交換またはKanJPz 105を50%割引で購入できるキャンペーンが実施された。(交換方法ガイド)
現在は完全にKanJPz 105に立場を移行し、通常販売される事が無いため見かける事すら珍しいレア車輌となっている。
なおIndien-Panzerと同じく、Panther(パンター、ヒョウ)ではなく、Panzer(パンツァー、戦車)である。
掲示板では略して「カノパン」と呼ばれる事も多い。 - 火力
俯角は-8°とそこそこあり、地形への適性は良好な部類。- 90 mm Rheinmetall DM1
Kanonenjagdpanzerの史実砲。*1
転用元のRu 251よりも通常弾の貫通力・発射速度・照準時間・精度は優れているが、Tier8駆逐戦車の砲としては単発火力・貫通力・DPMの全てが最低水準。
ちなみにRu 251はv0.9.18の軽戦車仕様変更でTier9に格上げされるに伴い通常弾がAPCRになったが、こちらはAPのままである。
しかし課金弾のHEATは貫通力250mmであり、差がたったの12mmとなってしまった。課金弾の存在意義が希薄になったと言えるだろう*2。
また、Ru 251同様に102mmの高貫通を誇るHE弾*3も使用できる。
火力不足を少しでも補う為、紙装甲の相手には積極的に撃っていきたいところ。
- 90 mm Rheinmetall DM1
- 装甲
正面及び側面でも30mmしかなく、背面に至っては8mmしか無い。車体もIV号駆逐戦車並みに大きめである。
車体の傾斜も急とは言えないので、格下軽戦車の通常弾を弾く事もままならない。
仮に傾斜が急だったとしても、30mmしかない装甲厚では、大抵のAPやAPCRが3倍ルールに引っかかってしまうため、強制跳弾もほぼ期待できない。
他の駆逐戦車以上に被弾を極力避ける立ち回りが求められる。
見て分かる通りの薄さ。一番厚い箇所は防盾の砲付け根あたりだが、それでも80mm弱しかない。 - 機動性
最高速度は前進で70km/hと、スペック上はドイツ駆逐戦車としては高水準な部類に入るが、エンジンが非力。
実際の戦場はアウトバーンではなく起伏に富む自然ばかりなので、スペック通りの速度を常に出すことは難しい。
とは言え、加速がつけば普通の軽戦車よりも速く動く事ができ、おおむね55km/hは出る印象だ。
前述の通り装甲は無いに等しいのでマメに車体を動かして被弾しない事を心掛けよう。 - 総論
非常に高い隠蔽率と軽快な操縦性、低い車高などといった利点を持つ課金駆逐戦車である。
隠蔽率や視界のルールとMAP(射線)を理解すれば他車両以上に相手に見つからないまま一方的に射撃を繰り返す事が可能だが、狭いマップが多い+高Tierでは視認範囲が広い車両が多く、かなりシビア。
もちろん隠蔽率を生かせない市街地の乱戦や、至近距離での撃ち合いによるダメージ交換は不得手だ。
低火力・低貫通なのに課金弾で貫通力が殆ど伸びず、それでいてE 25の様な高DPMを誇る訳でもない。
このような砲性能なのにマッチング優遇も無いので、重装甲の格上だらけの戦闘に当たった場合かなり苦労させられる事だろう。
抜けない相手には無理に正面から相手せず、味方を活かすためにどう動くべきかを優先しよう。
味方が頼れない状況の場合は、視界戦に持ち込むか一発貰ってでも強引に側面や背面を取りに行き、一矢報いる気持ちで戦果を残していくのも悪くない。
アップデートでの性能強化後でもなお性能・環境的に厳しいのは変わらずだが、状況次第では活躍できない事もないので、運用を工夫してなんとか戦果を挙げていきたいところだ。
史実
画像はWikipediaより
本車は戦後に西ドイツで開発された40.4口径90mm対戦車砲を搭載した駆逐戦車である。
ドイツは第二次世界大戦において、旋回砲塔を持たない代わりに車高が低く、同規模の車格の旋回砲塔形式の戦車に対してより大口径の主砲を搭載することが可能な各種の駆逐戦車・自走砲・突撃砲を多数投入した。
これらの車両は砲塔が無い分機動戦が苦手で、戦車としては使い辛かったが、防衛戦において活躍した。
本車の設計思想にはそれらの車両、特にIV号駆逐戦車や軽駆逐戦車ヘッツァーとの関連が見られる。
本車の開発は1960年より開始された。
スイスから導入されて西ドイツ陸軍部隊に配備が進められていた、イスパノ・スイザ社製 ラングHS.30歩兵戦闘車のシャーシと走行装置を流用し、新設計の車体上部に密閉式の戦闘室を設け、傾斜させた車体前面に90mm砲を搭載するというデザインにまとめられて試作が進められた。
当初はHS30の車体にそのまま90mm砲を搭載する計画であったが、車体が小さすぎるなどの問題が発生した為、車体を延長や車幅を拡張する等の改修を施した複数の試作車が開発され、最終的には5次試作車まで開発された。
1965年には「KJPz.4-5」としてドイツ連邦軍により制式化され、1966年から1967年にヘンシェル社・ハノマーグ社により計770両が生産され、ドイツ陸軍で運用された。
1975年4月からは合計80輌がベルギーに輸出されている。
本車は、1955年に再建された西ドイツ軍の主力戦車であるレオパルト1を援護する駆逐戦車であったが、レオパルト1は開発中であり、数が揃うのは当面先の状況でもあった為、ソ連の戦車に対抗できる数をとりあえず調達する目的もあって配備された。
本車はレオパルト1と並び冷戦期の西ドイツの防衛を担ったが、ソ連が115mm滑腔砲を搭載したT-62やT-72などを配備し始めると90mm砲は威力不足が懸念されるようになった。
同口径の90mm砲を装備するM47・M48に替わり105mm砲を装備するレオパルトIが主力戦車として装備されるようになると、90mm砲を固定搭載する本車の存在意義は薄くなり、高性能な対戦車ミサイルが登場すると存在価値はさらに低下した。
結果、1983年から1985年にかけて合計163輌が駆逐戦車型から対戦車ミサイル搭載型に改修された。
主砲と防盾を撤去して車体上面にSS-11対戦車ミサイルを装備したRJPz.2(ラケーテンヤークトパンツァー2)に加え、HOTミサイルを搭載したJaguar 1(ヤグアル1)や、TOWミサイルを搭載したJaguar 2(ヤグアル2)が改修により生産された。
ヤグアルシリーズに改修された車両には若干の装甲強化がなされた。
残る車輌は、砲兵隊用の装甲偵察車両や観測車両(BeobachtungsPanzer)に改修され、特に迫撃砲部隊では主砲が取り除かれた観測専任の車両(Beobachtungspanzer der Panzermörser)として運用された。
ドイツが編み出した駆逐戦車の思想は、現代に於いてはスウェーデンのStrv 103が多少汲んでいた。
そのStrv 103も、ドイツ製のStrv 121(レオパルト2A4)及びStrv 122(レオパルト2A5改)にスウェーデン軍制式戦車の座を奪われ、全車退役した。
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