Tier6 ソ連 中戦車 (読み方 テー・トゥリツァッチ・チィトゥィリ・ヴォスィミヂッシャット・ピャーチ)
↑ T-34-85 extended + 85 mm D5T-85BM
最終状態。初期砲塔と比べ見た目はほとんど差が無い。
↑ T-34-85 extended + 122 mm U-11
122mm榴弾砲装備のT-34-85もたまに見かける。
スペック(v1.10.0)
車体
耐久値 | 770⇒810 |
---|---|
車体装甲厚(mm) | 45/45/40 |
最高速度(前/後)(km/h) | 54/20 |
重量(初期/最終)(t) | 32.37/33.65 |
実用出力重量比(hp/t) | 17.83 |
本体価格(Cr) | 915,000 |
修理費(Cr) | |
超信地旋回 | 不可 |
ロール | 万能型中戦車 |
武装
名称 | 発射速度(rpm) | 弾種 | 平均貫通力(mm) | 平均攻撃力 | AP弾DPM | 精度(m) | 照準時間(s) | 弾速(m/s) | 総弾数 | 弾薬費(Cr) | 重量(kg) | 俯仰角 |
76 mm S-54 | 14.63 ⇒15 | AP APCR HE | 125 156 39 | 115 110 165 | 1,683 ⇒1,725 | 0.41 | 2.9 ⇒2.3 | 816 1,020 816 | 80 ⇒85 | 80 2,400 48 | 1,390 | -7°/+22° |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
122 mm U-11 | 5.08 ⇒5.26 | HE HEAT | 61 140 | 450 370 | 1,881 ⇒1,947 (HEAT) | 0.57 | 2.9 | 515 412 | 36 | 257 4,800 | 1,600 | |
85 mm ZiS-S-53 | 11.54 ⇒12 | AP APCR HE | 126 167 43 | 160 160 280 | 1,846 ⇒1,920 | 0.42 | 2.9 ⇒2.3 | 792 990 792 | 56 ⇒60 | 109 2,800 98 | 1,550 | |
85 mm D5T-85BM | 10 | AP APCR HE | 144 194 44 | 180 180 300 | 1,800 | 0.37 | 2.3 | 950 1,188 950 | 48 | 175 3,200 139 | 1,850 |
砲塔
名称 | 装甲厚(mm) | 旋回速度(°/s) | 視界範囲(m) | 重量(kg) |
T-34-85 | 90/75/52 | 46 | 350 | 7,000 |
---|---|---|---|---|
T-34-85 extended | 90/75/52 | 46 | 360 | 7,800 |
エンジン
名称 | 馬力(hp) | 引火確率(%) | 重量(kg) |
V-2-34 | 500 | 15 | 750 |
---|---|---|---|
V-2-34M | 520 | 15 | 750 |
V-54K | 600 | 12 | 750 |
履帯
名称 | 積載量(t) | 旋回速度(°/s) | 重量(kg) |
T-34-85 | 35 | 36 | 7,800 |
---|---|---|---|
T-34-85-60 | 35.3 | 38 | 7,800 |
無線機
名称 | 通信範囲(m) | 重量(kg) |
9R | 325 | 80 |
---|---|---|
9RM | 525 | 100 |
乗員
1 | Commander | 2 | Gunner | 3 | Driver | 4 | Radio Operator | 5 | Loader |
---|
拡張パーツ
Class2 | Class2 | × | Class2 | Class2 | Class2 | ||||||
× | × | Class2 | Class3 | Medium |
