Komissar

コミッサール (X型重巡洋艦)

性能諸元

･基本性能

･艦載機

･アップグレード

･消耗品

搭載可能 消耗品

搭載可能 消耗品

R
	応急工作班	無制限	有効時間：5 秒
T
	修理班	4 回	有効時間：28 秒 回復：219.0HP/秒
Y
	水中聴音	3 回	有効時間：100 秒 魚雷補足：-3.5 km 敵艦補足：-5 km
U
	対空防御砲火	4 回	'有効時間：40 秒

使用回数は第１消耗品、詳細は消耗品を参照

ゲーム内説明

1935年初めにコードネーム「プロイェークトX」の下で設計された、強力な砲煩兵装と艦載機隊を備えた恐るべき重巡洋艦です。本艦には12門の240mm砲と12門の130mm両用砲が搭載される予定でした。高い速力を実現するために、高い蒸気パラメータを備えたボイラーと三軸パワープラントを搭載することも提案されました。本案を具現化したのがこのコミッサールです。

解説

初心者で購入を検討されている方へ
ver13.4で実装された鋼鉄艦・ソ連初のハイブリッド巡洋艦。

• 抗堪性
  長らくT10重巡洋艦ワーストだった蔵王*2を下回る43800。
  それどころか側面装甲も115mmと軽巡並しかなく、そこにソ連定番の高く広いバイタルと長旋回半径が加わり生存性は最低レベルと言っていいだろう。水雷防御も7%とDes Moinesと同じ最低水準。
  一応重巡らしく艦首艦尾25mm、甲板30mmはあるが装甲帯は無いので立てて耐えられる相手は限られる。
• 主砲
  Moskvaの220mm砲をスケールアップ*3した240mm3連装砲を4基も搭載。更にPetropavlovskと同じ跳弾優遇付きの贅沢仕様。
  Moskva砲から装填速度は落ちるものの威力上昇と1基増えた事でDPMは殆ど下がらずDPSが1.5倍になっている。しかし口径に対して射程が17.2kmと短い為、射程UGを搭載して20kmにすると砲撃戦に余裕ができる。
  射角は前方31°後方35°と悪くはないが、35°でも見かけの装甲厚は200mmしかない。
• 魚雷
  ソ重巡としては珍しく魚雷を搭載している。
  片舷3門と少なく威力も物足りないが、射角は広く装填速度も76秒と早い。隠蔽距離を越えないものの射程は10kmとそこそこあるので、引き撃ちのお供にはなってくれるだろう。
• 爆雷空襲
  T10巡洋艦の標準爆雷空襲を搭載。
  潜行中の潜水艦が航空機を見られる仕様から接近を察知できるのはハイブリッドならではの強み。転舵性能・航空機操作中の自動航行から誘導魚雷は非常に厄介なので意識しよう。
• 対空
  中遠距離は並だが近距離が非常に強い、攻撃を防げはしないが敵機に確実に損害を与えるタイプである。
  攻撃に特化した厄介さや転舵性能の悪さから狙われやすい。スキルで強化するだけでもそれなりに強くなる。
• 艦載機
  Admiral Nakhimovと同じ*4HEロケット攻撃機を6機搭載。整備時間はハイブリッド標準の120秒、中隊ストックは1。
  困った事にカタパルトの配置の関係で左舷前側に発進する*5。発進方向は変えられないので右舷側は少し遠回りになってしまう。
  攻撃に関しては40mm貫通HEのため敵を選ばず、上手く当てられれば1～2万ダメージも叩き出せる。照準は遠いため見えていない敵駆逐・潜水艦を自己スポットして航空攻撃するのは不可能に近い。長い機銃掃射でスポットしている間に主砲で攻撃しよう。
• 機動性
  ゲーム内説明の新型ボイラーと三軸パワープラントのお陰か35.5ktとそこそこ速い。しかしソ連艦の宿命か旋回半径が1070mとMoskvaよりも悪い。
  魚雷事故はもとより航空機操作中の座礁にも注意が必要である。
• 隠蔽性
  Sevastopolに続き最良11.5kmと、ソ連艦としては高い隠蔽性であるが抗堪性から見ると非常に悪い。
  航空隠蔽も悪く最良8.1kmと対空射程と差が大きい。時には自身の艦載機で敵戦闘機を釣ってスポットを切る手段も考えよう。
• 消耗品
  通常よりも準備時間が半分の高速修理班に、バイタルの弱さを考慮してかバイタル回復幅が50%、他部位も60%と優遇され個数も1つ多いので、ハカイチされなければそこそこ粘れる。
  他の消耗品は対空防御砲火or水中聴音。12kmレーダーは煙幕内は見れないが全機撃墜されるまでスポットし続けられる艦載機の代わりに搭載されていない。
• 総評
  Moskvaの装甲を隠蔽に、レーダーを航空機に変えた重巡洋艦のようななにか。
  軽巡並に脆くそして重い船体は全ての艦艇が驚異といっても過言ではなく、対して高速高貫徹弾と攻撃機によって全ての水上艦への有効打を持った本艦はまさに「攻撃は最大の防御」を体現する鋼鉄艦のピーキー枠といえよう。

史実

本艦の元ネタは、後のクロンシュタット級重巡洋艦に繋がる大型巡洋艦計画の最初の設計案、「X型巡洋艦」である。

1934年、ソ連海軍はスターリンの指示により列強の重巡洋艦を凌駕する巡洋艦の計画を開始した。そして1935年に第1中央造船設計局が「X型巡洋艦」案(基準排水量15,520トン、24センチ砲12門)を作成した。
同年中には垂直・水平防御を強化した「大型巡洋艦」案(基準排水量19,500トン、 25センチ砲9門)が、また翌1936年には当時技術協力を行っていたイタリアからアンサルド社案(基準排水量22,000トン、25センチ砲9門)も提供された。
1938年、これらの案を参考に第17中央設計局(旧第1中央造船設計局)は「69号計画艦」原案(基準排水量24,450トン、254mm砲9門)を作成したものの、より強力な艦を求めたスターリンに却下された。
そして兵装を30.5センチ砲9門と大幅に強化した案が採用され、クロンシュタット級重巡洋艦(69号計画艦)として起工されたのだった。
起工後についてはKronshtadtや改設計案のSevastopolなどの史実欄を参照されたい。

小ネタ

実は史実における本設計案「X型巡洋艦」は水上機を12機、「大型巡洋艦」は9機搭載する設計となっており、航空巡洋艦としての側面も持つ。
これはバルト海を挟んで対峙するスウェーデン海軍が1934年に就役させた航空巡洋艦ゴトランドを意識したものと考えられる。

また、「X型巡洋艦」は上記に加え小型潜水艇2隻も搭載する欲張り仕様である。初めての重巡洋艦計画で挑戦し過ぎである。

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