SU-85

Last-modified: 2024-12-12 (木) 02:10:50

Tier5 ソ連 駆逐戦車

SU85_0-min.PNG
↑ 76 mm S-54S
初期状態。
T-34譲りの傾斜した正面装甲が頼もしい。防楯下の予備履帯は+15mmの追加装甲扱いになっている。
SU85_2-min.PNG
↑ 122 mm M-30S
本車輌専用の122mm榴弾砲。
SU85_1-min.PNG
↑ 85 mm D5S-85BM
D-5Sより強力なD-5S-85BMを装備した、史実の試作車SU-85BMの状態。

v0.9.7まで

SU85.jpg

スペック(v1.10.0)

車体

耐久値460
車体装甲厚(mm)45/45/40
最高速度(前/後)(km/h)55/14
重量(初期/最終)(t)29.02/29.5
実用出力重量比(hp/t)16.95
主砲旋回速度(°/s)44
視界範囲(m)280
本体価格(Cr)414,000
修理費(Cr)
超信地旋回
 

武装

名称発射速度(rpm)弾種平均貫通力(mm)平均攻撃力AP弾DPM精度(m)照準時間(s)弾速(m/s)総弾数弾薬費(Cr)重量(kg)俯仰角
76 mm S-54S14.63AP
APCR
HE
125
156
39
115
110
165
1,6830.392.3816
1,020
816
6080
2,400
48
1,390-6°/+25°
122 mm M-30S5.26HE
HEAT
61
140
450
370
1,947
(HEAT)
0.552.3515
412
39257
4,800
1,600
85 mm D-5S13.33AP
APCR
HE
120
161
43
160
160
280
2,1330.432.3800
1,000
800
60109
2,800
98
1,500
85 mm D5S-85BM10AP
APCR
HE
144
194
44
180
180
300
1,8000.342.3950
1,188
950
46175
3,200
139
1,850
 

エンジン

名称馬力(hp)引火確率(%)重量(kg)
V-248015750
V-2-3450015750
 

履帯

名称積載量(t)旋回速度(°/s)重量(kg)
SU-85-II31.4337,600
SU-8532.4357,600
 

無線機

名称通信範囲(m)重量(kg)
9R325100
9RM525100
 

乗員

1Commander(Radio Operator)2Gunner3Driver4Loader
 

拡張パーツ

改良型換気装置Class2装填棒Class2砲垂直安定装置×改良型旋回機構Class2改良型照準器Class2追加グローサーClass2
改良型無線機×車長用視覚システム×改良型モジュール構造Class2改良型装甲材Class3内張り装甲Medium
 

隠蔽性

非発砲発砲時
静止時22.29%5.3%
移動時13.4%3.19%
 

派生車両

派生元SU-76M(TD/12,500)
派生先SU-100(TD/26,500)
 

射界

射界左15°/右15°
 

開発ツリー

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76 mm S-54S
(初期/39,470)

122 mm M-30S
(3,720/42,500)

85 mm D5S-85BM
(15,500/73,600)

85 mm D-5S
(4,600/61,530)

SU-100
(26,500/908,900)
9R
(初期/1,980)
9RM
(4,040/24,240)
V-2
(初期/18,750)
V-2-34
(5,000/27,860)
SU-85-II
(初期/3,800)
SU-85
(2,105/8,640)
 

車両に関する変更履歴

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v0.9.8HDモデル化
v0.9.18派生元車輌からT-34を削除
v1.9.076 mm S-54Sの総弾数を52発から60発に変更
85 mm D5S-85BMの総弾数を38発から46発に変更
85 mm D5Sの総弾数を48発から60発に変更
122 mm M-30Sの総弾数を32発から39発に変更
修理費用を24%ダウン
収益性を7%ダウン
HPを350から460に変更
派生元車輌を変更

解説

  • 概要
    Tier5のソ連駆逐戦車
    大戦後期、T-34の車体をベースにウラル設計局が開発・量産した自走砲である。
    ベースとなるT-34同様に優れた機動性を有し、高隠蔽・高火力を兼ね備えた攻撃的な駆逐戦車。
     
  • 火力
    SU-76Mから引き継ぎ砲が一切なく、全て開発していく必要がある。
    初期砲は非力な性能であり、乗り出し直後はやや苦労するだろう。
    俯角は-6°と、前身から少し改善されたが、狭いことに変わりなく、稜線射撃はやりにくい。一方仰角は+25°取れる為、足りなくなることはほとんどない。
    射界も左右15°ずつのままであり、やや融通が利くようになっている。
    どの砲も優れた火力を有する反面、照準時間・精度が劣る仕様になっているので遠距離射撃の際は慎重に狙いをつけよう。
    • 85 mm D-5S
      中間砲。SU-85の史実装備であり、同格重戦車のKV-1の85mm砲と同等の火力を有するが、諸性能では依然として前身の最終砲に劣る。
      とはいえ初期砲に比べればこの単発火力はありがたく、漸く駆逐戦車らしい打撃力が手に入る。
      注意点は精度の悪さで、122mmよりは遥かにマシとはいえ遠距離では目に見えて弾が当たらなくなる。交戦距離が近くなる分、より周囲の動向に気を配るようにしよう。
       
    • 122 mm M-30S
      大口径榴弾砲。
      HEが貫通すれば自走砲や格下戦車、同格駆逐戦車を一撃で破壊しうる威力を持つ。
      HEATは少し威力は落ちるものの重戦車の正面装甲を貫通できる貫通力を有し、重装甲車輌に対しても対抗できる。
      照準の絞りはそれなりに優秀であるが、発射速度と精度は劣悪を極めており、遠距離では命中させづらく、接近すれば敵に発見されるため立ち回りが難しい。
      基本的には距離を置いた方が安定するが、マップによっては思い切って近付く事も考えよう。
       