隠蔽性
非発砲 | 発砲時 | |
---|---|---|
静止時 | 13.97% | 3.32% |
移動時 | 10.49% | 2.5% |
派生車両
開発ツリー
76 mm S-54 (初期/40,130) | ┳ ┃ | 85 mm ZiS S-53 (4,800/62,000) | ┳ ┃ | T-43 (53,000/1,355,000) | ||
T-34-85 (初期/12,500) | ┃ ┗ | 122 mm U-11 (3,750/45,920) | ┃ ┗ | T-34-85 extended (7,220/15,550) | ━ | 85 mm D5T-85BM (15,500/73,600) |
9R (初期/1,980) | ━ | 9RM (4,040/24,240) | ||||
V-2-34 (初期/27,860) | ━ | V-2-34M (6,200/29,500) | ━ | V-54K (19,000/58,000) | ||
T-34-85 (初期/7,730) | ━ | T-34-85-60 (3,995/9,500) |
車両に関する変更履歴
v0.7.4 | 当たり判定を修正 |
v0.7.5 | 耐久力+30 エンジン"V-54K"を追加 100mm D10Tを削除 初期砲塔の旋回速度-3° 初期砲塔での各砲の装填時間変更 ZiS S-53:+4% U-11:+3.5% S-54:-10% 上位砲塔での各砲の装填時間変更 S-54:-12% D5T-85BM:+3% D5T-85BMの総弾数-12発 以下の砲の照準時間-19%:D5T-85BM、ZiS S-53、S-54 |
v0.8.2 | 装甲に関する小さなエラーを修正 |
v0.9.0 | 車輌モデルをHD化 |
v0.9.2 | ビジュアルモデルを改良 |
v0.9.15 | ビジュアルモデル・コリジョンモデルを改良 |
v0.9.18 | 技術ツリー変更に伴い、KV-13の開発ルート削除 |
v1.9.0 | T-34-85砲塔時の76 mm S-54の総弾数を68発から80発に変更 T-34-85 extended砲塔時の76 mm S-54の総弾数を70発から85発に変更 122 mm U-11の総弾数を36発から44発に変更 修理費用を11%ダウン 収益性を2%ダウン T-34-85砲塔時のHPを670から770に変更 T-34-85 extended砲塔時のHPを720から810に変更 |
解説
- 概要
Tier6のソ連中戦車。
新型砲塔を搭載したT-34の後期生産型であり、のちに世界各国へ輸出された名戦車である。
ゲーム中では優れた総合性能で各人のプレイスタイルに応え得る汎用性の高い戦車に仕上がっている。
- 火力
俯角は-7°とソ連戦車としては良好。また、T-34と同じく砲塔が前寄りなので、飛び出し撃ちや稜線からの頭出しがやりやすい。
ただし前身のT-34からは1°だけ狭くなっている。ごくわずかな差ではあるが、稜線を使う時は感覚の違いに注意したい。
照準拡散はT-34より改善されたが、それでも同格内では依然として良くはない。
最終砲候補は85 mm D5T-85BMか122 mm U-11の二つ。
後者は重戦車ルートのKV-1と互換性があり、履帯の換装なしで積めるため、低性能な初期砲の代替として予め研究を済ませておきたい。- 85 mm ZiS-S-53
中間砲であり本車の史実砲。諸性能はKV-1と同一だが、こちらは122mm砲と異なり互換性がない。
榴弾砲運用が苦手なプレイヤーはこちらでの乗り出しが推奨されるが、砲塔を換装するまでは明確に照準の絞りが遅く、数値以上に扱いにくい。このため、消費するフリー経験値は一見4,800と少なめに見えて、砲塔換装で計12,020とかなり多くなる。
一方、後期砲塔に換装さえすれば発射速度・照準時間・総弾数の向上で使い勝手は大幅に改善し、貫通力不足さえ運用で補えばそれなりにバランスの取れた主砲となる。 - 122 mm U-11
KV-1と互換性のある122mm榴弾砲。
他国の105mm榴弾砲よりも精度や装填速度に劣るが、単発火力・貫通力に優れている。
通常弾のHEは貫通力61mmと装甲の薄い相手なら貫通も見込める。v1.13.0でHEのダメージ計算方法が変わったため、非貫通ダメージは下がってしまった。
課金弾のHEATは貫通力140mmとまずまずの性能があり、装甲の薄い格下や同格中戦車など相手を選べば効果的なので、ある程度積んでおくと良いだろう。
KV-1よりもTierが1つ高いが、本車の方が機動性に勝る分、本砲に合わせた立ち回りが出来るなら非常に凶悪なポテンシャルを秘めている。
弾速・精度の劣悪さから遠距離狙撃や偏差撃ちは苦手であり、ほぼ近接戦を強いられる。近距離の撃ち合いが得意なプレイヤーにオススメと言える。
なお、v0.9.17.1のT-34-85Mの砲性能強化により、最終砲85mmのスペックがあちらより劣ってしまったため、こちらを使って差別化を図るのもいいだろう。 - 85 mm D5T-85BM
改良砲塔専用。発射速度は落ちるが、単発火力・貫通・精度が高いレベルでまとまった最終砲。
特筆すべきは180という単発火力の高さで、ターン制など優位に立てる場面が多い。現在はイタリア・ポーランド戦車の実装で高火力の座は譲ったものの、平均的な照準時間と破格の精度・弾速*1は相変わらず強力で、様々な局面で本車を支えてくれるだろう。
貫通に関しても、通常弾のAPで貫通力144mm、APCRは貫通力194mmとTier6中戦車の水準以上で、弱点狙撃や側背面取りを絡めれば格上戦車とも十分に渡り合える。
本砲のもう一つの特徴がHE弾で、この精度と発射速度を備えながら貫通力43mm、単発は300ダメージと非常に強力。貫通が望める紙装甲の軽戦車や駆逐戦車に対しては恐るべき打撃力を発揮する。使いこなせればもう一つの強みとなれる。
単発火力に対して弾薬費が控え目なのも嬉しい点だ。
なお、この砲はT-43、T-44、ISなどと互換性がある。特にT-43では前述の122 mm U-11か本砲を変わらず使うことになるため、あちらで本砲をいち早く使いたい場合は開発しておいた方が無難である。
- 85 mm ZiS-S-53
- 装甲
火力に恵まれる分、防御面はほとんど期待できない。
砲塔装甲が多少強化された以外はT-34から据え置きである。
また、HPも改良砲塔装備でやっと810と同格中戦車ではŠkoda T 40とStrv m/42-57(いずれも780)に次ぐ低い値で、耐久面では不利が目立つ。- 砲塔
車体よりは硬いが、厚さ自体は90mmと大した防御力ではなく、垂直部分はほぼ確実に撃ち抜かれてしまう。丸みを帯びた正面そのものは避弾経始に優れており、外縁部ならそれなりの跳弾を期待できるといった程度。
また、砲塔後部の広範囲を弾薬庫が占めているので注意が必要だ。 - 車体
T-34の45mmから全く変化しておらず、このTier帯ではまったく頼りにならない。
傾斜を加味してもAP・APCRの2倍ルールに引っかかりやすくなっており、正面は角度を付けてもほとんど抜かれてしまう。せめて、側面の角度は必ず強制跳弾の70°以上になるよう心掛けよう。
同格のCromwell、Chi-To、Strv 74に比べれば、KV-2等の大口径榴弾に貫通されにくいだけまだマシといったレベル。
なお、砲塔が前寄りなので通常の豚飯には向かない。しかしわざわざケツ豚をするくらいなら、さっさと前から出て、さっさと下がった方がよい。
- 砲塔
- 機動性
最高速度は54km/hとT-34から僅かに減少したものの、最終エンジン搭載時の出力重量比はほぼ同等。
個別には砲塔の旋回速度が落ちた代わりに車体旋回が向上するなど若干の変化はあるが、総合的には前身とほぼ変わらない運用ができるだろう。総じて中戦車らしい機動性を有していると言える。
注意点は初期状態のモジュールの非力さで、乗り出しは40km/h出すにも一苦労なほどパワー不足に陥る。さらにエンジンの研究に必要な経験値がTier6としては極めて莫大であり、中間エンジンに6,200、最終エンジンでは19,000もの量が必要となる。フリー経験値の使用如何によっては長い間足回りの悪さに悩まされる事になるだろう。