    • 85 mm D5S-85BM
      最終砲候補。研究に必要な経験値は高いが、貫通・精度・威力に秀でた強力な主砲。
      D-5Sより総弾数と発射速度こそ落ちるものの、各種性能の向上によって使い勝手は大幅に改善しており、特に精度と弾速の強化によって遠距離の動目標すら簡単に射抜く事が可能となっている。
      HEも使いこなす価値があり、APと同等の弾速・精度によって軽戦車には効果覿面。
      この砲はSU-100とも互換が効き、乗り出しの苦労が格段に違うため開発しておくのが賢明だろう。
 
  • 装甲
    SU-76Mから大幅に強化されてはいるが、前線での戦闘に堪えるほどの防御性能はない。
    正面は上部・下部ともに傾斜込みで70mm相当、予備履帯部分は90mm相当。防楯に限り105~150mm程度と厚めなので、自動照準で狙われた場合は弾く可能性がある。基本的には弾けたらラッキー程度に思っておくべきだろう。
    榴弾への耐性もある程度は向上したが、10榴や122mm榴弾砲のHEATが直撃すると高確率で貫通されて大ダメージを受ける。
    駆逐戦車のセオリー通り、良好な隠蔽率を生かして無闇に発見されないようにするのが基本と言える。
 
  • 機動性
    T-34譲りの機動性により平地なら50km/h近くの速度を発揮でき、陣地転換には十分。
    旋回性については少々悪化しており、敵の横を抜けて背面を取るといった芸当はできないが、べったり張り付かれても諦めなければ打開できる場合がある。その際も後進に拘らず、前進から旋回した方が良い事もあるので覚えておくと良い。
    またソ連車両ということで、速度制限装置の解除を使用することにより若干不足気味な加速力を上げることも可能となっている。
 
  • 視界・隠蔽
    本車最大の欠点は視認範囲で、その値は重戦車をも遥かに下回る(自走砲を除いた)同格最下位の280m
    前身から30mもの低下であり、双眼鏡を使用してやっと同格中戦車並みという苛烈なハンデを背負っている。
    自身で視界を得るのは極めてリスキーであり、前線を進軍する事はもちろん、待ち伏せで先手を取っても後が続かないため、他の駆逐戦車以上に単独行動は厳禁である。
    幸い静止時の隠蔽性は同格駆逐戦車トップクラスなので、視界を提供してくれる味方さえいればその弱点は完全に補える。この辺りは味方からの理解も必要だろう。
 
  • 開発
    初期履帯のままで全最終モジュール+拡張パーツ3個搭載可能。無線機とエンジンの最終モジュールはT-34と共通。122 mm M-30Sは本車輛専用でありスルーしても次のSU-100を開発可能。
 
  • 総論
    優秀な火力・隠蔽性と極度の近視により、味方の視界を頼りに火力支援を行う駆逐戦車らしい一輌である。
    戦場では進軍に合わせた繊細なポジション取りによってその攻撃力を生かす事が求められるが、ソ連車輌の例に漏れず駆逐戦車らしからぬ絞りの遅さのため、移動はもちろん多少の車体旋回でも攻撃機会を逃してしまいやすい。狙撃ポイントの変更は行き当たりばったりにならないよう他車輌以上に気を配ろう。
    後方に留まり続けて味方が全滅していた、進みすぎて一瞬で蒸発した、といったミスさえ避けられれば自ずと戦果がついてくるはずだ。

史実

詳細

SU-85.jpg

 

ソ連軍は、ドイツ軍のIII号突撃砲に触発され、2種類の歩兵支援用自走砲を製作した。
1つはKV-1Sの車台にML-20S 152mm榴弾砲を搭載したSU-152であり、もう1つはT-34の車台にM-30S 122mm榴弾砲を搭載したSU-122であった。
SU-122の開発命令がウラル重機械製作工場に下ったのは1942年10月のことであり、試作車(U-35)は11月末に完成、12月には量産が開始された。既にこの種の車両の研究が行われていたことや、車台をT-34から流用したことを考えても、驚異的なスケジュールであった。
SU-122の生産は1944年夏ごろまで続けられ、生産数は合計1150両程度であった。M-30Sは短砲身であったため、装甲車両に対する攻撃力はほとんど有していなかったが、陣地攻略などに投入された。

 

SU-85は、ティーガーIを始めとした重装甲のドイツ軍戦車を撃破するため、SU-122の主砲を貫通力に優れるD-5S 85mmカノン砲(戦車砲)に換装した対戦車自走砲である。
興味深いことに、当初は歩兵支援用に設計された自走砲が対戦車車両へと発展するという流れは、III号突撃砲と全く同じである。さらに、ティーガーの主砲と同様に、D-5Sもまた高射砲をベースとする高初速砲であった。

 

しかし、主砲のD-5Sの生産が遅れたことにより、本車はクルスクの戦い(1943年7月)には間に合わず、結果として実戦投入はSU-152よりも遅れることとなった。さらに1944年1月からは本車の主砲であるD-5Sとほぼ同じ能力を持つD-5T 85mm砲を搭載したT-34-85の量産が開始されたため、本車の存在価値は著しく減少した。
結局、量産期間は1943年8月から1944年7月までという短いものだったが、本車は生産効率に優れていたため、総生産台数は約2050両に達した。
本車の生産ラインは、より対戦車能力の高いD-10S 100mmカノン砲を搭載したSU-100に引き継がれることとなった。

 

他にバリエーション、もとい試作車としてSU-85BM、SU-D-10-85などが存在する。
この中でSU-85BMの主砲であるD-5S-85BMは、WoTにおいてもSU-85の後期砲として登場し、研究・搭載可能である。

 

情報提供

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