- その他
- 視界・隠蔽・無線
視認範囲は改良砲塔で360mと平均的。
隠蔽性能は砲塔の大型化に伴ってT-34から劣化しているが、まだまだ実用レベル。
なお、通信範囲が改良無線でも525mと短くなっており、遠方の僚車とは通信途絶する可能性がある。 - 搭乗員
専任の砲手がいなかったT-34とは異なり、5人5役となっている。
新たに砲手を育成する場合はスキル面でしばらくは不利になるが、育てば照準時間等の性能は前身より向上する。
ただし、本ルートは次のT-43以降すべての車輌で4人編成となる。 - 研究
初期履帯の積載が優秀なため、重量については悩む必要はない。*2
しかし主砲85 mm D5T-85BM・エンジンV-54K共に必要経験値がかなり高く、購入直後から手に入れたい場合はそれぞれ2万以上ものフリー経験値が必要になる。そのため火力と機動性を並行して研究するのは難しい。
一応どちらもスルーして次のT-43に進む事は可能だが、これらはT-43の最終砲・最終エンジンでもあるので、本車で研究を済ませておく事が強く推奨される。
- 視界・隠蔽・無線
- 総論
概要で述べた通り、バランス良く整った性能で様々な戦況に対応できる優秀な中戦車である。
しかし中戦車らしい汎用性ゆえに、駆逐戦車のように後ろに篭るにはさすがに砲性能が足りず、偵察をするには足や隠蔽が不足する。戦況に応じた柔軟な運用が戦果に直結しやすく、乗り手の腕の見せ所と言えるだろう。
これ以降のObject 140に至る車両もおおむね本車のような特徴を引き継いでおり、運用もそれほど変わらない。
史実
全長 8.15 m
車体長 6.10 m
全幅 3.00 m
全高 2.72 m
重量 32 t
速度 55 km/h(整地)
30 km/h(不整地)
主砲 85 mm ZiS-S-53
装甲 砲塔前面90 mm(曲面)
側面75 mm 傾斜20°
後面52 mm 傾斜10°
車体前面45 mm 傾斜60°
側面45 mm 傾斜50°
後面45 mm 傾斜47°
上面20 mm
T-34の新型では砲塔を嵌め込む穴の径を1,425 mm から1,600 mm に広げ、より大きな砲塔を取り付けられるようにした。T-43の砲塔の設計をクラスノヤ・ソロモフ工場の V.ケリチェフ技師が急遽やり直して、T-34に合うようにした(Zaloga 1984:166)。こうして完成した新型のT-34-85は以前よりはるかに優れた砲を持ち、遂に無線付きの三人式の砲塔となった(無線機はそれまで車体の方にあった)。これにより車長は砲手や装填手の役割を兼務する事から解放され、戦車の指揮に集中できるようになった。また、もう一つ重要な点は、イギリスやポーランドで戦前に設計されたものをコピーしたヴィッカース 戦車用ペリスコープ MK.IV(戦車用の潜望鏡)が砲塔の屋根に取り付けられた事で、これにより車長は全方向の視野を得る事ができるようになった。
新型の戦車の生産が始まってからしばらくの間は生産の速度がいくらか低下した。T-34-85は依然としてパンター戦車には敵わなかったが、火力が増したことによりそれまでよりは戦いやすくなった。ソビエト側は最新型の武装を追い求めず、既存の設計を発展させるという決断をした。この事によって、ソビエトは性能の差が問題にならなくなる程の、大多数の戦車を製造する事が出来た。1944年5月、ドイツ国防軍は東部戦線で304輌のパンターを持っていただけであったのに対し、ソビエトは月産1,200輌というスピードでT-34-85の数を増やしていったのである。
実車解説動画
「Inside the Chieftain's Hatch. T-34-85 Part 1 [World of Tanks] 」
公式による史実とWoT内の比較
「戦車研究」
情報提供
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使用感や装備など、アーカイブ、スペック、解説に表記されています。
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